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“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)
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“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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5巻までは、総じて極めて素晴らしい出来だったと思います。 私の読書の幅が狭いだけだとも思いますが、もっともインパクトを受けた文学作品と言えるでしょう。60代以上の私の両親も完全に虜にするライトノベルというジャンルに収まらない魅力があると思います。 しかし、本巻は、最後まで読破するのに苦労しました。 なんというか、安っぽい犬神家の一族みたいな感じの雰囲気は一生懸命演出しています。 これまでの巻に比べてよりいっそう「人工的」にプロットを作ってしまっている。 これは文学少女の方向性としては大変まずいと思う。 ベストセラー・ライトノベルのしくみ キャラクター小説の競争戦略 での飯田さんの説明が的を得ていると思うが、文学少女の魅力は「ロジカル」ミステリーではない。遠子先輩本人が盛んに何度も述べているとおりだ。 とすれば、「キャラの内面を掘り下げ、ほぼ動機方面のみの分析」で文学少女の「想像」を完結させる必要がある。 ところが、本巻では、gurren さんのおっしゃるとおり、動機づけ・人生の描写があまりに不十分。 いわゆるライトノベル・メディアミックス特有の萌えやミスリードのためにスペースを割きすぎて、あとがきでスペースが足りなくなったと言っている始末。編集段階でなにをやっているんだろう?無駄な部分が多すぎる。そこを数十ページ削れば、とりわけ麻貴の描写を丁寧にできたはずだ。編集者も無能と言わざるをえない。 これまでの巻に比べると、急転直下の文学少女の独壇場も伏線がほとんどなく急転直下すぎて、かつ他のキャラの活躍がなさすぎて(心葉あたりも、他の巻ではもっと重要な働きをしていると思うが、この巻では、少なくとも推理的にはサブキャラもいいとこ)、演出的にも面白くない。唯一、それなりに活躍しているのは流人くんかな。 この辺、1巻が秀逸すぎた。心葉と遠子先輩の活躍の分業が絶妙。 この巻では、心葉は単なる文学少女のおやつ係以上でも以下でもない。。。 たまたまこの巻に最初に触れた一見さんには、文学少女シリーズ全体をこの巻で評価してほしくないと切に願います。 | ||||
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