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総門谷



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【この小説が収録されている参考書籍】
総門谷 (講談社ノベルス)
総門谷 (講談社文庫)

総門谷の評価: 3.86/5点 レビュー 21件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

高橋版オカルト大事典

本書をSFというのはどうでしょう、主たる道具立てに「科学的」説明は希薄だからです。が、伝奇(ホラ話)というならわかります。伝奇の傑作巨編として西遊記 (1972年) (奇書シリーズ)をあげても異議はあまりないでしょう。読んでいて三蔵らがインドへ行く必要はない、行くにしても今はない、ごく簡単な準備さえしておけば大楽勝だったろうにとは思いません。また、孫悟空の超能力の内容、限界は明確ですし、化物はその弱点とされたところに従って退治されます。ところが、本作では必ずしもそうはいけてない、しかも最終決着に近づくほどそうなので比較すると出来が悪いということになります。死ぬか生きるかという場面で敵役が著者にかわってチンタラ言い訳するようでは。それというのも大風呂敷、大ボラ過ぎたということがあると思います。そして、新聞連載で、十分推敲する時間がなかったらしいことも。しかし、そこに目をつぶって当時流行っていたオカルトねたを概観しなつかしむというならけっこう楽しめます。これもあまりに多岐過ぎて筋には十分取り込めきれてないものもありますが、この目的なら問題ありません。まさにムー(大陸)、超古代文明なのですが、他にアトランティス、オリハルコン、UFO、宇宙人、神、ピリ・レイスらの古地図、極転移説、地殻移動説、月空洞説、フリーメーソン、ノストラダムスの大予言、オートマタ、人造人間、クローン、エジプトやマヤのピラミッド、インカの脳手術、ナスカ地上絵、日本のピラミッド、火焔土器、遮光器土偶、鬼、隠れ里などについて著者が最も納得できる論を紹介しあるいは独自の解釈を行っています。上記語彙に反応できる方の暇つぶしに適します。
総門谷 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:総門谷 (講談社ノベルス)より
4061813234
No.2:
(3pt)

「暗号」章が分かれ目

娯楽作と思えば「やってますね」となるかも。
『特命リサーチ』発『神々の指紋』経由『魔界転生』乗り換え『サイボーグ009』行きみたいなのはニヤニヤするしかない。
一冊でこの四作読めれば得なのか損なのか。 辛いのは、「暗号」章。ここで読んでられないゼと白ける人も多そう。この章の後は紙数の制限の中、どう終息するのか俄然面白くなる。
総門谷 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:総門谷 (講談社ノベルス)より
4061813234
No.1:
(3pt)

やや興醒め・・・

数々の謎における独特の解釈には脱帽したのですが、SF伝奇小説としてはキャラクター、ストーリーの両面から見てもイマイチでした。

歴史やUFOにまつわる講釈にしても登場人物が話しているだけなのに妙に説明口調だったり、敵役が強大な技術や能力を持っているにもかかわらずそれを上手く生かせなかったりなど、やや興醒めな部分が見られました。また、収集がつかなくなり、無理矢理終わらせたような結末もイマイチ。

また、「総門谷」に留まらず、「バンドネオンの豹」や「竜の柩」など高橋克彦氏の小説の登場人物には、男気溢れる好漢が多く登場するのですが、その男気が妙に偏ったベクトルに進みすぎているような気がします。
「仲間の為なら自分の命は惜しくない」という趣旨の発言を振りかざし、死なせなくてもよかったのでは?と思う人物まで死なせているような気がしました。登場人物の命を粗末に扱って「仲間の死」でお涙頂戴を狙っているのでしょうか?
高橋氏の小説は好きなのですがそういう所にはいささか辟易してしまいますね・・・。
総門谷 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:総門谷 (講談社ノベルス)より
4061813234

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