月の影 影の海 十二国記

評判

月の影 影の海 十二国記の評価:

4.57/5点 レビュー 221件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.57pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全664件 421〜440 22/34ページ
No.244
(5pt)

完璧な世界

装丁もストーリーも完璧。優れたファンタジーでありジュナイブル。
他のは読まなくてもこれだけは…という作品ですが如何せん続きがでません。生きているうちに結末を知りたい本ベストスリーに入ってしまいました。中途半端で出版されることはないし、そんなの読みたくはないのですが。
陽子が召還される記念すべき1作目。途中から刊行は講談社文庫のあとにX文庫になりましたが、読むなら暫く待ってでもX文庫。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.243
(5pt)

量より質。

あんなにひねくれていた陽子を助けることができたのは一人の半獣「楽俊」。陽子には連れて来られた理由が誰に聞いてもわからなくその上妖魔達に理由もわからなく襲われ続け、やっと信用した人間達には裏切られるという確かに「自分のため」だけの「自分」になってもおかしくない辛さを経験し陽子を助けた楽俊が倒れていたときチクリと良心が痛みとどめを刺さなかったのは、人間って何度も裏切られても決してそう簡単には悪にはならない、なれないからだと思います。

日本では陽子には友人といえる人間はいなかった、両親でさえ。それは陽子が誰に対してもいい顔していたから周りはそれを知っていたからだし中身がない関係だったのが楽俊と知り合い一人でもほんとうに自分を理解してくれる人物がいれば100人いようが1000人いようが一人の理解者がいてくれたほうが救われるのではないでしょうか?だから陽子もそれを受け入れられたのだと思います。

後半で陽子が麒麟に選ばれた王だとわかり楽俊がよそよそしくなったとき、友の態度が変わらなければいけない王座はいらない、楽俊との距離はたった2歩だと言ったほんの2ページあるかないかの場面は心から感動しました。これからまだ陽子は悩み新しい人間達と出会うことになりますが楽俊のいったように陽子の建てた国を見たいと思います。
月の影 影の海(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) (講談社文庫)より
4062647745
No.242
(5pt)

本当にひとりの中嶋陽子。

アニメだと脚色されているので中嶋陽子に仲間がいて悩む部分は一緒なのですがそんなに孤独ではないと思いました。小説では一人で異世界にやってきて一人で生死をさまよい、一人で悩む、ほんとうの孤独がありました。最初から最後まで「自分は被害者で哀れ」を強調し人に裏切られたら自分のことを棚にあげておいて他者を責める陽子に腹ただしく思いますが何故か陽子に頑張って欲しいという気持ちが、、、。

私も異世界に放り込まれて陽子の身の上になっても陽子のように暗くなっても生き続ける努力は持つでしょう。「誰もおしまない命なら自分だけも惜しんでやるんだ」の言葉のように。

私はアニメを見て小説を読みました。どちらからにしろアニメと小説はだいぶと違うのだなと思いましたが両方大好きです。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.241
(5pt)

量より質。

あんなにひねくれていた陽子を助けることができたのは一人の半獣「楽俊」。陽子には連れて来られた理由が誰に聞いてもわからなくその上妖魔達に理由もわからなく襲われ続け、やっと信用した人間達には裏切られるという確かに「自分のため」だけの「自分」になってもおかしくない辛さを経験し陽子を助けた楽俊が倒れていたときチクリと良心が痛みとどめを刺さなかったのは、人間って何度も裏切られても決してそう簡単には悪にはならない、なれないからだと思います。

日本では陽子には友人といえる人間はいなかった、両親でさえ。それは陽子が誰に対してもいい顔していたから周りはそれを知っていたからだし中身がない関係だったのが楽俊と知り合い一人でもほんとうに自分を理解してくれる人物がいれば100人いようが1000人いようが一人の理解者がいてくれたほうが救われるのではないでしょうか?だから陽子もそれを受け入れられたのだと思います。

後半で陽子が麒麟に選ばれた王だとわかり楽俊がよそよそしくなったとき、友の態度が変わらなければいけない王座はいらない、楽俊との距離はたった2歩だと言ったほんの2ページあるかないかの場面は心から感動しました。これからまだ陽子は悩み新しい人間達と出会うことになりますが楽俊のいったように陽子の建てた国を見たいと思います。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.240
(5pt)

本当にひとりの中嶋陽子。

アニメだと脚色されているので中嶋陽子に仲間がいて悩む部分は一緒なのですがそんなに孤独ではないと思いました。小説では一人で異世界にやってきて一人で生死をさまよい、一人で悩む、ほんとうの孤独がありました。最初から最後まで「自分は被害者で哀れ」を強調し人に裏切られたら自分のことを棚にあげておいて他者を責める陽子に腹ただしく思いますが何故か陽子に頑張って欲しいという気持ちが、、、。

私も異世界に放り込まれて陽子の身の上になっても陽子のように暗くなっても生き続ける努力は持つでしょう。「誰もおしまない命なら自分だけも惜しんでやるんだ」の言葉のように。

私はアニメを見て小説を読みました。どちらからにしろアニメと小説はだいぶと違うのだなと思いましたが両方大好きです。
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.239
(5pt)

量より質。

あんなにひねくれていた陽子を助けることができたのは一人の半獣「楽俊」。陽子には連れて来られた理由が誰に聞いてもわからなくその上妖魔達に理由もわからなく襲われ続け、やっと信用した人間達には裏切られるという確かに「自分のため」だけの「自分」になってもおかしくない辛さを経験し陽子を助けた楽俊が倒れていたときチクリと良心が痛みとどめを刺さなかったのは、人間って何度も裏切られても決してそう簡単には悪にはならない、なれないからだと思います。

日本では陽子には友人といえる人間はいなかった、両親でさえ。それは陽子が誰に対してもいい顔していたから周りはそれを知っていたからだし中身がない関係だったのが楽俊と知り合い一人でもほんとうに自分を理解してくれる人物がいれば100人いようが1000人いようが一人の理解者がいてくれたほうが救われるのではないでしょうか?だから陽子もそれを受け入れられたのだと思います。

後半で陽子が麒麟に選ばれた王だとわかり楽俊がよそよそしくなったとき、友の態度が変わらなければいけない王座はいらない、楽俊との距離はたった2歩だと言ったほんの2ページあるかないかの場面は心から感動しました。これからまだ陽子は悩み新しい人間達と出会うことになりますが楽俊のいったように陽子の建てた国を見たいと思います。
月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240531
No.238
(5pt)

本当にひとりの中嶋陽子。

アニメだと脚色されているので中嶋陽子に仲間がいて悩む部分は一緒なのですがそんなに孤独ではないと思いました。小説では一人で異世界にやってきて一人で生死をさまよい、一人で悩む、ほんとうの孤独がありました。最初から最後まで「自分は被害者で哀れ」を強調し人に裏切られたら自分のことを棚にあげておいて他者を責める陽子に腹ただしく思いますが何故か陽子に頑張って欲しいという気持ちが、、、。

私も異世界に放り込まれて陽子の身の上になっても陽子のように暗くなっても生き続ける努力は持つでしょう。「誰もおしまない命なら自分だけも惜しんでやるんだ」の言葉のように。

私はアニメを見て小説を読みました。どちらからにしろアニメと小説はだいぶと違うのだなと思いましたが両方大好きです。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.237
(4pt)

現実味あふれるファンタジー

読む前にアニメ化したのを知っていたので、子供受けするようなファンタジーなんだろうと思いつつも手にとってみました。確かに中国系のファンタジーで、仙人もいれば麒麟という神獣も出てくる。ファンタジーの世界なんだけど、構成がしっかりしているからかただの夢物語では終わらない深さがあった。

世界は十二の国から成り立っていて、麒麟の選んだ王様が国を治め、中国の官僚制みたいなものを敷いて王はもちろん官吏も軍人も仙人になるから不老不死。日本の高校生だった主人公が、実はその世界から流されてきた人間でしかも麒麟が選んだ王だという。異世界に転がり込んだっていう設定だから、ファンタジーにつきものの世界の解説がまあ無理なく進む。主人公が異世界の存在を受け入れ、敵に狙われ流転しながら成長し、そして王座と共に背負うものの重圧に悩みっていうかんじでストーリーが展開する。行き倒れになりながら、過去の周りに合わせるだけだった自分から自我を生み出すようになる心理の過程がよかったと思う。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.236
(4pt)

現実味あふれるファンタジー

読む前にアニメ化したのを知っていたので、子供受けするようなファンタジーなんだろうと思いつつも手にとってみました。確かに中国系のファンタジーで、仙人もいれば麒麟という神獣も出てくる。ファンタジーの世界なんだけど、構成がしっかりしているからかただの夢物語では終わらない深さがあった。

世界は十二の国から成り立っていて、麒麟の選んだ王様が国を治め、中国の官僚制みたいなものを敷いて王はもちろん官吏も軍人も仙人になるから不老不死。日本の高校生だった主人公が、実はその世界から流されてきた人間でしかも麒麟が選んだ王だという。異世界に転がり込んだっていう設定だから、ファンタジーにつきものの世界の解説がまあ無理なく進む。主人公が異世界の存在を受け入れ、敵に狙われ流転しながら成長し、そして王座と共に背負うものの重圧に悩みっていうかんじでストーリーが展開する。行き倒れになりながら、過去の周りに合わせるだけだった自分から自我を生み出すようになる心理の過程がよかったと思う。
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.235
(4pt)

現実味あふれるファンタジー

読む前にアニメ化したのを知っていたので、子供受けするようなファンタジーなんだろうと思いつつも手にとってみました。確かに中国系のファンタジーで、仙人もいれば麒麟という神獣も出てくる。ファンタジーの世界なんだけど、構成がしっかりしているからかただの夢物語では終わらない深さがあった。

世界は十二の国から成り立っていて、麒麟の選んだ王様が国を治め、中国の官僚制みたいなものを敷いて王はもちろん官吏も軍人も仙人になるから不老不死。日本の高校生だった主人公が、実はその世界から流されてきた人間でしかも麒麟が選んだ王だという。異世界に転がり込んだっていう設定だから、ファンタジーにつきものの世界の解説がまあ無理なく進む。主人公が異世界の存在を受け入れ、敵に狙われ流転しながら成長し、そして王座と共に背負うものの重圧に悩みっていうかんじでストーリーが展開する。行き倒れになりながら、過去の周りに合わせるだけだった自分から自我を生み出すようになる心理の過程がよかったと思う。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.234
(5pt)

私的には世界4大ファンタジー

世界3大ファンタジー小説は「ナルニア国物語」「指輪物語」「ゲド戦記」だとされていますが、

日本ではこの「十二国記」も加えて4大ファンタジー小説としてもよいのではないでしょうか?

それほど素晴らしい完成度の小説だと思います!

学生時代には、シリーズを通して何度読み返したかしれません。

後に講談社文庫版で再発行されたことからもうかがえるように、

ファンタジーという分野に抵抗のない方ならば、大人でも充分に楽しめる小説だと思います。

…いや、むしろ、大人になってからの方がより深く理解できて楽しめるかもしれません。

イメージを崩されるのが嫌でアニメは見ていなかったのですが、先日恐る恐る見てみました。

アニメのほうのファンの方には申し訳ないのですが、私はやっぱり小説の方が面白かったと思います。

登場人物の繊細な心理描写や、見事に構築された世界観は、やはり文字の方がより詳細に生々しく伝わってくるものがあるように思いました。

ですので、アニメで十二国記を好きになった方には是非是非小説にも目を通していただきたいです!
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.233
(5pt)

私的には世界4大ファンタジー

世界3大ファンタジー小説は「ナルニア国物語」「指輪物語」「ゲド戦記」だとされていますが、

日本ではこの「十二国記」も加えて4大ファンタジー小説としてもよいのではないでしょうか?

それほど素晴らしい完成度の小説だと思います!

学生時代には、シリーズを通して何度読み返したかしれません。

後に講談社文庫版で再発行されたことからもうかがえるように、

ファンタジーという分野に抵抗のない方ならば、大人でも充分に楽しめる小説だと思います。

…いや、むしろ、大人になってからの方がより深く理解できて楽しめるかもしれません。

イメージを崩されるのが嫌でアニメは見ていなかったのですが、先日恐る恐る見てみました。

アニメのほうのファンの方には申し訳ないのですが、私はやっぱり小説の方が面白かったと思います。

登場人物の繊細な心理描写や、見事に構築された世界観は、やはり文字の方がより詳細に生々しく伝わってくるものがあるように思いました。

ですので、アニメで十二国記を好きになった方には是非是非小説にも目を通していただきたいです!
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.232
(5pt)

私的には世界4大ファンタジー

世界3大ファンタジー小説は「ナルニア国物語」「指輪物語」「ゲド戦記」だとされていますが、

日本ではこの「十二国記」も加えて4大ファンタジー小説としてもよいのではないでしょうか?

それほど素晴らしい完成度の小説だと思います!

学生時代には、シリーズを通して何度読み返したかしれません。

後に講談社文庫版で再発行されたことからもうかがえるように、

ファンタジーという分野に抵抗のない方ならば、大人でも充分に楽しめる小説だと思います。

…いや、むしろ、大人になってからの方がより深く理解できて楽しめるかもしれません。

イメージを崩されるのが嫌でアニメは見ていなかったのですが、先日恐る恐る見てみました。

アニメのほうのファンの方には申し訳ないのですが、私はやっぱり小説の方が面白かったと思います。

登場人物の繊細な心理描写や、見事に構築された世界観は、やはり文字の方がより詳細に生々しく伝わってくるものがあるように思いました。

ですので、アニメで十二国記を好きになった方には是非是非小説にも目を通していただきたいです!
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.231
(5pt)

面白い

普通は使命を与えられて苦悩しながらも、突き進んでいく話が多いなか主人公の陽子は苦悩ばかり。

切り口が違うと思いながらも、最初のうちは共感が持てなくてあんまり面白くないかもと思っていましたが、いつのまにか引き込まれていました。

普通の高校生が突然異世界に飛び込んだら、張り切って戦うなんてありえませんから、小野さんの描く陽子が置かれた状況を否定し、怯えるさまは本当に普通の人って感じでした。

人間の弱い面が多く描かれているけれど、それだけじゃなくて人間にも強い意志があれば打ち勝っていけるという思いがこめられていると思いました。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.230
(5pt)

面白い

普通は使命を与えられて苦悩しながらも、突き進んでいく話が多いなか主人公の陽子は苦悩ばかり。

切り口が違うと思いながらも、最初のうちは共感が持てなくてあんまり面白くないかもと思っていましたが、いつのまにか引き込まれていました。

普通の高校生が突然異世界に飛び込んだら、張り切って戦うなんてありえませんから、小野さんの描く陽子が置かれた状況を否定し、怯えるさまは本当に普通の人って感じでした。

人間の弱い面が多く描かれているけれど、それだけじゃなくて人間にも強い意志があれば打ち勝っていけるという思いがこめられていると思いました。
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240523
No.229
(5pt)

面白い

普通は使命を与えられて苦悩しながらも、突き進んでいく話が多いなか主人公の陽子は苦悩ばかり。

切り口が違うと思いながらも、最初のうちは共感が持てなくてあんまり面白くないかもと思っていましたが、いつのまにか引き込まれていました。

普通の高校生が突然異世界に飛び込んだら、張り切って戦うなんてありえませんから、小野さんの描く陽子が置かれた状況を否定し、怯えるさまは本当に普通の人って感じでした。

人間の弱い面が多く描かれているけれど、それだけじゃなくて人間にも強い意志があれば打ち勝っていけるという思いがこめられていると思いました。
月の影 影の海(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(上) (講談社文庫)より
4062647737
No.228
(4pt)

役割を生きることの難しさ

急に読みたくなって、本箱から取り出した十二国記。やはり読ませます。

 この巻は、主人公・陽子が、本来彼女が属する異世界に連れ戻され、苦難の末に王となるまでを描いた作品です。それにしても暗いなあ。人間の心の醜さや弱さ、卑怯さを、しつこいまでに書き続ける上巻。下巻で盟友・楽俊が出てくるまでは、本当に鬱々としている。しかも、それが図星。

 人が自分らしく生きるとはどういうことでしょう。社会の中で、自分に求められている役割を果たすこと。日本における陽子にとっては、「敵を作らず、誰をも傷つけないよい子」を演じることでした。しかし、よい子たらんとする陽子の努力は、傍目には「本心を出さない表面だけ付き合いをするの人間」としか写らない。一方、十二国における陽子は「天命により麒麟に選ばれ、荒廃した国土を救うことを運命付けられた王」という役割を求められます。ただの女子高生だった彼女にとっては、ほとんど不可能に近い。しかし、運命は容赦なく陽子を戦いの中へと駆り立てていくのです。最終的には、無事王位につくものの、陽子の未来が決して安穏ではないことは容易に想像がつきます。

 巻末に付された、いかにも歴史書らしい記述の文章がいいなあ。上下巻を費やす陽子の波乱万丈の運命も、歴史の中で見るとたったこれだけになるというのも、まさしくその通りだと、歴史に名を残さない庶民は思うのです。
月の影 影の海(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) (講談社文庫)より
4062647745
No.227
(4pt)

役割を生きることの難しさ

急に読みたくなって、本箱から取り出した十二国記。やはり読ませます。

 この巻は、主人公・陽子が、本来彼女が属する異世界に連れ戻され、苦難の末に王となるまでを描いた作品です。それにしても暗いなあ。人間の心の醜さや弱さ、卑怯さを、しつこいまでに書き続ける上巻。下巻で盟友・楽俊が出てくるまでは、本当に鬱々としている。しかも、それが図星。

 人が自分らしく生きるとはどういうことでしょう。社会の中で、自分に求められている役割を果たすこと。日本における陽子にとっては、「敵を作らず、誰をも傷つけないよい子」を演じることでした。しかし、よい子たらんとする陽子の努力は、傍目には「本心を出さない表面だけ付き合いをするの人間」としか写らない。一方、十二国における陽子は「天命により麒麟に選ばれ、荒廃した国土を救うことを運命付けられた王」という役割を求められます。ただの女子高生だった彼女にとっては、ほとんど不可能に近い。しかし、運命は容赦なく陽子を戦いの中へと駆り立てていくのです。最終的には、無事王位につくものの、陽子の未来が決して安穏ではないことは容易に想像がつきます。

 巻末に付された、いかにも歴史書らしい記述の文章がいいなあ。上下巻を費やす陽子の波乱万丈の運命も、歴史の中で見るとたったこれだけになるというのも、まさしくその通りだと、歴史に名を残さない庶民は思うのです。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.226
(4pt)

役割を生きることの難しさ

急に読みたくなって、本箱から取り出した十二国記。やはり読ませます。

 この巻は、主人公・陽子が、本来彼女が属する異世界に連れ戻され、苦難の末に王となるまでを描いた作品です。それにしても暗いなあ。人間の心の醜さや弱さ、卑怯さを、しつこいまでに書き続ける上巻。下巻で盟友・楽俊が出てくるまでは、本当に鬱々としている。しかも、それが図星。

 人が自分らしく生きるとはどういうことでしょう。社会の中で、自分に求められている役割を果たすこと。日本における陽子にとっては、「敵を作らず、誰をも傷つけないよい子」を演じることでした。しかし、よい子たらんとする陽子の努力は、傍目には「本心を出さない表面だけ付き合いをするの人間」としか写らない。一方、十二国における陽子は「天命により麒麟に選ばれ、荒廃した国土を救うことを運命付けられた王」という役割を求められます。ただの女子高生だった彼女にとっては、ほとんど不可能に近い。しかし、運命は容赦なく陽子を戦いの中へと駆り立てていくのです。最終的には、無事王位につくものの、陽子の未来が決して安穏ではないことは容易に想像がつきます。

 巻末に付された、いかにも歴史書らしい記述の文章がいいなあ。上下巻を費やす陽子の波乱万丈の運命も、歴史の中で見るとたったこれだけになるというのも、まさしくその通りだと、歴史に名を残さない庶民は思うのです。
月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)より
4101240531
No.225
(5pt)

自分は自分。人は人。

この本は、NHKアニメにもなった「十二国記」の原作であり、本シリーズの一作目でもあります。

これは単なる冒険ファンタジーではないと私は思います。

舞台こそ古代中国に似た異世界であるものの、主人公の心の成長記に他なりません。

自分の在りように悩み苦しみ、信じ裏切られ、信じられ裏切り、期待し絶望し。

この本は、どんな本を読んでも、カウンセリングをしても、

私の心にはピンとこなかったことを教えてくれました。

 「おいらは陽子に信じてもらいたかった。

  だから信じてもらえりゃ嬉しいし、信じてもらえなかったら寂しい。

  それはおいらの問題。

  おいらを信じるのも信じないのも陽子の勝手だ。

  おいらを信じて陽子は得をするかもしれねえし、損をするかもしれねえ。

  けどそれは陽子の問題だな」

どうしても分からなかった、一見単純な「自分の問題。相手の問題。」ということが、

すうっと私の心に入ってきました。

もしあなたも、「頭では分かるけど、理屈は分かるけど、理解できない!」

と思って苦しんでいたら、ぜひこの本を読んでみてください。

もしあなたの知っている誰かが悩んだり苦しんでいたりしたら、

ぜひこの本をプレゼントしてあげてください。

この本をプレゼントするなら、ぜひ挿絵が綺麗なホワイトハート文庫で!

その挿絵がちょっと、という場合はふつうの文庫で。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) Amazon書評・レビュー: 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717