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死にぞこないの青
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死にぞこないの青の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 61~68 4/4ページ
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純粋で臆病な主人公マサオのなかに潜む憎悪のこころが別の人格となって現れます。マサオが持っているはずの醜いこころを受け入れることができるのかが見所です。卑劣な教師との対立の末に、彼は成長します。そして最後のほっとするような終わり方は好感が持てます。乙一さんの特徴ですが、この本のあとがきも冴えています。 | ||||
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学校とはこういう場所であった、と久しぶりに思い出した。自分が児童だった頃は、教師(大人)は常に正しいと信じていたけれど、今ならばそうは限らないと思える。これは少年の成長物語だ。少年の最後の決断が立派。 | ||||
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漂う悲愴感、張り詰める緊張が伝わってきて心地良い作品です。妙に現実感があり、危機感や決断力をどう使うか考えさせられました。氏の描く主人公の世界観は、子供の頃に感じた絶対的な日常の律を思い出させます。いつもの驚きを孕んだ作風とは違うこの作品に4つ星です! | ||||
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読み始めて一気に読んでしまった。少年の心が純粋でそれと対比される青年教師が醜い。主人公がちょっとしたきっかけで不条理にも学級のいじめられっ子になっていく前半の展開は胸が痛む。いじめの張本人が担任教師なんだから救いようがない。不思議な登場人物「アオ」は当初は不気味だが、主人公をいじめの束縛から徐々に解き放っていってくれる存在だ。結末は心配していたほどの悲惨さはなく、読後感はさわやかだった。 | ||||
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乙一さんらしい作品で、うまく計算されていて、最後まで飽きさせない。後半、読む者をグイグイと引き込んでいく力もある。人間であれば誰もがもっている暗い部分、不安感や恐怖感がうまくあらわされているし、ちょっとした亀裂からどんどん空気がねじれてゆく、閉じられた空間での集団の心理もうまく描かれている。アオの描写はなかなか怖い・・・子供が主人公ということもあり、あまり凄惨なシーンはなく、ラストのもっていきかたや、最後の主人公の心境の変化など、好感がもてる。 | ||||
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十七歳で第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞した俊英のホラー小説家。子供って嘘を嘘だと思わないで使ってしまうってあるよね。ちょっとしたことで嘘をついてしまったマサオは先生と友達からイジメの標的にされてしまう。窮地に陥った彼の前に現れるようになった「死にぞこない」の青い男の子は一体何者なのか。私はこれをホラーとは思わないのだけれど・・・かなり暗い話です。それでも面白いことに変わりはありません。 | ||||
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飼育係になりたくて、嘘をついてしまった事がキッカケで大好きな先生から嫌われ、クラスの子たちからもいじめられる毎日。そんなある日、主人公の前に「死にぞこない」のアオが現れる。先生からひどい仕打ちを受けていた主人公にアオは「先生を殺せ」と語りかけてくる・・・・。他人の評価に怯え、自分の評判を落とさないために、主人公を生贄として、クラスの笑いものにした先生。新しい先生は他人の評価が恐くないか?と言う問いに照れながらも、「がんばっている結果がこれなんだから、しょうがないでしょ」と言った。この違いに注目しました。アオの描写は怖かった。夜中にひとりで読んでいたので尚更です。これから読む人、明るいところで読むことをお勧めします(笑) | ||||
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ちょっとしたことで嘘をついてしまったために、クラスメート全員どころか担任の先生にまで嫌われて、いじめにあうようになった小学生のマサオ。孤独なマサオの前に現れた死にぞこないの男の子、アオ。死にぞこないのアオの描写が、とてもリアルで恐い。だが、そこを単なるホラーで終らせないところが、さすが乙一さん! 読後にずっしりと心に響くものがある。自分が忘れていた遠い子供の頃の気持ちを思い出させてくれる。 | ||||
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