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十字架
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十字架の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 1~20 1/4ページ
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内容が内容だけに、かなりゆっくりと読み進めました。 同級生が亡くなって、こんなに殺伐としているものなのでしょうか。一方で、かなり悩んでもいる主人公。 イジメ問題に関しても考えさせられますが、同級生目線のストーリー展開です。どちらかというと、同級生を救う作品であり、イジメられた人や自殺者家族、知人や友人を自殺で亡くしている方にとっては感じ方や受け止め方がかなり悩ましいのではないかと思います。 身近にそのようなことを経験された方がこの作品を読むならば、少し心の整理がついてから読まれることをオススメします。 心が乱れるというのは、それだけ良い作品なのかもしれませんが…… 私はどちらかというと読んでいて辛さを感じました。 | ||||
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いじめ自殺をテーマとした作品。 とは言え、本作品の主人公は、いじめの被害者でもなく、いじめの加害者でもない。自死を選んだ被害者から、親友と名指しされた少年なのだ。 主人公は、自殺した子の家族から、恨みのこもった感情をぶつけられる。親友なら何故、見殺しにしたのかと。自分は、このシチュエーションは、思い描いていなかった。故人から親友と呼ばれた者に、怒りの矛先が向いたのである。 親、兄弟からしたら、確かに、そういう感情が湧くのは理解できる。ただ、加害者じゃないのに、苦しみ過ぎだろうとは思いもした。 | ||||
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私は一度だけイジメを受けたことがあるが、作中のフジシュンと同じように自殺して遺書を残し加害者の名前を書き連ねたら十字架を背負って貰えるのか、すこし興味が湧いた。 危険な考えかもしれないが、被害者の立場を考えると、加害者たちにはこうでもしないと十字架を背負っていることの自覚を与えられないのだろう。 | ||||
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大人になった今では、すぐにでも転校をすればよいのではないかと思えるが、実際中学生くらいの子供だと学校が世界の全てで、逃げるには自殺しかないのかもしれない。 そんなときに友達が助けてくれたら良いのだが、周りのいじめられたくないから放置をしてしまう。 勿論イジメは先生の見えないところで行われるので、先生も気づかない。 結局助けを求められず自殺をしてしまうフジシュンのことを思うと、胸が痛くなった。 | ||||
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昔に読んだことがあるが、今まで読んだ本の中で一番つまらなかった。 盛り上がりに欠ける内容が右肩下がりにラストまで続いていった。 まあこの作品の場合、読んでいて面白いか面白くないかを重要視していないのかもしれないですが、私にとってはただ退屈だった。 | ||||
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全体としてはとても良い本です。 小中学生や、その保護者にも是非一読をお勧めしたい良書です。 ただ、サユの背負った十字架は重すぎませんか? フジジュンとは生前クラスは違うし、面識もほとんどなかったのでしょう? そりゃいくら同級生とは言え、ほとんど面識のない男子からいきなり誕生日にプレゼントを渡したいなんて電話がかかってきたら気持ち悪くて断るでしょう。 書いた本人はたいした考えもせずに名前を書いたのかもしれませんが、その後のサユの人生を考えると、これはフジシュンのサユに対するいじめの話なんじゃないかとさえ思います。 少なくとも、もし私がサユの親なら、絶対にフジシュンを許さないですね。 その点が非常にモヤモヤしたので星1つマイナスです。 ですが、冒頭にも書いたように、全体としては非常な良書です。 重松清さんの本は、他には「流星ワゴン」しか読んだ事はありませんが、どちらも特に多感な年ごろの子供を持つ親の視点での描写が非常に素晴らしく、とても考えされられます。 是非、他の本も読んでみようと思います。 | ||||
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読んでいるうちに、これは取材されたモデルケースがあるのだろうと解りました。後書きを読むと、確かにそうであり、実際にクラスメートがいまだにお参りに来ているそうだと。父親の気持ちも解りますが、とにかく内容が重いし、時間は進まないし、この平板で鈍重な語り口は重松さんの長編ならでは。読んでいる間中「もう十分!」って感じでずっと苦しかったです。私が親友に名指しされたら、間違いなく逃げるだろうなと思いました。もう少し、父親の気付けなかった自責の念が描かれても良かったのではないでしょうか?責め過ぎです。十字架は背負わされるのも背負うのも、背負わせるのも避けたいです。教訓として、一度は読んでおくのもいいですが、おススメできる本ではないです。 | ||||
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重いテーマなのに、引き込む文章はさすがですけど、自殺した息子の母親が、少女に彼氏が出来たら連れてきてとせがむ場面は、気持ち悪さを感じました。 | ||||
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いじめ、 いじめられているものをかばって、いじめの標的にされるのはよく耳にする、 じゃあ、自分なら? 自分がいじめられたら? 自分がいじめられている子を助けて標的にされたら? 学校では、自分たちで解決してみようといって、いじめがあると生徒や親が訴えても、面倒なのか、 子どもたち自身で解決するよう…などと悠長なことを言っておられる輩もおります。 そんなことを言っているうちに、子どもは真似をし始めます。 悪いコトほど真似をします。 一部の子どもがいじめていたものが、クラス全体になり、学年全体に、さらには先生もからかいだしてみたり。 いじめゼロは夢物語、「いじめは絶対になくならない」 だから、早めに大人が入っていく姿勢が大切。 | ||||
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『母ちゃん』に続けて読みました。途中で心が折れそうになりましたが、「あの人」のことを考えながらなんとか読み終えました。 | ||||
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いじめについて考えさせられるいい本です。重松清の作品の中でもひときわお気に入りです | ||||
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自殺した同級生の遺書に自分の名前があった。 しかも思いがけない形で…。 もし自分なら、、本当に重い十字架だなと考えさられた。 重松氏の文体は非常に読みやすく、この本もスラスラ読みことが出来ます。 | ||||
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中二の少年がいじめを苦に自殺した。残された家族と、その少年の遺書に書かれた4人のその後の人生とそのかかわり。遺書に親友と書かれた真田裕、片思いの相手と思われる中川小百合は、思い十字架を背負って生きていくことになる。名前が書かれていなければ、他のクラスメイトとおなじ様に記憶が風化していくことだったのに。置かれた立場で人間関係は変わっていく。登場人物それぞれに感情移入しやすく、物語に飲み込まれてしまった。 | ||||
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吐き気を催すというか、言いようのない憤りを感じた。 確かにいじめは許されるべきではない事だ。それに間違いはない。 しかし、ことこの小説のケースに関しては甚だ疑問を感じざるを得なかった。 主人公や自殺した少年の想い人は自殺した少年の親を気遣うあまり自分の思っていることを言うことすらできず、少年(フジシュン)の親も親で無言でそれを彼らに強制している。そんな風に感じ取れた。 死体に鞭打つようで憚られるが、この親にしてこの少年あり、と思えてしまった。 どこまでも卑屈。 いじめを止めなかったクラスメイトは悪か?という見出しの帯を見たが、「助けを求めていないのに助ける必要があるのか?」という話だ。 それが仲の良い友達。何かしらの恩人であるのならそれは言われずとも助けるべきだ。 が、現在は大して交流もなく、過去においても特別深い関係でもなかった謂わば「クラスメイトという名の他人」を、自分がもしかしたらいじめの標的になる可能性を負ってまで助ける必要はあるとは言えないと思う。 それは教師の仕事だ。 もし責めるのならそれは年端もいかぬ中学生ではなく、いじめを見て見ぬ振りをした教師、そして学校に勤める大人たちだろう。 生徒に十字架を背負わせるのは完全に御門違いだ。 そういう面でもフジシュンの両親、そしてフジシュン本人には、同情はあれど不快感を多分に感じた。 長いレビューになってしまったが、この小説を通して、言い方は悪いが、重松清のある種の偽善者的な部分を見てしまって、大いに失望した作品だった。 よほどの「善い人」でなければ、あまりお勧めしない。本当に気持ち悪い小説。 | ||||
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自殺した人の親が気持ち悪かった 自分の子供がいじめられてる事に気づけなかった親に、いじめてたわけではない主人公をあそこまで責める資格はない 健介くんはかわいかった | ||||
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二回目。 やっぱり心に響かなかった。 私が冷たい人間なのか、それかこれ以上のひどい体験をしてきたからなのか・・・。 もっとえぐい小説あるぜ。 | ||||
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心の中のどこかにある。くっきりとした形は分からない。その雑駁な輪郭すら掴めない。 でも確かに存在している。いや、もしかしたらそれは、たくさんの時間が過ぎた今、感情の全ての核となるものかもしれない。 心の奥底にある、風化することのない、ある強い感情を表現するために、作者が必死に言葉を紡いだ。そんな作品だった。 読み終えた今、誠心誠意描いた作者には失礼だが、自分にはその全容はつかめてない。 分かり易い言葉で語られ、ストーリーははっきりとわかるのに。 でも、それでいいのだとも思う。 ある絵画を見て、何の絵かは分かるし、そこに漂う空気感みたいものは感じられるけど、はっきりとは掴まえられない、そんな感覚に似ているのかな。 自分如きに分かるはずもない「十字架」。 初めはタイトルの重みから読むのを躊躇した。でも読めて良かった、読んで良かった。 ずっしりと重たい感覚は確かにある。ただ読んでみるとその重たさは、当初想像してた(一般の感覚の)重たさとは質を異とするものだった。 前に読んだ「ゼツメツ少年」もそうだったが、この著者の言葉はすごく力があると、改めて感じた。 | ||||
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読みたい本だったので到着後1日で読んでしまいました。重松作品はほとんど読破していますが、この本も期待通りでした。 | ||||
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いじめによって自殺してしまった中学生(フジシュン)の残された家族と同級生の心理を丁寧に描く社会派小説。登場人物の、時とともに変化する心理描写がとてもリアルで、ドキュメンタリーを読むような感覚になり一気に読了した。 それほど日頃仲良くしているわけではないのに「親友」と遺書に書かれた男子ユウと、フジシュンからの片想いの気持ちを無碍にしたのに「幸せになってください」と書かれた女子サユを中心に物語が進むのがこの小説ならではの面白さ。一見いじめとは無関係のこの二人は、名指しで生前の感謝を書かれたことで、苦しみ続けながらも、二人だけが共有する奇妙な連帯感を持つ。しかし、この二人の中学生が、大学進学時に逃げるように上京しても、決して軽くはならない背中の十字架。子供がもうすぐ中学生になるような年頃になって漸く、苦しみは、諦めでもない、受け入れでもない、慎みというような感情へ昇華していく。 一つのいじめの背景に、当事者とは距離を置いた人たちの数え切れないほどの無関心や、見て見ぬふりがある。そのような経験は日常に掃いて捨てるほどある。いじめるという能動的な罪と、見て見ぬふりをするという受動的な罪にいかほどの差があるのだろうか。いじめなかった人といじめた人を、白と黒で区別することに意味があるのか。そんな思考を含め、この本の重層的なテーマは簡単には語り尽くせない。 | ||||
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1番子供にとって身近であるべき親が、なにも子供の異変に気づかずに、自殺されてから学校で子供がひどいイジメに遭っていたことを知り、被害者面して直接イジメていた連中のみならず、見て見ぬふりをしていた「親友」や、クラスメイトを責めるって、、、。「なんで気づいてやれなかったんだ」という親の思いも時折垣間見え、ずっと亡くしてしまった子供について苦しんでいる親の様子も描かれているのですが、辻褄が合いません。 こんなに仲の良い家族で、親が自殺するほど苦しんでいる子供の異変に全く気づかないなんて、あり得るでしょうか?もしあったとしたら、親は周りを責めるより自分をまず先に責めるべきではないでしょうか?親は学校での子供の姿は見えないから、元気でやっていると信じているしかないって、そんな馬鹿げた話、、、。 いい事もいろいろ書かれているのですが、、、、ムチャクチャです、 | ||||
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