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“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)



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【この小説が収録されている参考書籍】
“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)の評価: 4.53/5点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(5pt)

大変良く出来ました。

シリーズを順に読み進めてきたが、今回は非常に出来が良いと思えた。キャラもストーリーも展開もスッキリキッチリしていて読了感が良かった。上手に出来た料理みたいな感じだろうか。
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No.16:
(1pt)

無理矢理感もさすがにここまで来ると。。。

5巻までは、総じて極めて素晴らしい出来だったと思います。
私の読書の幅が狭いだけだとも思いますが、もっともインパクトを受けた文学作品と言えるでしょう。60代以上の私の両親も完全に虜にするライトノベルというジャンルに収まらない魅力があると思います。

しかし、本巻は、最後まで読破するのに苦労しました。
なんというか、安っぽい犬神家の一族みたいな感じの雰囲気は一生懸命演出しています。
これまでの巻に比べてよりいっそう「人工的」にプロットを作ってしまっている。

これは文学少女の方向性としては大変まずいと思う。
ベストセラー・ライトノベルのしくみ キャラクター小説の競争戦略
での飯田さんの説明が的を得ていると思うが、文学少女の魅力は「ロジカル」ミステリーではない。遠子先輩本人が盛んに何度も述べているとおりだ。
とすれば、「キャラの内面を掘り下げ、ほぼ動機方面のみの分析」で文学少女の「想像」を完結させる必要がある。
ところが、本巻では、gurren さんのおっしゃるとおり、動機づけ・人生の描写があまりに不十分。
いわゆるライトノベル・メディアミックス特有の萌えやミスリードのためにスペースを割きすぎて、あとがきでスペースが足りなくなったと言っている始末。編集段階でなにをやっているんだろう?無駄な部分が多すぎる。そこを数十ページ削れば、とりわけ麻貴の描写を丁寧にできたはずだ。編集者も無能と言わざるをえない。

これまでの巻に比べると、急転直下の文学少女の独壇場も伏線がほとんどなく急転直下すぎて、かつ他のキャラの活躍がなさすぎて(心葉あたりも、他の巻ではもっと重要な働きをしていると思うが、この巻では、少なくとも推理的にはサブキャラもいいとこ)、演出的にも面白くない。唯一、それなりに活躍しているのは流人くんかな。
この辺、1巻が秀逸すぎた。心葉と遠子先輩の活躍の分業が絶妙。
この巻では、心葉は単なる文学少女のおやつ係以上でも以下でもない。。。

たまたまこの巻に最初に触れた一見さんには、文学少女シリーズ全体をこの巻で評価してほしくないと切に願います。
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No.15:
(5pt)

避暑地お嬢さま仕様の遠子先輩

最高です。避暑地お嬢様仕様の天野遠子先輩に萌えました。
エピローグは、何も言いません。このエピローグを完結編
の前に持ってきた作者の力量に感服します。
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No.14:
(5pt)

館ものミステリ*泉鏡花。幻想的です。

今回の主人公は姫。彼女の別荘で過去に起きた惨劇にまつわる話と泉鏡花の「夜叉ヶ池」がテーマです.館もののミステリ仕立てで楽しめました.泉鏡花の作品にはちょっと惹かれますね.現代語版があれば読んでみたくなりました.
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No.13:
(4pt)

楽しい作品でした

文学少女シリーズの六作目
題名からラ・モット・フーケの水妖記(ウンディーネ)をモチーフにした作品と思っていましたが
むしろ泉鏡花の「草迷宮」「夜叉ヶ池」をモチーフにした作品のようです。

姫倉麻貴に招かれて彼女の別荘に行った遠子
遠子に呼ばれてしぶしぶ麻貴の別荘に行く心葉
心葉の出現で動き出す、別荘を巡る謎

少々、無理を感じるストーリーもありますが。
妖怪に怯える遠子は可愛らしかったし
面白い物語だったと思います
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No.12:
(5pt)

文学少女シリーズ最高傑作

今まで5巻発売されていましたが、この6巻目はそれらを全て超える出来となっています。

まず、この作品の最大の魅力である謎の奥深さがハンパないです。
百合の日記が泉鏡花の「夜叉ヶ池」とシンクロしていて、これがまた切なく儚い。

文学少女の儚さをこれでもかと詰め込んだ作品になっております。

読んで、損はありません。絶対に。
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No.11:
(5pt)

“あなたは、私を知りますまい―。  「―忘れません」”

“謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の第6巻です。

夏休みのある日、心葉と遠子が麻貴の滞在する別荘に招待(?)された事から「夜叉ヶ池」の様な物語は始まります。
ホラー映画の様な奇っ怪な現象も起こり始め、やがて80年前に起こった事件と悲恋が根幹にある事が判明しますが、ホラーや妖怪が苦手な遠子は無事に事件の全容を“想像”できるのでしょうか?

今回は番外編的な物語で、第2巻「〜飢え渇く幽霊」の続きに当たります。
第2巻を復習しておくと、物語中盤、雨宮蛍に憧れいた麻貴と、想いを寄せていた流人の2人の慟哭が特に胸に染みます。

苦みの要素は比較的少なく(少ない分濃いですが)、むしろ遠子先輩の様々な表情が楽しめます。
本や“ごはん”をねだったり、妖怪に怯えて部屋に押し掛けて来たり、座敷童になってみたり、籠城してみたり、いきいきと動き回る遠子先輩と困り顔でついて行く心葉が微笑ましいです。
縦横無尽に活躍する遠子先輩を是非堪能して下さい。

むしろ気になるのは、次回への引きである独白部分。
何と言うかもう、切なさが溢れそう。
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No.10:
(5pt)

特別編。遠子先輩は、いつもと違っていた

時系列上「幽霊」の次辺りのエピソードですが、野村美月先生のおっしゃる通り、「巡礼者」まで読んでからの方が楽しめます。
遠子先輩らしさ全開!!と期待していたら、意外と、「あれ?あれれ??」と思うこと間違い無し。なんか、泣い(以下ネタバレにつき、略)

麻貴のエピソード、そのほんの一部がプロローグに描かれています。ああいう家系は本当に大変でしょうね……ところが、他人の前では(特に友人達の前では)あんなに気丈なんですから。
……彼女もまた、“文学少女”なくして存在しなかったのでしょうね。

さて、最後の一ページ「――忘れません」……なんですかこれ。色々気になる―――――――――――――――――――――――――――!! って感じで終わっています。既に本編全部読んだ自分としては、もう苦笑。
さて、レモンパイを焼いているのは誰なのか。遠子先輩はどうなってしまったのか。
結末はもう、すぐそこにいます。
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No.9:
(4pt)

希望の種から芽吹いた巨木

雨宮蛍の事件以後、姫倉麻貴の出番が少なかったのも意図的だったのではないかと思えてきた。朝倉美羽の件が落ち着くまでは、表面上の人間関係を少しでも簡潔にしようという配慮で。この作品を読んだあとでは、人間関係の線が何本か追加された気がする。
 冒頭で張った伏線を終盤で綺麗に回収しており、美しい構成だなあと思うのですが、若干美しすぎる気もする。姫倉光圀の立場で考えると、これまで描かれている情報で判断するならば、敵になるかもしれない人物に弱みを握られる可能性を与えないと思う。試験のつもりだったのかな?
 エピローグで後年の心葉の述懐がありますが、色々と思わせ振りでもあり、次の作品との関連性を匂わせるところもあります。果たしてどうなるのか楽しみです。
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No.8:
(3pt)

今回の文学少女は少々ぶっ飛びすぎ

まずは序盤の巫女、妖怪という類の単語の連発。
今までの文学少女シリーズと違って読む気が若干失せた。
幼いユリと尋子の二人で使用人を殺したことも度外れ過ぎるように感じる。

一番違和感を覚えたのはメイドの魚谷。
彼女は祖母の尋子から話を聞いていただけで、事件が起きた80年前の人間ではない。
それにしてはユリとアキラに感情移入をしすぎ。
結局本編では猟銃持ち出して姫倉麻貴を襲う程の理由と言えるようなモノはなかった。
姫倉麻貴もまたなぜこの屋敷の問題にこれ程まで取り組むのか謎だ。

あと読みづらかったので、心葉には幽霊など怪奇現象は信じていない心情で話を進めて欲しかった。

終盤の急展開は今までの文学少女シリーズ通りに読んでいて爽快さがある。
エピローグが無ければ☆2だけども、エピローグが秀逸なので☆3

よし、寝ようと思ってたけれども、神に臨む作家を読もう。
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No.7:
(5pt)

私服文学少女

帯に特別編とか書いてあったので、番外編っぽい物かなーなどと思って読んでいましたが、あとがきにも書かれているとおり時系列的に本編からはじき出されてしまっているだけの、がっつり本編に絡みついている6冊目です。しかもエピローグが7話目終了後を語ってしまっているような。文学少女の魅力たっぷりな、そしてころころ変わるキャラクタの関係は相変わらずで、これはなかなか忘れられません。
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No.6:
(5pt)

あなたは私を知りますまい

『“文学少女”と月花を孕く水妖』です。文学少女シリーズ第6巻。ですが、特別編です。
本編からは少し過去にさかのぼり、夏休みのエピソードです。
主人公心葉と遠子先輩は当然登場しますが、メインは麻貴です。
本編の登場人物が絞られている分、遠子先輩の出番が多かったというか、相変わらず暴走しています。

今回の作品は、泉鏡花のいくつかの作品と、タイトル通り水妖記などいくつかの外国文学がベースとなって、かなりブレンドしています。
麻貴の別荘を舞台に、不気味な事件が連発で起きて、遠子先輩の推理が冴えます。
いや、推理じゃなかったですね。いつものアレです。

でもまさか、麻貴とあの人がああなるとは……
キャラが掘り下げられ、次巻以降の本編への期待を高める役割を果たしています。
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No.5:
(5pt)

最高傑作、幸せです

素晴らしかったです。

今回は遠子先輩と心葉君の絡み多めです。ほんと2人大好きです!心葉の感情が綺麗に伝わってきます^^琴吹さんより遠子派の方には素晴らしく良い作品だと思います。ほんと遠子先輩と心葉の絡みが幸せでした。

また今回のストーリーも深くはいりこめて野村さんらしい作品で素直だけどひねりある作品でとても楽しめました。読みだしたら止まりません。読み終えるのが勿体ないくらいです。

ちょっと昔に逆上った話でしたがやはり次回作が気になる終わり方でした。ちょっと遠子派としては切なげな感じで...、次巻が発売するまでどきどきしまくりです。遠子先輩が気になります!

次作が早く読みたいです!
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No.4:
(5pt)

“月花を孕く水妖”の「秘密」とは

〈文学少女〉シリーズの6作目にして、初の番外編。

時系列的には「2.5巻」に相当するのですが、内容的には7作目の予告編といえます。
また、今回は姫倉家の話ということで、表向きは麻貴にスポットが当てられていますが、
実は「遠子編」といっていい内容になっています。

これまでの遠子は、いわば登場人物たちの魂の代弁者であり、彼らが
背負う、「物語」に救済をもたらすセラピストの役割を果たしてきました。

そんな因果の外側にいたはずの彼女にも、胸に秘めた「秘密」があることが今回明らかになります。

――あなたは、私を知りますまい。

引用される『外科室』の一節が示すように、“文学少女”たる
彼女こそ、本シリーズの最後にして、最大の「謎」なのです。

では、もう一人の主人公・井上心葉は?

彼の名前を乱暴に読み解けば、井上は「イド」、心葉は「言葉」になる前の想いや気持ち、と考えられます。
つまり、作家として、あるいは人としても、他者に伝えるべき「言葉」を持たない存在であるということです。

本シリーズはそんな心葉が、遠子のみせる「月花」(≒物語)を心に宿し
ていくことで、「言葉」を獲得していく物語だったのではないでしょうか。

今回で、ある程度、行く末が見えてきた本シリーズ。

しかし、そこはサービス精神旺盛でサプライズ好きな著者のこと、きっと
また、ツイストのきいた結末を用意してくれるはずだと期待しています。
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No.3:
(5pt)

ずっと遠子先輩のターン!

全国2300万人の遠子先輩ファンの皆様、お待たせいたしました!
4、5巻で出番が減りまくっていた僕らの天野遠子が帰ってきた!

恥らう天野遠子!
むくれる天野遠子!
怯える天野遠子!
腹をすかせる天野遠子!
寝乱れる天野遠子!
酔っ払う天野遠子!
噛み付く天野遠子!
寂しげな表情をする天野遠子!
「ありがとう」「ごめんなさい」を素直に言える天野遠子!
そして幸福な物語を「想像」する天野遠子!

僕らの見たかった遠子先輩がここにいる!
存分に堪能し、やがて訪れるフィナーレに向けて心の準備をするのだ!

夢から覚めても、天野遠子の物語が残るように!
自分を励まして、次の物語に進むことができるように!
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No.2:
(5pt)

はぇえ!!(ムスカ風に)

特別編というから全然油断、そして期待していませんでした。
甘かったです。ヤバかったです。本編とものすごく関係の深いヤバイ一冊でした。
この作者、まったく手を抜かないという意味ではもう頭が下がる一方です。引きのうまさといったらイケズな事この上ない限りです。
世の中マゾばかりで構築されている訳ではないのだからこの引きは残酷すぎると思います。
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No.1:
(5pt)

今回も高い完成度で、ますます高まる最終章への期待

好調の“文学少女”シリーズ、待望の六巻目。第五巻からちょっと時間を巻き戻して、二巻と三巻の間、夏休みのお話です。
「番外編」ということで、今回は本筋とは絡まないお気楽な内容かと思いきや、なかなかそうでもありません。
 心葉と美羽の物語は少しお休み。芥川君、ななせや竹田さんの出番も無しの今作では、いままでは物語を進める上での切り札・便利屋的な役割だった姫倉麻貴がメインの役どころ。
 姫倉家の別荘に隠された過去の秘密を泉鏡花の作品群になぞらえて、いつのもように“文学少女”がお見事な「想像」を披露し、関係者の心を解放します。
 また、心葉と遠子先輩の危うい心の繋がりや、先輩の葛藤(?)がぐっと掘り下げて描かれており、当然三巻以降を先に読んでいる読者としてはやや戸惑う面もありますが、ここはやはり次巻以降のクライマックスに向けて、時を戻してでも描いておかなければならぬ必然性があったと見るべきでしょう。

 そしてエピローグはまたしても意味深&衝撃的で、これから描かれるであろうおそらくは哀しく切ない、でも温かな最終章への期待をますますかきたてられます。
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