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イソップを知っていますか
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イソップを知っていますかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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普通に面白い | ||||
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イソップ。巷間よく知られている名前だが、イソップとは誰かを正確に説明できる人はまずいないだろう。僕なんて、グリムやアンデルセンのような童話作家だと思っていた。その意味では、このシリーズタイトルにドンピシャのテーマだ。がしかし、阿刀田氏がこれまで手掛けてきたギリシャ神話や聖書、シェークスピアなどに比べて地味ではある。 それでも、僕は面白く読んだ。聖書やコーランのそれに比べると、地味だけど気軽さがあっていい。その気軽さが、阿刀田氏が昔よく書いていたショートショートの味わいにも通じて、氏の作品世界になじんでいる。軽妙なディスクジョッキーのようにイソップ寓話を次から次へとさばいていく手腕も、久々に水を得た魚のよう。 ときどき現代の作家の目で加えられる突っ込みも楽しい。しかしこれらの寓話群は紀元前にルーツがあるだけに、お話としては実にプリミティヴだ。やがて後世のクリエイターたちが、新時代の価値観や市民感情に即した「小説」をものしていくことになるわけだが、小説を「ノベル(新しい)」というのはそのためだとか。なるほど、と目からウロコが落ちた。 ひとつ腑に落ちないのは、「アリとキリギリス」の紹介はあるのに、それと並んで有名な「北風と太陽」「ウサギとカメ」「金の斧」などの紹介がないこと。有名すぎて割愛したのかもしれない。あるいは、底本とした2冊に載っていなかったのかもしれない、などとも考えてみる。それにしても、まったく言及がないのは不思議だなあ。 | ||||
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「〜を知っていますか」や「〜を楽しむために」などのタイトルを持つ、阿刀田高の古典紹介ものは、氏の深い造詣とユーモア感覚に裏打ちされ、けっこう楽しめるものが多い。 本書も、イソップの伝記やその寓話130話を紹介しつつ、阿刀田高らしい軽妙なエッセイが展開されている。あいかわらず、なかなか楽しい一冊とも言える。 しかし、本書については、正直言って少したいくな部分が多かった。 イソップの寓話の中でできがよいものは、すでに他の本で紹介されよく知られているのに対して、本書ははっきりって駄作のようなものまで含んでいる。その点が、本書をややたいくつな感じにしていると思う。 本書は、「ためになった」とか「すごくおもしろかった」というほどの本ではなく、「平凡でたいくつな寓話も紹介されているが、全体としてみればまずまず面白い」という感じの本と思います。 ぜひ読むべき本ではないけれども、読んでも損はない本と思います。 | ||||
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日本においてイソップ寓話は、知られている様で、あまり知られていないのではない ではないでしょうか?本書はイソップが奴隷としての境遇や、イソップの兼ね備えた 優れた知恵や才能についても、紹介している。 著者の阿刀田高氏の小気味良いライトタッチの文章が、長く広く読まれた寓話に独自 な味わいを加えている。それは、過去の偉人の名言や教訓は、時として矛盾するケー スは珍しくないということであろう。過去の哲学者や普遍性などを熟知した著者なら ではの視点であろう。 とても楽しく寓話をしることができた、とても軽快な一冊である。 | ||||
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