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ソロモンの偽証



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ソロモンの偽証の評価: 3.91/5点 レビュー 509件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全351件 161~180 9/18ページ
No.191:
(5pt)

期待通り

というか、予想通りというか?
とにもかくにも納得のいく終了でした。

ここまで期待して欲して意欲的に読んできた作品は久しぶりなので
とても充実した3ヶ月でした。
最後まで張り巡らされた伏線の数々も、
新たにクローズアップされてくる裁判員の子たちや証人の葛藤も。
本当に傍聴している気持ちで読むこと・・観ることができました。

正直。
みなさんが結構喜んでいらした「コラボ続編」
あれは、私としては本編読後感に浸りたい身としては、早すぎた感がありました。

杉村さんかりょうこちゃんの続編が出て、その後に出てくれてたら。。。
とか思います。

でも。久しぶりにわくわくさせてくれた宮部みゆきには感謝です。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
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No.190:
(5pt)

6巻は「ソロモンの偽証」の20年後+「ペテロの葬列」の3年後のおまけ付き

好天の三連休を読書で終わらせてしまうほど面白かったです。
感想は1巻目の方に書きましたが,長い物語なだけに角度を変えれば色々な感想が出てきます。
宮部みゆきさんは,登場人物一人一人の書き込みがいつも詳しいですが,
今回もとっても深掘り。
学校内裁判では,様々な証言が飛び出すのですが,
悪人と思える人も,単なる不良と思える人も,
本心を吐露すればそれぞれ首肯できる言い分もあるんだなあ,と思え,
物事を自分目線で決めつけてはいけないと,改めて思ったりもしました。
一応,追加の感想としておきます。

それはそうと,文庫版の最終巻には,「負の方程式」というおまけの物語がついてます。
主人公は,杉村三郎。
子供の年齢から察するに「ペテロの葬列」から3年経ってます。
そして,そこに絡むのが,20年後の藤野涼子。
弁護士になっています。
相変わらずきびきびしていますが,
運動靴で体育館の床をキュッキュッと鳴らして歩いていたのが,
ヒールをコツコツ鳴らして歩くようになってます。
「ソロモン・・」に出てきた某男子と結婚してます。
「ソロモン」最終巻の後ろにくっつける用に書いたものなので,
「ソロモン」と続けて読むと感慨深く,
「ペテロ」を既に読んでいれば,なおさら感慨深いです。
が,ストーリー自体は単品で読んで面白いというほどではないかな。
初めから「おまけ」程度と考えれていればよいのでしょうね。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
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No.189:
(5pt)

偽証する「ソロモン」とは?

文庫版が出たので読むことにした。
6冊か・・・とりあえず最初の2冊を読んで様子見。
すると,2冊目辺りから止まらなくなり
結局全巻買って一気読みした。

ある男子中学生が転落死した。自殺か,殺人か。
この点を巡り,5,6冊目の学校内裁判で中学生が丁々発止するのだが,
読者には,殺人疑惑の元となった告発状の差出人も内容の真偽も最初から分かっているし,
本当のキーパーソンが誰かも分かるように書いてある。
だから,裁判の成り行きも大体想像がつくが,
中学生達が結末にたどり着く過程がもどかしくも面白いし,
こちらも,キーパーソンが絡むことになった経緯までは分からないので,
それが知りたくて一生懸命読んでしまうのである。

設定が非現実といってしまえばそれまで。
殺人の確たる証拠は初めからない。
そのことは全員分かった上で,学校一の不良生徒を被告人として本気で裁判をする。
いくら相手が不良だからって,そんな無罪推定を無視した「課外活動」が許されるはずもないし
ふつう賛同する大人はいないだろう。
証人尋問は,質問を装った意見の押しつけが多く,
証人として出てくるホンモノの弁護士の証言内容は,決定的に重要だが,全面的に伝聞である。
さりとて,伝聞ルールを知らないのかと思いきや,
別のところで「伝聞です」と異議の申し立てをする場面もあるので
知らないわけではないらしい。
もっとも,「判事役」が弁明するとおり,本物の裁判ではないから,
実際の裁判のルールどおりである必要はないのである。
日本の裁判官は木槌など使わないが,
「判事役」がしきりに木槌を打ち鳴らして「静粛に!」と叫ぶ様も
単にほほえましいと思っていればよいのである。
中学生の裁判なのだから,
目くじらを立てるようでは,この小説は全く楽しむことができない。

ともあれ突っ込み処満載だが,おそろしく頭の回転が速い中学生たちによって裁判が進められ,
真実が明らかになる。
いや,明らかになったと思いきや,もう1回揺さぶりが来るので,
真実はもしかしたら闇の中のままなのかもしれない。
作者がインタビューか何かで,「ソロモン」は「もっとも知恵のある者」「もっとも権威のある者」を意味すると言っていたが
偽証,つまりウソをついているのは,誰という意味なのだろう。
学校内裁判で活躍した知恵者かもしれないし,
くさい物には蓋をしたい「学校」という権威かもしれないし,
面白ければニュース化してしまう「マスコミ」あるいは「社会」かもしれない。
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)より
4101369364
No.188:
(5pt)

「ソロモン」は誰なんだろう

文庫版が出たので読むことにした。
6冊か・・・とりあえず最初の2冊を読んで様子見。
すると,2冊目辺りから止まらなくなり
結局全巻買って一気読みした。

ある男子中学生が転落死した。自殺か,殺人か。
この点を巡り,5,6冊目の学校内裁判で中学生が丁々発止するのだが,
読者には,殺人疑惑の元となった告発状の差出人も内容の真偽も最初から分かっているし,
本当のキーパーソンが誰かも分かるように書いてある。
だから,裁判の成り行きも大体想像がつくが,
中学生達が結末にたどり着く過程がもどかしくも面白いし,
こちらも,キーパーソンが絡むことになった経緯までは分からないので,
それが知りたくて一生懸命読んでしまうのである。

設定が非現実といってしまえばそれまで。
殺人の確たる証拠は初めからない。
そのことは全員分かった上で,学校一の不良生徒を被告人として本気で裁判をする。
いくら相手が不良だからって,そんな無罪推定を無視した「課外活動」が許されるはずもないし
ふつう賛同する大人はいないだろう。
証人尋問は,質問を装った意見の押しつけが多く,
証人として出てくるホンモノの弁護士の証言内容は,決定的に重要だが,全面的に伝聞である。
さりとて,伝聞ルールを知らないのかと思いきや,
別のところで「伝聞です」と異議の申し立てをする場面もあるので
知らないわけではないらしい。
もっとも,「判事役」が弁明するとおり,本物の裁判ではないから,
実際の裁判のルールどおりである必要はないのである。
日本の裁判官は木槌など使わないが,
「判事役」がしきりに木槌を打ち鳴らして「静粛に!」と叫ぶ様も
単にほほえましいと思っていればよいのである。
中学生の裁判なのだから,
目くじらを立てるようでは,この小説は全く楽しむことができない。

ともあれ突っ込み処満載だが,おそろしく頭の回転が速い中学生たちによって裁判が進められ,
真実が明らかになる。
いや,明らかになったと思いきや,もう1回揺さぶりが来るので,
真実はもしかしたら闇の中のままなのかもしれない。
作者がインタビューか何かで,「ソロモン」は「もっとも知恵のある者」「もっとも権威のある者」を意味すると言っていたが
偽証,つまりウソをついているのは,誰という意味なのだろう。
学校内裁判で活躍した知恵者かもしれないし,
くさい物には蓋をしたい「学校」という権威かもしれないし,
面白ければニュース化してしまう「マスコミ」あるいは「社会」かもしれない。
ソロモンの偽証 第I部 事件Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.187:
(4pt)

ちょっとだけ不満が残る結末

文庫1冊平均500ページが6巻ながら、さすが宮部さんの筆力は最後まで飽きさせることがなく、一気呵成で読めました。ただ・・・結末の仕上げが今一つ。何やら肩すかしをくった印象で、この超長編は結局ジュビナイルだったのか、という(贅沢ながら)食い足りなさが残りました。
ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)より
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No.186:
(4pt)

最後あれで終わり?

文庫の発売日が待ちきれず、一部、二部、三部と買っては一気に読みました。
途中で、例の彼がカギを握ってる事はわかってしまったけど、落としどころをどうつけるのかの終盤の書き方は、引き込まれました。
何度も泣きながらページをめくりました。でも、その後の生徒たちの様子がもっと知りたかった。読者みんなそれぞれがそれぞれの登場人物に
思い入れを持って読んだと思う。それだけ、登場人物がみんな魅力的に書かれていました。だからこそ、彼らのその後がちょっとでもいいから知りたいと思った。続編があるのなら期待したいです。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.185:
(5pt)

久々の興奮作品でした

久しぶりに引き込まれる作品だった。時間を忘れて読みふけった。
ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)より
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No.184:
(5pt)

本当におもしろかった

久しぶりに引き込まれる作品だった。夢中になりすぎて1日で呼んで読んでしまったが、もっと味わって読めばよかった。
ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)より
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No.183:
(5pt)

次が待ち遠しい

本当におもしろかった。中学生にしてはやってる事が高度なので、設定は高校でもよかったかも・・・
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4101369399
No.182:
(4pt)

続き楽しみ

第2部決意へ継続読んでいます。
宮部ワールド結末に期待しています。
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)より
4101369364
No.181:
(5pt)

大作という事では、間違いない

これはミステリーだったのだろうか?
前半の謎の埋め込みと、後半の事実の解明という
点ではその通りだろうが、結局読了してみて
何かドキドキの展開というより、おのおのの
登場人物への感情移入や、中学生との設定
故の未熟さに、昔を思い出しながらいつの間にか
終わっていた感じだ。

法廷編に入るまでもなく、弁護人神原の裏は、
最終的には予想通りだったし、裁判で明らかに
なった事は、おおよそその通りの方向で進んだので
ミステリー的な後半に進むにつれての緊張感
は少なかった。これは著者もわかって書いていたような
気がする。また裁判中の検事藤野涼子にしても裁判前半の
弁護人にいきり立つ点も、話の流れで言えば
ちょっと強引で不自然な感じもした。

という、読後の感想にもかかわらず、はっきりいって
一気に読みきった。それは、やはり、ミステリーという
点ではなく、本作品の中で人間関係が複雑に絡み
合いながら、その登場人物の知らない面が、各個人に
否応にもかかわっていき、お互いに成長していったり
反発したりという人間模様がミステリーに多く肉付けされて
いる点が大きい。

そして旧来のシステム(本作では、学校と教育委員会)による、
事なかれ主義にながされずに、進んでいこうとする生徒達
の姿に、大人になった自分からみて新鮮さを感じたせいかもしれない。

人はそれぞれ、欠点も長所もあるんだよ、だから
ひとつの側面を見て判断はよくないかもね、と
問いかけられているようで、反省にもなった。

合計文庫6冊である。大作であることには間違いないだろうが
それ以上に、ミステリーでもなく、事実に基づいたドキュメンタリー
でもなく、ましてヒューマンドラマでもない。しかし
読むものをひきつける、そんな不思議な本でした。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.180:
(4pt)

最終巻、涙が止まらない

最終巻。なんとなくオチが見えながらも、彼らの一挙手一投足に涙が止まらなかった。
ラストはあっさりとしていて、長編故に感情移入し過ぎてしまった彼らの「その後」がない事にがっかりしたけれど、未来の彼が言った「あの後僕らは…」に続く言葉で十分なようにも思う。

そして文庫版書き下ろし。
大好きな杉村さん!
そして少しだけ垣間見える、「彼ら」の「その後」。そうなるかなーとおもったけど、やっぱりそうかー。よかったね。と微笑ましく思った。

長編で、6巻にも分かれているのがマイナス。一巻一巻の厚さを出して良いから、もっと少ない巻数にしてほしかった。

内容は、文句無し。
心を動かされる場面がたくさんあり、彼らに教わったこともたくさんあったように思う。

ああ、でも寂しい。
やっぱり、大人になった彼らに、また会いたいなあ。

ちなみに映画化するらしいですが……
模倣犯の二の舞にならないことを祈ります。(無理だろうけど)
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4101369402
No.179:
(5pt)

長編ですが飽きがくることもなく面白いです。

購入当初は6巻もあることを知らずに購入して、現在3巻まで読んでいますが、だらだらとした感じもなく、楽しめてます。
ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)より
4101369380
No.178:
(5pt)

いよいよ学校内裁判が始まった!

これまでわたしも第2部まで読んできたので
だいたいの内容を知っているはずなのに、
改めて裁判で証言してもらうと、事象の整理ができて、
自分の頭も整理できた。

これまでの第2部までを読んできて、わたしはいい大人だから、
こいつが悪者で真相はきっとこういうこと、という分別ができていたはずなのに、
裁判が始まると、単純にそうとは言えないのかと気づく事が多く、
自分も頭が固いダメな大人の一員であることがよく分かった。

わたしも傍聴人席に座っている保護者の一人で、
賢くて純粋な中学生に教わることが多かった。
でもそういう気持ちで読むと参加している感を持てて、
とても充実した気持ちになる。

たった数日の裁判だけど、どうなるのか。
先入観を取っ払い、自分もできるだけピュアな気持ちで彼らを見守りたい。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)より
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No.177:
(5pt)

ピュアな中学生に乾杯

完敗でなく乾杯。
やはり裁判大詰めは本が離せず、時間を忘れて没頭した。

全体を通しては、自分もこんなにまっすぐなときがあったかなと
懐かしく思わずにはいられない。
でもこんなに賢くはなかった。
なんとなく読み進むうちに最後の大筋の展開は読めたけど、
でも中学生の子ども達の一言ひとことがおばさんの胸には染みました。
こういう何気ないピュアな思いを表現出来るのがこの作者の才能で、
だからわたしはこの作者の作品が大好きです。

中学3年の暑い夏、短い期間だけど熱い思いで日々成長し続けた彼らを
眩しい思いで見つめ、羨ましい気持ちさえ持ちました。

時代背景も少し昔で、懐かしいかんじもして、
自分の中学時代や苦い思い出なども
ちょっと思い出したりしてしまいました。

文庫本の特典で、最後にこれまた大好きな杉村三郎氏が出てきたのも
ファンにはたまらなかった!
大人になった彼らのその後も、親目線でほのぼのした気持ちになりました。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.176:
(5pt)

満足

期待を裏切りません。何といってもこの長編を一気に読ませてしまう筆力はさすがです。

まれにどっぷりハマると、どこか作者の想像を越えたところで、物語が勝手にパワーを持ってぐんぐん進んでいるような不思議な感じになるんですが、私にとってこれはそんな作品でした。

メインの登場人物だけでいうと、クラスでは目立たない地味な男子、悪名高い不良、学級委員長タイプの優等生、グループ女子など、いわゆる学園ドラマに必須な役どころが全て詰まってます。ですが、ドラマでは決して描かれない繊細で、ダークな部分に切り込んでます。歪んでます。笑

この作者の上手さは、言葉えらびがとても精確で、丁寧なことではないかと個人的には思ってます。今まで感覚的にわかってたぼんやりしていた輪郭を、作者の言葉により気づかされるような心地良さがあり何度もハッとさせられました。

中学生という多感な時期を必死にジグサグ進んでいるそれぞれのキャラクターですが、最後まで作者のあたたかい目線で描かれているので後読感も清々しいです。

長いけどオススメです。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.175:
(4pt)

星の数に悩む・・・・

本日、全て読了。正直、面白かった。とても面白かった。

他の読者の方々のレビューにもある、「こんな中学生、いるか?」とも思った。他の作家さんの学園物でも、こんな難解なセンテンスを日常会話で使う中学生(高校生)、いね~よ、と興醒めする本もある。
模擬法廷での言葉使いも、何も無理して本物の法定に倣って難解な法律用語を使わず、中学生の身の丈にあった言葉を使った方が、よりリアリティがあったのではないか? 
が、違和感を覚えつつも頁を捲り、次の本を待ち遠しく感じるのはやはりストーリーに引き込まれているから。同時に自分の中学時代を思い出しながら、藤野さんはあの娘で、大出はアイツで、と勝手にキャストを振り割るのも面白かった。

中学生なりの、精一杯の知識を駆使するけど、学年トップの学力を持ってしてでも法衣の代用に床屋さんのケープ(クロス)を用い、通気性の悪さで汗疹に悩まされるとか、作品中にしばしば登場する「静粛に! トントン」の木槌。実は日本の法廷で木槌は使っていない。テレビや映画のイメージに影響されたまま、最後まで木槌が大活躍。

難しい・・・・。ストーリー全体を通してのおかしい点。これを中学生の中途半端な知識の上の行いと取るかどうか。
ソロモンの偽証 第I部 事件Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.174:
(4pt)

「ミステリー風青春アドベンチャー物語」としては最高

猟奇的な事件が起こるわけでもなく、殺人と断定される事件もない中、様々な「事件」にからめて、登場人物やその家族が丹念に描かれ、約3,000ページを一気に読ませる内容はさすがとしかいいようがありません。ただ結末については、もうひとひねり、あっという展開が欲しかった気がします。文庫の帯や紹介文に「ミステリー」とありますが、「ミステリー風青春アドベンチャー物語」としては非常によかったと思います。年甲斐もなく、何度も涙を流してしまいました。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.173:
(5pt)

「ソロモンの偽証」は、宮部みゆきさんの技と力をいかんなく発揮した第一級の作品

凄い物語だけど長い。いや、長いけど凄い物語だ。宮部みゆきさんの作品は「火車」「レベル7」「名もなき毒」模倣犯」しか読んでいないので、
この「ソロモンの偽証」が、著者の最高傑作かどうかは、判断できかねる。ただ、多彩な人物の一人ひとりをきちんと描写し役割を与える技と、謎解きミステリーに留まることなく普遍性をもった物語の力を、いかんなく発揮した第一級の作品と評価した。
中学生の登場人物たちが、同級生の誰に似ているか、思いながら読んだ。私はスーパー7人組には入っていないな、陪審員にも入れないな、たぶん傍聴席から眺めているんだろうな。この物語を読んで、52歳にもなろうとしているのに、恥ずかしながら、結果は大事だけれど、経過はもっと大切なことだと、改めてかみしめた。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.172:
(5pt)

宮部みゆき大好きこれから楽しみ

まず1冊目。宮部みゆきの作品は大好きです。これから楽しみ!!
ソロモンの偽証 第II部 決意Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111

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