(短編集)

錆びる心

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評判

錆びる心の評価:

3.84/5点 レビュー 32件。 D ランク

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平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全46件 41〜46 3/3ページ
No.6
(4pt)

面白く読めました。

桐野夏生という作家は長編主体で好作品を連発していますが、本書のような短編にも才能のほとばしりを感じることができます。
「虫卵の配列」はタイトルが秀逸。想像しただけで私も気持ちが悪いです。「羊歯の庭」は男の悲哀とずるさが入り混じっております。「ジェイソン」はユーモアあふれる小作品。「月下の楽園」は廃退の美学、描写の上手さが光っております。「ネオン」はちょっと悲哀を感じます。「錆びる心」は秀逸。どれをとっても面白く読む事が出来ました。
錆びる心 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 錆びる心 (文春文庫)より
4167602032
No.5
(4pt)

多彩なジャンルに富んだ作品

作者のユーモアと緻密な構成で綴られた短篇集。
なかでも、とりわけお勧めしたいのは、シンプルで落とし噺のようなユーモアに溢れる2作品「ジェイソン」と「ネオン」である。
前者は、泥酔すると記憶を無くす男の顛末を滑稽に描き、後者は新宿のやくざを彼らの狡猾さと滑稽さとで描き大きなギャップを生みだして話しを盛り上げている。
これらは、心の内奥を深く描くミロシリーズのような桐野夏生の作風とは違い、彼女のユーモラスな一面を見たようだ。ほかに、どこか心の壊れた人の不可思議な言動を描き戦慄を覚える作品もあり、桐野夏生のジャンルを問わない多彩な筆さばきを堪能できる一冊である。
錆びる心 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 錆びる心 (文春文庫)より
4167602032
No.4
(4pt)

短編集と侮る事なかれ。

短編集と侮る事なかれ。重い六編の収録された作品集である。重いと言っても鈍重な重さではない。最新作「グロテスク」にも共通する、ある意味醜悪な、時に狂気にも近い心の内面をえぐり出すナイフのような鋭さを持っている。
 六名の主人公達、そしてその周囲の人たちの心に様々な角度で切り込む作者独自の「ナイフ」を堪能あれ。
錆びる心 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 錆びる心 (文春文庫)より
4167602032
No.3
(4pt)

短編集と侮る事なかれ

短編集と侮る事なかれ。重い六編の収録された作品集である。重いと言っても鈍重な重さではない。最新作「グロテスク」にも共通する、ある意味醜悪な、時に狂気にも近い心の内面をえぐり出すナイフのような鋭さを持っている。
 六名の主人公達、そしてその周囲の人たちの心に様々な角度で切り込む作者独自の「ナイフ」を堪能あれ。
錆びる心 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 錆びる心 (文春文庫)より
4167602032
No.2
(5pt)

錆びたナイフ

なんとも辛い短編集である。人間の隠しておきたい、そして普通は隠し通せるかもしれない、醜い心を的確に描き出している。自分に都合のいい恋物語を妄想する女。相手の本当の心を見抜くことなく、自分の生活を清算することなく、ずるずると何年も不倫する男。無意識のうちに自分がしたことに何年も気が付かない男。自分が高尚だと思う趣味に密かに浸りながら、相手の生活を軽蔑する青年。映画通りの人生を送ろうとする青年。10年耐え忍び、黙って家を出ていくことが夫への復讐だし、自分を実現することだと思っている世間知らずの主婦。確かにここにいる登場人物たちの人生は『笑うべきもの』かもしれない。『自分はここまでしない』かもしれない。けれどもやはり自分にも隠されている「心」だと認めないわけにはいかない。この小さな短編集で6回も錆びたナイフが心に突き刺さりました。
錆びる心 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 錆びる心 (文春文庫)より
4167602032
No.1
(4pt)

ぴりりとする味わい

これは、寄せ集め感が強くごった煮みたいなそこらの短編集ではない。 作品ごとのトーンがそれぞれ違うのだが、全体で不思議な統一感があり、桐野夏生独特の「ぴりり」とした味わいが残る。 長編の巧い作家が必ずしも短編も面白く書けるものではないと思うが、桐野夏生は両方のツボを心得てるようだ。
錆びる心 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 錆びる心 (文春文庫)より
4167602032