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向こう側の遊園(カマラとアマラの丘)



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【この小説が収録されている参考書籍】
カマラとアマラの丘
向こう側の遊園 (講談社文庫)

向こう側の遊園(カマラとアマラの丘)の評価: 3.40/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

静かにえぐりこんでくる

『カマラとアマラの丘(12年09月)』を改題して文庫化.四編の連作短篇集になります.

人と動物の『わかりやすい』感動ものかと思いきや,良い意味でそれを裏切る作品で,
命の扱いであったり愛護精神といった,動物に対する人間の身勝手さを描いた篇が多く,
主人公の言動を含め,とても静かに,それでいて強烈にえぐられるような感覚を覚えます.

また,生と死やそれにまつわる人たちを見せ,気持ちのいいやり取りは少ないですが,
ミステリの要素を織り交ぜるなど,『おもしろさ』もある少し不思議な魅力の漂う一冊.
さらに,重苦しい雰囲気の中,月明かりの下で咲き乱れる花々の姿が強い印象を残します.
このほか,前置きははじめの一章だけ,以降はスッと物語へと入っていくのもよかったです.

その反面,幻想的にも映った主人公の立ち振る舞い,不思議な能力や過去については,
思わせぶりだった割にはハッキリしないままで,その点は少し気になってしまいました.
カマラとアマラの丘Amazon書評・レビュー:カマラとアマラの丘より
4062175274

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