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(短編集)
望郷
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望郷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 41~60 3/4ページ
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一話一話、島と言う閉鎖的な空間ががディテールとなっています。そこで起こる出来事で物語が出来上がっていて、とても面白いと思います。 テレビのスペシャルドラマから読んでみましたが原作もドラマ以上に面白いと感じました。 | ||||
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白綱島が故郷である主人公の物語。 各章仕立てになっていて、主人公もお話も変わるので、サクサク読めて 感動したり、ゾクッてしたりととても面白かったです。 湊かなえさんの作品はどれも物語が想像しやすいので、読書を始めようと する方でも安心して物語に入り込めると思います。 | ||||
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『告白』のファンには物足りないかも知れませんが、私はあ毒は苦手でした。 最後の物語『光の航路』のお父さんが何故息子を殴ったのかが、今一判りませんでしたが。 6編それぞれハートフルな深い話しで、これくらいの『境遇』程度の毒ならば好みです。 月末のテレ東ドラマを楽しみにしています。 | ||||
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湊さんの作品は大好きで、今回短編なので一つ一つのストーリーがなるほどとなる話しばかりでした。あっと言う間に読んでしまった | ||||
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【内容(ネタバレ禁止!)】 島に生まれ、島に生きる人々の、切ないミステリー 【ささった言葉】 ・故郷に残した想い出は、取るに足らないものばかり。なのに、何故、故郷の名を耳にすると、我が胸は、張り裂けそうな思いに支配され、涙が込み上げてくるのだろうー。 ・「昇れば昇るほど、石を投げてくる人が増えるだろうけれど、投げ上げた石はあんたには当たらない。投げた本人にかえってくる。ほうっておけばいいんだって」 ・ーお父さんに教えてもらったんだ。あ、前のお父さんだけどね。 ・「言葉は知らないうちにナイフになる、ってことはわかってるのに、どの言葉がナイフになって、どの言葉がならないか、区別することはできなかったから。これは大人になった今でもできない」 ・朝、手を合わせるとどうしても、今日も無事過ごせますように、などと願い事をしてしまうが、夜だと、今日も無事に過ごせました、と自然に感謝の気持ちを表すことができる、という。 ・お父さんにお世話になりました、と言ってくださる人たちに、わたしたちは支えられているのよ。(中略)しかし、僕は母の言うような、父にお世話になったという人に出会った記憶がない。 ・うちの娘を殴る権利があるほど、あなたは正しい人間だというのですか? ・やはり、教育現場において、殴ることはいかなる事情があっても、却下だ。いっそ、僕が何者かに殴られて、半年ほど昏睡状態に陥ればー。 ・あれらの船に声援を送る者はいない。だけど、どの船も皆、今日の進水式の船のように、大勢の人から祝福されて海に出たんだろうな。 【感想と教訓】 面白かった…。 瀬戸内海の孤島に所縁のある人々の、その閉鎖性の中に巻き込まれる人生模様が、生々しい。 それらはすべて、人間にはろくでもない奴がいてろくでもないことをやりかねない、そして結局救われない、という…著者代表作『告白』ばりの救いのない物語ばかり、かと思いきや…。 これ以上はぜひ読んで、『告白』とは一味違う、普通の中に起こる普通でない物語の数々に、あなたもどっぷり浸ってください。 | ||||
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ある島を通して描かれる人間模様。 「みかんの花」 ずっと島を出たかった主人公と、自由に出て行ってしまった姉との対比。ある疑問が浮かんだことから急展開するミステリ。最後 の主人公の決意はいか程のものか。島内と島外の人々の島に対する思いの温度差が印象的である。 「海の星」 日本推理作家協会賞受賞作 突然現れた『おっさん』の不器用ながら懸命な姿。子供の頃にそれに気づいていればと悔やまれる。手品のような『海の星』は侘 しい子供時代に光を残す。おっさんの行動・言葉の意味がラストで氷解する。ここでも大逆転なのだが、最後の最後で小気味の 良い逆転が待っている。伏線のしき方が秀逸である。 「夢の国」 あるテーマパークに行くことを切に願う、封建的な家に生きた主人公。その窮屈な空気感が読んでいて息苦しいほど。しかしテー マパークに焦がれるあまり大切なものを失った彼女が引き起こした事実が恐ろしい。不穏な言葉が随所に散りばめられている。 「雲の糸」 主人公にとって島は地獄であった。帰らざるを得なかった彼にとり、未だ島は地獄のままだった。息が詰まっていく彼の心情と過 程が良く描かれている。しかし姉から聞かされた思いもよらない言葉に彼は初めて前を向く、再生の物語。 「石の十字架」 少女の頃、友達とあることをした女性。『あること』の結果は。伏線がしっかりしていて、ラストは感動。 「光の航路」 『いじめ』とはなんなのか。教師という立場から延べられる見解は卓見である。 | ||||
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本書は6つの短編作品から構成されています。いずれも、本土に近い瀬戸内海の島で生まれ育った人と島に関係を持つ人の、人間関係と心理を掘り下げ、それらに地方と都会の生活習慣の違和を織り交ぜて描き出した作品になっています。私自身も、大学進学まで〇〇県〇〇郡といった地方の出身のせいか、これらの作品の雰囲気がとてもしっくりきます。都会で生まれ成長した人には、少しわからないかも知れません。都会からの目線で見ると、地方には、自然や素朴さの一方、ある種の暗さや息苦しさは間違いなくあります。それらが嫌で地方に距離を保っていたが、いつしか自分の中に「望郷」の繭が出来上がっていた。第一作「みかんの花」の冒頭の3行にハッとしました。本書では、単にストーリーではなく、そのような人間色彩も味わいながら読んでほしいと思います。 | ||||
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人間はそれぞれの業を抱えて生きている。 闇は誰にだってある。 そんなこんなも引き受けて人はとにかく生きている。 「光の航路」に確かな希望を見出せた。 | ||||
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湊かなえにはもっとグロくてエグい内容を求めてしまう。 。 消化不良だ。 | ||||
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話の展開がたくみでした8888888888888 怖いですね田舎もんは んたむんだな 故郷である小さな島島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみいわば封建的うわさが怖いねたみとかしきたりがうるさいと巧みな心理ビョウサ | ||||
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それぞれの境遇で、それぞれが抱える胸の痛み、苦しみが読み手にもひしひしと伝わってきて、読んでいて何度も涙が出ました。 | ||||
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湊かなえ 氏の代表作「告白」を過去に読みましたが、私には合わず、好きな作品では ありませんでした。 ゆえに、イヤミス系の作家であろうと思い、その後、他の作品を 読む事はありませんでした。 今回、「海の星」が、日本推理作家協会賞を受賞した事もあり、あえて、この本(作品集) を読んでみました。 島を舞台にしたミステリーではあるものの、登場人物たちが、皆前向きで、読了感が 大変清々しい気分となりました。 特に、「雲の糸」の姉がいいですね!前向き生きる 姿勢が素敵です。 たぶん、湊かなえ氏の作品の中でも、異質な光を放す作品集だと 思います。 | ||||
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まるでほんとうに存在しているような島でした。(実在なのかも?)描写がとても細かくて、情景が目の前に広がる作品です。 | ||||
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架空の島「白綱島」を舞台にした連作短編集です。 「みかんの花」「海の星」「夢の国」「雲の糸」「石の十字架」「光の航路」の6つのお話が収録されています。 湊さんの著書は全て読ませて頂いていますが 今までの作品とは全くタイプが違い、登場人物も実際に存在しているのかと思わせる様な巧みな描写でかなり感情移入して読めました。 どの短編もそれぞれ趣があって楽しめます。 今までは長編のイメージしかありませんでしたが、短編も面白く読めました。 | ||||
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あとあと、つながってくる話が面白くて続きが気になり、すぐに読みおわってしまいました!湊かなえファンなのでまた違う本を読みます!私が買ったのは中古でしたが、十分キレイな本でした。 | ||||
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私が島出身で、島から出て帰らない人間だからだろうか。共感でいっぱいだった。特に、みかんの花、夢の国。あの何とも言えない窮屈さを今もまだ私自身ひきずっている感じがする。更に湊さんの作品が好きになりました。 蜘蛛の糸は胸がしめつけられて苦しかったです。私自身は違いましたが、村社会には村八分みたいにされる家がありました。 私は集団が好きではないので、小さい頃から、何でなんだ、とは思っても何も出来ない小さな人間でした。 この主人公のように、この母に憤りを感じながら読み、終盤でハっとさせられました。 そう考えると18まで夢の国のように(少しはマシだったけど)過ごした私の母も、夢の国の母もまた、何か考えがあったのだろうか。。。 | ||||
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登場人物たちの故郷「白綱島」 小さな島は、閉鎖的で噂好き… 仲が良いようで、縛りつけられてているようでもあり… 島から出たいと強く望んでも、出られなかったり、出なかったり… 出た人間も帰りたかったり、帰りたくなかったり… 好きなの?嫌いなの? そんな簡単にどちらかに決めることでもないし… といった事情や人間関係を描くことでは、とても巧み!上手いです。 この作家さん特有の「読後感の悪さ」は本作にはありません。 小さな希望とまではいかないまでも、生きていく心構えというか「つもり」のようなものが見えるからです。 | ||||
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短編と気づいたのは読み終わってからでした。 つながってないじゃん! とひとりで突っ込んで完読。 サファイヤのときは短編と思ったら 一部違っていたので…。 | ||||
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小さな島という狭い環境での生きづらさが迫ってくる。 どの話も人間臭く濃密で読後感がよかった。 心理描写がうまい。 人の温かさ、思いやりが感じられた。 | ||||
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☆5は装丁です。中身は湊かなえの作品としていいものと感嘆しました。 | ||||
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