■スポンサードリンク
ソロモンの偽証
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ソロモンの偽証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 41~60 3/18ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物が多めで大変だけど、だからこそ面白くなってくる。なんか「理由」を思い出しました。先が気になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この巻がどうこうというわけではないです。全部読みましょう! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マンガの最初のページみたいな登場人物の相関図が助かる。どんどん読んじゃうから困る。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いよいよ!って感じですね。神原和彦、お前は何者なんだ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ちゃんと裁判しててすごい。判事、検事、弁護人、みんな頭いい。三宅樹理は本音を言ってほしい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三宅樹理とかHBSの茂木とか、本当にイライラしました!(イライラさせられるほど物語に入り込んでしまいました) 結末は納得できるものでした。ここ10日間くらい暇さえあれば読んでいて楽しかった。読んでよかった。 井上判事が頼もしかった。神原和彦、藤野涼子、かっこよかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なにしろ長い。 700ページ超が3冊である。 8月末から2ヵ月以上かかった。 一番のポイントは、ある中学生が学校の校舎から転落死したのだが、それが自殺だったのか殺人だったのか、ということ。 中学生たちが学校内裁判という夏休みの課外活動の形を取った真相究明に取り組む。 第三巻はその公判の模様である。 どうしても、違和感はこういう学校内裁判が荒唐無稽であることに向かう。 そもそも、こうした学校内裁判が認められるはずがない。 なぜなら被告が有罪とされた場合に、あまりにもその影響が大き過ぎる。 しかも、現実の中学生にその公判の運営能力があるとは思えない。 これは自分の中学生時代の経験としてであり、子育てを経た身としてだw ところが、この第三巻の中の中学生たちは、驚くほど見事に判事役、検事役、弁護士役を担う。 まず、これほどまでに、ただでさえ分かりにくいリーガルマインドを彼らが理解し、担えるは思えないというのが最大の違和感だ。 けれども、だからといって、この小説がつまらない失敗作かというと、そうとは断じて言えない。 数々のどんでん返しが、この公判では用意されているのだが、それは恐らくこの公判仕立ての舞台設定の中でのみ可能になったのだと思う。 その意味では、違和感を感じつつ引き込まれたのである。 でも、引き込まれつつ違和感を感じていたのでもある。 では、どう解釈すべきなのか。 現時点での解釈だが、これは著者が得意とするもう一つのジャンルであるファンタジーなのだ。 そのファンタジー的な舞台設定で、ミステリー的なストーリーを展開して見せたのである。 10年にもわたってこの小説を連載し続けてきた著者には改めて敬服した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔の分類でいえば、ジュブナイル小説か青春小説と言えるのでしょうが、とても中学生向きとは言えません。数多い登場人物のキャラクターもしっかり設定されています。状況設定も事件の展開も逆転も、キャラクター間の関係性も葛藤も巧妙に仕組まれています。 ドストエフスキーの長編にも比肩するほどの快作だと思います。夏の猛暑の中で読むと、さらに一味違ってくるでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」に続いて「負の方程式」が 読みたくてこの「ソロモンの偽証」法廷下巻を買いました。 巻末に書かれた「負の方程式」は「ソロモンの偽証」のスピンオフ的な 存在の中編小説。 主人公の20年後の事を描かれておりますが、個人的には杉村三郎の 方が気になっております。 「あぁ、こんなところで彼は元気にしてたんだぁ」って思うと、とても 得をした気分です。 たとえ1巻から5巻までを買っていなくても。 6巻だけを持っていても・・・ いや、折角だから「ソロモンの偽証」もこれから読もうか、でも超大作だし どうしたものか思案中です。 ですが、 今はっきり言えるのは、これから読み始めるのは「希望荘」なのは 変わりません。ハイ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ソロモンの偽証」大作でしたが、夏季休暇の1週間で文庫本全6巻を読み切りました。最初は謎解き・ミステリーだと思っていたので、少し読みづらく感じましたが、この作品が群像劇だと理解し、登場人物に感情移入することができてからは、引き込まれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰かと読後感を分かち合いたくて書きます。確かに一気に読むと疲れるでしょう。私は時間のある時「そうだ、あの面白い本まだあるんだった」というくらい、焦らず読みました。いつまでたっても読み終わらない、こんな本が時にはあってもいいのではないですか?書き続けた作者の筆力に感謝します。読むということが好きな人には、お薦めします。ラストは伏線で予想できるとレビューに書かれていますが、それでも楽しめました。神原君こそ最後まで偽証?と疑い出すと怖いですが、普通に読めば希望ある終わり方です。作者の力量には感服するのですが、1点イヤなのは、キャラづけのため仕方ないのでしょうが、人物が類型的過ぎる。枝毛だけ気にしている女子、太って気のいい子、聡明な主役。森内教諭のヒドい描写には作者の悪意さえ感じる。健一が学校に戻るということは、学校という所に希望もあると思っているのでしょうが、ちょっぴりとってつけ。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
各人の心情開陳は登場人物らにとって謎解きではあるが、ミステリー好き読者にとっての謎では無いかも。ミステリーとして評価するのは失当だろう。 裁判でこんなに証人呼んだら超大事件。争点絞って必要最小限で。当日テープ起こしキツすぎ。判事のお姉ちゃん偉すぎ。 現実の裁判は必ずしもすべての真相を明らかにするものではない。一応の解決の強制のため必要最小限。証拠厳選の建前。 学校内裁判というファンタジーだからこそ、全ての証人を呼んで思いのたけを語らせて、真相解明とガス抜きと修復的司法が可能になった。 というか、登場人物を大人にしたらもっと嘘臭い。大人は近隣住民公開の場で洗いざらい喋れない。この奇跡の舞台は中学生だから可能になったというべき。 弁護人と検事の異議が適切なタイミングで入るが、現実に国選弁護士にはここまでやれなそう。2人ともウルトラスーパー中学生すぎる。バトロワと同じファンタジーと言うことで。 野田君も熱くて地味に優秀。神原君にできないが野田君にできることがたくさんある。 優秀な人間にも普通人にも、それぞれ各人にしかできないことがあって奇跡的にはまって行く。含蓄あるとも言えるし綺麗事とも言えるが… 増井君は良かった。最後もやってないことを認めちゃダメだと言うことで、加害者被害者を超えた真実に立つとして、道徳的上位の気概を見せた。というと意地悪か。最後に謝ってほしいはその通り。謝ってないのに示談はキツい。ただ、この裁判での検察側での供述、たぶん示談条項違反。解決金一部返還要求まではされないだろうけど。 弁護人が被告人を主尋問で苛めて反省を示す弁護はありうる。検事が苛めるのを敢えて見過ごすのが通常だが。 弁護人の最終弁論は感動的。本職にもできないと言わないがかなり難しいレベルだろう。ここまでしなくても無罪は明らかだったが、やむを得ずの無罪でなく、当然の無罪判決とクラス全員が認める為には、あの最終弁論が必要だった。そこまで神原君が読んでたら恐るべき! 神原証人の供述、最後のやりとりがホントのところどうだったかは反対尋問でツッコミ入れたいが、趣旨から外れてダレるので難しそう。 遺体の手指に争った跡がないから突き飛ばしたりはしてないだろうが。 神原君を弁護側証人として検事が信用性ツッコミ入れる方が訴訟構造には合致しているが、弁護側証人だと最初に出てくれば終わっとるやんになるのでやむをえんか。 花火師の記憶は任務時の特殊技能でいいが、小林電器店の記憶を根拠にするのは厳しい。神原証人が否認したら無理。ほっとして自白したのでいいけど。 子供らの成長を見守る大人たちの目線に涙腺が刺激されてしまう。津崎校長、北尾先生、浅井夫妻。茂木さんさえも。指輪物語でビルボがフロドにミスリル装備を贈るシーンを思い出す。 登場人物多いがキャラが立って覚えられる。スラスラ読めるので長すぎるとは感じなかった。なろうではこうは行かない。かなめちゃん萌え。あと、章子ちゃんの活躍がもう少し見たかった。 ミステリー好きには2部3部の評価が低いようだが、子供らの成長を愛でる保護者目線で読むと、3章が一番盛り上がる。野田君だけでなく大出君や三宅さんの僅かな成長でさえ愛しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは面白くなりそうと、最初の20頁で思いました。わかる時にはわかるものですね。 人物描写がとても上手い。さすが宮部みゆきさんだと思いました。 この時期の子どもは皆残酷ですよね。自分のことを振り返ってみても。それがよく書けていると思いました。 第二巻が楽しみです。それにしても、一巻740頁は分厚過ぎる! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やっと読み終えた。ミステリーとしての結末は想定の範囲内だったけど、人間ドラマとして面白かった。 しかし、三部作で計2100ページ以上。こんなにページ数を費やす必然性はあったのかな? 不要と思われるエピソード多数。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良かった。宮部みゆきの本だった。 謎でなくて登場人物を描く。群像劇。 長かったが、それが無駄だったとは思わなかった。それだけ引き込まれたし、意味のある描写だったと思う。登場人物が優秀すぎるという批判は分かるが、読んでいる最中にそれは感じなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
みゆきさんのことはずっと名前だけ知っていて、ひらがなだし、ファンタジーを手がけているようなので、てっきり柔らかな、おとぎ話のような作風なのかと思っていた。違った。扱っている事件は結構猟奇的だし、キャラクターに対して愛着無さ気というか、どこか厳しい視点で描いているように感じる。読んでて抉れる。でも最後まで読みきらないとスッキリできなさそう。第II部も読みます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆき『ソロモンの偽証 第III部 法廷 下巻』(新潮文庫、2014年)は最終巻である。学校内裁判の法廷では衝撃の事実が明らかになる。法廷の序盤では既に描写された事実を証言するばかりで新味に乏しかったが、終盤の証言には驚かされた。立派なリーガルサスペンスになっている。 物語としては驚きであるが、難点を言えば裁判が茶番になっていることである。検事側と弁護人側の出来レースである。三宅樹里が検事、大出俊次が弁護人に腹を立てることは当然である。真実を追及すると言えば聞こえがいいが、当事者を置き去りにしている。自分達が格好つけることを優先していないか。裁判関係者が本当の真実を知っていたという展開はリーガルサスペンスでは掟破りに近い。推理小説で探偵役が犯人であったというようなものである。 この学校内裁判は現実の刑事訴訟と多くの点で異なる。人質司法でない点が大きい。それ故に検事と弁護人が協力できる。現実の人質司法では検事と弁護人は対等ではなく、協力を求めることは逆に不公正になる。 学校内裁判が陪審制である点も日本の裁判と異なる。学校内裁判の判事は優等生で、プロ顔負けの訴訟指揮を行っているが、陪審の評議には全く口出さない。これは立派である。優等生ならば口出ししそうであるが、弁えている。日本の参審制では裁判官がリードし過ぎているとの疑念もあり、これは重要である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆき『ソロモンの偽証 第III部 法廷 上巻』(新潮文庫)は学校内裁判が開廷する。文庫版5巻である。裁判の進め方は中学生にしては優秀である。しかし、序盤は事件編や決意編で語られた事実が改めて証言されるばかりで、物語としては迫力に欠ける。陪審員や傍聴人にとって新味があるかもしれないが、読者には分かりきっていることが繰り返される。 序盤が面白みに欠ける要素として視点人物が刑事になっている点がある。ヤンキーを応援する刑事の主観を強く出しており、偏向している。確かに物語では殺人の告発が虚偽であるように描写されており、この点で刑事の主観と真実は合致している可能性が高い。しかし、刑事には真実に正直というよりも、「警察が自殺と判断したのだから自殺である」という無反省な警察の体質がある。この決めつけ体質は見込み捜査や自白の強要、冤罪など日本の警察の悪癖である。 むしろ、刑事が嫌悪感を抱くジャーナリストの方が真実を求める姿勢を持っている。彼はハイエナ・ジャーナリスト的な描かれ方もしたが、証人としては教育専門家の見識を示した。主観的には良心的に対応しているつもりであった学校側も、整理すると都合の悪い事実を隠す保身と事なかれ主義がある。死亡生徒の遺族が不信感を抱いて当然である。 決めつけ体質の刑事を視点人物にしたことは、学校内裁判をありのままに描写することの妨げになる。それよりは事件に詳しくない普通の生徒を視点人物にした方が良かったのではないか。実際、ヤマシンが視点人物になってからの方が(彼も普通の中学生とは言えないが、事件からは距離がある)、法廷の描写が面白みを増した。視点人物がヤマシンに変わった後の方が証言の意外性があることは確かであるが、法廷の描写も面白くなっている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ソロモンの偽証』4巻は学校内裁判の準備が進む。3巻は学校内の話が中心であり、少し迫力に欠けたが、4巻では再び現実の事件が続発する。地上げ屋の犯罪が明らかになる。不動産バブルの狂った世界である。私も東急不動産消費者契約法違反訴訟で地上げブローカーに苦しめられたため、地上げ屋の異常性を大いに理解できる。 3巻までは優等生的で立ち位置が理解できなかった検事側であるが、しっかりした軸が出てきた。これまでのヤンキーの悪事を明らかにする。イジメを見て見ぬふりをしてきた学校や自分達の反省も込めて、イジメ被害者を擁護する。その告発に耳を傾け、告発を伝える。ようやく共感できるようになった。 但し、相手を引っかけて証言を引き出そうとする姿勢はいただけない。所詮は警察官の娘かと思ってしまう。自白偏重・人権無視の警察の体質に染まっている。 また、本作品にはカツアゲは大目に見るべき不良の悪事、強盗傷害は立派な犯罪という線引きの価値観が感じられる。それは疑問である。カツアゲも強盗傷害になり得る。万引きが窃盗になることと変わらない。被害者が不良の悪事は大目に見なければならないと要求されたら、たまらない。 今やヤンキーが同情される状況に陥っている。しかし、そこに流されず、見て見ぬ振りされてきたヤンキーの悪事を明らかにすることを貫徹して欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆき『ソロモンの偽証 第II部 決意 上巻』(新潮文庫、2014年)は真実を明らかにするための学校内裁判が始まる。真実を明らかにするために裁判するという発想が面白い。皆が同じ方向に一致団結して進むという特殊日本的集団主義ではない。弁護人側や検察側など各々が異なる役割を果たして真実を見つけようとする。 一方で次々と事件が起きた第I部と比べると迫力の低下は否めない。ジャーナリストが登場し、真剣に社会悪を糾弾しようとした第I部に比べると中学生中心の物語であり、所詮は裁判ごっことの見方も出てくる。多くの大人達も信じられないほど協力的である。 幼稚な裁判ごっこにしない要素として非常に大人びた新キャラクターが登場する。彼の存在は、裁判に深みを与えるが、中学生離れしたキャラクターの登場は御都合主義にも感じる。 第I部と比べた物足りなさとして、視点人物が優等生中心になっていることもある。ルサンチマンを抱えたキャラクターの内面を描く生々しさが乏しい。 藤野涼子は学校の考える優等生のレールから外れたかもしれないが、ヤンキーの気持ちを考えようとする点は金八先生的な意味の優等生である。ヤンキーとは向き合うのに、ヤンキーにいじめられていた少女は後回しにされる点に世の中の不公正を感じる。野田健一のようなヤンキーの被害者になりうる存在でさえ、ヤンキーに共感する一方で、いじめられていた少女は皆から嫌われていたと評していた。 ヤンキーには荒れる理由があるかもしれない。しかし、それは周囲の生徒がヤンキーの被害を我慢しなければならない理由にならない。ヤンキーにばかり一方的に理解が求められる状況は不公正である。いじめられた少女も忘れられていないことだけは救いである。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!