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幽霊人命救助隊



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【この小説が収録されている参考書籍】
幽霊人命救助隊
幽霊人命救助隊 (文春文庫)

幽霊人命救助隊の評価: 4.26/5点 レビュー 155件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全126件 61~80 4/7ページ
No.66:
(5pt)

あまりにも見事に鬱病に向き合ったエンターテイメント

タイトルからして間違いなくコメディだろうと。
しかも幽霊って…と、軽い気持ちで読み始めた本でしたが、読み進むうちにじわじわと
現世をむしばむ病、鬱病、そして鬱病による自殺、というものの実体が浮き彫りになってきます。
世代の違う幽霊たちが語る現世社会の感想もいちいち耳に痛く、
ほんの数十年の間に、日本がこんなにも変わってしまったことにあらためて驚く場面もいくつもありました。
「鬱病」と「自殺」をテーマにした本だと、普通は重苦しく、専門的で、鬱病が身近にある人しか手に取らない専門書のようになってしまうはずなのに、それをここまで軽快で巧妙なエンターテイメントに仕立てるとは、
作者の力量に本当に脱帽です。
幽霊人命救助隊Amazon書評・レビュー:幽霊人命救助隊より
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No.65:
(5pt)

自分がまだ泣ける心を持っていたことが分かった

元ヤクザ、経営者、浪人生、OLの4人の自殺者の霊が神様に、7週間で100人の自殺志願者を救え、救えたら天国に連れて行ってやるという命令を受ける。今にも自殺しそうな“救助対象者”を見つけてはあの手この手で救っていく物語は、いつもクライマックスから始まる。待ったなしの状態からスタートする。手に汗握る展開が繰り返される。様々なタイプの自殺者が4人の働きかけによって次第に前向きな思考になっていく、その心理描写がたっぷりと描かれている。自殺を一度は考えたことのある読者なら薬になるものばかりだ。中でも「鬱のモグラ叩き」という技(?)は、名前も手法も面白いし、実際の臨床でも役立つのではないかと思った。
 正直「感動モノ」を買うことに抵抗があった。自分が素直に感動できるかどうか自信が無かったのだ。
しかし「100人目」が救助され、家族と合流するシーンで、私は声を上げて泣いていた。
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No.64:
(4pt)

タイトルで選ばなかった人のために

ライトノベルのような、テレビの深夜ドラマのようなタイトルですが、自殺という題材を扱った小説です。奇想天外な舞台設定であったり、生まれ育った時代が異なる人たちを主人公に据えてそのギャップで笑わせたり、救いのあるエンディングなど、読みやすくなっています。自殺予備軍の人たちの抱える悩みを明らかにしながら救っていくというエピソードが続くので、ここで飽きる読者もいるかもしれないが、ふつうはノンストップでいくように思います。救助対象者のケースそれぞれが現代社会の抱える悩みなのだろうと思います。中に、障害のある子と心中を図ろうとする母親のケースがあります。一般には知られていないのでしょうが、同じ状況に置かれた人たちがどれほどいるかと思うと、涙腺を刺激してやみません。
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No.63:
(5pt)

生きにくい世の中

生きにくい、この世の中で、この本は僕の人生の手本になると思います。

僕も正直、うつ病で何回も自殺を考えた。

苦しいこの現実から逃げたい逃げたいと、ずっと思ってた。

今、今日死にたいと思っている人達、まずこの本を読んでください。


お願いいたします。
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No.62:
(4pt)

悩んでいる人

筆者は、よく勉強している。
「悩み」のメカニズムが、タイプ別に描写され、
なおかつその解決法が、ストーリー仕立てで詳しく説明されている。

個人的には「うつ」という状態が、
理由を超えて、はっきりと「病気」である、
だから適切な医療機関での治療がなければ始まらない、
という(ごく当たり前だが)自分ごとになると、
なかなかハラに落ちない事実を再認識できたことが収穫だった。

自分の苦しみを、客観視できるので、
ある種の人にとっては下手な自己啓発本を読むよりも、
元気が出るかもしれない。

付け加えるならば、筆者の優しい視線が、
読み手のこころにやさしく届く、そんな魅力のある小説だ。
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No.61:
(5pt)

素晴らしい作品

著者の「13階段」が好きで、本書も手に取りました。

…が、読み始めは、死語やくだらないジョークの連発で
正直、苦手な作品だと思いました。
しかし、読み進むにつれて、どんどん作品の世界に引き込まれました。

著者は、4人の登場人物の言葉を借りて、
いろいろな局面で、様々な問題で悩む人たちに対し、
「死ななくていいんだよ」「やり直せるんだよ」
「居るだけでいいんだよ」と、
時には具体的な解決策を示し、
時には自殺の恐ろしさ、割に合わなさを伝え、
ひたすらにエールを送り続けます。

そして、随所では、弱者が救われない社会や、
強者ばかりが肥える体制への批判も、
決して押し付けがましくなく
シリアスになりすぎずに主張しています。

根底に流れるのは、ひとりでも多くの
自殺志願者を救いたいという筆者の強い想いと
「一つ一つの命が、この世界を支えている」という、
人に対するあたたかい眼差しです。

最後のエピローグもまた気が利いています。

形としては長編小説なのですが、
たくさんのエピソードが詰め込まれ、
内容としては連作小説のようなイメージです。

個人的には、
「愛ちゃん」のお母さんの話、
指揮者を目指す少年の話、
空洞な自分を抱える若い女性の話、
そして100人目の救助対象者の話が
特に心に残りました。

いまいま自殺を考えている方は、
「本を読もう」という気持ちになれないかもしれません。
しかし、ひとりでも多くの方が本作を読み、
それをひとりでも多くの方に伝え、
結果として、自ら命を絶とうとする方が
ひとりでも減ってくれればと思わずにいられません。
非常によい作品です。
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No.60:
(5pt)

今、死にたい人に

ボロボロに泣きました。5回は読み返しました。こんな泣ける作品、初めてです。
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No.59:
(5pt)

題名とのギャップに戸惑い

高野和明氏の題名はカッコイイものが多い。
『13階段』『グレイブディッカー』『ジェノサイド』。
その中にあって『ゴーストレスキュー』ではなく、『幽霊人命救助隊』と
一瞬、「ん?」と思わせる題名だ。
そうなると内容もどうなんだろうと思い始める。
冒頭を読んでその思いは更に深まる。「自殺した4人の幽霊が7週間で100人の命を救う」
なんと安い設定だろうか。この本を読む価値はあるのか。

しかし、読み進めるにつれ、そんな思いは杞憂であったと思い知らされる。
突飛だがシンプルな設定でわかりやすい。救う対象の心の内がわかる設定で
感情移入がしやすく、気づいたら救助隊の一員となり、必死に応援している自分がいた。
時代のギャップを感じさせられる4人の会話にくすりとさせられ、
身勝手で卑劣なサラリーマンに怒り、登場人物の背負う思い状況を哀しみ、
残された家族の思いに涙する。喜怒哀楽の全てがここにあり、
読み終えた後は自分の心が軽くなったと感じたすばらしい作品。

参考文献の多さに改めて高野氏の情報収集能力の高さと
それを纏め上げる構成力の高さは確かなものであると再確認させられた。
今後も高野氏が作り上げる作品を読むことを人生の楽しみの1つとしてきたい。

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No.58:
(4pt)

読み始めた時と終了時の印象は一変

自殺をした4人の幽霊が、天国に行ける条件として「49日間で100人の自殺しようと
している人たちの命を救え」と神様から命令を受ける。

荒唐無稽ながらもありがちな設定と、あまりにも軽いノリの出だしに、「これは失敗
したかな」と思ってしまった。

しかし、読み進めると意外に真面目な内容であることに好感を持った。
人はなぜ自殺をしようと思うのか、どうすれば自殺願望者を救えるのかを様々な事例
を元に列記した「自殺対策マニュアル本」といえる内容であった。

読み始めた時と終了時の印象は一変。なかなかの良作。

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No.57:
(4pt)

辛い人の気持ちがわかるかも

タイトルと裏表紙、イラストから、軽い読み物だろうと気軽な気持ちで旅行用の読み物に選んだ。コミカルな設定と軽快なテンポで、軽い気持ちで読み進めた。

しかし、途中から救助対象者の内面に関する記述が、とても的確かつ専門的なことに驚き、引き込まれ、そのまま最後まで読み切ってしまった。エンタテイメント調でありながら、とんでもなく凄い内容だった。
うつ病が世間で認知され始めたのが90年代後半(だったか?)、自分のいた大手IT企業でメンタルヘルス教育が広まったのが2006年頃。本書の単行本は、なんと2004年。巻末の参考文献を見て、内容の深さが納得できた。(企業のメンタルヘルス教育の前に読ませるといいんじゃないか)

などと、かたい事を書いたが、そんなこと気にせずに面白いから読んでみるといい。
としか言えない一冊である。

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No.56:
(5pt)

僕はこの本に救われました

2010春、以前に一度読んだこの本を読んでみた。当時、なんか鬱(うつ)っぽくて、本読む以外できなかった。読後、すぐに病院予約して行ってみる。がーん、鬱じゃん! そうそう、うつの人に言いたい!うつって脳内の神経伝達物質(セロトニン)の減少による単なる病気だから、薬で治るよ。風邪やインフルエンザと大して変わんない。単なる病気だから、ホント。もし、オカシイって思ったら病院にいけ!自分では意欲減退してるからなかなか病院に行けない、家族も早めに気づいてあげて! 自殺したり、悲観することないよ。大丈夫、辛いのは苦しいのは君が悪いんじゃないんだよ。大体、2−3ヶ月で完治するから。ゆっくり休め!無神論者ですが、当時の辛いタイミングで再読した事はなんとなく神様的な存在がいるような気がします。
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No.55:
(5pt)

自殺の前にお奨めしたい。

気軽に楽しめる小説。 自殺した4人が、 天国への移住の条件として、自殺者を救うミッションを神から与えられる。 典型的な自殺の動機、うつ病とか借金苦とかに対するアドバイスがGoo♪
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No.54:
(5pt)

感動、知識欲、娯楽性、そして幸福感 全部つまってます。

久しぶりに、すべてを満たす本でした。感動したい!知識を深めたい!読むからには楽しくなければ!そして最後は暖かい気持ちで幸福感を味わいたい。こんな気持ちで本が読めるって最高です。読み始めたら止まらない本は確かに他にもあるけれど、最後に暖かい気持ちになれるのはそうはないですね。現代社会の矛盾もストーリーと一緒に知ることができるって、勉強した気にもなりました。良い本です。ストレス社会と言われる現代に生きる私たちはこの本を読んで明日からも生きていきましょう。
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No.53:
(5pt)

いろんな人に勧めたい作品

SFちっくな設定ではあるので、正直ほとんど期待していなかったのですが…。
これが読んでみると本当にすばらしくて、いろんな人にお勧めしたいし、自分も得るものがあったすばらしい作品でした。
うつ、こどく、自分の幼さからへの世の中へのどうしようもない怒り・悲しみ、病苦・・・テーマは消して明るくないけれど、
どうしてそうなったのか、どうやったら救えるのか、SFちっくな設定なのに、実は便利な特殊能力がほとんどない
 #瞬間移動もできなければ、戸もあけられない
幽霊たちが必死に頑張る姿をユーモアを交えて描き、微笑みと感動を誘います。
そして自分が自殺したときと同じような理由で自殺を考えている人を救う・救いたいと行動することで、自らが絶った人生の大切さ、自分の過ちを
知っていきます。
作家という仕事は、このように何か大事なものを伝えられるすばらしい仕事だと痛感させられました。
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No.52:
(5pt)

読むと元気になれる

大学受験に失敗して首吊り自殺し幽霊となった裕一は、同じ立場の三人と共に、天国行きと引きかえに自殺者の救助を神に命じられる。
地上に戻った彼らは、救助対象者の内面をモニターし、その悩みを把握し、自殺しないように働きかける。
扱っているテーマは限りなく重たいが、題名からも分かるように、この作品はどこかコミカルで軽快だ。
連続ドラマのように、あるいはマンガのようにテンポが良い。
だからと言って、自殺や命を軽視しているわけではない。
真面目なところは真面目に。
中でも、うつ病を大きく扱っている。
思考停止してしまっている救助対象者を、幽霊たちがあの手この手を使って励ましていく。
その説教じみたセリフに、ハッとさせられることもしばしばありました。
展開がうまくいき過ぎな気もするが、これくらいでちょうどいい気もする。
読むと元気になれる最高の娯楽作品でした。
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No.51:
(5pt)

肩肘張って生きている人は、この作品を読む事によって救われる所があるかも知れない

また高野先生変なの書いてるー。『13階段』は面白かったの
になー、とか思って読んだら、これが何気に面白い。少なくと
も、怪しげなタイトルや本の表紙から想像するよりは、遥かに
面白い。
自殺した四人の男女が、神様の命令で自殺志願者の命を救
うため幽霊となって奮闘する。自殺志願者の耳元にメガホンで
叫んで翻意を促す所などユーモラスである。四人の幽霊のキャ
ラクターも上手く書けている。
彼らが救う自殺志願者の中には、もっと続きを読みたいという
人もいれば、こんな人救う必要は無いんじゃないかと思うような
人もいる。彼らは自殺をくい止めるだけで、自殺志願者の抱え
る根本的な問題を解決する訳ではない。その辺に少し物足りな
さも感じたが、それは自殺志願者自身が解決すべき事なのだ
ろう。
救済の方法も、これで本当に救われたのかと思うようなケース
もあった。うつ病は医者に行けば必ず治るというのは、少し安
直ではないだろうか。
ラストは、ほぼ想像通りの結末を迎えたが、出来れば続編も書
いて欲しいという気もした。日頃肩肘張って生きている人は、こ
の作品を読む事によって救われる所があるかも知れない。
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No.50:
(5pt)

みんな元気に、病んでいる

表向きは何ともない人が沈み、死を選ぶ。助けるのは死を選んだ4人。内容は「鬱」「自殺」なのに重々しくなく、時にユーモラスに時に真摯に時に涙ながらに助けてゆく。自殺理由も身近な仕事や生活だったり薬物だったり、生活苦だったり。助ける4人もそれぞれ自分の死に偶然か必然か向き合う。本当に読みやすい、元気を貰う作品。
幽霊人命救助隊Amazon書評・レビュー:幽霊人命救助隊より
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No.49:
(5pt)

エンターテイメント

現実はこんな簡単にいかないんだろうけど、夢があっていいです。生きる上でのヒントがたくさん、ちりばめてあります。特にラスト付近の八木の言う名言。いいですね
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No.48:
(5pt)

面白い!

面白いです!!不覚にも泣いてしまった所もあり。P532の八木が『ダメ』と言うシーンのページに何か笑ったり。
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No.47:
(5pt)

「自殺大国」を返上するために

本書は実に楽しいエンターテインメントである。多くの人に読んで、笑って、泣いてほしい。
しかし本書の背景にある日本の自殺者の数は尋常ではない。
年間3万人を超える自殺者数というのは、人口当たりにしてアメリカの2倍、イギリスの3倍にのぼる。あまりのことに「自殺対策基本法」が2006年に制定されている。しかし、これは「総論」だけの法律であり、各論的な対策はまだまだである。
本書の中でもリアルに指摘されているように、例えば「連帯保証人制度」というのは「自殺者をつくりだす」制度なのである。ハンコ一つ押したために他人の借金のために身ぐるみ剥がされてしまうという理不尽は、諸外国には見られないものだ。また「連帯保証人に迷惑をかけられない」という義理に迫られて自殺に至るという構造が明らかにある。「命で借金をあがなう」という社会構造は前近代的と言うしかない。自殺を減らすためには、このへんから見直していかなくてはならない。
本書を読んで大いに笑って泣いて、そしてちょっとだけ考えて、行動してほしい。
とりあえずは「自分は絶対に連帯保証人にならない」ということを徹底するところあたりからでもよいので。
幽霊人命救助隊Amazon書評・レビュー:幽霊人命救助隊より
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