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きみの友だち
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きみの友だちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 101~120 6/9ページ
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ひさびさに涙がでた。 恵美ちゃんの視点が全てじゃないし 正解ではないことがわかってるけど、 やっぱり子供の時にこの本に会いたかった。 友だち…あえて口には出さない微妙な価値観だね。 他人に「友だちいない」と思われるの、 辛いと若い子はいうんだよね。 でもどんどん一人の時間をトコトン極めて欲しい。 自分がどうしてもらいたいか、 そういう時にわかると思うんだ。 今の時代にこそ「はないちもんめ」復活させてほしい。 あれってやっぱり友だち関係の縮図だよね。 個人的には最後の大人になってからの章は ない方がよかったかもしれない。でも良い本だ。 突然ウルッとくるのでひと前で読まないことを おススメしたい…。 | ||||
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文章は平易でうまい。テーマは重い。 評者は「本当の友だちとは?」などという問題を考えるには齢を重ねすぎているが、 青少年にっとては大問題であろう。 中年男性の筆者が、ここまで踏み込んで書けることは脅威である。 # ただ、評者はエンディングにいまひとつ感情移入できなかった。 # 評者の配偶者は、最後から二つ目の章で号泣したそうである | ||||
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直木賞受賞作家の著者が、短編リレー小説の形式をとりながら 紡ぎ出す本書には、「友だち」とは自分にとってどんな存在なの かを考えるための材料がたくさん詰まっています。 最終章になって誰かが明かされる「僕」の語りによって、恵美、 ブンちゃん、モトくん、堀田ちゃん、三好、ハナちゃん、西村さん、 佐藤先輩、そして由香ちゃんの小学校時代や中学校時代が、 時間を行きつ戻りつしながら語られていきます。 「天真爛漫な子ども」―多くの人がえがくこのイメージは、実際は もっと複雑で、小学生でも中学生でも、たとえその人が活発な 子でも、運動抜群の子でも、頭脳明晰な子でも、それぞれが悩み を抱えて過ごしている。その悩みは、家族や部活のこともあるけ れど、やっぱり「友だち」に関する悩みも多い。 いじめもあるし、「親友」でもちょっとしたことで気まずい関係 になってしまったり…。自分の子ども時代を振り返ればすぐに 分かるこのことを、実に表現力豊かにそして繊細にえがき出した 作品です。 子どもでも大人でも本書を読めば、自分の経験を追体験しながら、 至極簡単に使われている「友だち」って何だろう、ときっと考えて しまうと思います。自分は自分、自分らしく生きる―そんな生き方 をするようになった恵美からのメッセージはもちろん、それぞれ の登場人物から発せられるメッセージは、きっと心に響くことで しょう。 重松文学の代表作である本書からは、著者の力量の高さも同時に 感じてしまいます。読んでよかった本です。 | ||||
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小中学校特有の友だち関係が非常によく描かれています。 友だちがある子を嫌いだと言ったら、味方につかなくては自分がハブられる… 誰とでも仲良くしようとすると、八方美人だと言われハブられる… いい子ぶろうとすると嫌われる… でも、周りのご機嫌伺いながら過ごす日々にどこか疑問を持つ様々な『友だち』たち。 思春期の頃ってほんとに難しいですよね…。周りに合わせながら生きていかなくちゃいけないし、誰にでもそうゆう時期ってあるはず。そうゆう複雑な心境を乗り越えさせてくれるような小説でもあり、それを乗り越えた人々に懐かしい気持ちを与えるような作品だと思いました。 短編ですが、それぞれの主人公たちは、最後には勢ぞろいします。 『友だち』の意味を考えさせられる作品です | ||||
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誰しも一度は人間関係について悩んだことがあると思う。この小説は、それが当たり前であるとわからせてくれる暖かい物語。僕は小学生の頃は人間関係に何の疑問も持たなかった。当たり前のように好きな友達と長い時間を一緒に過ごし、嫌いな友達とはドロドロの関係(もちろんいじめとかの類いではない)を築いていった。しかし、中学校の頃からやたら相手の反応を伺うようになった。こいつ本当は俺のこと嫌いなんじゃないかな、とか。そして、それを自分特有の悩みだと思っていた。けど、そんなことなかったんだなと今更思い知らされた。僕だって周りからは何の悩みもないように見えていたかもしれない。皆、同じ。少しだけ、人間関係の煩わしさの中に楽しさを見出だすことができるようになった気がする。 | ||||
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娘のお誕生日プレゼントに買ってやりました。 何度も何度も、表紙がすりきれるまで読んでいます。 本当に、重松先生は どうしてこんなにも大人も子供も 心をつかむんだろう。 | ||||
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「恵美」という少女の周りの人々「きみ」が主人公の連絡短編。小学校から中学校時代のものすごく繊細で傷つきやすいあの時代、「友だち」とは自分の世界のうちのどれくらいを占めていただのだろうか。あるときは世界のほとんどだしあるときはゼロかマイナスだった。ちょっとしたことで仲良くなったり険悪になったり不思議だった。 読んだ後、あの時代の友だちの顔を思い返した。ほとんどが没交渉だが、確かにあの時代、ぼくらは友だちだった。読んだ後少し泣いた。 | ||||
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わたしは男なので、ブンとモトのライバル関係がうらやましく思えます。 ちょっとデキすぎなふたりだけど、あるシーンでモトがつぶやく「負けて悔いのないない相手で、こいつなら負けてもいいか、と思える相手―だからこそ、誰よりも負けたくなかった」というフレーズは秀逸。こういうふうに語れる間柄って、いいよね。 ただし、多くの書評にあるように最終章が余計。たびたび登場する「僕」と各章の主人公である「きみ」の関係は、登場人物と作者がコマの中で会話するギャグマンガみたい。せっかくの普遍的な話が、作者の私小説に落ちた気がします。 重松作品全体に言えることですが、子どもの登場人物が大人からの目線で物分り良く書かれているからと思います。そろそろ優等生路線から脱却して、ソーシャルスキルに問題のある人物を描くなどの新境地を拝見したいものです。 | ||||
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私は小さい頃引っ越しばっかりしていて、いわゆる「転勤族」でした。 結構内気な子だったので新しい学校にいくたびにびくびくして、あまり周りの人に自分の意見を言えない子になっていました。 でも私が小学生高学年のときにこの本に出会って友達のつくり方を変えました。 自分も恵美ちゃんみたいに親友がほしいと思ったのです。 今では、なんでも話せる親友が2人もいます。 私に親友ができたのはこの本のおかげであると私は思っているのでこの本は私の宝物です。 ぜひ、たくさんの小中学生の子に読んでほしいです。 | ||||
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重松清さんの作品は何冊も読みましたが、私の中での最高傑作が この「きみの友だち」です。 恵美と由香、そして恵美の弟であるブンとモトという4人を軸に、 ある一時、4人と時間を共有した子にもスポットを当てた短編連作です。 同じ時期の出来事を主人公を変えて描くことで、「誰もが悩みながら 生きている」という当たり前のことに気付かされます。 また、全編を通して「人と人の繋がりの温かさ」が伝わってきます。 「この本は、十代の時に読みたかったな〜」とも思いますが、 いくつになって読んでも共感し、考えさせられ、そして感動する 作品だと思います。また、世代によって得られるものが異なる作品 とも思えるため、数年に一度は読み続けていきたいです。 最後に作者による「文庫版のためのあとがき」があり、最終章の ことが書かれています。 作品同様、この”あとがき”も素晴らしいので、「普段はあとがきは 読まない」という主義の方にも、ぜひ読んでみていただきたいです。 | ||||
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浪人が決まって卒業までの間に本を読もうと思って、以前から気になっていた本書を手にとったんですが 小説を読んでこんなに感動したのは本当に初めてで、そんな本に出会えて本当に幸せだと思いました この本には確かに“ともだち”についての答えはどこにも書いてありません が、読者一人一人の心を揺さぶる何かしらの真実があることもまた確かだと思います この本に出会えたことは一生の宝物です | ||||
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短編連作の構成で描かれる長編ものです。主人公(キミ)は1話毎に替わっていくが、長編小説を形づくっています。大変面白い構成で魅了されます。 ストーリーの大半は、小学から高校までの多感な時期を描いています。主にいじめ、人間関係に主軸が擱かれていますが、近年の学校の様子、子供たちの姿を見ているかのようなリアルさがあります。中高生に読んで欲しい1冊です。 | ||||
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素晴しい作品でした。 普段小説をあまり読みませんが 作り事でない臨場感がありました。 図書館で読んでいて涙が止まらず 困りました。 | ||||
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よかった。 「みんな」は信じない。その言葉が印象的だった。 もっと早く、自分が中学生だった時、あるいは小学校高学年だったとき、読みたかった、と思った。でも、いくつになって読んでも、重なる想いがあると思った。 読みながら、もっともっとこころのつよい人間になれるよう、励まされている気がした。 電車の中で読んでいるのを後悔するくらい、涙があふれてしかたなかった。 | ||||
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個人的にはこれまで読んできた重松作品の中では、一番好きです。 どうしてもいつも自分の事を中心に考えてしまうけれど、自分の周りにいる人も それぞれ自分の「物語」を生きているんだな、と改めて思いました。 同じ事を感じた人は多かったと思うのですが、どうして由香ちゃんが主人公の話が ないのだろう、と思ってましたが、最終章でその謎が解けました。 何度でも読み返したい。そう思う本ってそうそう無いですよね。個人的には文句なし のお勧めです。 | ||||
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私はどっちかっていうと、この本に出て来るようなタイプの人間でした。丸ごと同意ではないけれど、何となくこんな経験あるな〜と思いながら読みました。他の本もそうだけど重松さんは、友達関係の"微妙"な所を表現するのがすごく上手い。 この本に出て来る子供達は、現実の子供達の感情にも一番近いのではないでしょうか。 | ||||
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恵美ちゃんと歳の離れた弟ブンのふたりを取り巻くさまざまな人間関係を、 時間と視点を変えて綴られた作品。 いろいろな「友だち」のかたちが描かれていますが、 どのかたちも「正解」として描かれているわけではありません。 でも、どの子の想いも《それ、わかる!!》***って共感できます。 それだけ自分自身を取り巻いてきた「友だち」環境にもいろんなスタイルがあって、 うち自身も限りなくこの登場人物たちに近い体験をしてきていているんやろうなぁ*** 今、「友だち」というカテゴリーは決してひとつではないってこと、 理解できます。 でも、「友だちって・・・?」と思い悩むことは、 もう【オトナ】になったにも関わらず、あります。 「いなくなっても一生忘れない友達が1人いればいい。」 恵美ちゃんのこの言葉がとっても印象に残りました。 思春期にこの本と出会っていたら、 私の中の「友だち」という概念が変わっていたかな!? もう少しラクに過ごせたかな!? ほんのわずかな時間だけでも、 うちは誰かの「もこもこ雲」みたいな存在であれたことがあるのかな!? 読後に思わず考えてしまいました。 | ||||
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「きみの友だち」というタイトルに惹かれて読みました。 「きみが」でも「きみは」でもなく。 姉弟をとりまく人間模様がオムニバスで描かれている。 人は何かを失ったときに、はじめて惨めな「たった一人の自分」に向き合ったときに、本当に大切なものはなにかを見つけられるのだろうか。 普段の人間関係が滞りなく円滑であり、苦しいことが一つもない、浅い友情は楽ではあるが、深くはない。「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい」そういいきって、それを貫いた恵美にはダイヤモンドを研ぎ澄ましたなににも代えがたい友情が育まれている。 「友だち」っていいなあ。 いろんな思いがあって、いいんだよ。当たり前なんだよ。 重松さんの温かい目線に包まれて読後感がさわやかな作品だ。 | ||||
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この本は図書室で借りて読んだのですが、買っていつでも読めるようにしたくなるくらい良い本でした。 この本にでてくる少年少女たちは、沢山悩みながらも、自分の中にあるよくわからない感情と向き合いながら、成長していきます。そんな登場人物の姿を見てると、全然違うタイプの人であっても親近感が湧いて、一緒に悩みを解決していく気持ちになり、自分の悩みもマイナスからプラスな考え方に変わってきました。 あたりまえにいる友達の大切さにも気づかされ、これからはもっと感謝の気持ちを持って接しようと、気持ちをあらたにさせられました。 | ||||
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「一生忘れられないような友だちが1人いればいい。 だから私はその子と思い出を作るのに忙しいんだ。」 私はこの本を読んで、恵美ちゃんがすごく羨ましくなりました。 私には本当の友だちは1人しかいません。 前から分かっていたけど、今まで見てみぬふりをしてきました。 周りの話に合わせて、それについていくだけ。笑っているだけ。 でも友だちが1人しかいなくても、それでいいのだと思えました。 誰にも左右されない、恵美ちゃんのような人になりたいと思いました。 | ||||
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