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錨を上げよ
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【この小説が収録されている参考書籍】
錨を上げよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全262件 161~180 9/14ページ
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読んでる間こんなに楽しい思いができた本は他にあっただろうか。この続編を書いてから引退して頂きたいと心から思う。 | ||||
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わたしの時代、社会の空気感が著されていて、共感出来る。ちょとくどいかな! | ||||
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破天荒の極みのような男、作田又三の物語、その後編です。 社会人になってからも彼の奔放な生き様は変わることなく、本巻においてもその姿がスリリングに描かれています。 各地を転々とし、様々なトラブルを巻き起こし、あるいは巻き込まれ、傷つき、打ちのめされながらも、自らの思いや欲望に抗うことなく激情のままに生きていきます。 しかし、本書の後半過ぎ辺りから物語は大きな転換点を迎えることになります。 そのキーパーソンとなるのが、久子、保子、そして影山の3名のキャラクターです。 この3人を通じて、又三は自分が有する「愛」というものの正体について、その欺瞞性を知らしめられることになります。 決定打となったのが放浪中にタイで知り合った影山から投げつけられた言葉であり、これにより又三は、これまでの自分が如何に身勝手な感情を相手の女性たちにぶつけていたのかを思い知らされます。 それまでの人生において、自らの気持ちに嘘偽りなく、彼流の誠実さをもって多くの女性たちに愛を捧げてきた又三。 しかしながら、真に彼のことを愛したと思しき2人の女性に対し、彼の態度はあまりに無慈悲で冷酷で、身勝手なものでした。 風俗嬢として働いていた過去を持つ久子に対しては、その過去を受け入れること出来ず、酷い非難の言葉を浴びせかけた上で一方的に付き放してしまいます。 かと思えば、一度その怒りが収まると、今度は体よく復縁を迫ったりと、全く節操がありません。 唯一人結婚して幸せで満ち足りた生活をやっと手に入れたと思った保子に対しては、たった一回の過ちを赦すことが出来ず、泣きすがる彼女の話をまともに聞こうともせず、こちらも一方的に離婚してしまいます。 確かに、浮気現場を直接目にしてしまっては憤懣やるかたない激情に襲われるのは当然ではありますが、それじゃお前はどうなんだという思いが込み上げてきたりもして・・・ここでの又三の態度には本当に辟易させられました。 ・・・で、案の定後になってまたもや未練がましい想いを彼女に対して持ち続けたりもしています。 という具合に、とにかく彼の態度は終始身勝手なものであり、僕の個人的な感覚とは全く相容れないものでありました。 物語の終章になって登場した影山という男は、そんな僕のモヤモヤとした気持ちを一気に吹き払ってくれた存在であり、又三の「愛」の欺瞞性をものの見事に喝破してくれたのです。 ここに来てようやく、この物語全体が内包していた主テーマの一端が明らかにされたという思いを強く抱くことができました。 男性が女性に対して抱くありとあらゆる形での情愛。 その本質について熟考させるのが本作の大きなテーマのひとつである。 ・・・個人的には、本作についてそのような作品であったのではないのかと、思うようになりました。 ただし、それは明らかに本作を語る上での一側面にしか過ぎないであろうことは、僕も重々理解はしているつもりです。 本書には、又三が生きたこの時代に存在していた、ありとあらゆる社会的及び思想的な背景も網羅されており、著者は折に触れそうした諸々についても主人公を通じて再三に渡って浮かび上がらせています。 そうした部分も絡めながらこの作品は熟読していかないと、その奥深いところにある核心を知ることは出来ないと思うのです。 百田さんは、本作品を「純文学」として上梓されています。 上辺にある読みやすさだけにつられてさぁーっと読み切ってしまうと、とんでもない誤読を犯してしまう危険性を内包した作品であるとも思います。 本来は、何度も読み返すのがベストな作品であるとは思いますが、如何せん尺が長いため、おいそれとそういう訳にもいきません。 本作が有する真の主題_それは一つではないような気はしますが_、それを知悉するには、まだまだ長い長い時間が掛かりそうです。 | ||||
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この本は、作田又三という破天荒な男を主人公とする物語です。 とにかくバイタリティに溢れた男であり、その行動力たるやハンパじゃありません。 こうと決めたらとことんまでやり抜き、いくら叩きのめされようが足蹴にされようが、ゴキブリ並みの生命力で這い上がってきます。 自分の欲望に対しては極度に忠実であり、自制という行動規範はほぼ皆無に等しい面もあります。 不思議に人を惹きつける面もあるらしく、本人が思っているほど孤独が似合うような男でもありません。 但し、それは両極端な面も多分にあって、嫌われる人間にはとことん嫌われるという人でもあります。 要するに、極めて人間味に溢れた人物像が彼の中には存在していて、とにかく面白い人物であることは確かなのです。 そのぶっ飛んだ言動や行動力に、誰もが唖然とさせられる、そういった類の人物なのです。 しかしながら、そうした性格であるが故に、そこに起因するダークサイドもまた彼には厳然として存在しています。 身勝手、自己チュー、横柄、短気、下品、粗暴、すぐに手が出る・・・等々。 おまけに一度気が抜けると途端に怠け癖が出てきて、とてつもなくだらしない人間になってしまいます。 著しく安定性を欠いた性質の持ち主であり、傍目に映るその姿は、まさしく風来坊と言って良いでしょう。 本書は、そんな又三の半生を描いた物語であり、この上巻では出生から学生時代までが描かれています。 で、上述したようなそうした彼の性格でありますから、本書ではとにかく徹底的に暴れまくっています。 そしてその生き様というのはまさしく野生児そのもので、まるでジェットコースターにでも乗っているかの如くの目まぐるしいライフスタイルを目の当たりにすることが出来ます。 ・・・そして、そんな又三の姿がとにかく面白い! スリリングかつスピーディーなストーリー展開に、ハラハラドキドキさせられるのです! ページをめくる手が止まらなくなってしまうのです! ・・・しかしながら、読み進めていく内に、ハタと気付かされます。 「この物語の落としどころって、一体どこにあるのだろう?」 「面白いのは間違いないけど、正直何の感動も得られない物語だよな」 「大体、この主人公、確かに珍しいタイプの面白いキャラクターではあるけれど、全く共感できない!それどころか、あまりにも自分勝手な部分が目に付いて、うんざりさせられる!」 特に、女性に対する異常なまでの執着については、ほとほと辟易させられたりもします。 ・・・そう、彼は惚れた女性に対しては、他の何よりも欲望を丸出しにするタイプの男なのです。 何度も何度もぺしゃんこにさせられながらも、彼は不屈の精神力で(?)、女を求め続けるのです。・・・ ・・・最高に面白いけど、若干うんざりかな・・・ 例えようのない複雑な気持ちを抱えつつ、この上巻を読み終えたというのが、偽らざる僕の本音だったりします。 しかしながら、この物語の本分は下巻の方にこそありました。 本書はそこに至るための前振りであり伏線でしかなかったのです。 | ||||
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昭和三十年代の大阪が生き生きと描かれており、主人公である「作田又三」が著者の百田尚樹氏とダブルと思われる箇所も随所に鏤められている気がする。 社会背景など読者の実体験と重ね合わせて読み進むうちに、まるで本と”会話”をしているような感覚にさえなる。 主人公の「又三」が破天荒な振る舞いと、一人称で「ぼく」として描かれているのも興味がふかい。 多くの男性読者が大なり小なり「又三」と重なり合う経験は、まさに百田ワールドの面目躍如と感じました。 再読(読み返し)も楽しみな一編です。 | ||||
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上巻では比較的なじみのある昭和三十年代から下巻では昭和60年頃までの時代背景で描かれています。 残念ながら小説の風景が個人的には想像の域を超えることがなく上巻ほどの脳内視覚化は出来ませんでした。 はらはら、ドキドキのめちゃくちゃ「又三」ですが、女性に対する”愛”は、それなりに極めて真摯であることが書き上げられており、タイプの違う”女性愛”観も登場し、自分を省みると今は失くしてしまった”甘酸っぱい”感覚が甦ってきます。 エンターテイメント作品であれば読後に”プロット巧みさ”など、作品自体によって完結されると思うのですが、この「碇を上げよ」(上・下)では、作品と会話をして、読者自身が作品を補完して完成される感じました。 その意味から30歳で読まれた方と還暦を過ぎた昭和三十年生まれが読んだ場合では全体の感想は大きく異なるとおもいます。 又同じ読者でも作品のど真中の20代、30代で読まれた場合と60過ぎで読まれた場合では読後観は全く異なるのではないでしょうか。 私は昭和三十年生まれですが、高校同窓会で男同士で話題となる一冊となること請け合いです。 | ||||
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百田さんの自伝的純文学作品。もう読み出したらやめられない。作家・百田尚樹の原点、全てがある。特に70年代に中高生、大学生で、バブルも体験した世代にとっては、ぐっと来るエピソードがてんこ盛り。特に左翼の暴力話、当たり前のようにあったな。百田氏の小説、脳内に「映像として」残る感じ。8年前に読んだのに今でも体験した事実みたいにビビッドに脳内に甦る。本当に読んで良かった。 | ||||
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これでもかと言うほどのボディーブローの連続です。「永遠のゼロ」のヤクザの親分となぜか重なりました。自分の道は自分で開く、汚いこともいとわない。平和ボケの日本人には好き嫌いがはっきりするが、私は気に入っている。また数年後に読み返すだろう。 | ||||
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一途で身勝手で強烈な愛情に自らも翻弄される男。身につまされる。大切な作品。 百田氏の著作いろいろ読んだけど、文体と内容の親和性・整合性という点で完成度が高く、百田尚樹ならではの作品という感じがする。 それと、主人公を通して、百田さんの小説に対する真っ直ぐな思いが伝わってくる。 これを評価しない文学賞を評価しない。流行語大賞のように、誰も見向きもしなくなることだろう。 売上や人気とは関係なく、文句なく、百田尚樹の代表作と思う。 (でも、やっぱり『ボックス』が一番好き。) | ||||
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ガマンがまんで読み終えて、ホントがっかりですわ。 いつどのようにストーリーが変化していくかを期待した自分が馬鹿だった。 ただただ長いだけの自己満足時代背景小説。同じ世代として、そこだけの内容。 「百田〜、これで良いのか?」と問いたい。 この生き方を通して、いったい何が言いたいノ? | ||||
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『この男、いったい、何者か。。 昭和30年大阪下町生まれ。その名は、作田又三。 下品で、ずるくて、しぶとくて、ルール無視でもお構いなし。 人生の至る所で敗北を喫しながらも、絶対にへこたれない不屈の男。』 これは凄い。 今、上巻の終盤まで読み終えましたが圧倒されました。 とにかく、無茶苦茶、面白い。百田尚樹さんの作品の中では ベスト1になるかもしれません。評価は低いのですが自分は好きです。 破天荒な主人公で失敗を繰り返しますが、そのたびに新たな挑戦に 果敢に挑む主人公の姿が素晴らしい。百田さんが若い頃に書いたと 言われていますが、改めて百田さんの才能を感じましたね。 読んでいると時には爆笑し、時には関心するようなこともあり、本当に 凄いです。 この本は上巻も下巻も買いましたが、買って本当に良かったです。 とにかく、面白い。読み応えがあります。 | ||||
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愛について年代ごとに考えさせられる作品でした。 生きるということ、仕事をするということ、他人をみて自分の決断をくだすこと、共感できる部分が多く、自分自身が耳を真っ赤にしながら読んでました。 読後感はなにか頭の中の記憶や未来こうしたいという想いとのすり合わせというか、考察みたいなものが残ってて心がグラグラしています。 激高したかと思えば、冷静になったり、大恋愛したかと思えば、大失恋したり、物凄く長いジェットコースターで、上下合わせて約1200ページと物凄く長い。上巻はゆっくりひと月ほどかけて読んだのですが、下巻は一気に10日ほどで、のめり込むように読めました。 | ||||
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百田尚樹氏のデビュー作は、言うまでも無く『永遠の0』だが この作品は、それよりも遥か以前に書かれたものなので 実質的な処女作と言える。 だから、『永遠の0』以降の作品と比較すると かなり粗削りな面がある。 ページ数も多く、しかも上下巻に分かれているから 読み終えるのには、かなり時間が掛かる。 しかし、やはりそこは百田氏の才能なのだろう。 読書好きならば、必ず引き込まれるに違いない。 苦痛を感じさせない。 内容は詳しく書かないが どうしようもない荒くれ者の成長物語だ。 『自伝』とも位置付けられるような作品なので 「どこまでが本当なのだろう?」と 想像を膨らませながら読むという楽しみ方もできる。 | ||||
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百田尚樹氏のデビュー作は、言うまでも無く『永遠の0』だが この作品は、それよりも遥か以前に書かれたものなので 実質的な処女作と言える。 だから、『永遠の0』以降の作品と比較すると かなり粗削りな面がある。 ページ数も多く、しかも上下巻に分かれているから 読み終えるのには、かなり時間が掛かる。 しかし、やはりそこは百田氏の才能なのだろう。 読書好きならば、必ず引き込まれるに違いない。 苦痛は感じない。 内容は詳しく書かないが どうしようもない荒くれ者の成長物語だ。 『自伝』とも位置付けられるような作品なので 「どこまでが本当なのだろう?」と 想像を膨らませながら読むという楽しみ方もできる。 | ||||
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時が経つのを忘れてどんどん読み進めてしまう魅力。 又三の行動力。 | ||||
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「永遠の0」の作者ですがこれも面白かったです。 花村萬月の「百万遍」を連想させる内容で,ちょうど今の僕と同じ歳で終わる点が良かったです。 ずっと読みたかった本でしたし,圧倒される量を読み終え感無量です。しかし,人に薦めようとは思いません。 | ||||
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「永遠の0」の作者ですがこれも面白かったです。 花村萬月の「百万遍」を連想させる内容で,ちょうど今の僕と同じ歳で終わる点が良かったです。 ずっと読みたかった本でしたし,圧倒される量を読み終え感無量です。しかし,人に薦めようとは思いません。 | ||||
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ある一人の少年時代から始まる 同じ人の流れではなくなるのが少しわかりずらい | ||||
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百田尚樹の自伝かと思いきや子供時代から30歳ぐらいまで破天荒な人生が目まぐるしく変わる | ||||
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読み応えのあるものでした。長編でしたが、一気に読めました。お薦めです。 | ||||
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