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(短編集)
望郷
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望郷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 21~40 2/4ページ
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1つの島を舞台とした6つの短編集である。 それぞれが途中まで暗い設定であるが、結末部分では、それぞれの状況に応じた明るい(?)最後を迎えており、読後感は悪くない。 また、「ナイフになる「がんばれ」と、ナイフにならない「がんばれ」なんて、最初から区別できるわけがない」(p.235参照)など、印象に残るセリフも多く、興味深く最後まで読める一冊である。 | ||||
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いつも、ネットで湊さんの本を購入して読んでいますが、何か残るものがあるような気がしておりますが、考えすぎでしようか。 | ||||
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全体的に非常に面白かったです。 短編集にハマるきっかけになりました。 短編だからすぐ結論出るし、 合わない作品があっても、費やした時間は僅かなので苦じゃない。 長編読んで落ちが納得いかなかった時の切ない感じが無いので他の作者含め短編集にしばらくハマリそう。 | ||||
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私の母親は大のアナゴ好きです。 10年ほど前に大きな病気で手術をしなければならなくなり その前にと、母親が食べたいものを家族で食べようということに。 聞いてみたところ、アナゴ料理が食べたいとのこと。 今では元気な母ですが、疑似的な最後の晩餐はアナゴ料理でした。 そんな母親は作者の生まれ故郷の隣の島の生まれ。 おそらく小説の舞台の白綱島が作者の故郷なのであろう。 同じく蜜柑農園があり、造船所があり、橋から本土につながっている。 そして、アナゴ好き。 ドンピシャです。 子供のころよく聞かされた母親の故郷を想像してさらに意味の深い 小説として読むことができました。 | ||||
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実は湊さんが苦手でした。 イヤミスという括りより、じめっとした感じが。 うまいんだろうけど、女子社会の揉め事を無理やり見せられる気がして。 でも、これは違いましたね。 白綱島という、瀬戸内の島に育った子供の、閉塞感と本土への憧れ。あるときは夢の国、あるときは大学のように、素晴らしい世界が島さえ出られれば手に入るような夢を抱いている。 これだけだと、いつもの湊さんて感じなんだけど、今回はちょっと違う。母となり、子供を連れて夢の国に行く女性がいる。 夢にみたアトラクションはこんな小さかったんだ、塗装も剥げたりしてて… そして、フラッシュバックする記憶。 窮屈な島の暮らし、働き口は限られていて、身を縮めて生きている母が情けなくてつらくてたまらなかった。 でも、それは子供を必死で育てる母にとっては何でもない。 母になった今だからわかる。 その時には既に、気づいているはずだ。 東京みたいな泡のような夢想ではなく、地味で恥ずかしく思っていた島の暮らしが、確かに自分を育てたことを。 池井戸潤なら、ここでヒロイックに書くかもしれない。 すべての働くひとは、周りに喜んでもらえるのが一番幸せなんだ、会社の大小は問題じゃない、とか何とか。東京でも島でも関係ない。幸せはどこにでもある。 湊さんて、こんな力強い作家だったっけ?ちょっと御見逸れしました。 | ||||
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白綱島という島を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマの6つの物語。 故郷と家族の物語にはめっぽう弱いのですが、「雲の糸」で泣きました。 | ||||
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島を舞台にした重く辛い人間関係から始まるストーリばかりです。 胃が重くなりながら読み進めるのですが、終盤でこちらの想定を超えた展開に驚かされ、(少し)スッキリして読み終えられます。 (この感じが湊かなえさんの真骨頂なのでしょうか) そしてこの話もサスペンスだったと理解します。 全6作品すべて良かったですが、未来への希望を感じさせるということで「光の航路」が印象深かったです。 短編集なので今まで湊かなえさんを読まれたことがない方にもオススメだと思います。(私もそうでした) | ||||
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湊かなえ作品はリバースしか読んだことありません。 話題となった告白のあらすじを読んだだけで苦手な作品だと思ったので。 今回は映画を見るために読みました。 全体的に暗いです。それでも湊かなえにしてはさらりとした暗さです。 爽やかな結末とは言えませんが、おもしろいと思います。 この人短編もかけるんだ、短編の方がいいのでは?と思います。 このくらいライトな作品がすごく好きです。 みかんの花が一番好きかな。ミステリー初心者なのでそういうことか!と驚きました。 | ||||
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現実社会は,往々にして不条理で冷淡です。時として,事実はあまりに哀しく,一生閉ざしてしまいたい場合もあります。だから,人は優しい嘘をつくのかもしれません。 本書は,瀬戸内海に浮かぶ「白綱島」という地方の小都市を舞台に,「望郷」はじめ6つの短編から成る短編集。どの作品の主人公も不条理な現実に傷ついた過去があり,表向きは普通に生活しているように見えて,心の中では今日までそれを引きずりながら生きている・・・という設定。 かつては造船の街で賑わったものの,今や寂れて人口も減った・・・一見,のどかに見えて実はうら寂しい街に流れる緩やかな時間。そのゆったりとした時間の中を淡々と進んでいく物語。こえはヒューマン・ドラマなんだろうか・・・と思い始めた頃,何やら怪し気な雰囲気が。それまで物語の断片でしかないだろうと思われていたエピソードや描写が一気に複雑に絡みあい,驚くべき真相が明るみになります。それは時に背筋がゾッとするような話であったり,胸を打つような感動的な話であったり・・・いずれも哀しい事実ゆえの優しい嘘が,長い年月を経て溶けてゆきます。 アッと思わせる絶妙の展開,そして,不思議と優しい気持ちになれる読後感。 著者は,小説推理新人賞を経て,映画化された『告白』で本屋大賞を受賞したミステリー作家ですが,本書ではミステリーの域を越えて,人間の心の綾を丁寧に,そして優しく描いているように思えます。これはお薦めです。 | ||||
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自分の心のなかに眠っていた釈然としなかった思いを呼び起こしてくれた感じです。昔を回想しつつ今の自分に重なりあわせ自分を高められる気がしました。 | ||||
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私はバッドエンドが苦手です。終いに救いの無いミステリーは嫌いです。 そういうことからでしょうか、著者の長編を手にとっても身構える癖がついて なかなか最後までたどり着かずで困ってしまいます。 そうした人がいたら本書は短編なのでお勧めです。 感情移入するにつれてお腹の底に墨汁のようなどんより重い塊が出来始めたとしても ああぁぁぁーもう、読むの止そうか!っていう寸前ではちゃんとお話が終わりますから。 作者からの救いの手に感謝することになるでしょう。 結局後味が悪いものも急転直下ジーンとくるお話しも、短編だからササッと読めてしまいます。 どれもとてもおもしろかった。 | ||||
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「告白」を読んで以来、湊かなえさんの作品は読んでいない。 何故なら目を背けたいような残酷なシーンは読みたくないので。 しかし、こちらの作品がドラマ化された時、非常に感動したので手にしてみた。 6つの中編の人間ドラマです。 その中の3つがドラマ化された。 ドラマを見た後でも十分楽しめた。 胸に深く染みる話ばかりだった。 6つとも、瀬戸内海のある島を舞台にした話だが、たとえどこに住んでいても子供時代に同じような経験をしたり、あるいは見聞きした気がしてくる。 誰しも心に影を落として大人になったとしても、それでもどこかで生きていく。 湊さんの他の作品も読んでみたいと思った。 | ||||
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幼少期の記憶と共に故郷の白綱島に対し、歪んだ想いを持つ登場人物たち、 そのわだかまりが、時を経て真相と共に氷解していく…。 全体的には暗いけど、どのお話も最後には穏やかな気持ちにしてくれる 優しさを内包した小説でした。 | ||||
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今度、この本片手に、作者の故郷を旅してみようと思います。 最初のお話、まさか作者ご自身の経験なのでは?!(笑) それはさておき、島の人たちが抱く本土への思い、心理的距離は、 かつて作者も抱いた気持ちなのだと思います。 私は本土側の人間ですが、島の人たちは、この作品を読んでどう感じるのか、 聞いてみたいものです。 | ||||
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故郷絡みで様々な人物が思いを語るという短編集。 1つ1つのストーリーの内容がとても濃くて 読み応えのある1冊でした。 お勧めできます。 | ||||
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個人的な経験とやや重なるためか、強烈に感情移入した作品が「光の航路」です。 ストーリーを思い浮かべるだけで目頭が熱くなってきます。 私自身、へき地と呼ばれる島に、父親の仕事の関係で移り住み、 そこで自殺に追い込まれるほどの苦痛を体験しましたが、 その時に両親の愛情がなければ本当にこの世にいなかった。 この作品は、家族の絆がけしてきれいごとではないが、得難いものということを涙とともに実感させてくれるものです。 | ||||
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展開が、筒井康孝さん的だと思いました。久しぶりに良い作家にめぐり会えたと喜んでいます。 | ||||
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解説にミステリーとあった。自分も、そう思う。かなり異色のミステリーだが。読後に何か考えさせるような余韻を残す作品たちだった。 | ||||
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湊かなえの本は、たぶん文学賞を受賞したなにかをずいぶん前に読んだきりでした。その後ドラマでよく見かけるようになり、最初に見た覚えがあるのが、たぶん、夜行観覧車、で、聞くからに恐ろしいタイトルかなと思っていて、三回、位で無理だ、と思ってやめました。その後時代が去り(時間を経て)変化が、私か、周りか、全部かに起きて、Nのために、は、ある放送局で再放送を毎日連続で見て、何かの都合で最終回だけ見られなくなり、huluなどを待てなくてamazonビデオで400円でみてしまいました。わたしが単品でビデオ等借りるのは、今では数年にかた手の指半分もいきませんでしたから、よっぽど気になったのでしょう。 時代が移り、平均が代わる、変だったことが・・・・見てなかっただけかもだし、忘れないとだったのかもだけど、毒はいつ終わるのか、と思うとやっぱり、思い出さないといけない、というか、思い込みをほどく、ことがあるならば、やはりそれはあるんだろう。 今回おっかなびっくり読んでみようと思ったのは、ある文芸誌の古い号を、パラパラみていたら、佐藤優さんの評に行き当たり、告白のことを書いていたので湊かなえがkindleにあるかなと検索に来て、読みやすそうなのから試してみた。次はもうちょっとコアなのからやってみる勇気がでた。 | ||||
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どの作品も、悲しくてでも心に浸みるものでした。 もっと、電子書籍で湊かなえさんや宮部みゆきさんといった 女流作家の作品を読めるようにして欲しいです! | ||||
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