■スポンサードリンク
犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
法月綸太郎シリーズの連作短編集だが、正直「犯罪ホロスコープⅠ」の方の出来があまり良くないように感じたのでこのシリーズは読むのを躊躇ったが、こちらは傑作級。 作者の中でも最高峰の出来の一冊になったのではないだろうか。 パズラー小説では麻耶雄嵩も好短編を連発しまくっているが、極めてフェアなのに意表を突かれるフーダニットの完成度の高さがこの短編集の特色。 つまり「読者への挑戦」として捉えて可。 それと主人公である綸太郎と法月警視の親子のやり取りが微笑ましいのはシリーズ通しての読みどころ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
法月綸太郎の連作短編集である。 前作「6人の女王の問題」に続く星座シリーズ。(おそらくこれで完結) 名探偵:法月綸太郎が、主に親父さんが持ち込む難事件を快刀乱麻を断つ推理で解決する、というのがメインの流れである。 事件に絡む証拠物件であったり、関係者の名前やら生い立ちやらが今回主題となっている6つの星座に絡む、というのがシリーズの縦の糸。6つの事件は基本的に相互に何の関係もないので、そのへんを深読みする必要はない。 冒頭、てんびん座の事件はなかなかこみいった話。単純なアリバイ崩しものかと思いきや、結局、例によって綸太郎のそりゃ妄想じゃないかと思えるような論理ジャンプでもって事件は幕を閉じるメデタシめでたし。しかしこの論理ジャンプがいつになくアクロバティックで、ついていくのがたぶん大変だ。 しかしここでめげてはいけない。後の5編は、結構はでなどんでん返しはあるが、ここまでは飛ばしていないのでちゃんと読んでいけば大丈夫であろう。 しかしまぁよくもこの短編の分量で、ここまで凝ったトリックをものにするなぁというのが感想。集中して読まないと話についていき損ねるので、大長編にするのは難しいのかもしれないが・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『六人の女王の問題』に続く「犯罪ホロスコープ」シリーズの第2弾にして最終巻。 2008-12年に『ジャーロ』に連載された6篇が収められている。 法月父子が活躍。 論理展開だけで謎を解き明かしていくストーリーがたまらない。事件のなかのちょっとしたおかしな点に着目し、突っ込んでいくことで、より整合性のある説明を導きだし、解決してしまうのである。 まさに法月作品の魅力そのものを味わえる一冊だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
法月さんらしい内容です。 適度に薀蓄(?)が入り,適度にジリジリさせられ,最後には しっかり落ち着く。 職場の休憩時間に少しずつ読み進めてますが,やっぱり 途中でやめるのは難しいですね。一気読みしたくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
法月氏のカッパノベルスからのシリーズ第二作。どちからというと読み捨て本の印象の強いカッパノベルスの短編ミステリー集でも練りに練られたプロットと論理的解決が炸裂する非常にクオリティの高い作品群が並ぶ。特に前半3編は長編として出してもまったくおかしくないほどの優れたプロットであり、それを惜しげもなく短編で使ってしまうのは贅沢というか、勿体ないというか・・・・。まあ、最初の1編目のやつは後に傑作長編キングを探せに発展しています。非常に読み応えのある本格ミステリ短編集である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
''1から足掛け9年、正直なところ''1はあまり感心した記憶がなく、そもそもほとんど内容を忘れてしまっているのが現状だが、 今回ようやく上梓された''2は文句なしの傑作で、全のりりん作品の中でも上位に位置する出来だと思う。 多少ややこしすぎる作品が多いのが難だが、ミステリとしての論理性、意外性いずれをとっても抜群の出来であった。 特に前半の3篇は絶品と言っていいと思う。 今年はもう2作出してくれる予定とのことで、寡作な作者だが、次作が今から大いに楽しみだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一つひとつの謎解きが、ページ数の問題なのか、最後にさらりと展開されている。凡百の推理ものなら、各々が大部の著作として扱われてもよいようなものである。探偵が右往左往しながら、引っ張ってもよい気がするが、作者の体力問題なのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十二星座にまつわる事件を、探偵・法月綸太郎が解く連作短編集〈星座シリーズ〉の後編。 天秤座から魚座までをネタにした6つの短編が収められている。 前編6作を収めた『犯罪ホロスコープI』が出てから5年弱。ようやくここに完結した。 読後の印象は、「やっぱりミステリ(特に謎解きメインの本格もの)ってこうだよな」という納得感。 一見、派手さはないけれど、1作1作、ストーリーにもトリックにも凝った仕掛けが施されていて、飽きさせない。 謎解きには、大きな驚きはないけれど、短編ならではの凝縮された切れ味がある。 現実にはあり得ないかもしれないが、論理的にはあり得るなら、成立する。それが本格謎解き。その論理の部分が、結構鮮やか。 6作どれも、最後の1行を読み終わった時、「なるほどなー」とか「そうくるかー」いう言葉が出る。上手い。 あと、少しだけど随所にちりばめられるペダンティズムも、ちゃんと本格派。 本格の醍醐味が、しっかり味わえるのである。 個人的には、凝ったトリックの「天秤座」、話の異様な結末が面白い「水瓶座」が良かった(ラストも良いし)。 前編6作も「双子座」のような突出した傑作があって良かったけれど、今回の後編6作は、平均的に完成度が高い感じがした。 巷のテレビやら何やらで、突っ込み所満載のミステリ風作品を目にする機会が多い昨今、こういうきちっとした謎解きを読むと胸がすく。 そういうのと比べるのは失礼だが、さすが、プロのミステリ作家、しかも新本格の魁の一人だなと、あらためて思った次第である。 それにしても、法月探偵、探偵のジレンマは乗り越えた(ようだ)けれど・・・ 今度はアマチュア探偵という存在そのものが時代遅れだと感じているようで、またちょっと自虐気味になってたりする。 まあ、探偵のそういう所を読むのも、ファンとしては楽しいのだけれど。 でも、探偵、元気出してください!どんな時代だろうとまだまだ名探偵であり続け、怪事件・難事件に立ち向かってほしい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!