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きみの友だち
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きみの友だちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 161~177 9/9ページ
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小説とはいえ、僕にも現実に心あたりがある。 とともに共感する部分も。 「友達」。 これを読むと、この言葉の意味を考える事を、重苦しく感じなくなった。 友達とはなんなのか? 今まで僕は若者ながら、様々な境遇に身をおいてきた。 それは、まさにこの本のような生き方をしていた。 悩みが解決されたような爽快感を持った。 何かと人間関係で悩む僕を、元気づけ、今後の僕の在り方に影響を及ぼした一冊だ。 | ||||
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雑誌小説新潮に連載されていたものを、読んでいたにもかかわらず、このハードカバー本を買ってしまった。つまり、何度も読みたいくらい、いい話なのだ。物語の背景は同一であるが、それぞれは短編で独立している。内容は青少年の様々な人間模様であるが、綺麗事ばかりでは終わっていない。相手を想うが故に、逆に残酷な言葉を投げかけたりしてしまう。 自分にもこんな頃があった。 それぞれの事は、思い返してみると、 他愛の無い事が多い。 しかし、一つ一つの行動には意味があり、 知らず知らずのうちに、それが人の輪を形成している。 いい歳をした大人が読んでみても、 心が洗われる思いだ。 | ||||
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10代とは、小学生から専門学校生や大学生、あるいは社会人となるまさに成長と激動の10年間。その年代に誰もが感じるであろう、孤独や葛藤を丁寧に描き、切なさが胸に迫ってくる力作。 描かれている世界は、いつの時代にもどこにでもある日常かもしれないが、本書の登場人物達である10代からおとなまで、夢中にさせる魅力に溢れている。 | ||||
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思春期の子供たちの複雑で、時に残酷な心情を、40代の重松氏がここまで書き込めることに、脱帽の1冊でした。 交通事故で足が不自由になったことがきっかけで、友人関係がギクシャクしだした恵美が、やがて親友を得て、その後回りの友人に少しづつだが影響を与えていく。いろんな子供たちが登場し、その中にきっと自分と似たキャラクターを発見できるはず。 ラストはちょっとできすぎ!と思いましたが、心に沁みる書です。 人間関係に悩む全ての人に! | ||||
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今時、堂々と「友達」をテーマに、ここまで描ける重松さんは、改めてすごいと感じました。 幾人かの男女のショートストーリーを、それぞれの短編の主人公に据えて「僕」という人物が語るスタイルになっていて、ラストで見事に結実します。 子供に読ませたいとの意見もありましたが、私はむしろ友達と口にするのが恥ずかしくなった大人に読んでもらいたい一冊だと思います。 読後に爽やかな気持ちで泣ける小説に久々に出会いました。 | ||||
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この作品で描かれたいくつもの友情はとても綺麗ですごくうらやましかった。 いつまでも友達でいることって難しいと思う、みんな環境が変われば性格が変わるし、いつまでもあの頃のみんなは存在しない。 でも遠く離れても、たとえ死んでしまっても自分のことを友だちって呼んでくれる人がいたら嬉しいと思う。 友達の大切さを再確認できた作品だった。 | ||||
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小さい時は正直な分、残酷だ。いじわるで、素直じゃなくて、意固地で、ヒトのせいにするのがうまくて、でもやさしい。 はじくヤツもいて、はじかれるヤツもいる。 「みんな」という言葉がわずらわしかったり、ライバルと敵の意味がゴチャゴチャだったり。 でも、そんな想い出も笑えるような日がきっと来る! 泣かせていただきました。 | ||||
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人間関係で悩んでいた頃、「私は私なんだ」と思うことができてから 楽に生きられるようになった。そんな、昔の自分みたいな人に読んでほしい。 「みんな」の中にいた主人公恵美が、事故をきっかけに「ひとり」になった。 病気がちの由香はずっと「ひとり」だった。 「ひとり」と「ひとり」はあることから「友だち」になり、話が展開していく。 恵美は言った。「私は、そばにいなくてもいいのが友だちだと思う」と。 この言葉の意味を、たくさんの人に感じてもらいたい。 | ||||
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「友だち」って何だろう。僕らはどんなふうにして友だちを選んできただろう。馬が合ったからなのか、あんまり利害関係ではないと思う。そんな疑問を主題にして、この作品の中心的人物「恵美」とそのまわりに存在した幾人かの男女のエピソードを、それぞれの短編の主人公に据えて、「僕」という人物が語るスタイルになっている。登場人物の小中学校時代に出会った「友だち」。深かったり、浅かったりさまざまである。皆さんのまわりにもきっといただろう、威張る子、暗い子、弱い子。そんな子たちめいめいの考えていることを「僕」が見守るような優しい語り口で綴ってゆく。そして、楽しかったり、悲しかったり、それぞれの思い出を抱えた主人公たちが、最終話で再会し大団円を迎える。『その日のまえに』の手法である。重松氏の世界が遺憾なく展開されている。この作風が好きな方には是非とおすすめできる。今作品は読者を泣かせるより、幼き日のノスタルジックな世界へ誘ってくれる。心洗われる読後感だった。 | ||||
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してやられました。傑作です。実は読み始めは、また重松さん得意の小中学生友情物かい〜とあまりノリ気になれなかったのです。だが、この物語の登場人物たちは生きている。ぐいぐい生きて、目を離せない。 恵美が得た精神の自由は、足の自由を失ったことと無縁ではないだろう。「みんな」という得体の知れないモノへの、決然とした絶縁宣言が見事だ。ひとりひとりが大切なはず。私達は、「トモダチ百人できるかな」っていう童謡に無意識に縛られてしまっていた自分自身を、反省する時期にきているのかもしれない。 由香の、透明な生き様も美しかった。 イヤな先輩までを含めて、もっと人間を信じようと思った。 | ||||
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今の時代は大変なんだよって、何時の時代も子供は思う。 責任はまだない分、自由もなくて不自由だから。 でもその時間が過ぎて過去になった時、いかに大切な時間だったかを振りかえり、大きく感じた悩みにも笑みをこぼせるようになる。 この本は読後、その時間を過ぎた大人が子供に読ませたいって切実に思わせる でもルビも付いてないので小学生には独りで読むのはまだ無理かもしれないし 内容への影響もまだ感じとるのは難しいかもしれない。 この本に登場する友達が模索して無我夢中のように 現役の小中学生には自分の今で手一杯かもしれない。 ただ、この友達を導いていく語り手が、それぞれの子ども達を応援してる気持ちは伝わるのではないか? 「みんな」に翻弄される子ども達、きみが今一生懸命生きている時間は 成功も挫折も苦しいのも嬉しいのも、みんないかに大切な時間で素晴らしいか この本はほのかな灯りのように語りかけてきます。 | ||||
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普段友人関係に悩みがちな私が、たった一人親友といえる友人からお勧めされて読んだ本が、これでした。 題名の通り、本当に色んな立場の友達の話があります。 最後には全てが繋がっている、という本が好きな私ですが、この本も、最後に誰がこの物語をかたりかけていたのかわかります。 いじめっこ、いじめられっこ、優等生、落ちこぼれ・・・。 「あの友達も、ああ見えてこんなふうに考えていたのかなぁ・・・。」と思いながら読んでしまいました。 友人について、今まで悩んでいたことが馬鹿らしく感じるほど、感動してしまいました。 大人でも十分『考えさせられる』お話なので、騙されたと思って読んでみてください・・・★ 読んだ後、心が安らいでいると思います。 | ||||
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重松清さんの世界はまるで“道徳の教科書”みたいで つい反発してみたくなる素直じゃない自分もいる。 だけど、語り手が主人公の“きみ”に語りかける言葉と 眼差しがあまりにも優しくて、こちらも素直にならざるを得ない。 そんな優しさのある作品。 この語り手が誰なのかわかったとき、 そのあたたかさに胸がいっぱいになりました。 「友達ってなんだろう」 これがこの作品のテーマ。 いつも一緒にいて話をしている人が、 果たして“本当の友達”なのだろうか? 学生生活の真っ只中では疑問にすら思わなかったことを 今になって自問自答してしまいました。 そういえば私にも、 いつも一緒にいるわけではなかったけど、 とても気の合う子がいたっけ・・・。 他の子とは話さないような事柄を話せたり、 自分にとって重要なポイントにはなぜかいつも手を差し伸べてくれたあの子。 彼女は今、どうしているのだろう。 彼女の存在が私にとっての“きみの友だち”だったのかな? | ||||
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重松清の本を18冊読んだ私の中でのマイベストは「きよしこ」(新潮文庫)でした。「きよしこ」では少年ひとりの視点で描かれているのですが、今回は主人公を取り巻く登場人物たちにもそれぞれ主役としてのスポットが当てられることにより、重層的な深みが増しました。それぞれがそれぞれに悩みやわだかまりを抱えて葛藤しています。「友だち」に代表される人間関係に焦点が当てられており、私自身思い出したくもないような過去を抉り出されている気にさせられました。その思いは実はみんなが持っているものなのかも知れません。物語はそんな苦さに真正面から対峙し、答えはないけれど、「友だちとは何か」「友だちの素晴らしさ」についての自問自答へ導いてくれます。 | ||||
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子供の頃、教室で一緒に過ごし、放課後に遊び、家の近くで遊んだ、あの友達が、あの時どんな思いでいたのだろうか、今、どうしているのだろうか、さまざまな思いが押し寄せてくる。あの頃の友にもう一度会いたいと思った読者は多かったのではないだろうか。「その日の前に」ほど衝撃はないが、その分、広く読者に共感される構成になっている。 | ||||
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オムニバス形式の思春期の友情と成長をテーマにしたお話です。 一つ一つのお話の主人公「きみ」は変わっていきますが,その「きみ」は一人の女の子,女性と必ず関わりを持っている,少年,少女です。 後半は何となく分かっていながらも,そして反則だとは思いながらも, 物語に感情移入し,感動せずにはいられないお話です。いくつになっても友については考えるのかなぁと思いながらも, あの頃の好きな自分,嫌いな自分と向き合っているようで,とても懐かしく感じました。 | ||||
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ほんの、本当にちょっとした友だちとのトラブルで、恵美は松葉杖なしでは生きられなくなってしまった。そして恵美はその友だちを罵ってしまった。恨みごとを言ってしまった、何度も何度も。そして恵美ははじかれてしまい一人になってしまった。 その1年後、「生涯」の友だちになる由香ちゃんと出会う。でも恵美には由香ちゃん以外の友達はもう出来なくて、ずっと二人で過ごしていた。しかしだからこそ恵美は、友だちの事を真剣に、誰よりも深く考えられたのだと思う。 恵美とその周りの人々の、友だちに纏わる物語10編です。 友だちってなんだろう。基本的に他人だから深くは立ち入れない。でも時と場合によっては、身内以上に親身になってくれる時もある。でもそれがうっとおしくて、邪険に扱ってしまった事もある。そして自分を守るために防御壁に使ったこともあれば、先生や両親にその友だちをよく見せる為の、踏み台にされてしまった事もある。そんな事をしてもされても、次の日からは変わらず友だちだった。 そして不思議なのは、あんなに仲がよかったのに卒業なんかで距離が遠くなると、あっという間に疎遠になってしまう事が何度もあった。でもだからといって、決しておまけのような存在じゃなくて大切だった。 こうして考えてみると、決して結論なんかでないと思う。でもこの物語を読んでちょっとだけ分かった気がする。友達が大切なんじゃなくて、大切だから友だちなんだ。そう考えると、巨大なジグソーパズルの1ピースがはまったような気がしました。 この本を読みながら、「あいつ今頃何してるんだろう?」とふと考えてしまいました。 | ||||
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