鉄鼠の檻

評判

鉄鼠の檻の評価:

4.33/5点 レビュー 97件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全167件 81〜100 5/9ページ
No.87
(4pt)

愛憎・物欲による物語に収まらない異趣の感

箱根の旅館に忽然と出現した修行僧の屍。

仏教、特に禅をメインに据えたミステリ。

釈迦・達磨から栄西、道元を経て隠元隆'gに至る禅宗への
作者なりの整理・解釈が、作品に単なる愛憎・物欲による物語に
収まらない異趣の感を与えている。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.86
(4pt)

高僧達を捕らえて逃さない、堅牢なる「禅」の結界

妖怪シリーズ第四弾。
ある意味では「姑獲鳥」の後日談並びに解決編とも言えるので、
一作目から読んでいない人には少々辛いところがあるかもしれない。

この巻辺りから長文化と視点の二転三転が増加することが多くなるので、要注意。
あと、迷探偵・榎木津の奇人変人ぶりと関口先生の影の薄さにも拍車がかかってきてる気がする。
特に関口先生に関しては、いると言動に逐一イライラさせられてしまうが、
いないとどうにも物足りなく思えてしまう妙な味わいがあるキャラクターなので、
是非とも出番は削らないでいただきたいものである。

――箱根の山奥に聳える、京極堂さえ知らない謎めいた古刹。
――数十年前から少しも成長しない、不気味な女童。
――警察の必死の捜査を嘲笑うかのように、次々と殺されてゆく僧侶達。

「禅」を中核とする結界で覆われた秘境に、我等が陰陽師・中禅寺秋彦はどう立ち向かってゆくのか。
個人的には、転落を機に意気消沈してしまった山下警部補が、とある人物の死に怒りを燃やし、
捜査の巻き直しを決意するくだりが一押し。

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.85
(4pt)

高僧達を捕らえて逃さない、堅牢なる「禅」の結界

妖怪シリーズ第四弾。
ある意味では「姑獲鳥」の後日談並びに解決編とも言えるので、
一作目から読んでいない人には少々辛いところがあるかもしれない。

この巻辺りから長文化と視点の二転三転が増加することが多くなるので、要注意。
あと、迷探偵・榎木津の奇人変人ぶりと関口先生の影の薄さにも拍車がかかってきてる気がする。
特に関口先生に関しては、いると言動に逐一イライラさせられてしまうが、
いないとどうにも物足りなく思えてしまう妙な味わいがあるキャラクターなので、
是非とも出番は削らないでいただきたいものである。

――箱根の山奥に聳える、京極堂さえ知らない謎めいた古刹。
――数十年前から少しも成長しない、不気味な女童。
――警察の必死の捜査を嘲笑うかのように、次々と殺されてゆく僧侶達。

「禅」を中核とする結界で覆われた秘境に、我等が陰陽師・中禅寺秋彦はどう立ち向かってゆくのか。
個人的には、転落を機に意気消沈してしまった山下警部補が、とある人物の死に怒りを燃やし、
捜査の巻き直しを決意するくだりが一押し。

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.84
(5pt)

鼠は誰に憑いていたのか

ネットでの評価は、それまでの作品のクオリティと比較するから、どうしても低くなるみたいだ。
でも、私は面白かった。
少なくとも、デビュー作のテンションは、まだ本作では維持されている。
そして、京極堂と宗教の絡みは、必然とはいえ、なかなかに含みの多いものだ。

本作が本シリーズの分岐点だろうことは、シリーズを通して読んでいると良く分かる。
本作以降の作品は、まず文体が本作後半から終盤でも見られたように、めまぐるしく視点が変わり、それに加えて視点人物が特定しにくくなる。
それがトリックというか、作品の構築に必要なのだろうが、小説としては非常に不親切である。
そして、作品世界を恣意的なものにと、どんどんと傾斜させていく。
だが、本作ではまだ、そのあたりは弱い。
それが、本作では作品世界へののめり込みを容易にしている。

それゆえ、本作は以降の作品より、中身が濃い。
詰め込まれている情報は膨大だが、しかし、割とすんなり頭に入る。
それは、視点がある程度はっきりしているためだろう。

相変わらずテーマは陰惨である。
それはミステリとしては、ある意味、仕方のないことではある。
そして、少々救いのないラストもまた、宗教との対決ということでは、仕方のないことではあるだろう。
読み応えのある、そして読後の達成感もまた、まちがいのない傑作である。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.83
(5pt)

鼠は誰に憑いていたのか

ネットでの評価は、それまでの作品のクオリティと比較するから、どうしても低くなるみたいだ。
でも、私は面白かった。
少なくとも、デビュー作のテンションは、まだ本作では維持されている。
そして、京極堂と宗教の絡みは、必然とはいえ、なかなかに含みの多いものだ。

本作が本シリーズの分岐点だろうことは、シリーズを通して読んでいると良く分かる。
本作以降の作品は、まず文体が本作後半から終盤でも見られたように、めまぐるしく視点が変わり、それに加えて視点人物が特定しにくくなる。
それがトリックというか、作品の構築に必要なのだろうが、小説としては非常に不親切である。
そして、作品世界を恣意的なものにと、どんどんと傾斜させていく。
だが、本作ではまだ、そのあたりは弱い。
それが、本作では作品世界へののめり込みを容易にしている。

それゆえ、本作は以降の作品より、中身が濃い。
詰め込まれている情報は膨大だが、しかし、割とすんなり頭に入る。
それは、視点がある程度はっきりしているためだろう。

相変わらずテーマは陰惨である。
それはミステリとしては、ある意味、仕方のないことではある。
そして、少々救いのないラストもまた、宗教との対決ということでは、仕方のないことではあるだろう。
読み応えのある、そして読後の達成感もまた、まちがいのない傑作である。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.82
(5pt)

凄みの有る伝奇大作

この本は推理小説として批判する人が多い様ですが筋違いだと思います。
本のジャンル分けはあくまで便宜的なものです。
山中の禅寺で起きた事件 奇怪な結末 
この物語の醍醐味は謎には有りません
登場人物達の囚われた意識の檻ひょっとしたら私たちも・・
それを払い落す事それがこの伝奇譚の醍醐味です。
京極先生が一番「凄味」を込めて書いた伝奇譚だと思います
面白かったです。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.81
(5pt)

凄みの有る伝奇大作

この本は推理小説として批判する人が多い様ですが筋違いだと思います。
本のジャンル分けはあくまで便宜的なものです。
山中の禅寺で起きた事件 奇怪な結末 
この物語の醍醐味は謎には有りません
登場人物達の囚われた意識の檻ひょっとしたら私たちも・・
それを払い落す事それがこの伝奇譚の醍醐味です。
京極先生が一番「凄味」を込めて書いた伝奇譚だと思います
面白かったです。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.80
(4pt)

禅の世界観が詰まった奥深い一冊

圧巻という言葉がふさわしい(氏の書はどれも量的にそうではあるが)京極夏彦の京極堂シリーズ第4冊。
これまで以上に分厚い本書は文庫で6センチもの厚さです。
長い、長すぎる、深い、でありながら面白いので、宗教をモチーフにした難解な部分があるにも関わらず飽きずに最後まで楽しませてくれます。
宗教を、しかも古典宗教を題材にしたミステリーというのは、その危うさからして、なかなかお目にかかれないものだとは思いますが、本作が孤高の一冊になることは明らかでしょう。
禅とはなんたるか。生きることとどう関わってくるのか。
生きることが即ち修行であり、生きていることが悟りなんだよ。ただ足ることを知る、それだけでいいんだ。
作中で京極堂が語るこの一言が端的にそれを表しているように感じます。
禅についても、宗教一般についても、あまたの書物がありますが、本書はそのどれよりも的確でわかりやすい入門書になっていると思います。著者の研究ぶりたるや恐れ入るところです。
難題に取り組みながらエンターテインメントとして昇華させる筆力たるや、日本文学界に誇れる一人ではないかと思います。
読後は、寺院を観に行きたくなります。
深い深い禅宗のほんの先っぽを見た、そんな気分になれる一冊です。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.79
(4pt)

禅の世界観が詰まった奥深い一冊

圧巻という言葉がふさわしい(氏の書はどれも量的にそうではあるが)京極夏彦の京極堂シリーズ第4冊。
これまで以上に分厚い本書は文庫で6センチもの厚さです。
長い、長すぎる、深い、でありながら面白いので、宗教をモチーフにした難解な部分があるにも関わらず飽きずに最後まで楽しませてくれます。
宗教を、しかも古典宗教を題材にしたミステリーというのは、その危うさからして、なかなかお目にかかれないものだとは思いますが、本作が孤高の一冊になることは明らかでしょう。
禅とはなんたるか。生きることとどう関わってくるのか。
生きることが即ち修行であり、生きていることが悟りなんだよ。ただ足ることを知る、それだけでいいんだ。
作中で京極堂が語るこの一言が端的にそれを表しているように感じます。
禅についても、宗教一般についても、あまたの書物がありますが、本書はそのどれよりも的確でわかりやすい入門書になっていると思います。著者の研究ぶりたるや恐れ入るところです。
難題に取り組みながらエンターテインメントとして昇華させる筆力たるや、日本文学界に誇れる一人ではないかと思います。
読後は、寺院を観に行きたくなります。
深い深い禅宗のほんの先っぽを見た、そんな気分になれる一冊です。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.78
(5pt)

成長しない迷子

今までと少し序盤の雰囲気が変わってますが、面白かったです。不気味要素も、・成長しない迷子・森をさ迷う振り袖の童女・あぐらをかいた状態でいきなり現れた死体・地図に無い寺等満載です。狂骨に続き話が難しいです。内容に宗教の宗派が大きく関わってきます。てか漢字が読めない(笑)ただ、今までと比べるとオチが読みやすかった気がします。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.77
(5pt)

成長しない迷子

今までと少し序盤の雰囲気が変わってますが、面白かったです。不気味要素も、・成長しない迷子・森をさ迷う振り袖の童女・あぐらをかいた状態でいきなり現れた死体・地図に無い寺等満載です。狂骨に続き話が難しいです。内容に宗教の宗派が大きく関わってきます。てか漢字が読めない(笑)ただ、今までと比べるとオチが読みやすかった気がします。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.76
(5pt)

面白すぎて読むのをやめられない。「京極猿、京極狂い」と呼ばれても良い。俺は読みたいん

7,8割まで事件の真相に迫れるのだけど、残りの部分がどうしても分からなくて
つい読み進め、他のことが何も手につかなくなる京極堂シリーズ第4作です。
今回も異常な厚さです。撲殺事件の凶器になりそうなくらいです。
まあ、血の滴るミステリー小説というのも洒落にならなくていいかなあなどと思いますが、
こんな面白い本に血をつけて汚すなんて、そんなもったいないことはしません。
京極堂の解明の場面は100ページくらいですが、ここは本当に面白い。
毎度のことながら、人間の業の深さ、
あるものにとらわれた人間の悲しさを考えさせてくれます。
禅について語る場面では、解説でもふれられているように、
やや読者置いていき気味ではありますが、禅の歴史、知識をたくさん授けてくれます。
知識だけでなく、仏教の「悟り」についての解説も素人にわかりやすく教えてもらえます。
この部分、本当に勉強になりました。
作者がどれだけ勉強したか、また、どれだけ創作意欲が高いかを
十二分に感じることもできます。
禅の解説だけでなく、解明の章に入る前に、
禅の問答(公案というらしい)がいくつかかかれます。
それを読んだ時に「びびっと」きました。
飛ばさず読むことをおすすめします。その先がさらに面白くなります。
読む楽しさを存分に味わわせてくれます。傑作です。5点しかつけられない。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.75
(5pt)

面白すぎて読むのをやめられない。「京極猿、京極狂い」と呼ばれても良い。俺は読みたいん

7,8割まで事件の真相に迫れるのだけど、残りの部分がどうしても分からなくて
つい読み進め、他のことが何も手につかなくなる京極堂シリーズ第4作です。
今回も異常な厚さです。撲殺事件の凶器になりそうなくらいです。
まあ、血の滴るミステリー小説というのも洒落にならなくていいかなあなどと思いますが、
こんな面白い本に血をつけて汚すなんて、そんなもったいないことはしません。
京極堂の解明の場面は100ページくらいですが、ここは本当に面白い。
毎度のことながら、人間の業の深さ、
あるものにとらわれた人間の悲しさを考えさせてくれます。
禅について語る場面では、解説でもふれられているように、
やや読者置いていき気味ではありますが、禅の歴史、知識をたくさん授けてくれます。
知識だけでなく、仏教の「悟り」についての解説も素人にわかりやすく教えてもらえます。
この部分、本当に勉強になりました。
作者がどれだけ勉強したか、また、どれだけ創作意欲が高いかを
十二分に感じることもできます。
禅の解説だけでなく、解明の章に入る前に、
禅の問答(公案というらしい)がいくつかかかれます。
それを読んだ時に「びびっと」きました。
飛ばさず読むことをおすすめします。その先がさらに面白くなります。
読む楽しさを存分に味わわせてくれます。傑作です。5点しかつけられない。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.74
(5pt)

これが最高傑作かも

シリーズ第4弾。
今回は更に厚みがまして約1,400ページにも渡る大長編となっています。
今回のテーマは「禅」!
舞台は箱根の山奥、明慧寺。
登場人物はとにかく坊主が多いです。
坊主、坊主、坊主、坊主、坊主・・・・また坊主(笑)
しかし、ストーリーの構成は過去3作を含めても最高の出来ではないかと思います。
シリーズ4作目にして最もミステリーらしい作品になっています。
容疑者は皆坊主ですが、最後まで目まぐるしく状況が変化し、ラストに明かされる真実には驚愕させられます。
難解な漢字の専門用語が非常に多く登場しますが、相変わらず美しく読みやすい日本語のおかげで、1,400ページもの分量にも関わらず、すんなりと読み進めることが出来ます。
薀蓄も相変わらずいい味出しています。
難解な「禅」を京極堂がいつもの調子で説明してくれるので、「解説」にも書いてあるとおり、そこらの入門書よりも良質な禅の解説書にもなり得るほどです。
仏教・禅の専門用語が多いため、難解といえば難解かもしれませんが、丁寧に読んでいけば必ず付いていけます。
大学受験で日本史を選択していた人はやや有利かもしれません。
それにしても、毎度のことながら京極夏彦氏の博識ぶりには驚かされます。
禅という奥の深くて難解なものを題材にして、これだけ面白いミステリーを書けてしまうなんて凄いという他ないです。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.73
(5pt)

これが最高傑作かも

シリーズ第4弾。
今回は更に厚みがまして約1,400ページにも渡る大長編となっています。
今回のテーマは「禅」!
舞台は箱根の山奥、明慧寺。
登場人物はとにかく坊主が多いです。
坊主、坊主、坊主、坊主、坊主・・・・また坊主(笑)
しかし、ストーリーの構成は過去3作を含めても最高の出来ではないかと思います。
シリーズ4作目にして最もミステリーらしい作品になっています。
容疑者は皆坊主ですが、最後まで目まぐるしく状況が変化し、ラストに明かされる真実には驚愕させられます。
難解な漢字の専門用語が非常に多く登場しますが、相変わらず美しく読みやすい日本語のおかげで、1,400ページもの分量にも関わらず、すんなりと読み進めることが出来ます。
薀蓄も相変わらずいい味出しています。
難解な「禅」を京極堂がいつもの調子で説明してくれるので、「解説」にも書いてあるとおり、そこらの入門書よりも良質な禅の解説書にもなり得るほどです。
仏教・禅の専門用語が多いため、難解といえば難解かもしれませんが、丁寧に読んでいけば必ず付いていけます。
大学受験で日本史を選択していた人はやや有利かもしれません。
それにしても、毎度のことながら京極夏彦氏の博識ぶりには驚かされます。
禅という奥の深くて難解なものを題材にして、これだけ面白いミステリーを書けてしまうなんて凄いという他ないです。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.72
(4pt)

禅寺という結界の中での連続殺人

百鬼夜行シリーズ第4弾は箱根山中の謎の寺院にまつわる殺人事件。次々に殺されていく禅僧。関係がありそうで、誰でも犯人になりそうな状況下、禅寺という世間常識の通用しない異界での事件に翻弄される警察。その結界の中の砂上の楼閣が京極堂によってあばかれ、がらがらと崩壊してゆくそのストリー展開には感心させられます、禅は知っているようで、全く未知の世界であったことが新鮮でした。今回は第1作とも関連があり、ファンにはおいしいところです。迷探偵榎木津も大活躍。楽しめた作品でした。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.71
(4pt)

禅寺という結界の中での連続殺人

百鬼夜行シリーズ第4弾は箱根山中の謎の寺院にまつわる殺人事件。次々に殺されていく禅僧。関係がありそうで、誰でも犯人になりそうな状況下、禅寺という世間常識の通用しない異界での事件に翻弄される警察。その結界の中の砂上の楼閣が京極堂によってあばかれ、がらがらと崩壊してゆくそのストリー展開には感心させられます、禅は知っているようで、全く未知の世界であったことが新鮮でした。今回は第1作とも関連があり、ファンにはおいしいところです。迷探偵榎木津も大活躍。楽しめた作品でした。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.70
(5pt)

宗教と人間

今作の中枢には、常人の見解や知識では推し量れない程の禅や宗教の来歴がたっぷり盛り込まれています。それが京極夏彦氏作品の魅力とは思いますが、まずその説明が相変わらず長く、宗教関連に興味が無いと厳しいかもしれません。しかしその蘊蓄に躓き適当に読み進めてしまうと、結末が腑に落ちないものになる可能性は高いです。勿論それ以外、辞書なみの厚さも苦にならない程に今回も、登場人物や情景の描写はとても素晴らしいです。京極堂や関口等の主要人物はさらに奥深く作り込まれ、新たな仲間(?)益田刑事が加わり、久遠寺院長が再登場と、兎に角役者には事欠きません。舞台設定も、雪に覆われた山奥にある謎の寺院に不信な僧達、そこに現れる不気味な少女等。いくらでも話が広がりそうな骨組となっています。なので、シリーズ通して読んでいる方には十分満足出来る内容ではないでしょうか?
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.69
(5pt)

宗教と人間

今作の中枢には、常人の見解や知識では推し量れない程の禅や宗教の来歴がたっぷり盛り込まれています。それが京極夏彦氏作品の魅力とは思いますが、まずその説明が相変わらず長く、宗教関連に興味が無いと厳しいかもしれません。しかしその蘊蓄に躓き適当に読み進めてしまうと、結末が腑に落ちないものになる可能性は高いです。勿論それ以外、辞書なみの厚さも苦にならない程に今回も、登場人物や情景の描写はとても素晴らしいです。京極堂や関口等の主要人物はさらに奥深く作り込まれ、新たな仲間(?)益田刑事が加わり、久遠寺院長が再登場と、兎に角役者には事欠きません。舞台設定も、雪に覆われた山奥にある謎の寺院に不信な僧達、そこに現れる不気味な少女等。いくらでも話が広がりそうな骨組となっています。なので、シリーズ通して読んでいる方には十分満足出来る内容ではないでしょうか?
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.68
(5pt)

網代笠に袈裟行李。絡子に緇衣。雲水がひとり、雪を踏みしめて山を下ってきたのである。

 雪の温泉宿の庭に忽然とあらわれた僧の遺体。
 それは、連続する不可解な殺人事件のはじまりでした。
 舞台は、山の中にある「知られざる禅寺。」
 取材にきた雑誌記者たちの前で、次々と僧達が殺されます。
 警察も、修行僧達の独特な対応に捜査が混乱。
 たまたま、古書の鑑定のために近くに来ていた京極堂や小説家の関口が事件にまきこまれていきます。
 雪の寺の描写の巧みさや、禅についての中善寺の解説が面白く、とても楽しみました。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X