鉄鼠の檻

評判

鉄鼠の檻の評価:

4.33/5点 レビュー 97件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全167件 41〜60 3/9ページ
No.127
(4pt)

私的にシリーズイチのおもしろさだが、長いのがたまにきず。

「姑獲鳥の夏」「魍魎の箱」もおもしろかったが(「狂骨の夢」は数ページで断念してしまったが)、この「鉄鼠の檻」は、毎回シリーズを通して、魑魅魍魎に取りつかれた人間を拝み屋が憑き物落としをするというパターンで進行し、しかも今回は一休さんなどでおなじみの「禅」をテーマにしているのだから、これはもう、おもしろくないわけがない!
ただ、常信和尚とのやり取りが100ページ越えなど、いくらなんでも長すぎる。
そのマイナスポイントを差し引いても、心情的には4.9点くらいの作品である。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.126
(4pt)

私的にシリーズイチのおもしろさだが、長いのがたまにきず。

「姑獲鳥の夏」「魍魎の箱」もおもしろかったが(「狂骨の夢」は数ページで断念してしまったが)、この「鉄鼠の檻」は、毎回シリーズを通して、魑魅魍魎に取りつかれた人間を拝み屋が憑き物落としをするというパターンで進行し、しかも今回は一休さんなどでおなじみの「禅」をテーマにしているのだから、これはもう、おもしろくないわけがない!
ただ、常信和尚とのやり取りが100ページ越えなど、いくらなんでも長すぎる。
そのマイナスポイントを差し引いても、心情的には4.9点くらいの作品である。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.125
(4pt)

お坊さんに感想を聞きたい

非常に楽しく読んだ。文章、風景の美しさは流れるようで、登場人物の醜さと美しさには愛おしさを感じる。とても長い作品だが、謎を小出しにして、少しずつ解決することで中弛みを防ぎ、時には知的好奇心をくすぐる禅トークが入り、現実には存在しない寺、現在しない教義まで説得力を持って魅力的に描き、作品の説得力を与えている。

だが、敢えて言えば、一読して理解できない内容があまりなかった。すべて解決されたことによる爽快感と同時に、解決されたことに対する違和感も感じた。つまり、私も動機に納得できない読者だったのである。

おそらく読者の全てが「動機は宗教的な物だろう」と読み進める中で、先制パンチ的に泰全が「動機が宗教的なものではありえない」と断言する。そんなものかと読んでいれば、結果は宗教的でありつつ、酷く下世話な動機でもある。犯人の宗派の特殊性があるため、泰全の発言と一致しなくてもしょうがないのだが、犯人からも宗派ゆえの動機ではないと明言されている(悟後が大事であるがゆえ)。自分の生き方を否定されたような気がしたのかもしれないが、これと同じ状況になって人を殺すということがありうるか?と実際のお坊さんに聞いたら、まずありえないだろうとみんな言うのではないか。

そして、みんな急にポンポン大悟しだすのもちょっと意味がわからない。しかも多くは殺人事件が契機になっておらず、一般人と少し会話するだけで大悟しているので、これを見ていると普通に下界に降りていればさっさとみんな大悟していたのではないかと思われる。了然なんて京極堂に勘違いと言われた方法で結果的には悟っているし。こんなものなのだろうか?

結局「ある坊主」によって作られた檻は、真犯人にとっては動機とほぼ関係がない所に位置しており、真犯人と、動機と、檻と、頼豪の間に関係性を見出せなかった。むしろ真犯人の坊主は、真犯人じゃなかった方が、自分には筋が通っているように思われた。真犯人には真犯人の檻があるとは言え、それと動機を結びつけようとするとやはりこじつけのように感じる。

何というか、折角テーマが禅なのだから、動機も了解不能な、もっと言葉にすると逃げていくような動機であって欲しかった。

私の理解が表層的なのかもしれず、確かに色々と「深読み」すれば理由はつけられるものの、どうもそれができるほどの遊びもないほどに解決されてしまう話で、他の読者の感想を見ていても、やはり自分にはそこまで深い話には思えなかった。自分が理解できなかった以上のことを文章から感じないのである。成長しない少女の件も読んでいて寒気が止まらなかったが、それもやはり話のテーマからすれば蛇足にしか思えなかった。

得てして自分の職業を扱ったドラマは現実とかけ離れすぎていて見ることができないが、この小説をお坊さんが読んだならば、やはり読めないのではないかと思いながら読んだ。ただ、それでも、知的エンターテイメントとして極上であることに揺らぎはないことは断言できる。
分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫)より
4062752069
No.124
(4pt)

お坊さんに感想を聞きたい

非常に楽しく読んだ。文章、風景の美しさは流れるようで、登場人物の醜さと美しさには愛おしさを感じる。とても長い作品だが、謎を小出しにして、少しずつ解決することで中弛みを防ぎ、時には知的好奇心をくすぐる禅トークが入り、現実には存在しない寺、現在しない教義まで説得力を持って魅力的に描き、作品の説得力を与えている。

だが、敢えて言えば、一読して理解できない内容があまりなかった。すべて解決されたことによる爽快感と同時に、解決されたことに対する違和感も感じた。つまり、私も動機に納得できない読者だったのである。

おそらく読者の全てが「動機は宗教的な物だろう」と読み進める中で、先制パンチ的に泰全が「動機が宗教的なものではありえない」と断言する。そんなものかと読んでいれば、結果は宗教的でありつつ、酷く下世話な動機でもある。犯人の宗派の特殊性があるため、泰全の発言と一致しなくてもしょうがないのだが、犯人からも宗派ゆえの動機ではないと明言されている(悟後が大事であるがゆえ)。自分の生き方を否定されたような気がしたのかもしれないが、これと同じ状況になって人を殺すということがありうるか?と実際のお坊さんに聞いたら、まずありえないだろうとみんな言うのではないか。

そして、みんな急にポンポン大悟しだすのもちょっと意味がわからない。しかも多くは殺人事件が契機になっておらず、一般人と少し会話するだけで大悟しているので、これを見ていると普通に下界に降りていればさっさとみんな大悟していたのではないかと思われる。了然なんて京極堂に勘違いと言われた方法で結果的には悟っているし。こんなものなのだろうか?

結局「ある坊主」によって作られた檻は、真犯人にとっては動機とほぼ関係がない所に位置しており、真犯人と、動機と、檻と、頼豪の間に関係性を見出せなかった。むしろ真犯人の坊主は、真犯人じゃなかった方が、自分には筋が通っているように思われた。真犯人には真犯人の檻があるとは言え、それと動機を結びつけようとするとやはりこじつけのように感じる。

何というか、折角テーマが禅なのだから、動機も了解不能な、もっと言葉にすると逃げていくような動機であって欲しかった。

私の理解が表層的なのかもしれず、確かに色々と「深読み」すれば理由はつけられるものの、どうもそれができるほどの遊びもないほどに解決されてしまう話で、他の読者の感想を見ていても、やはり自分にはそこまで深い話には思えなかった。自分が理解できなかった以上のことを文章から感じないのである。成長しない少女の件も読んでいて寒気が止まらなかったが、それもやはり話のテーマからすれば蛇足にしか思えなかった。

得てして自分の職業を扱ったドラマは現実とかけ離れすぎていて見ることができないが、この小説をお坊さんが読んだならば、やはり読めないのではないかと思いながら読んだ。ただ、それでも、知的エンターテイメントとして極上であることに揺らぎはないことは断言できる。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.123
(4pt)

お坊さんに感想を聞きたい

非常に楽しく読んだ。文章、風景の美しさは流れるようで、登場人物の醜さと美しさには愛おしさを感じる。とても長い作品だが、謎を小出しにして、少しずつ解決することで中弛みを防ぎ、時には知的好奇心をくすぐる禅トークが入り、現実には存在しない寺、現在しない教義まで説得力を持って魅力的に描き、作品の説得力を与えている。

だが、敢えて言えば、一読して理解できない内容があまりなかった。すべて解決されたことによる爽快感と同時に、解決されたことに対する違和感も感じた。つまり、私も動機に納得できない読者だったのである。

おそらく読者の全てが「動機は宗教的な物だろう」と読み進める中で、先制パンチ的に泰全が「動機が宗教的なものではありえない」と断言する。そんなものかと読んでいれば、結果は宗教的でありつつ、酷く下世話な動機でもある。犯人の宗派の特殊性があるため、泰全の発言と一致しなくてもしょうがないのだが、犯人からも宗派ゆえの動機ではないと明言されている(悟後が大事であるがゆえ)。自分の生き方を否定されたような気がしたのかもしれないが、これと同じ状況になって人を殺すということがありうるか?と実際のお坊さんに聞いたら、まずありえないだろうとみんな言うのではないか。

そして、みんな急にポンポン大悟しだすのもちょっと意味がわからない。しかも多くは殺人事件が契機になっておらず、一般人と少し会話するだけで大悟しているので、これを見ていると普通に下界に降りていればさっさとみんな大悟していたのではないかと思われる。了然なんて京極堂に勘違いと言われた方法で結果的には悟っているし。こんなものなのだろうか?

結局「ある坊主」によって作られた檻は、真犯人にとっては動機とほぼ関係がない所に位置しており、真犯人と、動機と、檻と、頼豪の間に関係性を見出せなかった。むしろ真犯人の坊主は、真犯人じゃなかった方が、自分には筋が通っているように思われた。真犯人には真犯人の檻があるとは言え、それと動機を結びつけようとするとやはりこじつけのように感じる。

何というか、折角テーマが禅なのだから、動機も了解不能な、もっと言葉にすると逃げていくような動機であって欲しかった。

私の理解が表層的なのかもしれず、確かに色々と「深読み」すれば理由はつけられるものの、どうもそれができるほどの遊びもないほどに解決されてしまう話で、他の読者の感想を見ていても、やはり自分にはそこまで深い話には思えなかった。自分が理解できなかった以上のことを文章から感じないのである。成長しない少女の件も読んでいて寒気が止まらなかったが、それもやはり話のテーマからすれば蛇足にしか思えなかった。

得てして自分の職業を扱ったドラマは現実とかけ離れすぎていて見ることができないが、この小説をお坊さんが読んだならば、やはり読めないのではないかと思いながら読んだ。ただ、それでも、知的エンターテイメントとして極上であることに揺らぎはないことは断言できる。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.122
(5pt)

宗教、禅宗に関する優れた解説書

前作の「狂骨の夢」から続く仏教もの。
京極堂、冴え渡っています。
これを機会に、禅宗の本も読んでみます。

ー以下 本書から抜粋

宗教には神秘体験が必要不可欠だ。
しかし神秘体験と云うのは絶対に個人的認識なのだ。
仮令どれ程凄い体験であろうとも、神秘は凡て個人の脳内で
解決できてしまうものだ。
その神秘的体験を何等かの説明体系を用いて個人から解き放ち、
普遍的なものに置き換えると宗教が生まれる。
つまり神秘を共有するために、すべての宗教は道具ー言葉を
必要とするのだ。

しかし禅は違う。
不立文字。禅は個人的神秘体験を退け、言葉を否定してしまう。
禅で云う神秘体験とは、神秘体験を凌駕した日常のことを指すのだ。
つまり数ある宗教の形中で、殆ど唯一、生き乍らにして脳の呪縛から
解き放たれようとする法が禅なのだ。

我なくして世界はあらず、同時に我なくしても世界はありーー
その二つの真理を同時に識ることが「悟り」だ。
分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫)より
4062752069
No.121
(5pt)

宗教、禅宗に関する優れた解説書

前作の「狂骨の夢」から続く仏教もの。
京極堂、冴え渡っています。
これを機会に、禅宗の本も読んでみます。

ー以下 本書から抜粋

宗教には神秘体験が必要不可欠だ。
しかし神秘体験と云うのは絶対に個人的認識なのだ。
仮令どれ程凄い体験であろうとも、神秘は凡て個人の脳内で
解決できてしまうものだ。
その神秘的体験を何等かの説明体系を用いて個人から解き放ち、
普遍的なものに置き換えると宗教が生まれる。
つまり神秘を共有するために、すべての宗教は道具ー言葉を
必要とするのだ。

しかし禅は違う。
不立文字。禅は個人的神秘体験を退け、言葉を否定してしまう。
禅で云う神秘体験とは、神秘体験を凌駕した日常のことを指すのだ。
つまり数ある宗教の形中で、殆ど唯一、生き乍らにして脳の呪縛から
解き放たれようとする法が禅なのだ。

我なくして世界はあらず、同時に我なくしても世界はありーー
その二つの真理を同時に識ることが「悟り」だ。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.120
(5pt)

宗教、禅宗に関する優れた解説書

前作の「狂骨の夢」から続く仏教もの。
京極堂、冴え渡っています。
これを機会に、禅宗の本も読んでみます。

ー以下 本書から抜粋

宗教には神秘体験が必要不可欠だ。
しかし神秘体験と云うのは絶対に個人的認識なのだ。
仮令どれ程凄い体験であろうとも、神秘は凡て個人の脳内で
解決できてしまうものだ。
その神秘的体験を何等かの説明体系を用いて個人から解き放ち、
普遍的なものに置き換えると宗教が生まれる。
つまり神秘を共有するために、すべての宗教は道具ー言葉を
必要とするのだ。

しかし禅は違う。
不立文字。禅は個人的神秘体験を退け、言葉を否定してしまう。
禅で云う神秘体験とは、神秘体験を凌駕した日常のことを指すのだ。
つまり数ある宗教の形中で、殆ど唯一、生き乍らにして脳の呪縛から
解き放たれようとする法が禅なのだ。

我なくして世界はあらず、同時に我なくしても世界はありーー
その二つの真理を同時に識ることが「悟り」だ。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.119
(5pt)

見えない檻

禅僧になりたかった作者だからこそかけたのではないかと思える作品。
シリーズの中では最高傑作だと思います。読みやすさは魍魎の方が上ですが。
真犯人の殺害動機がこの作品の総てではないかと。
他の推理小説だったら許されない理由ともいえます。なのでこれはあくまで小説であり推理小説ではないかも。
禅については仏教であることくらいしかしりませんでしたがこの作品で多くを知れました。
禅とは何か?と思ったらこの作品読んだ方が早いってくらいわかりやすいです。
分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫)より
4062752069
No.118
(5pt)

見えない檻

禅僧になりたかった作者だからこそかけたのではないかと思える作品。
シリーズの中では最高傑作だと思います。読みやすさは魍魎の方が上ですが。
真犯人の殺害動機がこの作品の総てではないかと。
他の推理小説だったら許されない理由ともいえます。なのでこれはあくまで小説であり推理小説ではないかも。
禅については仏教であることくらいしかしりませんでしたがこの作品で多くを知れました。
禅とは何か?と思ったらこの作品読んだ方が早いってくらいわかりやすいです。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.117
(5pt)

見えない檻

禅僧になりたかった作者だからこそかけたのではないかと思える作品。
シリーズの中では最高傑作だと思います。読みやすさは魍魎の方が上ですが。
真犯人の殺害動機がこの作品の総てではないかと。
他の推理小説だったら許されない理由ともいえます。なのでこれはあくまで小説であり推理小説ではないかも。
禅については仏教であることくらいしかしりませんでしたがこの作品で多くを知れました。
禅とは何か?と思ったらこの作品読んだ方が早いってくらいわかりやすいです。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.116
(5pt)

ファンなら本棚に飾っておきたい

京極氏の百鬼夜行シリーズでも屈指の名作「鉄鼠の檻」の愛蔵バージョンです。
もともと装丁やデザインへのこだわりにも定評のある京極氏ですが
この本では紙質、印刷技術(小口印刷)にまでこだわり抜いており究極の愛蔵版といえる逸品となっています。
おそらく再版は不可能な本ですのでファンの方は在庫があるうちのお求め下さい。
過去に姑獲鳥、魍魎、狂骨が同じ装丁で出版されましたが
いずれも今は絶版のため入手困難か、中古品も状態の良いものはプレミア価格になっています。
分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 分冊文庫版 鉄鼠の檻〈1〉 (講談社文庫)より
4062752069
No.115
(5pt)

面白さプラス達成感。

百鬼夜行シリーズの第四弾、京極堂の憑き物おとしは、箱根の山奥深い禅宗寺でおこる僧侶連続殺人事件。

本作品の見所は、死体の派手な見立てや、怪しげな妖怪変化の登場、事件の顛末より、怒濤の禅宗史とその思想になるだろうか。懇切丁寧に解説がなされるわけだが、著者の博覧強記ぶりと哲学に、読みながらしばしば気絶寸前となる。(1300頁の分厚さは眠くなったら箱枕として便利)

純然たる謎解きとは違うのが、本シリーズの特徴だ。

関口、榎木津、敦子のお馴染みシリーズキャラクター登場(残念ながら木場は不在)は、嬉しい限り。「姑獲鳥の夏」のキーマン再登場なので、忘れてしまっていると、ちょっと残念な思いをするかな。

面白さプラス達成感。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.114
(5pt)

面白さプラス達成感。

百鬼夜行シリーズの第四弾、京極堂の憑き物おとしは、箱根の山奥深い禅宗寺でおこる僧侶連続殺人事件。

本作品の見所は、死体の派手な見立てや、怪しげな妖怪変化の登場、事件の顛末より、怒濤の禅宗史とその思想になるだろうか。懇切丁寧に解説がなされるわけだが、著者の博覧強記ぶりと哲学に、読みながらしばしば気絶寸前となる。(1300頁の分厚さは眠くなったら箱枕として便利)

純然たる謎解きとは違うのが、本シリーズの特徴だ。

関口、榎木津、敦子のお馴染みシリーズキャラクター登場(残念ながら木場は不在)は、嬉しい限り。「姑獲鳥の夏」のキーマン再登場なので、忘れてしまっていると、ちょっと残念な思いをするかな。

面白さプラス達成感。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.113
(5pt)

ありがとうございました

注文してから直ぐに届いて驚きました!
(関東→中国.注文から2日)
商品の状態は評価通りって感じです。
(評価・良い)
ありがとうございました。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.112
(5pt)

ありがとうございました

注文してから直ぐに届いて驚きました!
(関東→中国.注文から2日)
商品の状態は評価通りって感じです。
(評価・良い)
ありがとうございました。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.111
(5pt)

重くて軽い

間延びせずさらさらと、それでいてのめり込むように読める本作は素晴らしい。
殺人以外もアッー!とかロリとか内容はけして爽やかなものではないが、読後はスッキリする内容だった。
全てを焼き尽くして、全てが瓦解して終わるのは座りが良い
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.110
(5pt)

重くて軽い

間延びせずさらさらと、それでいてのめり込むように読める本作は素晴らしい。
殺人以外もアッー!とかロリとか内容はけして爽やかなものではないが、読後はスッキリする内容だった。
全てを焼き尽くして、全てが瓦解して終わるのは座りが良い
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.109
(5pt)

六畳の檻から

去年読んだ中で最高の一冊
「絡新婦の理」は未読ですが、これはシリーズ最高なのでは?という予感もしています。個人的には”魍魎”より上。もしかしたら、人生で最高の1冊候補。

序章こそ「???」で、こりゃ厄介なものを買ってしまったと思いましたが、本編始まってからはグイグイと引き込まれていきました。
まず淡々と流れる文章が心地よい。今川と久遠時翁の長い会話シーンが全く苦にならない程。事件など起こらず、これがずっと続いて欲しいくらいの妙味がある。
その後主要人物が、近場に続々集まりつつあることが分かってくるが、この展開も自然ですんなり受け入れられる。

その後仙石楼で取材チームが合流すると、まもなく訪れる怪異。
庭に突如現れた異物の出現に驚き、ページを戻らなかった人がいるだろうか?
そこまでやたら、雪どけして落下する塊の描写がちょくちょく入ると思ったら、これに関する読者への仕掛けだったのですね。普通にスルーしてました。

ともかく物語のほぼ全編は、水墨画のようなモノクロのイメージ。
ただ一点、鈴の着物が刺す紅が、鮮やかなアクセントとなって強烈な印象となります。
中盤までは、作中でも言及がちょっとありますが、京極流の”獄門島”をやりたかったのかな・・・などと思い、その辺注意して進めました。

だいたい半分くらいのとこにある、常信と京極堂の問答が、本書の大きな山場。
禅僧と陰陽師の脳髄バトルなど、こんなに興奮する勝負はそうそうありません。
ここまででだいぶご馳走様でありました。

その後、女人禁制の場ならありがちな男色展開がちょっとあり(やっぱ出たかと思う)、著者得意(?)の近親相姦ネタなんかも交えつつ、怒涛の終盤へともつれ込んでいきます。

菅野博行の登場は余計な気がしないでもないですが、鈴との関わりで話も膨らむからいいのかな・・・と。ちなみに彼が狂ったのは、”相手”がほんとは大人だったからですかね?

話がちと逸れましたが、真犯人の動機がまたふるってる。結局金絡みや痴情のもつれだったら「ケッ!」ってとこだったのですが(そう匂わせる要素も多々あった)、そんな常人には理解しがたい理由でこそ、宗教テーマのミステリーに相応しい。

そして(私が)モノクロと捉えてきた景観が、一転色彩のパノラマ絵巻へと転換していくダイナミズム。ほんとにもう、始めから終わりまで最高です。

元々「鉄鼠の檻」は、作品名ではなく、YAKATAの雑魚キャラとして覚えたものでした。
綾辻氏の作品すら1つも読んだことない状態でやったゲームだったのですが。
その後、ウブメやらモウリョウなどを知ってきた流れで、「鉄鼠の檻」も目にするようになります。
話は重そうだし、お長いんでしょ~?だけど、やっぱりなんか気になる。でもだいぶ時間潰しになりそうだったから(その時時間かかりそうな本を読みたかったこともある)、「てやー!」と思い切って買ってみたら、大変良い結果でした。

ところで、殊能将之氏の「鏡の中は日曜日」で出てくる作中作(作品の中では現実)に、寺院での連続殺人が起こる”阿修羅寺事件”てのがあります。
すぐに関連を思い立ったのですが、巻末の参考文献に「鉄鼠の檻」は無いんですね。
綾辻氏の館シリーズは、十角館から黒猫館まで名を連ねているので、”鉄鼠”が入っててもおかしくはない感じなのですが。

散々ほめてきましたが、決して万人向きとは言えません。
仏教や禅の深い話など、私も十分理解したとは言えません。ただその様な文字列を読んでいく耐性があったから、というだけの話かも知れません。
その点あの序文は、読者を篩にかけるいい作りなのかも。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.108
(5pt)

六畳の檻から

去年読んだ中で最高の一冊
「絡新婦の理」は未読ですが、これはシリーズ最高なのでは?という予感もしています。個人的には”魍魎”より上。もしかしたら、人生で最高の1冊候補。

序章こそ「???」で、こりゃ厄介なものを買ってしまったと思いましたが、本編始まってからはグイグイと引き込まれていきました。
まず淡々と流れる文章が心地よい。今川と久遠時翁の長い会話シーンが全く苦にならない程。事件など起こらず、これがずっと続いて欲しいくらいの妙味がある。
その後主要人物が、近場に続々集まりつつあることが分かってくるが、この展開も自然ですんなり受け入れられる。

その後仙石楼で取材チームが合流すると、まもなく訪れる怪異。
庭に突如現れた異物の出現に驚き、ページを戻らなかった人がいるだろうか?
そこまでやたら、雪どけして落下する塊の描写がちょくちょく入ると思ったら、これに関する読者への仕掛けだったのですね。普通にスルーしてました。

ともかく物語のほぼ全編は、水墨画のようなモノクロのイメージ。
ただ一点、鈴の着物が刺す紅が、鮮やかなアクセントとなって強烈な印象となります。
中盤までは、作中でも言及がちょっとありますが、京極流の”獄門島”をやりたかったのかな・・・などと思い、その辺注意して進めました。

だいたい半分くらいのとこにある、常信と京極堂の問答が、本書の大きな山場。
禅僧と陰陽師の脳髄バトルなど、こんなに興奮する勝負はそうそうありません。
ここまででだいぶご馳走様でありました。

その後、女人禁制の場ならありがちな男色展開がちょっとあり(やっぱ出たかと思う)、著者得意(?)の近親相姦ネタなんかも交えつつ、怒涛の終盤へともつれ込んでいきます。

菅野博行の登場は余計な気がしないでもないですが、鈴との関わりで話も膨らむからいいのかな・・・と。ちなみに彼が狂ったのは、”相手”がほんとは大人だったからですかね?

話がちと逸れましたが、真犯人の動機がまたふるってる。結局金絡みや痴情のもつれだったら「ケッ!」ってとこだったのですが(そう匂わせる要素も多々あった)、そんな常人には理解しがたい理由でこそ、宗教テーマのミステリーに相応しい。

そして(私が)モノクロと捉えてきた景観が、一転色彩のパノラマ絵巻へと転換していくダイナミズム。ほんとにもう、始めから終わりまで最高です。

元々「鉄鼠の檻」は、作品名ではなく、YAKATAの雑魚キャラとして覚えたものでした。
綾辻氏の作品すら1つも読んだことない状態でやったゲームだったのですが。
その後、ウブメやらモウリョウなどを知ってきた流れで、「鉄鼠の檻」も目にするようになります。
話は重そうだし、お長いんでしょ~?だけど、やっぱりなんか気になる。でもだいぶ時間潰しになりそうだったから(その時時間かかりそうな本を読みたかったこともある)、「てやー!」と思い切って買ってみたら、大変良い結果でした。

ところで、殊能将之氏の「鏡の中は日曜日」で出てくる作中作(作品の中では現実)に、寺院での連続殺人が起こる”阿修羅寺事件”てのがあります。
すぐに関連を思い立ったのですが、巻末の参考文献に「鉄鼠の檻」は無いんですね。
綾辻氏の館シリーズは、十角館から黒猫館まで名を連ねているので、”鉄鼠”が入っててもおかしくはない感じなのですが。

散々ほめてきましたが、決して万人向きとは言えません。
仏教や禅の深い話など、私も十分理解したとは言えません。ただその様な文字列を読んでいく耐性があったから、というだけの話かも知れません。
その点あの序文は、読者を篩にかけるいい作りなのかも。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X