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幽霊人命救助隊
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幽霊人命救助隊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全126件 81~100 5/7ページ
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数年前に事故で2ヶ月ほど入院した時に 暇つぶしに買いました。 いや、表面上はSFって感じですが 読めば涙が止まりません。 自殺がテーマなんですが、一気に読ませて しまう内容です。 この作家さんはこういった方法で伝えたい事を伝えられる 素晴らしい作家さんだと思います。 小難しい自殺に関する本を悩んでいる人や子供達は読めるわけ無いので こういった形でこの主題に挑んでくれたことに感謝です。 できればいろんな人に読んでほしい内容です。 | ||||
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まあいろいろ矛盾はありますが、素直に楽しめます。感動もします。オススメです。 | ||||
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4人の自殺者が神から命じられて地上に幽霊として舞い降り、次々と自殺志願者を救助していく話。あり得ない設定ではあるが決して空想上の物語ではなく、自殺志願者の動機および背景に現代の世相がリアルに浮かび上がってくる。 この小説では現代人の様々な苦悩が描かれている。例えば、過酷なサービス残業を強いられてうつ病になった人、愛情に飢えたまま育ち、社会の欺瞞や批判から自分の心を必死に守る人、消費者金融に手を出して借金地獄に陥った人、銀行の貸し剥がしに合い会社が倒産して莫大な負債を負った人・・・。救助隊はこれらの自殺念慮を持つ人々に解決法を、または自殺が得策でないことを吹き込み説得していく。 この小説で示される数々の苦悩の中に、読者自身の苦悩と重なる部分が見つかるかもしれない。そして読者は自分の苦しみを解決する一筋のヒントをもらえるかもしれない。精神的解決あるいは現実的解決のためのヒントを。 私自身、自分の悩みと自殺志願者達の悩みが多少オーバーラップし、読み進める内に私がカウンセリングを受けているような気分になった。単なる小説ではなくカウンセリング機能も持つと言ったら大袈裟だろうか。 とにかく中身の濃い一冊で一読をお勧めする。 | ||||
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ある種の自殺に対する説教作品ではある…だがそれゆえに自殺と言うものが生み出す多種の悲劇を嫌でも彫り変えしていく。 私が筆者の意図として高く評価するのはこの点である。 話の設定もありきたりではあるが、しかしそれ故にむしろアニメやライトノベルに近いメディアミックスを可能とするだけの素質は備わっている。 この作品が年々増加する自殺者を踏みとどまらせる特効薬となることを切に望む。 | ||||
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率直なタイトルに魅かれて購入。読み進めると面白く、奥が深い。読み終えて数ヶ月後に地元(宮城)の書店で店員お勧めコーナーに大々的に並べられていた。それを見て、「もう、私、読んだも〜ん。」と自分の心の中で勝手に『勝ち』を意識した瞬間でありました。80年代を生きた方は笑えるところもあって、飽きずに読めます。個人的には映画化してほしいな〜。最初の場面は私の頭の中では、映画の『椿山課長の7日間』とかぶっちゃいました・・・。 | ||||
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よく勉強して書かれていると思った。物語として面白く、情景がすべて映像化されて目の前に立ち現れるような描写が見事な小説だった。 うつ病の重苦しさや、新しい環境への適応の難しさや、子どものような心を抱える情動や衝動の激しさや、親子関係の中での傷つきや、身も心もさいなむ孤独や、死ななくてはならないという信念に視野狭窄してしまったときの頑なさ……。 主人公たちの声かけの仕方は、時に認知療法的であり、時に受容と共感の来談者中心療法的であり、時に精神分析的であり、時に戦略的家族療法的であり、時には環境調整やソーシャルワークまでやってのける。 何が問題であるのかを具体的に考える冷静や余力のない中では、死ぬ以外の解決法は見当たらなくなる。もちろん、精神科に受診し、弁護士に相談すれば、すべてOKなんてことは、現実では言い切れないかもしれない。しかし、生きていなければ、一切の可能性が失われる。 読み終えたときに、知らず知らず、読み手はいろんなことを学んでいるだろう。 とりあえず、生き延びてみよう。そこからでいい。 とりあえず、大好きな人に大好きと言ってみよう。それが誰かの命を守るから。 | ||||
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自殺、というけっして 軽くない社会問題を扱っています。 自殺するまでの要因には、「人間関係」「健康」「経済的な理由」があり、その例になるようなケースを 救助していくのですが、これが凄く面白い! 現代社会が抱えている問題を、こんなエンターティメント作品にしてしまう作者の技量に脱帽してしまいます。 プロフィールに 岡本喜八監督に師事したことがあると 書いてあるのをみて、なるほど、と思いました。 監督も(は?)現実を 笑い飛ばしながらも、社会問題に立ち向かっていくことを忘れない人でした。 | ||||
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話は面白いし、考えさせられることもあり、最後にはほろりとさせられた。しかしどうも登場人物の言動が俗っぽく、惹かれるものがない。笑いもあるしその普通さがいいという意見もあるだろうが…。文体も、よく言えば読みやすいということになるのだろうが、流麗さに欠け、人によっては逆に読みにくいと感じたのでは。とはいえ、この小説の内容がもたらす貢献を考えれば、文芸的にどうかということを無視しても、人に勧めたくなる一冊ではある。 | ||||
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自殺という思いテーマが、容易にドラマ化を予想出来るような軽快で読みやすい文章で紡がれ ていき、一気に読めてしまう。というか、面白くて読むのをやめられない。ただ、面白いば かりではない。主人公グループを始め、全ての登場人物に自分が重なり、とても考えさせら れる。自殺というテーマを通して肉体的・精神的な病から経済問題まで勉強になる上、それ を通して自分自身の問題も客観的に見れてしまうすごさ。小説読んでてよくある、読んでる 最中は面白いけど読んだ後に何となく空しさを感じたりすることも全くない。それどころか 読後に広がるこの感動、感激、爽やかさ!!生きていることを素晴らしいと思える有難 さ!!! この本はある意味聖書よりすごいのでは!!??と思います。 作者の高野和明さんに感謝、です。素晴らしい小説をありがとう。 ラストのあたりは通勤電車で読んでいたのですが、突然襲った感動に涙をこらえるのに本気 で必死でした。きっとそのときの私を見た人は、何か仕事で辛い思いをしてるのかと思った ことでしょうね・・・(^^;)。 | ||||
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☆5つ以上だと思った。映像が目の前に浮かぶような描写。読みながら勝手に頭の中で、いろいろな役者さんをキャスティングしてドラマ化していた。 軽やかな文体でするする読めて、それでいて中身はかなりしっかり重く深い。キャラクターが生き生きとして、文句なく楽しかった。救助隊の面々の様子や会話が、楽しくて笑えて、真剣で一生懸命で、やさしくて、あったかくて、いいなあと思った。 心の注意信号が点灯したときに、彼らの声に耳を傾けようと思った。 たとえ問題が、根本的に解決しなくても、人はこころを立て直すことで生きてゆけるのだ。 読んでて笑いながら、楽しみながら、泣きながら、励まされた。よんでよかった。 電車の中で読んでて、涙こらえるのはたいへんだった。 | ||||
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著者はしっかりと精神障害やうつ病などについて基礎的な知識を仕入れた上で執筆している。 一つ一つの事例をまじめに受け止めて、読者も考えることが求められよう。企業の人事部に所属する自分にとっては、大変参考になった。 もちろんエンターテイメント小説としても充分楽しめる。怒涛の最後の章は、涙無しに読めない。不覚にも帰りの電車の中で読んでしまった。 森田芳光監督あたりに、映画化していただけませんでしょうか。 | ||||
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作者の高野さんは随分と自殺について勉強したようで、この作品を読むと非常に元気づけられました。 今、現実で辛い人や苦しい人は、きっとこの本を読むことでだいぶ救われると思います。 特に、極道のお爺さんがとてつもなく良いキャラで、また良い指導者でもあります。 主人公の現実で苦しむ人を見る視点や考え、それはきっと自分を客観的に見ることができて初めて共感出来ることだと思います。また、本書を読むことで多くの価値観を身につけられるとも思います。 シナリオの構成もよく、また設定も新しくて面白い。 私は何か辛いことがあった時は、この本を読んで、極道のお爺さんに励ましてもらおうと思います。 | ||||
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夕方からちょっと読み始めたらおもしろくてやめられなくなり、一気に読了。テーマは、「うつ状態に入り自殺しそうな人をいかに助けるか?」です。このテーマで正面から書いたら、大変暗い話になってしまいます。それをこの本は、見事にエンターテインメントに仕立て読ませてしまいます。 受験を苦に自殺してしまった高校生の幽霊に神様が言います。「49日以内に100人の自殺志願者の命を救うことができたら、天国に行かせてあげよう。」頼みの綱は、3人の仲間と神様からもらったいくつかの小道具。一人、また一人と苦労して助けていくうちに、孤独・貧困・いじめ・借金苦・失恋など人が死ぬ数々の理由や、人間の弱さや強さ、命の尊さに気付いていく・・・。 著者の、自殺志願者を救いたい、救う方法をみなに伝えたいという想いがあふれています。「何か伝えたいことがあるから、人を惹き付ける形にして、伝える。」と言う意味で、大変成功している本です。感動します。うつについて勉強になります。そして何より、おもしろいです。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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昔『800万の死にざま』という小説がありました。 舞台のNYでは800万人の人口に対して800万通りの死にざまがある。 という意味なのですが、本作は舞台の東京での1000万の死にざまが 描写されています(実際には救助されてしまうので死にませんが・・・)。 その死にざまの中から自殺に焦点を当ててストーリーが展開していきます。 著者は「自殺」を描写するに当たり、膨大な資料に目を通した後が伺われ、 自殺に関する社会学論文並みに情報が満ちています。 しかし本作のすごいのはこれらの情報を分かりやすくて、おもしろい エンターテイメントに組みなおしてある点です。近年増加している自殺の統計、 動機、対処法、そして考察といったシリアスで難しい題材をエンターテイメントに 作り上げる事は、素人には真似のできないプロの仕事だと思います。 題名だけ見ると、敬遠してしまいそうな軽い印象があるのですが、 内容は多くの切り口をもっていて、読み手のレベルに応じて楽しめる 守備範囲の広い良書だと思いました。 | ||||
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各エピソードの感動が重なり、ラスト震えるほどの希望あふれる感動へ一気になだれこむ。 ページをめくる手は止まらないけど、読み終わりたくない。と、小説のおもしろさをあらためて教えてもらいました。それが証拠に(笑)本なんか読まない大学生と高校生の息子2人が「止まらなかった」「本って音楽も映像もないのに感動するし、涙も出るんだ。笑えたしね。もっと読みたい」と口を揃えていうのです。若い人もそうでない人も、だまされたと思って読んでみてくださいね。 必ず共感できるエピソードがあるはず。極上の空間をお約束します。その後色々な小説を読みましたが、これほどの傑作を探すのは大変。どなたかオススメを教えていただけませんか? | ||||
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良い小説です。「良い」というのは、素朴なヒューマニズムと正義感にあふれている、という意味でです。 つまり、作者の、今の日本社会が抱えている病理的諸問題や社会の有り様そのものに対して抱いているのであろう腹立たしさが表現されていて、とてもストレートな問題提起小説になっている、ということです。それが、決して堅い深刻なトーンではなく、むしろコメディタッチの設定と文章で語られているので、そういう点で読みやすい小説でもあります。 ただ、随所に出てくるギャグや!マークを多用した文体は、好みが分かれるかもしれません。少なくとも私は好みませんし(いくらコメディタッチでもギャグ的な部分はカットしたところで何の問題もないと思いますから。それに、例えば筒井康隆のギャグの処理の仕方はもっと洗練されていたような気がします)、作者の主張したいことには大いに共感できるだけに、やや残念ですね。 | ||||
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著者は自殺や心の病気についてよく勉強していると思いました。重いテーマですが、読者を笑わせたり泣かせたりしてくれるいい本です。小説の中に出てくる無線機やメガホンが実際に使えたとしても、生に絶望した人の気持ちに入り込めたり、共感できないと命は救えないだろうなと考えさせられました。最後のオチもとてもよい。 | ||||
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新幹線の中で読んでいましたが、隣の人を気にしつつも吹き出したり涙がこぼれたり。せつなくて考えさせられて、そして命がいとおしくなる一冊です。悩んでいる全ての人に読んでほしい。死への逃避はありえないのだと。長編ですが、一気に読んでしまう本です。大切に持っていて、いろんな人にすすめるつもり。 | ||||
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友人に進められて読み始めました。 最初は話の設定に「これでいいのか??」とは思いましたが 読んでみると、なるほどこれでいいのだと思いました。 内容の重さに設定がごちゃごちゃすれば読み手の理解が遅くなってしまいますし 映像ではない小説は主人公の不自由さを伝えるのに手間取ってしまいますから設定は軽く、そして人に突っ込みを入れられるぐらいの方が解りやすいのだと思えました。 そして一番大きかった事が話の内容を含め神様が人をたいして助けない事です。 「49日で100人の自殺志願者を救え」なんだそれは!と抗議したくなる事を言う神様 せっかく与えた命を粗末にしおって、と呆れる神様 あぁ、この神様は親であり先生であり上司なのだと思いました。 助けてやりたいが自分自身の問題に私が首を突っ込むわけにも行かないが、かといってほおって置くわけにもいかないそんな中で"自分で見つけて来い"と後ろから4人の尻を叩いた。 そんなふうに思いました 親近感をもてる神様は私の神様像と近かったんです。 それぞれの死に方、時代は読んでいて飽きがきませんでした。20代の私には解らない言葉が飛び交う場面は笑えます。 時代の違いはこんなにも人の思考を変えるのかとも感心できます。 読み手を選んでしまうかもしれませんがぜひ読んで欲しい一冊です。 | ||||
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7月8日付の読売新聞「ポケットに1冊」を読み、その日のうちに本屋に走った。 この記事を書いた記者さん、ありがとうございます。 養老孟司氏の解説の中に、「読後につまらなかったと思うなら、だれかにプレゼントすればいい。プレゼントした相手によっては、喜ばれると思う」と書いてあったけれど、まさにその通りだと思う。人によって、好き嫌いの分かれる本だと思う。 どなたかのレビューに、「人の体は自由に透過できるのに、ドアをすり抜けられないって設定はあんまりかと」とあったけれど、その通りですよね。ほかにも突っ込みどころは満載だ…でも、そこは目をつぶって読む。自分には逆立ちしてもこんなストーリーは描けません… また別の方のレビューに、「テレビシリーズでやって欲しいですね」とあった。奥付の手前のページを見たら、初出が雑誌7号分であることがわかった。2時間もののドラマでもいけると思うけれど、どこのシーンで区切っても先が気になるから、連ドラ向きなのかもしれない。 いろいろな方のブックレビューを切り貼りしてしまったが、私がこの本を読んでいちばん強く感じたことは、人は人の間にあって生きているということ。 ひとりでは生きられない。もしひとりになったら底なしになるまでにつらくて、生きるのをやめたくなってしまう。そして、生きてゆきたい人にとって死が怖いものなのは、それが、ひとりで迎えなければならないものだからだ。死ぬのは、やだ。その日が来たら、仕方がないけど。 | ||||
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