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レインツリーの国
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レインツリーの国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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身分の違いなんかなく、国籍もそれほど恋愛のハードルとはならない現代で 燃え上がる恋を描こうと思ったら、この手しかないのかもしれません。 聴覚障害者と、健常者の恋。 「燃え上がる」と書きましたが、実際はとてもまどろっこしく進みます。 ヒロインはやはり「耳が聞こえないこと」がものすごいコンプレックス。 なぜなら、彼女は生まれながらの障害者ではないから。 耳が聞こえていた自分と比べて、今の自分は出来ないことばかり、人にも迷惑かけっぱなし 友達もいないし、恋愛なんてもってのほか!!!と非常に暗いじめじめした性格です。 ネットの中では、自分の考えを沢山の文字を使って、コミュニケーションしてるのに。 リアルでは、重たいおかっぱスタイルで補聴器を隠し、障害者じゃないふりをし、うつむいて黙って一日過ごしているような子。 私は、まわりに「耳の不自由な人」がいないので、彼女の気持ちは想像するだけ。 主人公の伸と同じ様な感じです。 「耳が悪い」ってこと、錦の御旗にしないで。 わからないんだもん。でも、それってあなただけが特別じゃないよ。 でも、こんなふうに思ってしまうこと自体、障害者への差別になってしまうのかな。 ひとみさんは耳が聞こえなくても、本のレビューはすばらしいはずなんだけどな。 などなど、ヒロインにほとんど感情移入できないのと、 あまりにも伸が強引過ぎ、いい人すぎるので、どっぷり恋愛世界に浸れませんでした。 「そんなめんどくさい彼女やめちゃいなよ!」と言い放つ、ナナコさんが一番魅力的に思えました。 | ||||
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すごく、歯がゆい。わかるけど、歯がゆい。 心理描写のくどさにも、少し苛立った。 でも、これが青春で、若さなんだろうなー、と無理やり納得。 難聴の方への配慮の仕方も指南が参考になったので、☆4つ。 | ||||
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いない、と思ってしまうのは、自分の心が荒んでしまっているからだろうか。 冒頭からしばらくは、男性主人公目線で物語が進んでいく。 有川浩という作者の名前と、その男性目線で始まる描写によって、 作者は男性なんだと全く勘違いしてしまっていた。 ところが、読み進めると、どうもおかしい・・・。 物語が、女性に対して優しすぎる。 障害と元からの性格によってあそこまで捩れてしまった女の子 (しかも垢抜けない)を、1ヵ月も待つ男が現実にいるのだろうか? こんな物語を描ける男性って素敵だろうな…と思っていたら。 あとがきでビックリ。作者は女性と判明。 そして「なーんだ」と率直に思った。少女が夢見る白馬の王子様の お話と同じではないか、と。やはり私の心はすさんでいるな。 会話のやり取りは非常に面白い。テンポ良く、言葉の1つ1つが 素直な分、重みをもって心に入ってくる。 作者の他の本も読んでみたいと思った。ただ内容的にどうしても 違和感が残ったので、☆3つ。 | ||||
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主人公は関西弁でアグレッシブな男の子、伸さん と ロマンチストな女の子、聴覚障害を持つひとみさん。 20才も過ぎると、子どもの頃みたいに言いたいこともなかなか言えないし、言わないし。 そんな自分と比べて、同年代の2人がガンガン心情とかトラウマを吐露する姿は なんだか懐かしくもあり、新鮮でした。 お話は、男の人の、女のひとの、健聴者の、難聴者の、伸さんの、ひとみさんの、いろんな視点を 紡ぎながら進みます。 伸さんが「自分と似ていて少し違う」ひとみさんに惹かれた、と言っていましたが、 2人ともどこか自分(読み手)と似ているところや違うところがあって、 それぞれの主張に、時にはそうだそうだと共感したり、それは違うんじゃない?とつっこんだりしつつも、 「こういう考え方もあるのか」という発見ばかりで、 友達と討論しているような、そんな一冊でした。 そして本編もさることながら、有川さんのあとがきと、山本弘さんの解説がとても印象に残りました。 ”何も感じなくなるよりは間違うたびに打ちのめされる自分でいたい。” あとがきの中の有川さんの言葉ですが、自分が障害だったりなんだったりにいかに無知だったかを 本編を読んで思い知った直後だったので、この言葉は刺さりました。 私もそんな人であり続けたいと思いました。 | ||||
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ネットで知り合った二人。その二人の最初のデートのときでした。 エレベーターの重量オーバーのブザー・・・でもひとみはエレベーターから降りようとしない。 そんなひとみに伸はひとみの腕を掴んでひきづり降ろす。そして、今までの怒りをぶつける。 「・・・重量オーバーだったんですね」「ごめんなさい」ひとみが謝ったそのとき、 ひとみの耳に掛けられていた補聴器に気がついた。 この事件をきっかけにお互いが一歩ずつちかづいていく・・・ 思うに、ひとみは自分の置かれている状況に甘んじているだけの甘ったれ。 だけど、その性格も伸によって変わっていく。 二人に明るい未来が待っているといいな・・・ ひとみよ!伸を困らせるなよ・・・と言いたい。 | ||||
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なんだか惹かれたので読みました。確かに細かい箇所が荒い。あとラストの一文が解せなかったのは私だけですか。なぜ過去形?読めてないの?伸になにかあったのでしょうか。二人の今後が気になります。結婚は難しいのかなと。結局破局しちゃうんだろうな…と。ひとみの魅力が弱い。でもラストの心がけに期待。結局伸が冷めてしまうのかな。みなさんどう思われますか。この本読んだらブックレビュー書かなきゃだめでしょ(笑)題材が斬新でよかった。ストーリーはうーん。でもぶつかり合うのはよかったかな。 | ||||
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有川氏の他の作品は大好きなのですが、この作品は少し例外。 何故か登場人物に惹きこまれない。それが有川作品の醍醐味なのに! ネタはいい。中途失聴者の女の子とネットで出会い恋に落ちる。 展開も面白い。でも、無難な面白さと感じてしまう。 ひとみのかわいげのない性格が受け付けなかったのか、 主人公の押し付けがましい幼さが気に食わなかったのか、 とにかく私には物足りない小説という印象でした。 | ||||
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ライトノベルが読みたくなって 有川さんの本を買ったんですが、 期待どおりのライトさでした。 敷居を高めることなく 簡潔な構図でも よませるのは ちょっとしたセリフに 気が利いてるからやと思います。 普段、本読まない中高生達にすすめたいですね。 ちょっと勉強にもなったし ま、いいんじゃないって感じで 気楽に手にとってもらえる感じです。 あと、そもそもこの作品図書館内乱かなんかに 出てくるらしいですね。 私は、世界観にフォローできなくて脱落したんですが だとすると、読者にとっては夢のようなお話ですね。 | ||||
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身近に、昔読んだ本の感想を語り合う友人がいなかったので、伸行はネットで検索を してみた。心惹かれる感想を書いていたのは、「レインツリーの国」というブログの 管理人の「ひとみ」だった。二人はメールを交換するようになる。そして、実際に 逢いたいと願い始めた伸行に対し、ひとみはなぜか、頑ななまでに拒んだ。そこには、 ある秘密があったのだ・・・。 ひとみには、好きとか愛しているとか、それだけで相手の胸に素直に飛び込めない事情が あった。伸行がどんなに努力しても、障害を持つひとみの苦しみや悩みを完全に理解する ことはできない。お互いがお互いに不満を感じ、心の溝を深めていく。そんな伸行とひとみの 恋の行方は?「乗り越えて!乗り越えて!」心の中で何度も叫びながら読み進めた。ふたりの ゆれ動く気持ちや、互いに求め合う気持ちが、痛いほど伝わってくる。切ないけれど、こんな 素敵な恋愛もあるのだと、久しぶりに感動してしまった。伸行やひとみの行動に多少の もどかしさを感じる部分もあったが、ラストはよくまとめられていて希望を感じさせる。 心温まる恋愛小説だった。 | ||||
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図書館シリーズを 全部読んだ後にこの本を読みました。 図書館シリーズ内で,小牧さんとまりえちゃんのストーリーがすごく好きだったので,結構期待して読み始めました…。 う〜ん,二人が出会った時すでにヒロインが難聴だった物語だとは思わなかった; 普通に付き合っていた二人の一方が難聴になっていく…ようなストーリーの方がおもしろそうかな?って思ったりしました。 あとメールのやりとりばかりで,ちょっと途中飽きてしまいました。 この作品はあまり自分に合いませんでしたが,「図書館戦争」シリーズは本当におもしろいですからオススメします☆ | ||||
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有川さんらしい派手なアクションはないのが物足りない分、評価は低くなるけど、 セリフ回しのリズムの良さと生き生きしたリアルさはやっぱりいい。 傷の見せあい・言い争いをして、まっすぐぶつかり合う二人が気持ちよかった。 障害者の健聴者の恋愛に限らず、そこまで腹を見せあわないとほんとにはわかり合えないってこと。 聞こえない人のことは気の毒に思う。 でも、本当の意味ではたしてそれが一体どれほどのことなのか、その苦労を理解することは健聴者の私たちにはできることではない。 そうだとしたら、じゃあどうすればいい? 何が正しいの分からないけど、伸くんの荒っぽいけどまっすぐなやり方には本当の優しさが見えた気がします。 最後にあとがきを読んで、 「図書館内乱」とのコラボだけでなく、有川さんがこの本を書いた理由を知り、胸が締め付けられる思いでした。 | ||||
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ある男性(伸)には、高校時代に読んだ、忘れられない本があった。 夢中になって読んだシリーズ。けれど、そのラストは衝撃で、それ以来読み返せなかった、完結編。 社会人になって三年目、ふとある時思い立ち、そのラストについて書いてある「レインツリーの国」というサイトを見付け、その人にメールを書いてみた。 思いがけず返信が届き、そこから「ひとみちゃん」とのメール交換が始まった。 …と物語は始まっていきます。 そのため、第1章は、その本に関するメール交換のやり取りが、かなりを占めているのですが。 そんなに話の中心に持っていくには、その本に関する内容説明が物足りないような気がします。 場面場面での主人公たちの気持ちなどを熱く語っているのですが、こちらは勿論読んだこともないし、とても詳しくストーリーが書かれているわけでもないので、 なんだか、かなり置いていかれた感じになってしまいました。 この本をより楽しむためには、さらにここに出てくる物語も本にしちゃえば?みたいな。 消化不良な感じがしてすっきりしません。 内容も、「図書館戦争」シリーズのレベルには至っていない気がします。 「あとがき」に、参考文献にあった体験談などから感じた「どきっ」を、出来るだけエピソードに入れてみた、とありますが。 読んでいて、それがよくわかります。っていうか、わかりすぎです。 物語が進むにつれて、自然発生的に聴覚障害者に関する発見や失敗のエピソードが出てきて理解が深まる…というより、 はじめに入れたいエピソードありきで、それに合わせて主人公の言動を決めてる印象を受けました。 聴覚障害者への理解を深めることを第一の目的に書かれた本に思え、そこにある恋愛を純粋に楽しむには、やっぱり文章が説明っぽ過ぎます。 「図書館内乱」で毬江ちゃんは、この本をそんなに良いと思えたのかな。 はっきり言って、私は期待はずれでした。 伸が最後の方で出してきた「持ちネタ」も、なんだか流れが唐突だった気がして、イマイチ感情移入出来なかったし、 彼がひとみちゃんのことを会社の女の子に相談したことを、ひとみちゃんにわかるような書き方のメールをするのも、 それまでの彼にしたら、あまりにデリカシーがありません。 有川さんなら、こういう題材のものを書くにしても、もっと骨太なものを書けるような気がするのですが。 | ||||
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昔、邦画版シャル・ウィ・ダンスを観たときに、面白さうんぬんより、 「これって社交ダンスの世界を知ってもらうために作られたプロモーションムービーなの?」 という印象を持ったのですが、この作品を読んだとき、図らずもそのことを思い出してしまいました。 もし、聴覚障害者の理解を深めるための小説を公募したとすれば、まさにお手本のような作品として本書は入賞するでしょう。 でも、この本書はそういうことを目的として書かれたわけではないでしょう。 聴覚障害者の世界を、そうではない世界の人に理解してもらおうとすれば、説明的になるのは避けられないとは思うのですが、 話の筋がストレートすぎるだけに、どうしてもその点が気になってしまいました。 おそらく、同じような感想を持たれた人は多いのでは? | ||||
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障害者との恋と言うのは経験がないのですが、こんなふうにお互い悩んで苦しんで、それでも一緒にいたいという想いはその辺の恋愛となんら変わらないんだな、と思いました。 主人公の二人がその後も幸せになってくれていればいいな、と思います。 | ||||
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「図書館内乱」がすごく面白く、「恋の障害」のヒロインがとても可愛かったので思わず内容確認せずに買ったのですが。正直「先生、これはちょっと違うよ」と悲しくなりました。 耳に障害を持つ少女と、心に傷を持つけどそれを跳ね除けられる強さを持つ青年の恋物語。後半はヒロインに感情移入して一気に読んだのですが、どうしても星をこれ以上つける事ができませんでした。 主人公が嫌いだったのです。 ヒロインはネットの世界だけでも、健常者と同じように振舞いたかったのに、彼は無理矢理彼女を現実に引きずり出した。私自身もそれがすごく嫌で嫌でしょうがなく、勝手にネットだけで勝手に好き勝手にイメージを作られるのにたまらなく嫌悪感を感じるからです。 後半の、ヒロインの為に必死になって自分の傷をさらけ出すシーンがなければどうにか「いい人」にまで評価できませんでした。 正直、ネットで知り合って数ヶ月で相手の全てを理解できるなんて思い違いも甚だしいと憤りを感じ、後半にヒロインに感情移入できなければ完読も難しかったと思います。 この本を恋愛モノとして入る人と、有川浩先生の大ファンは読めばいいと思いますが、ネットでホームページを作っている女性は読まないほうがいいと思いました。彼がたまたまいい人だっただけで、現実はもっとえげつないですよ。 | ||||
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