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冤罪死刑
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冤罪死刑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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最初の章に出てくる死刑のシーン、すごくリアルでよく調べて書いたんだろうなと思いました。 ただ、このシーンが別に伏線になってるとか、登場人物に関係してるとかではなくて、ただ死刑とはこういうもんなんだよって書かれているだけで、 物語に絡んで来なかったので拍子抜けしました。 恐らく、冤罪で死刑になる登場人物がいるので、死刑とはこんなに怖いものなんだよっていうのを印象付けるために描いたんだろうけど。 最初の誘拐のシーンで警察と報道機関のやり取りはリアルでスリルがあって面白いです。 ただ、その後は何だか無理なトリックというか、取って付けた感がある展開が多かった感じです。 殺された女の子の旦那さんの不倫相手が突然、手紙で登場したり、それまで一切出てこなかった人が、ちょっと出て来て、意外に重要人物だったり。 もうちょっと、匂わせといて出してくれると、人物が立体的になって物語もリアルになったかも。 心理描写もセリフでつらつら言わせてるから、こんな会話あり得ないだろってなってしまいました。 あと、突然場面が変わって、そのたびに主観が変わるのもちょっと読みずらかったです。 最後はきちんと伏線回収できてました。 それは良かったです。 どんでん返しってほどはないですが、、、エピソードがぶつ切りなので、それぞれが繋がっていない感じにはなっていますが、よく考えて話は作られています。 場面、場面でリアルの描写がありますが、参考文献と取材をすごいしたんだと思います。 ただ、参考文献そのままなのかなっていうところもあって、もうちょっと小説らしく読ませてほしかったです。 あと、ユーモアのある軽い形容詞が多すぎてシリアスな話にコミカルな要素が入りすぎてちょっと戸惑いました。 | ||||
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同じ作家による「霧のソレア」、「ストールン・チャイルド」と比べても「冤罪死刑」は楽しむことができる作品です。その理由は、話のテンポが軽快であり、また、近年日本で起きたいくつかの小児愛性殺人事件を思い起こさせる設定のため、リアルな感覚をもって読み進めることができることがひとつの要因です。他の2作品と同様、冷静で分析力のある優秀な記者(警察官)が次々に真相に迫り事件が暴かれていきます。読者は、その主人公に負けじと想像力を研ぎ澄ませながら、作品を追う立場におかれますが、随所にちりばめられたヒントから、それほど置いておかれることもなく、しかし複雑な設定が用意されているため、核心に迫ることもできず、読者がバランスの良いポジションを与えられるのもこのミステリー作家の魅力のひとつかもしれません。 | ||||
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この本を原作としたテレビドラマを見たが筋書きが何やら不連続的で不完全燃焼だった。原作はきちんとした本であろうかと読んでみた。結果、筋書きはもう少しだけ納得感はあったものの、残念ながら☆三つか。 既読感のあるものばかり。横山秀夫シリーズの模倣的なブンヤと警察小説。死刑執行については微細ではあるが、著者と同じ会社にいた青木理氏が書いた「絞首刑」あたりに書かれていることでは?通信社のシステムも妙にリアルであるが、これらの妙なオタク感が「小説」としての全体のバランスを悪くしている気がする。 大事な筋書きもまた、トリックを成立させたいために事件有りき、のようで、類似犯が同じタイミングで拘置されていたりと何かとご都合主義が目立つ。 あげく法務省の幹部を酔わせて美人局し、死刑執行をさせる弁護士…、刑務官を買収するなど、なんともありえない筋書きなのだが、それが前記の異様なりアリティと相反してコップの中の水と油のようだ。新聞記者が作家になると、ままこういう作品になってしまうことが多い。 まあ通勤の時間つぶしには良い本だろう。 | ||||
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少女誘拐殺人事件を巡り、通信社の記者と女性弁護士が事件の真相に迫る冤罪ミステリー。 期待して読んだのだが、無駄に詳細な死刑執行シーンの描写と伏線というよりは余りにも断片的な描写が続き、最後は呆気ない幕切れに期待を大きく裏切られた。 解説にはデッドライン・サスペンスなどと書かれているが、ジョン・グリシャムの作品のような緊迫感も迫力も感じなかった。 この秋に土曜ワイド劇場でドラマ化されるようだが。 | ||||
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この手の結末は散々読んできたので、うーんまたかという感想。 先が読めてしまう伏線ももっと他にできなかったのかなと。 | ||||
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買って良かったです。大変面白い本でした。本屋でも当然販売してますが、行く手間が省け 買いました。また利用したいです。 | ||||
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冒頭で描かれる死刑執行の場面の緻密さは、著者のこだわりであろうか。『死刑』という究極な行使に関わる検察官、刑務官、拘置所の執行室の光景が、必要十分といえるほど精緻に描写される。隠され続けてきた、権力行使の実像を見事に我々に晒し出してくれる。本書のこのファイン・ディテールな記述は物語に厚み以上のものを与えていると思う。 山梨で起きた誘拐事件から紡ぎ始められる、死刑と冤罪が主題の物語である。女児誘拐殺人事件から3年たったが、犯人として逮捕された男には、一・二審とも死刑の判決が下された。しかし、男は冤罪を訴える。女性弁護士、通信社の記者が事件を再検討してゆく・・・そこに、同時期に首都圏で起こった、別の(死刑が確定した)誘拐事件が絡んでくる。 話の展開が何度も切り替わり、新たな展開が次々と・・・。警察の暗部、脅迫、報道協定、小児性愛、特ダネ、冤罪。しかし、やがて不可解であった事件の実像が・・・その行き着く果てに見る大どんでん返しとは・・・。 これは非常に面白く読める。描かれる死刑執行の場面の緻密さは物語に厚み以上のものを与えていると思う。お薦め! | ||||
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