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マドンナ・ヴェルデ
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マドンナ・ヴェルデの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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ジーン・ワルツの次に読む本。代理出産の問題点について、代理母側からの描写。他の本のあとがきによると、小池真理子さんが、代理母側の健康不安について全く触れていないと酷評されたそうだ。確かに代理母自身の健康不安についてはとくに触れられていないが、筆者は、クールで論理的な夫婦と情緒的な代理母の差を描きながら、代理出産が日本では認めれれておらず、しかも戸籍上の母は子供と何の血縁もない出産した人になるという問題点提起に主題があったはず。とにかく、ナニワモンスターなどややこしい政治の話と違って、精子の提供者は母親にしかわからないなどの面白さ・意外さもあり、一気に読める本。あとがきで、松坂慶子さんが、筆者は続編を書く気持ちがあることを示唆されたと書いてみえる。「医学のたまご」(代理母がひきとった薫の物語:筆者はおそらく源氏物語の薫大将から命名)はこの本より先に書かれている。果たして続篇は出るのだろうか? | ||||
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この作家の本は2冊目。その一冊目につながるところが面白いし、怖くて。ますますファンになった。今後も読みたい。 | ||||
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是非ともジーンワルツを読んでから!読ませることをお勧めします、こういうことだったのかといろんな視点にたてます | ||||
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「ジーン・ワルツ」の主人公曽根崎理恵の母・みどりの立場からみた物語。 「ジーン・ワルツ」と話しがかぶるので、もの足りなさはあります。 前作では、みどりはほとんど個性を現さず、理恵の代理母としてしか登場しなかったので、こんな人だったんだと! が、なぜ最後になって、娘とぶつかり、双子の一人を奪い取る為に娘の元夫に直談判? 読んだ後も、いまいち分からなかったのは、薫と忍の父親は誰なのでしょうか? 伸一郎?清川?謎は謎のままでいいのかな。 「医学のたまご」は薫のお話です。 海堂ワールドにでてくるキャラクターが出ていたりするので、全部読んでるとなお楽しめると思います。 | ||||
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小説の中の白鳥もそうだし、テレビドラマの仲村トオルもそうだけど 頭はいいけど近くにいたら絶対にイライラさせられる人物。 だけどついつい読んでしまうのが海堂尊ワールドなのかな。 ジーンワルツの直後に読んだけど、娘も母も婿も、みんなイライラする。 あり得ないだろうと思うけど、ついついページをめくる手が止まらない。 不妊とか縁遠い世界のことを考えさせられるので読んでよかった。 次は「医学のたまご」を読みます。 | ||||
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全部を読まなくても面白いですが、全部を順序を考えて読むと大はまりです。 | ||||
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ジーン・ワルツの方では切れ者で冷静で知略に満ちた理恵が「単に我儘娘の自分勝手。他者の気持ちもへったくれもない」になってる事に笑えた。母がそこまで娘のいいなりになっている事に、途中苛々感があったが、最終的に「母は強し」を貫禄で押し返した感じが爽快。 | ||||
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ジーンワルツと対になったような物語です。いつものように海堂作品は別の作品のいろんな人がリンクしているので面白いです。 | ||||
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対応・価格・内容すべてにおいて大変満足しました。大変気に入りました。 | ||||
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とても綺麗な状態でした。新品のようでした。すぐに届くので近くの古本屋さんに無い時はたすかります。 | ||||
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ジーンワルツの方が先に文庫化してたので、ちょっと時系列がこんがらがっちゃうときがありました。ドラマを見ていたので松阪慶子さんたちのお顔が文字の合間にみえかくれして、いつもと違う感慨です。 | ||||
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海堂氏の『ジーンワルツ』のヒロインのお母さんの視点で、同じ出来事を綴った作品です。 『ジーンワルツ』を読んだ方には、相乗効果で何倍にも楽しめると思います。 | ||||
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「ジーン・ワルツ」の視点を変えたアナザー・ストーリーです。 テーマは、前作同様「代理出産」です。 「ジーン・ワルツ」が、産婦人科医曾根崎理恵の視点で書かれていたため、大学内の抗争や医学会内の体制の問題などもあり、四人の妊婦の個々の事情もありと、いろんな問題が一緒に提起されていたのに対し、本作は「代理出産」をする山咲みどりの視点で描かれ、この一点に問題が集中しているということで、非常に焦点が絞られており、物語に入りやすい作品になっています。 この小説としての面白さは、山咲みどりを中心とする心理描写にあると思います。 「出産」ということが、女性をいかに「母親」として強い存在にするのかと言うことも、この場合は55歳という高齢の「代理母」ですが、読みどころです。 単純化すれば、「情」の母親と「理」の娘の戦いということになるのかも知れません。 作者は、結論的には「痛み分け」とし、「子ども」を中心に考えるべきだとしています。 「代理出産」について、いろいろ考えさせられる作品でした。 | ||||
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職業柄、ちょっと怖いお話でした。医学的にもそれなりにちゃんと書いているし、ありえそうな話で怖い。 | ||||
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バチスタシリーズなどの著作を持つ海堂尊さんの小説。 今回は代理母という不妊治療の一つをめぐる物語である。 本作品以外でも数多く取り上げられている代理母。 産みの母親、遺伝上の母親、現在の倫理と医療の発展の板挟みなど 医療問題の問題点は何なのかが小説を通じて学ぶことが出来る点が 良いと思いました。 主人公(母)の娘と娘婿の考え方が常人離れし過ぎていて何だか 違和感もあるように思えてならないのが残念な点ですが。 舞台は桜宮市。登場人物などは異なっていても活躍する土台設定、 舞台は共通しているのは何だか繋がりを感じさせられて良いですね。 | ||||
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海堂尊『マドンナ・ヴェルデ』は代理母出産をテーマとした『ジーン・ワルツ』の出来事を代理母の立場から描く小説である。海堂作品では患者を主人公とすることは珍しい。主人公は桜宮市に長年居住した桜宮市民であるため、ショッピングセンターの火災やボンクラボヤなど桜宮市の出来事も言及され、桜宮サーガらしくなっている。 意外なところで別の作品との接点を見せる桜宮サーガの壮大な世界観には圧倒させられる。しかし、著者も最初から全ての設定を考えていた訳ではないだろう。漫画『バクマン。』の「一話完結でない一話完結」のように過去の作品を読み返し、何気ない描写に新たな作品で意味を持たせることもあるだろう。過去の作品を大切にすることが成功の秘訣である。 医療問題をメインテーマとする桜宮サーガであるが、開発優先の街づくりへの批判精神も旺盛である。『夢見る黄金地球儀』では個性のない再開発による地方都市の疲弊を描いた。『極北クレイマー』ではリゾート開発による税金垂れ流しと医療予算削減を相関させる。 そして『マドンナ・ヴェルデ』では新築マンションの耐震強度偽装や手抜き施工に言及する(8頁)。新築マンションの「あやうさ」という表現まである(9頁)。マンション紛争を扱った『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者にとってニヤリとさせられる内容である。 産婦人科医の置かれている厳しい状況への問題意識は『極北クレイマー』と共通する。市民が出産を安全なものと勘違いしていることが非難される。これは正当であるが、少子化対策から国が出産のリスクを周知させていない傾向があるのではないか。市民の意識を批判し、医者の立場に理解を求めるだけでは解決しない問題である。 印象に残った登場人物の台詞は「仕事を引き受ける時、できるかどうか考えてから決めるでしょ。できない仕事はできない、と答えることはいけないことじゃない」である(163頁)。日本では頑張ってチャレンジすることを評価し、無理と即答した人を「挑戦してもいないのに無理と言うな」と非難するガンバリズムが蔓延している(林田力「『家政婦のミタ』『専業主婦探偵』ガンバリズム否定の労働者像」リアルライブ2011年12月27日)。時代遅れの精神論の払拭を支持する。 | ||||
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代理母から生まれた子どもは誰の子か? 深く考えたことのないテーマなので読み終わってもしばらく考えさせられた。 不妊に悩む夫婦、養子という形でもよいから子どもが欲しい夫婦にとって、 この代理母というツールは、夢のような技術だろう。 しかし、日本の法制度では、出産した人が生まれた子どもの母親という定義らしい。 考えてみればあくまで当事者が「代理」といっているのに、 代理が代理でなくなるのは本末転倒といえなくもない。 マリア先生の一言が印象的だった。 「子どもの未来は子どものもの」 日本の医療制度は、認可も制度化も遅いうえに慎重にすぎるという。 今後生まれれてくる子どもの幸せを奪わないように、 子どもの視点で本制度を真摯に対応して欲しいと思った。 | ||||
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バチスタ・・など医療小説を手がける著者による代理母の問題に切り込んだ作品 この作品は、「ジーン・ワルツ」産婦人科にまつわる問題に切り込んだ 前作の感情編みたいな構成になっています。「ジーン・ワルツ」のころは 丁度、産婦人科医が裁判にかけられるなど過酷な労働条件にわをかけた ように厳しい環境、そして人工授精という生命へのメスのもっている ことへのトリックが際立った作品でした。 この作品では、人工授精で自分の子宮にいる子供は、産婦人科医で 娘の受精卵。そう、「ジーンワルツ」での主人公の理恵の受精卵です。 この産婦人科医の母が、妊娠が進むにつれ、少しずつ、色々な 真実を知るにつれ、感情の動きを綴った小説になっています。 前作では、単なる患者として登場し、最後に「生命へのメス」の 恐ろしさとして謎解きがされた、母の感情を扱おうとしているのですが いかんせん、あまり得意とはしていないのが少し残念です。 また、小説新潮に連載していたせいか、少し冗長も見られるのも 連載のページ数に合わせるためでしょうか。 とはいえ、「ジーン・ワルツ」では書ききれなかった内容に 切り込み、あまり得意としていない感情面を書こうとした異色とも 言える作品です。 最後に、子供たちの事をよく考えて、そして決断する内容を付けたことに とても好意がもてますし、なにより「ジーン・ワルツ」で 裏面がなく、薄っぺら感があった、その裏面がこのような 作品でまとまったのはうれしいです。 海堂作品の特徴である、とても読みやすく平易でもあるので さらっと読めてしまうと思います。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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主人公の一桜宮市民の目線であの事件・登場人物が語られる所 よかったです。新たな謎も出て来て次回作にも期待大です | ||||
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しばらく読書をしていなかったが マドンナ・ヴェルデを手にした途端 一気に読破しました。 海堂尊作品はこれだからやめられません。 ジーン・ワルツで曾根崎理恵を クール・ウィッチと呼ばれる 傷だらけの悲しい魔女だと思っていたけど、 ひとりの女性なんだなぁと痛感しました。 産科医として叫びたいこと 子宮を失った女性として叫びたいことを 母の身体を借りて叫ぼうとした。 でも母親のみどりも ぼんやりと「娘のためだもの」と 代理母出産を引き受けるが おなかの子を「母」として想うとき 突如としてクール・ウィッチと対等に 討論し始める。 ああ、海堂尊はこれを言いたかったのか とガーンと頭を殴られた感じでした。 ラストはみどりの母性に涙。 「医学のたまご」を続けてお読み下さい。 | ||||
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