密やかな結晶

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

密やかな結晶の評価:

3.94/5点 レビュー 77件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.94pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 41〜44 3/3ページ
No.4
(3pt)

無性に哀しい物語

小川洋子さんの作風は、物語を「紡ぎ出す」という表現がぴったりだと思います。
この作品も、小川さんらしい透明感や美しさに溢れていて、読み出すと一気に引き込まれる不思議な世界でした。
淡々と描き出される日常や、おじいさんとの交流には心温まり、まさに小川さんの魅力が満載・・・
その一方で、あまりにも報われない喪失、哀しみに満ちた世界観はこれまたまさに小川さんの魅力・・・あ~いい作品だったなぁとしみじみ思う一方、読まなきゃよかったとも思う作品でした。哀しい・・・
密やかな結晶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 密やかな結晶 (講談社文庫)より
4062645696
No.3
(3pt)

人々の密やかな息遣い。

その島では、一つまた一つと、人々の中から何かが失われていく。人々は失ったものを取り戻すことはできないし、それを失ったことすらも思い出さなくなってゆきます。この作品の特筆すべき点は、主人公もまた失ってゆく人の一人であるということ。失わないR氏と失ってゆく主人公との関わりの中で、その特殊な状況が浮き彫りにされています。異常な状況を日常として受け止めて生きている人々の、心の静かさや穏やかさが淡々と形作る物語。消滅という特殊な設定に関してより、むしろ日常の細やかさが非常に丁寧に描かれていて、空気感や質感が鮮やかに伝わってきます。
感覚的に読むお話といった感じで、説得力に欠けると感じる方もいるかもしれません。がつんと読書をしたいときにではなく何かちょっと本を読みたい気分のときに読むのに向いている本だと思います。
密やかな結晶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 密やかな結晶 (講談社文庫)より
4062645696
No.2
(3pt)

既視感のある・・・。

この作家の透明な世界観が好きですが、この作品は読んだ時にP・オースターの「最後の物たちの国で」とダブってしかたがなかった。オースターの作品があまりに傑作だったので、ちょっと小川作品が薄く感じてしまった。読む順序が逆だったら、また違う感じ方をしたのだろうか・・・?
村上春樹の「世界の終わりと・・・」との類似性を指摘している方がいるのですが、確かにそれもあるかも・・・。最近、10数年ぶりに「世界の・・・」を読み返しているのだけど、今更ながらにスゴイ小説ですね。
密やかな結晶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 密やかな結晶 (講談社文庫)より
4062645696
No.1
(3pt)

最初から最後まで不思議感を堪能しました

閉じられた島での不思議な世界観が存分に出てます。
物がひとつひとつ消滅してゆく島で、
消滅を受け容れる人とそうでない人がいる。
受け容れられない人は秘密警察に狩られてしまう。
主人公の女性は、そんな人を1人自宅にかくまいます。
小説は淡々と進み、島ではものが1つずつ消えていく。。。
どこで急激な展開があるのか?と思いつつ読むも、激しい方向転換はなかった。
そして最後の逆転劇。
どんな逆転劇かは読んでのお楽しみです。
密やかな結晶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 密やかな結晶 (講談社文庫)より
4062645696