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阪急電車
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阪急電車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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この作者の作品を初めて読んだ。この作品の映画を見た人が、絶賛していたからである。 解説を書いているのが、児玉清さん。有川さんは「めっちゃ面白い本を書いてくれる」と、 児玉さんは、この作品のみならず有川作品を絶賛されている。作者に引かれてか、 現代の「新語」をふんだんに使って解説されているのが印象的であった。 わずか15分間の路線の電車から、さまざまな人の人生が見える。 それを作者が女性の視点で観察し、料理していく感じ。包丁さばきは実に見事で鮮やか である。極めてありきたりの具材が、こんなに洒落たお料理に仕上がるなんて・・・ という小さな感動がある。 しかしメインディッシュではない。ちょっと美味な「お通し」が次々小鉢に入れられて 出されて味わう感じ。もちろん後味は悪くない。ほのぼのとした読後感が残る。 | ||||
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日頃、電車の中や都会の雑踏の中で、自分の目の前を行き過ぎていく人たちの人生に思いを馳せるなどということは、全くといっていいほどない。しかし、当然のことながら、二度と会うことがないだろうそんな人たちにも、その数だけの人生があり、ドラマがあるわけであり、本書は、そんな当たり前のことに、改めて気付かせてくれる作品だった。 本書では、阪急電車今津線の8駅間で、登場人物たち同士が、さまざまな組み合わせ、さまざまな形でクロスし合いながら、それぞれのドラマが数珠繋ぎされていく。しかも、後半は、その8駅を折り返して、登場人物間のクロスの仕方も変えながら、登場人物たちの6ヶ月間、6ヶ月後の姿を描いているという、なかなか凝った作りの作品になっている。 私は、普通にページを追っていく通常の読み方以外にも、同じ駅ごとに前半と後半を続けて読んでみたり、特定の人物の登場シーンだけを追っていく読み方もしてみたのだが、ページ数も少なく、すらすらと読める文体だけに、こうした二度読みをして、作者が緻密に練り込んだ構成を、じっくりと味わってみるのも、一興だと思う。未来に希望を持てない登場人物が1人もいないという結末も、青春小説として読後感が爽やかで、非常に後味の良い作品だった。 ただ、こうした構成と、このページ数では致し方なかったかとは思うのだが、全体的に、ドラマの掘り下げ方が浅過ぎて、内容的には、ライトノベル的な物足りなさを感じてしまった面があったことは否めない。私は、本書の映画化作品は見ていないのだが、本書は、このページ数だからこそ、これで読めたのであり、本書をそのままなぞるのではなく、特定の登場人物にスポットを当てて、もっと掘り下げた人間ドラマを見せないと、決して面白い映画にはならないと思う。実際の映画は、どのような作品に仕上げているのだろうか。 | ||||
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さらっと読めました。 私個人的に言うなら 「味付けが足りない・・・」というのが素直な感想です。 読めなくはないけど、もう一ひねりあったらもっと面白かったかな | ||||
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オムニバス形式で登場人物を再登場させる手法が大好きです。 あの2人はその後どうなったのかな?と思いながら読んでいると そっと登場してきて幸せになっているらしいことが分かりニヤニヤしてしまいます。 そういう意味でとても楽しめました。 ただ、登場人物全員がちょっと独善的な正義感をかざしている気がして、 そこはちょっとマイナス。 なんとなく手放しでこれはいい話だ!と言えない感覚がありました。 みんな凛としすぎていて、そこが自分には眩しすぎました。 | ||||
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1話、2話あたりは何ともありきたりのストーリーでありつつ、あり得ない出会い方ばかり。 フジテレビの栗原さんあたりが作る安っぽいドラマ的な印象。 有川浩っていうから男性かと思って読み始めたら、実に女性っぽい文体で、調べてみたら女性だった。納得。 全編を通して嫌な連中と良い人の対比? 唯一板挟みになって胃痛を起こすおばちゃんだけが設定としてはまとも。 人間ってこういうもんでしょ。 この人が主人公だったら面白かったのに! | ||||
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電車の中で繰り広げられる様々なストーリーが絡み合い、1つに繋がっていく感じ、好きです。一気に読めました。 ただうまくいくカップルといかないカップル?の差が極端な気も。運命的な出会いには憧れますが、何だか今一リアリティーがない気も。 あと女性の描写は生々しくて、読んでいてもおもしろいんです(特に小学生や女子高生の会話) ただ男性は薄っぺらな印象。 作者が女性のせいもあるかもしれませんが、優等生(紳士?)か悪役か、の2極な印象でした。 でも概ね楽しめたので☆3つで。 | ||||
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電車に乗っている時に僕がいつも思うことは 暇だということ 暇だから自然と人間観察が始まる 隣に座っている二十歳くらいの派手なメイクを施した ねえちゃんの恋愛事情。 彼氏とうまくいっているのだろうか そもそも出会いはどんなだったのだろうか 或いは反対座席に座っているおばちゃんの家庭事情。 息子は受験うまくいっているのか 夫の会社は傾きかけていないだろうか 目の前で喧嘩する高校生のカップル。 口を尖らせながら携帯ゲームにのめり込む小学生 ふらふらと落ち着かない足取りで棒立ちする老婆 しかし、こいつらの人生はどんなに観察しようが絶対に見れない、覗けない。 一人一人に吹き出しが付いていて、己の経歴がウィキペディアの様に書き連ねていたら。 それはそれでいい暇つぶしにはならないだろうか。 いい趣味だとはいえないが、全く関係ない他人の人生を、関係ないからこそ覗いてみたい。 ありがちな失恋の話であれば、愉快痛快で、面白くて、「人間ってそんなもんだよね」と優越感にも似た同調が生まれ、 或いは会社起こしてそこそこ儲かってます、みたいな人には「すげーなこの人」とひたすら感心させられたり、 もうすぐ結婚します!とかなら「この野郎!リア充してんな!」と嫉妬と羨望の入り混じった、何とも言えないような気持ちになったり。 人間は誰しも、自分の一生を一冊の本として、「自分史」みたいな、そんなくだらない表題で頭の中に秘めている。 その目次だけでも見せてもらえたら、倫理的に駄目だとか、そんなことは抜きにして単純に「面白い」はずだ。 そんな欲望が、恐らく誰でもあると思う。 それを実現させたのがこの阪急電車というエンターテイメント小説なのだ。 文学的な考えオチみたいなのは全くない、勧善懲悪で予定調和の、ベタベタな展開。 ありがちな人生送ってるな、と、安心させられる乗客たちの姿は まさしく僕が欲した自分史の目次だった。 これはいい!と手放しで喜んでいた……だが 人間味がない…… OLの話。これはよくある女の戦い、女の意地みたいな展開で、彼女の理解不能な行動(読めばわかります)が 全く共感できないのは、きっと自分が10代のむさい男だからだろうと余裕で堪能できたが 有名大学に通うカップルの話でんんっ?と唸ってしまった。 なぜ先ほどまで、女のドロドロした内側(女子高生の話とかも)を散々と描写してきて ここでいきなり如何にも「男の妄想から生まれました!」みたいな女子大生を登場させたのだろうか どっちがこの小説の世界観!?それとも極端を対比させるのが面白いみたいな>< 都合良く作られたキャラ設定に物語的な違和感を感じつつ、図書館で出会ったカップルも「それがどうした!?」みたいなオチ 人間模様を堪能するのが楽しみだったのに、急にそれが虚構に見えてくると興ざめする。 もう少し、ご都合展開は減らしてください。バットエンドがあってもいいじゃない。人間だもの。 でも作者の人柄がにじみ出てるのが、憎めない。本当にいい人なんだろうな、と。 筆力がないとか、詰めが甘いとか、そんなありきたりな言葉で 切り捨てるより、もう少しこの作者の世界に触れてみたくなった。 じゃあ星3くらい。もっと別の作品も読んでみよう。 | ||||
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大阪周辺をカバーする私鉄である 阪急電鉄の今津線を舞台にしたオムニバス形式の小説。 宝塚駅から出発し、西宮北口駅に着くまでの8駅において それぞれ主人公を変えながら話が進む。 そこからまた折り返しで続くため、行きと帰りで16エピソードがある。 オムニバスとはいえ、別のエピソードでの主人公を引き継いだり、 あるエピソードで見かけた人物が次のエピソードで主人公になったりと エピソード間のつながりは強め。 ひとつひとつのエピソードはそれほど長くないのでサクサク読める。 電車から見た景色や駅周辺の様子などが生々しく、 その周辺で生活している人にとっては非常に親近感が湧くだろうが、 同じ阪急電鉄でも神戸線の利用者であったり、 まったく別の地域で生活する人にとってはいまいちピンと来ない部分はある。 さわやかな話ばかりでなく、いろいろと嫌な悩みが絡んだりするが 総じて軽い印象で読むことができる。 特別大きな感動は得られないが、駄作というわけでもない。 背景の変化や登場人物の違いで、ひとつの電車が 駅を経由しながら進んでいく様子を感じられるのは新鮮。 | ||||
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映画化するようで、最近話題になっているようですね。 読んだのは何年か前ですが、私はいまいち“ほのぼの”とか“甘い”とかいう感想は抱きませんでした。 有川作品は大好物ですが、これは翔子のお話での“寝取り女が確信犯で妊娠”というのが生々し過ぎて、他の印象が薄かったです。 実際に自分の身にそんなことが起こったらと思うとお腹が痛くなる…。 翔子は確かにかっこいいですが、エンタメ系の小説はやっぱり、甘い部分だけを楽しみたいです。 元婚約者と寝取り女がもっと苦しめられていたら、もっとすっきり楽しく読めたかもしれない。 | ||||
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オムニバス形式で同じ登場人物の話が2度登場する。 その一人ひとりの話の掘り下げ(或いは設定)が浅く、とてもあっさりと読めるがボリューム感は足りず。 この著者の作品は好きなのだが、どうにも物足りない。どうしてこうなってしまったのか。残念でならない。 | ||||
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どうせなら阪神国道、そして本当の終着、今津も含めてほしかったなあ、というのが正直なところ。 宝塚〜今津を繋いでこその今津線だと思うので。 内容自体はさらっと読める感じで楽しかったです。 | ||||
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懐かしさから「タイトル買い」した本。読んでみると、舞台は阪急電車じゃなくてもよいような気がした。知らない人同士で突然会話が始まる場面が繰り返されるやや無理のある設定のためには、知らない人にでも平気で話しかけるという関西カルチャーが必要だったのだろうか? 出会いは図書館の一冊の本をめぐって、という導入部分で早くも鼻白む思い。同じ路線の住民というのは長屋に住んでいるご近所さんのようなものなのだな、というあたたかい気持ちに多少はなるのだが、いかんせん、どの話もオチが最初から見えているような展開で、登場人物の輪郭もぼやけていて、覚えていたいような一節などもなく、まさに電車の中でなにもやることがない時に読むくらいがちょうどいいウルトラライトノベル。個人的には「自分のなかにこんな感情があったのか」と軽く衝撃を受けるような小説のほうが好みなので、関西とはいえ味が薄すぎた。 | ||||
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息子とこの夏初めて大阪に行き、新大阪の駅の本屋で山ほど平積みにされた文庫本をお土産のつもりで買った。 アマゾンのレビューも2010年の11月で112とすごい反響だ。きっと短編連作で読みやすいのと、ご当地本として私みたいに手を出してしまったんじゃないのかと思う。良きにつけ悪しきにつけ何かしら考えさせる本なのだ。 で、私と言えばストーリーは嫌いでは、ない。駅や電車での一瞬の接触から恋愛がはじまってしまったり、大阪のおばちゃんが座席をカバンを投げてまでして確保したり、恋人を寝取られた女性が結婚披露宴に白いドレスを着て出席して復讐したり、そんなことあるかいな!と思ってしまうが、でもそれぞれの主人公たちの心理はわからないわけではない。登場人物が擦れ違いながら物語を紡ぐ場が電車というのもなかなかのものだ。 しかし、 あまりにも設定が安易すぎまいか。売れればいいのか!空の中、図書館戦争と読んできて、図書館内乱とか革命とか危機とかきたあたりで、「終わったな、有川!」と思い読むのをやめていた。「才能は消費される。」シミタツが昔、テレビの中で話していた。 大阪土産にということで久々に手にしたこの著者の本。期待しただけにまだまだだなと思ってしまう。編集の意見がたくさん入っているようで読んでてだんだんつまらなくなっていくのだ。 本当にこういう作品を書きたいのか、有川!もう「空の中」みたいな度肝を抜く作品は書けないのか!と叫びたくなるんですけど。 | ||||
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ふとした偶然で人生が交錯しそれぞれの・・・という話には目がないです。それが時空を超えていようがローカル線の中であろうが。ホラーやミステリーを別にすれば、そういうお話はかなりの確率でじんわりとした心地よい余韻に浸らせて貰うことができると思っています。この本も、ちょっと残念に感じたところはありましたが、数少ない例外入りすることなく心地よい読後感を味わうことができました。作風もすっきりとしていてリズミカルで大変に心地よい。解説で児玉清さんが「わかりやすい美しくも見事な独自の筆致でリズミカルにごく自然に」と書いていますがまさにその通り。そして児玉さんと同じく、本のなかで再会した青春に、年寄り(私は中年ですが)の錆びた血が騒ぎました。図書館でのロックオン、車窓をきっかけにした恋の始まり・・・・なんともまあ若いってのは羨ましくて羨ましくてコンチクショウですね。悔しいです。 と、まあ登場人物それぞれの出会いと別れ、人生の大事な転機が描かれた往路は心を揺さぶられつつ読みましたが、惜しむらくは折り返しの後です。(以下ややネタバレ注意で) 気のあわない交友に悩むおばさんの話とかマナーの悪いおばさん達を巡る話とかもあるものの、それらを含む100ページちょっとのなかに恋人との初体験物語2本と初体験未遂物語1本、暴力彼氏を撃退してくれた空手の得意な親友のお兄さんにトキメく話1本ということで、往路の見知らぬ他人同士のふとした交わりから、復路は見知った恋人同士の文字通りの交じり合いにお話の比重が移ってしまったようでちょっと拍子抜け。恋に憧れる少女向け小説のテイストもほんのり香ってきて、その辺はさすがに血の錆びたおじさんには少々居心地悪さを感じました。 あと、女性的である恋愛というテーマからまったく離れた心理視点がひとつふたつあってもよかったかなと。もしも恋愛の絡まない男性キャラがひとりでも列車内で交わるキャラとして登場していたらどうだったでしょう。例えば、駅でぶつかりながら強引に人を掻き分けっていった男が、実は大変に悩ましい事情を抱えていて、登場人物をマイナスオーラで巻き込んでいく負のキャラとして通しで登場していたとしたら・・・・なんてことを考えてしまうぐらい楽しんだということで。 いろいろ言ってしまいましたが爽快な夢が見られる素敵な物語であることは間違いないありません。娘が高校生になったら勧めようかな。でもそのときには「この本に登場する男達のように理性をコントロールできる若い男は現実には殆どいないと思え」という言葉を忘れずに添えなくては。 | ||||
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解説は他の方が十二分にされているので、小説好きのダメ親父が読むとどうなったかを。 若い本好きの男性が図書館で好みのタイプの女性と出会い交際に発展する場面で若き日を思い出し、胸をギュッと鷲掴みにされる。女子大生が我侭で暴力ダメ男と別れを決意する場面で、そうだ!そんな男はダメだぞ!と助言したおばあちゃんの後ろでエールを送る。美人OLが5年も付き合ってきた彼氏を「ちゃっかり女」に横取りされ結婚式でささやかな復讐を果たすが自身も傷ついていれば、そんな馬鹿な奴はこっちから願い下げだ!怒りつつ、一方で、そんな間抜けが居るか?とか、その「ちゃっかり女」が自分の娘だったらどうしよう?と思いつつ、自分のささやかな人生の分岐点を振り返る。 各駅毎に与えられたそれぞれのエピソードに喜んだり、おろおろしたり、怒ったりと、作者の術中にどっぷり嵌っている自分がいた。恋愛って良いなーと。 しかし、この作品は軸が有る。それは、義である。正義という程偉そうなものではなく、人が人として生きていくうえでのマナーみたいなものだ。それは実はかなり強力なエネルギーを作中から凛として放出している。このエネルギーは健全でまともな精神を持つ良き人や人生これからの若い人には生きる活力として機能するだろう。人に誇れるような人生を構築したいと思いながら行動が伴っていない私のようなダメ親父には痛みを伴う力となる。貴方は相手に義を尽くしていますか?自分に誇りがもてますか?と。 良薬口に苦し。足つぼで痛いつぼを微笑みながら押してくる整体士のような本だ。しかも、一見やさしそうで器量の良い整体士だから困る。痛い目にあうと知りつつまた行きたくなる。 もし貴方が私のように少し後ろめたい人生を歩んできたダメ親父なら、取り扱いに注意されたし。 | ||||
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ちょっと、そろそろワンパターンもいいとこ。 共感しづらいですね。特にカップルの女の子の価値観。 そして、男の子が、いい加減ワンパターンですね。 面倒見がよくて、ちょっとしたことで 「ちくしょう、かわいい」とか思ってくれ、 死角で赤くなり、 なんでも一緒に楽しもうとしてくれ、 うじうじしない、 女の子の不思議価値観にすぐに共感できる、 恐ろしく物わかりのいい男の子。 ファンだからこそ、「いいのか?これで」と思っちゃうねぇ。 | ||||
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たくさんの登場人物のエピソードを電車に乗り合わせたことを接点としてお話をつないでいくアイディアは映画なんかでは珍しくない手法ですが関西の私鉄、しかも実在の路線でやったとこは斬新。キャラクタのかき分けもなかなかです。 ただ、となりに座った見知らぬ人が初めて交わす会話としては結構違和感があり、そこまで話すかなぁ、と感情移入しにくい場面が多々。 それとエピソードのほとんどがカップル(図書館常連の男女、サラリーマンとつきあう女子高生、彼氏のDVになやむ女性、大学生カップル)の恋愛話であるのがちょっと物足りない。 | ||||
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母にもらって読み始めましたが、ミステリーめいた事柄がどこまで読んでも出てこない。 もしやと思い表紙を見ると有栖川有栖ではなく有川浩?とんだ人違いでした。 この本に出てくる男性像から推理するに作者の好みの男性は「控えめな善人でちょっと だけユーモアのある人」のようです。それはまさに阪急沿線住人とぴったり重なります。 往路での登場人物たちが復路(といっても数ヵ月後)ではそれなりに幸せを見つけており ふんふんと安心して楽しめましたが、作者好みの男性と同じで少し食い足りなさも感じ ました。 | ||||
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小、中、高と宝塚で過ごし、実家も宝塚なので、ロケーションがリンクして楽しかった。 多分、これはあの店だろうなとか、思い出したりして懐かしかった。 小林駅の小学生の話は多分、あの名高い私立のお嬢様学校の事を公立に差し替えたんだろうなと思った。 私立は多い中でも、地域で一番伝統のある学校なので、 あの書き方は実際にあったとしても少し地域民を残念に思わす内容だったのかもしれない。 そして実際はあんまり下品な人は乗っていない電車なので、 時々、それは阪急電車ではなく阪神電車では?と思ってしまう事もしばしばありましたが 品のいい、おばあさんで相殺されている気もしました。 あと、神戸のデザイン事務所に勤務という設定はかなり厳しいと思いました。 デザイン事務所は大阪に集中し、神戸はデザイン事務所が皆無に近いのでちょと残念でした。 と厳しいところも書きましたが、全ての話が繋がっていて面白かったのは確かだし、 懐かしさでワクワクもしました。 | ||||
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関学生だった10年前には何度も利用した阪急今津線。 当時の沿線風景を思い出しながら拝読させていただきました。 物語自体は、別に今津線を舞台にしなくても成り立ちそうなものでしたが 今津線のほのぼの・のんびりとした雰囲気がよく出ていたと思います。 阪急電車というと京都線・神戸線・宝塚線の三大本線をイメージしがちなので 題名でちょっと損しているような気がします。そのものズバリ「阪急今津線」 でもよかったのではないかと思いました。 | ||||
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