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阪急電車
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阪急電車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全303件 101~120 6/16ページ
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宝塚駅から西宮北口駅までの阪急今津線が舞台。 恋愛が始まるドキドキの瞬間だったり、逆に恋人と別れる辛さだったり。 短いストーリーが絡まりあった、ひと駅ひと章の構成の短編小説です。 電車って日常生活の中でみるなら、他人ともっとも接近する異様な空間です。 どんな人か知らない人と隣合わせで座ったり、満員電車に押し込められたり。 不思議なすれ違いの中でふと言葉を交わすことで繋がりあっていく人間模様がとても素敵な小説でした。 映画化されたのも、小説がミリオンセラーになったのも納得できます。 軽いタッチでさっと読める爽やかな小説でした。 | ||||
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一気に読み終わりました、とても面白かったです。映画も見ましたが、本の方が随分良かったです。 | ||||
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1冊目はなくなってしまったので、2冊目の購入です。本当に面白いです。涙あり、笑いありで、いろいろ考えさせられます。だから人生はおもしろい!って思えます。 | ||||
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(片道15分ほどだという)コンパクトな私鉄路線の、一駅ごとに小さなドラマが生まれ、それが自然につながり合っていくという構成が、なんともそそられます。そのドラマは、5組のカップルの話を中心としつつ、フザケたやろー、人間をナメたやろーへの啖呵も、スパイスが効いています。ただ、映画ではそうでもなかったですが、原作はところどころ砂糖のかたまりが(有川節)。血糖値上がります。 | ||||
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登場人物が徐々に繋がっていくストーリー展開は読んでてお見事と感じました。 登場人物みんな素敵だけど、物語の最初の主人公のカップルに一番癒されました。 相手を意識しているのは自分だけだと思っていたら、まさかの相手も自分のことを意識していたなんて!!! そこから恋愛に発展していくのは在り来たりだと言う人もいるかもしれないけど、私はとても前向きな気分にさせて もらいました。 有川さんの作品を読むのはこれが初めてだったけど、これからも読んでみたいと思える小説でした。 | ||||
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一時間ほどで読めました。 電車の乗車時間とか手持ち無沙汰の時にオススメです。 読み終わった後、ちょっと清々しい気持ちになりました。 | ||||
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阪急電車に乗ってるような気分で楽しく読ませていただきました。 | ||||
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自分勝手な生きざまを振り返りたくなる物語。 日常の中で見かける身勝手な言動に、それは恥ずかしいことなんだ、と確認できる。 阪急電車の各駅ごとに物語の小片が描かれ、それが全体で大きな物語になる。 よくできています。 でもね、結婚式討ち入りの話が一番迫力があったなあ。 | ||||
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駅名で区切られた章と登場人物の接点が、日常的なのに非日常がすっとした文章で書かれていました。もともと阪急電車は生まれ育った地域のものだったので、懐かしくもあり、新鮮さもあり…読み応えのある一冊でした。 | ||||
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兵庫県の西宮市と宝塚市を結ぶ、阪急電鉄の支線を舞台にした、オムニバス形式の小説。 最初のエピソードは、図書館で同じ本を借りようとしたことをきっかけに男女が出会う、という超古典的なお話です。 まずは読者をほのぼのさせながら、次の章では、昔の恋人達への当てつけのためにウェディングドレス姿で披露宴に出席する女性を描いた、少し刺のある話が展開される。 この辺りのリズムは読んでいて飽きないです。 別のレビュアーの方が書かれていたように、「正義感」あるいは、「恥ずかしくないまっとうな人生を送ること」というのはこの小説のテーマであると感じます。 恋人を家政婦のように扱うDV男に三行半を突きつける場面は胸がすっとしました。 身に付けるハンドバッグや、夫の収入で人を値踏みするような嫌味な中年女性のグループに不本意ながら所属している弱気な専業主婦が、勇気を持ってそこから抜け出そうとするシーンは、思わず後押ししたくなります。 冴えないサラリーマンが、やけになってラブホテルに入ってしまった女子高生の恋人を、肉体的欲求を抑えつつも優しくたしなめたときは、彼に快哉を叫びたかった。 (ある意味では同情を禁じえなくも有るが。) でも、一番心温まったのは、地方出身(関西より田舎という意味で)の大学1年生カップルの話でした。 初デートでフードコートのたこ焼きを食べたり、相手の家に来て欲しい/行きたいと言い出せず、初めて男の子の家に行くのは風邪の看病が契機だったり(そこでもファーストキス止まりだったり)などなど。 ファッション雑誌やトレンディドラマ(死語?)の価値観から言うと垢抜けない話ですが、二人とも背伸びをせず気取りもしていないところにとても好感が持てた。 大学1年生とはいえ、ここまで打算のない爽やかなお話は現実にはまず無いので、なお心惹かれました。 こんな大学生活を送りたかった。 有川浩氏の著作は、これまで何となく敬遠していたのですが、他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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阪急今津線で起きる小さな物語。それぞれの駅の名前がついたオムニバス小説ではあるが、登場人物が何度も登場してはそれぞれが絡み合い、小さな「ちょっといい話」に出会う。すべての物語に共通するのは、主人公が女性であるということ、そして小さな「正義」がなされるということ。長年付き合った男性を自分の後輩の女性に奪い取られた翔子は、彼らの結婚式に「討ち入り」を行う。真っ白なドレスで最高に綺麗になった彼女の復讐。その姿を電車で隣り合わせた初老の女性は、もうこれぐらいにしておけとアドバイスをしながら、小さな居心地のいい駅を紹介してくれる。彼女は、電車の中で大騒ぎするおばはんたちをたしなめるが、その際助太刀してくれたのはしっかりとした女子大生。という具合に皆が絡み合いながら、ちょっとずつ小さな幸福感を読む者に感じさせてくれるエピソードが描かれる。それぞれの物語で「小さな正義」がなされるだけに読後感は爽やかだ。明日も頑張ろうと思わせてくれる、そんな小説だ。 | ||||
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手放しで、面白かった!と言える、希有な小説。 読んでいる途中に、ちょっと戻って確認してみたり、読後に読み返しても、面白さの鮮度は保たれていた。 栞を挟んで、あとで続きを…は、できなかった。 読み始めたら、終点まで読みたくなるし、終点に付いたら折り返し運転に乗りたくなる、そんな作りだ。 大阪の言葉のもつ、力と温かみとユーモラスさが、よい肉付けをしている印象。 映画の宣伝では、小説の良さがかき消されていたような気もする。 ただ、女性が結婚や恋愛で幸せを掴む(幸せになる)という描き方には、ちょっと…のため、★は四つ。 | ||||
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阪急今津線とその8つの駅を舞台に、いくつものストーリーが短編小説の様でいながらつながっていき、一つのストーリーになっていく長編小説。 この話はファンタジーなのだと思う。ありそうでなさそうな男女の出会い、偶然の交流。そして何より登場人物達がただ電車に乗り合わせた関係でありながら心を開き合うというのが非常にファンタジーだと思う。 阪急今津線は関東で言うと京急川崎大師線が近いのではないだろうか。私鉄の枝分かれした短い路線。だがそれは主要路線へつながる交通の足であり、それなりに人も乗っている。田舎でもなく都会でもなく、ほどよく人がいてほどよい早さで時間が流れている。 確かにそんな路線ならこの本の様なファンタジーもひょっとしたら起きるかもしれない。そう思わせてしまうのがこの本の面白さだ。 強いてこの本の気に入らない点を挙げるなら、それは分かりやすい悪役が出ている所だ。ゲームのザッピングの様にいくつもの視点を行き来するなら、一見悪く見える人が実は...というものが欲しい。確かにそれに近いことをしているが、やはり明確な悪役が彼(彼女)の視点で見ると...という方が絶対いいと思うし、何より悪役がいない方がこの本の持つ雰囲気に合うと思うのだが。。。 サクサクと読み進めたくなる爽快感は電車に揺られるあの気持ちよさに似てるかもしれない。 とても心地よさを感じる一冊。 文庫版は読書家で知られた俳優の児玉清さんが解説を書いている。 | ||||
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映画を見てから読むと、また新しい発見があり、有川浩さんのていねいな文章やリズムの良さに改めて感心に心打たれた。原作の良さが映画のヒットにつながったと思った。 | ||||
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数分、あるいは数時間、全く見知らぬ者同士が、電車という一つの空間の中で時間を共有する。 言葉を交わすことは、稀である。 でも、何か小さな事件?非日常的なことがあった時には、思いを共有したり、助け合うこともあるし、この本にあるような、いい出会いもなくはない。もちろん、不愉快なこともしばしば。 阪急電車には乗ったことはありませんが、車窓から見える風景や駅、町の雰囲気を想像しながら、楽しく読み進めました。 関西弁での会話は楽しかったし、交錯する人間模様も面白かった。 人と人との出会いは不思議。 偶然なのか、必然なのか、わかりませんが……一人の人との出会いが、たった一言がターニングポイントになることがある。 人との出会いをもっと大切にしたいと、改めて思いました。 読後は、春の陽だまりのように、心がほんわか、ぽかぽか。 | ||||
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生まれ育った今津線沿線が映画化されるとは思ってもいませんでした。転勤のため、関東に来て二十年が経ち、とても懐かしく感じています。 | ||||
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こころがほっこりあったかくなるお話です。 でもこの本を読んだころは高校生だったので ああ、結婚式で白い服を着ては行けないんだと初めて知りました。 | ||||
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これは名作。 淡々と書かれる色々な人間模様。 それがイチイチ共感できてしまい、感情移入してしまう。 往復のルートで登場人物のプロローグとエピローグになっていて、真ん中を読み手に想像させる構成がいい感じ。 特に大阪のおばちゃんがらみの話は、スカッとした。 映画のラストを見て「なんじゃそりゃ」とか不完全燃焼で終わった方は、ぜひぜひ原作を読んでください。 | ||||
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タイトルからして何かその道のマニアが好みそうな内容なのかと思いきや、実はこれ正統派の青春恋愛小説だ。しかも発想がユニークで明るい! じめじめとしたしみったれた色恋も時には良いが、平時に読むならこのぐらい爽やかでハートフルな内容の方がありがたい。 私は残念ながら阪急電車の今津線は利用したことがないが、この小説を読むと、何やら出会いを求めて乗車してみたくなるから不思議だ。 著者は有川浩(意外にも女性)で、代表作に『図書館戦争』シリーズや『フリーター、家を買う』などがあり、今や押しも押されぬ売れっ子作家である。 『阪急電車』の目次はこうだ。 宝塚駅、宝塚南口駅、逆瀬川駅、小林駅、仁川駅、甲東園駅、門戸厄神駅、西宮北口駅、そして折り返し・・・という具合だ。 これだけ見ると「なんじゃこりゃ」となる。だが、このわずか8つの駅にまつわる短編がリレー形式でつながっており、様々な人間模様が彩り鮮やかに描き出されている。それはまるで、車窓の景色が移り変わるように、自然な速度で見る者を和ませるのだ。 印象に残るのは宝塚南口駅の章だ。 純白のドレスを着てカツカツとヒールの音を鳴らして乗車したのは翔子。 同期の友だちの結婚式に出席して来た帰りだ。 新郎は翔子の元カレ。つまり友だちに寝取られてしまったわけだ。 せめてもの復讐だと、新婦以外のゲストは白のドレスは着てはいけないところを、翔子は純白のドレスで出席してやった。 いろんな恨み言が翔子の胸中を過ぎる中、列車は走り続ける。 そこへ、おばあさんに手を引かれた女の子が来て翔子の方を見ると、「お嫁さん」と嬉しそうに声をあげるのだった。 こういう鮮やかなシーンを書き上げる技巧はお見事。 恋人を奪われ、しかもその友だちの結婚式に出席し、絶望的な表情をしていたであろう翔子に、無垢な少女がうっとりするというくだりは救われる。翔子が単なる負け犬ではない、翔子の持ち味である華やかさ、明るさが、その純白のドレスを通して滲み出ているからだ。 また、その次の逆瀬川駅の章では、少女を連れたおばあさん(この人物もまた毅然としたご婦人だ)が、翔子にさり気ないアドバイスをする。 この各駅停車の列車内でくり広げられる、一期一会がたまらなく愛おしく感じる。 「人数分の物語を乗せて、電車はどこまでもは続かない線路を走っていく」 そのとおり。電車はどこまでもは続かない。 人生も同じ。必ず終点がある。だとしたら私たちは、その都度出会った大切な人たちの言葉を胸に、大切に人生を生きてゆくのが賢明ではないか。 この小説は阪急電車の今津線を通して、様々な人生模様を抽出してくれる、香り高く豊かな風味を持った物語だ。 | ||||
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いくつかのエピソードのオムニバスであるが時代の描写とともに背景にある阪神間の雰囲気があらわれており、俳優たちの好演もあって(ほとんどが関西出身とか)言葉も自然で原作の空気をよく映画化したといえる。 | ||||
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