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愛と幻想のファシズム
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【この小説が収録されている参考書籍】
愛と幻想のファシズムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全83件 61~80 4/5ページ
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頭脳明晰、容姿端麗、強烈なカリスマ性を併せ持った狩猟人、鈴原冬二が日本を、そして世界を牽引する! 主人公鈴原冬二がゼロを初めとする優秀な部下達と共に徐々に表舞台に立ち上がり、世界を動かしていくさまがとてもリアルに描写されていて爽快!筆者は本書を執筆するにあたって百冊に及ぶ文献を熟読したというのもうなずける話だ。中途半端な日常を過ごす若者たちに刺激を与えるであろう強烈な力作! | ||||
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村上龍の小説の魅力のひとつとして、全体に溢れる危機感が挙げられると思う。この作品には、閉塞感漂う日本に対する苛立ちと焦りが満ち溢れている。これが書かれた 当時がバブル絶頂期であったことを考えると、村上龍の先見性にあらためて感服させられ る。いつまでたっても踊り場に停滞している景気や、拡大する貧富の格差、少子化で先細る人 口、台頭する中国と反日など、現在の日本を取り巻く状況が危機的でなくて何であろう。このような時代だからこそ、是非ともこの本を手に取るべきだ。 人は本能的に危険や不安から目を背けたがるものだが、それに向き合って闘うことこそが 生の充実であることを、この小説から感じることができるだろう。主人公があまりにも理想化され過ぎていて、現実離れしている感はあるものの、一旦読み 出すとグイグイと引き込まれる。多少長すぎるところが星1つ減点か。 | ||||
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強い者だけが生き残れる社会を作る!狩猟社会では強いものしか生き残れなかった。生態系に選ばれた適者しか生存できなかった。この本を読むと自分の中にあった他に対する従属的な部分を否定せざるえず、自分の中に危機感を持つのである意味良書といえます。 | ||||
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近未来政治経済小説なのだが、この主人公たちの個性がスゴい。 村上龍氏の作品中でも群を抜く出来映え。 数年前に大ヒットしたアニメ「エヴァンゲリオン」の中にこの小説から取ったと見られる名前が多数存在します。「鈴原トウジ」「相田ケンスケ」「洞木」など。 各方面に影響のあった二冊(上下巻)と言えるのではないでしょうか。 | ||||
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死ぬほどリアルです。政治・経済がなければ話にならない小説、でも政治・経済だけでは話にならない小説。村上龍さんの本はいつもそうですが、「愛と幻想のファシズム」は魅力的な小説の極地。日本語が読める限り、誰にでも読んで欲しい | ||||
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間違い無く読んでおいて損はない作品。この作品と同作者の作品「五分後の世界」を読めばおのずと村上龍が読者に何を言いたいのかは見えてくる。 「日本はこのままでは駄目」ということだ。 トウジが目指した弱肉強食の世界。この考え方は賛否両論あるだろうが一つの意見ではあるだろう。 「今の世の中は弱者が力をもちすぎいている」 彼のこの意見は、作中だけでなく、実際の世の中にも言えると思う。弱者の救済という名目で強者の力がそがれてしまっている、という考えには共感できた。 しかし最後まで読み終え、作者が自分を投影していたのはトウジではなくゼロだったような気がした。結局自分の弱さも知っているのだろう。ゼロのように・・・・ | ||||
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人を打ち付けるような勢いのある文章で常に本当のことを書く筆者。 読むたびに血が騒ぎ、真実は何か、自分はどう生きたいのか、 考えざるを得ない。 それは近著「13歳のハローワーク」の端々にも表れ、 中学生向けのその本を足がかりとして村上龍に興味を持った子供達が、 その後「希望の国のエクソダス」を手にとり考えることは何か?「愛と幻想のファシズム」はハローワークに出会わなかった、 前世代の子供達のその後とも言えるだろう。 | ||||
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この本を読むと、数日は立ち直れない。日本に「革命」を起こす的な話。 「コインロッカーベイビーズ」からの流れを受け「希望の国のエクソダス」に繋がる。 端的に言えるのは「アツイ」。 圧倒的な特殊な能力を持った者が、意志を持ち、世界を変えていく。 リアルに思えないほど個性的な人間と、リアルな現状を繋ぐ筆力には脱帽。説明は不要。読むべし | ||||
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主人公のカリスマ性、危機一髪になったときのストーリー展開と描写。 村上龍さんの作品の中で一番といっていいほどパワーがあると思います。 上下巻なのでダレる部分もありますが、圧倒的な存在感を上下巻ともに感じます。 読んでいると自分自身もすごい力入ってたりして(笑)鈴原冬二が現実の世界にいたらきっと味方になって自分も狩猟社に入りたい。と思ってると思う。 個人的にはゼロがスキです。 | ||||
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この作品にはいろいろな要素が詰め込まれていますが、鈴原冬二と言う一人の人間が、カリスマ性を帯び、彼を中心とする「狩猟社」が存在感を増していく過程の描写が見事です。『コインロッカー・ベイビーズ』のキク、ハシ、アネモネの生まれ変わりが登場するので、そちらを読んでから『愛と幻想のファシズム』を読んだ方ががいいと思います。 (下巻のレビューに続く) | ||||
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(上巻のレビューの続き) カリスマ性とか権力と言った漠然としたものが、明確な形を持ち始め、実際的な力となる過程が見事に描かれていると思います。ナチスドイツのように、一人の人間の意識が日本、あるいは世界をも動かしてしまうことさえあり得ると思わせる作品です。1984年に連載の始まった作品ですが、2003年の今でも、いや、不況だデフレだと騒がれている今だからこそ、かえって『愛と幻想のファシズム』が現実味を帯びてきている気もします。 | ||||
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2002年、日本増え続ける失業者、リストラが吹き荒れる企業、シフトし続ける大企業の海外への生産拠点、グローバルスタンダードの渦に呑み込まれつつある金融業、犯罪の増加、相も変わらない茶番じみた政治、このような状況下においても危機感が全くない、”のほほん”とした国民・マスコミ。 弱いものは容赦なく淘汰される弱肉強食の時代。龍が15年前にこの本で書いたこと。当時は、「単なるフィクションの世界にすぎない、馬鹿らしい・・」 こんな世の中になるなんて考えた人は一人もいなかっただろう。久方ぶりに読み直してみて、その先見性の明に驚愕してしまった・・ | ||||
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独裁者鈴原冬二。 正直、日本にこんな指導者がいたら、たとえファシズムの独裁にいたる道だとわかっていても、熱狂的に支持してしまうかもしれないあなぁ、と思った。何年もたった今読んでも、その気持ちは変わらないです。彼の指導者としてのカリスマ性の根底は、なによりも「ハンター」だということ。僕たちは、居心地のいい資本主義という毛布の中でヴァーチャルな楽しさに耽溺し、そしていらだっている。そこに、鈴原冬二のような「ほんとうのリアル」を実感している人が現れたら、そりゃあ憧れるよ。。。。獲物を殺して、心臓を取り出したときの描写とかには、しびれたなぁ。ほんと。ところで、「悪魔のパス天使のゴール」にもトウジという名の登場人物がでてきたけど、作者の中には、なにかこだわりがあるのかなぁ?。日本で数少ない「独裁」ということに真剣に思考している作品だと思う。ナチスみたいな政党が政権を獲得していく「過程」を疑似体験できる良質の小説ではないでしょうか?。いやぁ、ドキドキさせる作品です。経済とか政治とかに興味があるなら、こんなに為になって、しかも面白い作品は、ないんじゃないでしょうか? | ||||
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私達現代人は野望を失いつつある。キレイな言葉で言えば夢だ。何をやるにも現実的になってしまう。現実的なのが悪いわけではない。しかし、私達は手の届くところにしか手を伸ばさなくなってしまったのではないだろうか。目標はあっても、夢がないのではないだろうか。リスクを負ってでも、野望に向かい突き進む欲望を私達は感じないのではないだろうか。 そんな私達の心を掻き立て、向上心をここまで乾かせる作品は他にない。経済政治に知識が疎くても十分にためになる本だった。 | ||||
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大変おもしろい痛快冒険活劇。 フィクションではあるが、政治・経済・社会に関する精緻な調査を元に書かれていると推測され、よくできている。また、主人公も人間的に魅力な人物として描かれ、読者を 引きつける。 印象に残った言葉として、天才は、普通の人+αではなくて、意外と何かが欠けている場合もあるという指摘。 | ||||
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日本は農耕型の民族だとよく言われます。その日本を「狩猟社」は妥協を許さぬ力をもって掌握していこうとしています。迷うことなき持続する意思。しかし、狩猟社が駆け抜ける周囲にいるのは、やはり農耕型民族であるように見えます。政治、経済、テクノロジー。それらを緻密に、精巧に、リアルに描き出し、小説の中の世界が現実であるかのような錯覚とともに、現実の世界に力を与えてくれます。何度も読み返しました。村上龍氏の作品の中で最も好きな一冊です。 | ||||
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テレビで村上氏が「失われた10年」というタイトルでバブル崩壊後の日本の混沌とした状況を様々な人々とのメールのやり取りを通じて回想(今も混沌は続いているのだが)する番組を見た。私もこの作品を読んだのは、ちょうど10年前だったろうか、作品を読みながら20世紀終わりの日本は作品に描かれている社会になるという錯覚に陥ったのを覚えている。ファシズムが社会を支配するような状況にはなってはいないものの、結局日本社会、企業のシステムが崩壊し、社会全体が何だか落ち着かないものになっている所は当たっていて、村上氏の予見力のすごさに他のレヴューライターの方々同様にただただ感嘆するばかりである。またこのような作品を書いた村上氏であるからこそ、進んで一般の方々とのメール交換を通じ、現代社会を見つめる作業を行っておられることが納得できる。 現代社会そして近未来を鋭く見つめる村上龍の作品。これからもそんな作品が次々と出てくるのが楽しみだ。 | ||||
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下巻では先端技術や情報の重要さがよりクローズアップされています。つまり「肉体的な弱者」というより「情報に対する弱者」がハンティングの対象になっているわけです。このような「情報強者」と「情報弱者」の対立は21世紀の最大のテーマになるのではないでしょうか。80年代にこのような問題意識をもてる視点の鋭さに驚かされます。 | ||||
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村上龍さんの作品の中で最も好きな作品です。政治とは無縁のハンターが、狩猟社会の「強者生存」という原則を現代社会に復活させるために爆発的にパワーを得ていくというストーリーの展開はまさに圧巻です。小説の中とはいえ、ヒューマニズムを真っ向から否定することはかなりの勇気や強さが必要だと思いますが、薄っぺらなヒューマニズムがもてはやされる風潮こそが、結果的に人類全体の危機を招くのではないかとの警鐘に聞こえます。つまり「一人一人が強くなれ」というメッセージなのではないでしょうか。こんな小説が書ける龍さんは(いろんな意味で)やっぱりすごい。 | ||||
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