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(短編集)

錆びる心



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錆びる心の評価: 3.84/5点 レビュー 32件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 1~20 1/2ページ
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No.32:
(4pt)

初めて読む作者

初めて読んでみて、本当は一つの内容で長編よかったです。錆びる心は、面白かったです。
錆びる心Amazon書評・レビュー:錆びる心より
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No.31:
(1pt)

ちょっと難しかったです。

最近、いろんな人の本を読んでいます。
この人の本のオチは読み手に任せるって感じ。
松本清張や阿刀田高のようなスッキリ感はないです。
私がバカなのか、この小説のキレが悪いのか、この人の本はもういいかな。
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No.30:
(5pt)

値打ちある6作品短編集

柔らかな頬」アウト」に並ぶ、彼女の三大傑作。清張張りの不気味さが読み込ませる。特に羊歯の庭」がおもしろい。
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No.29:
(4pt)

希望通りの商品でした

希望通りの商品でした
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No.28:
(5pt)

ずいぶん昔に読んで…

いまだに忘れられないのが、確か「月下の楽園」です。
今はもう書棚にないので、もう一度(当時も3度くらい読み返した)
あの不思議な世界に身を浸したくなったので再度、購入しました。
桐野さんの別の短編集『アンボス・ムンドす』と比べると
古風で大人しい感じがしますが、筆力は流石と言う他ありません。
それにしても第19刷とは、少し驚きました。
桐野さんの描く毒が本作では比較的薄く、エグさもあまりないからでしょうか。
表題作の「錆びる心」はダークな心と言い換えられるでしょう。
10年もの苦渋に耐えた絹子の心に棲むものは夫という名の他人だからこそ
できた一種の復讐なのでしょう。
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No.27:
(2pt)

『錆びる心』、その他5つのお話

一言で言うと、あまり面白くない短編集でした。

以下の6つが収録されています。

1「虫卵の配列」:劇団脚本家を愛する、元生物教師の話。最後にどんでん返しがあります。

2「羊歯の庭」:15年振りに再会した男女が、再び不倫をする。2人は結婚を決意しますが

3「ジェイソン」:実は自分がものすごい酒乱だということが、友人を辿って判明する話。

4「月下の楽園」:荒れ果てた庭に、異常なまでの愛情を示す男性の話。

5「ネオン」:歌舞伎町でしのぎを削るヤクザの話。『仁義なき戦い』に憧れる新入り。

6「錆びる心」:夫と離別したくて10年間耐えた女性の、住込み家政婦の話。

本書を人に勧められるか問われたら、「時間とお金の無駄」と答えると思います。
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No.26:
(2pt)

本の状態がいまいちでした

値段が安かったのでしょうがないですが 本がやけて茶色だったのが残念でした。
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No.25:
(4pt)

人間の怖さと不気味さ

人間観察の鋭さ、そいて人の描写が上手い作家である、個人的には 「ジェイソン」「ネオン」の異色なユーモアを感じさせる短編が印象に残 った。
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No.24:
(4pt)

何かの拍子にタガが外れる瞬間

ヤクザの世界は身近じゃないが、それ以外は自分にも起こりうる世界。ほんの少しのことがきっかけで世の中は暗転する。

ガハハと笑ったり、感動したりする話ではないが、生活の中の恐怖を描いたライフホラーと言える秀作。
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No.23:
(5pt)

短編集は光っています☆

今では、「アウト」や「東京島」など長編の作家ですが
短編も大変興味ぶかい作品で引き込まれます。
 はじめの「中卵の配列」などは、生物学を専攻してこそ解る微生物の
不思議さと、それを絡ませて物語を描く構成は凄いと思います。
わずか40ページの中で色濃く凝縮した人々の生き様は、他の5編と
共に作者の力強さを感じました。
 1990年代発行で薄やけのある各ページですが、読みながら思考するうちに
焼けは気にもなりませんでした。
人の観察・気持ちの理解・自分への成長促進、配慮の行き届いた作品
でした。これからも応援していきたい作家です。
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No.22:
(4pt)

心が錆びていく。。。

桐野 夏生の短篇集です。どの短編も魅力があります。

日常の生活にヒビが入る瞬間を生々しく描いております。

秋の夜長におすすめの一冊です。
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No.21:
(5pt)

困ったことに惹き付けられる

本作は桐野夏生氏による短編集。
知らず知らず心に闇を抱える人達を描いた6編を収録する。

本作で最も印象に残ったのは「ジェイソン」である。
主人公・岩佐明はひどい二日酔いで目を覚ますが、妻が見当たらない。
昨晩家に泊めた友人の態度もどこか妙であるが、酔っていて昨晩の記憶が無い。
一体何があったのか?
岩佐は真相を解明すべく、かつての友人・知人を訪ね歩くというストーリー展開。
これは他の収録作に比べてオチも解りやすく、ミステリアスな展開に目が離せなかった。

他の作品についてもそれぞれやや毛色は異なるが、きっちりオチがついており読後にモヤモヤを残さない。
かと言ってスッキリもしないが、困ったことに惹き付けられる。
そんな桐野夏生氏の魅力が詰まった短編集である。
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No.20:
(4pt)

疲れていく心

ちょっと薄暗い作風で有名な桐野夏生、名前は聞いていたのですが読んだことがなかったので、入門編にと短編集を手にとってみました。もっと硬派でどろどろした作風かと思っていたら、意外とユーモアたっぷりのコメディといってもいい作風で驚きました。

長編作家らしいのでこれだけでは判断できませんが、小説というより滑稽劇というか、リアリティのあまりない人々の掛けあいを楽しむ感じ。たいてい主人公が望むものを得られずに失敗する形式なので、心に余裕がないとつらかったり。
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No.19:
(5pt)

荒廃した庭こそ・・・

『月下の楽園』が秀逸。園芸好き、庭作りが趣味の皆様。この短編集に収められている「月下の楽園」を、お勧めいたします。あなたが丹精こめて手入れをしている庭は、あなたが世話することができなくなっても、悲しむことはありません。あなたも薄々気づいているとおり、荒廃しかかった庭こそ、最も美しいのですから。朽ちてもなお美しいもの・・・、この複雑な人間の感性に、桐野氏の原点があるように思うのは、私だけでしょうか。凡人の私は、廃墟の庭を夢見つつ、今日もせっせと草取りをしていますが・・・ 文庫本解説で、中条省平氏が述べているとおり、まさに「歳月に耐え、再読に耐える作品集。」
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No.18:
(4pt)

ジェットコースターに乗った気分で。

桐野夏生の物語はがしっ
とココロを鷲掴みする力がある。

本書は短編集で秀作ばかりです。
物語の背景も、主人公の性格も立場も、
さらには語り口までもが違っています。

恋破れた女性だったり、やくざの頭や、
荒れた庭に惹かれる男、監禁された主婦、などなど。
グロくて、コワイ。描かれているのは、狂気。
淡々と語っていて、後半に従い加速。
一気にテンションは最高潮。
切れ味鋭い結末に、はっと息を呑んで終わる、という。
一瞬の油断もなりません。

巻末には評論家の中条省平氏の解説が載っています。
さすが、本職の方の解釈とあって
物語の味をより深く感じることができます。
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No.17:
(4pt)

錆びる心とは。愛と憎しみで錆びた心のことかな。

表題作の「錆びる心」がベスト。憎んで別れた夫に対し、憎しみだけでなく、愛情もまだ少し持っていたことに主人公は気付き驚くが、やはり憎しみの方が大かった、という話。別れても好きな人という歌もあるように、好きになった人に対して、最初は愛情だけが膨らんでいたのが、生活とともに憎しみも増え、最後には憎しみと愛情とがバランスするようになり、何かのきっかけで憎しみが増すと、最早一緒に暮らしては行けなくなる。こういうプロセスがこの短編でとても的確に語られている。自分の夫婦生活を見直す上で、一読することを勧める。(ちょっときつくて私は胃が悪くなったけれども。)
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No.16:
(4pt)

小市民的生活に寄り添う狂気

桐野作品の登場人物はどこかが“キレて”いる。
まともそうに見えても、どこかのネジが外れている。
世間的常識の外側に、人格のある一部分がはみ出している。

本作は短編であるせいか、そのキレかたがおとなしめというか小市民的である。
(短編だからってことはないかもしれないが)

だからその分
「あ、こんな人周りにいるなぁ」とか
「これって、俺のこと書かれてるみたいだな」
そんな気にさせられる。
太宰治『人間失格』を読んだ時の感覚に似ていると言えば伝わるだろうか。

何事もなく、小市民的生活を繰り返している我々も、
実は狂気と隣り合わせなんだよな。
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No.15:
(5pt)

短編であっても作者の観察力・表現力が光る作品

桐野夏生の短編集。表題「錆びる心」はその中の一つの作品につけられた題であるが、ここに集められたそれぞれの作品の根底に通じる、人間の心の闇に迫った作品である。
それぞれの作品において、登場人物が持つふとした瞬間にあらわれる心の裏側が描かれている。それらは忙しい日常において見すごされがちなものでありながらも、心の奥深くに存在するものであり、読むたびにドキっとさせられた。
それらは見方を変えればささいなものかもしれない。しかし、それを効果的にあぶりだされているのも、桐野の人間観察力であり表現力によるものだろう。
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4163173307
No.14:
(4pt)

桐野作品

この著者の作品は、今回初めて読んだものなのだが、とりあえず短編集だし、入りやすいかな、と思って手にとった。個人的には、どの物語も面白かったが、異色だな、という感想。今まで色々な作家の本を読んでいるが、その中でも、かなりユニークなものだと感じた。次はどんなストーリーなのだろう・・・。そんな期待を込めながら、もう少し彼女の作品を読んでみたい。
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No.13:
(3pt)

人間の不可思議さを垣間見る短篇集

1994〜1997年に雑誌に発表された短編6作品が収めらた作品集。

人間は隙だらけの生き物だな、という感想をもった。隙があるゆえに・・・

 

  ・狂気じみた妄想につかまり

  ・煮え切らない男にないものねだりをさせ

  ・酒に人格を狂わされ

  ・奇妙なものに執着して命まで取られ

  ・見込んだ男にあっけなく裏切られ

  ・十年間あたためた復讐計画を実行し、痕跡ひとつ残さず消え去ったつもりが、相手に大きな傷を植え付けていたことに、余命わずかの男に指摘されて気づく・・・

思いがけないラストが印象に残る点も各編に共通している。

これら作品は約10年前に書かれたものだが、現在の著者ならばこういう展開にしただろうか、などと考えながら読んでも興味深い。
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4163173307

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