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錨を上げよ



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錨を上げよの評価: 4.08/5点 レビュー 262件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全262件 241~260 13/14ページ
No.22:
(3pt)

不思議な「長」大作

上下1,200ページにわたる超大作。ボックス!で魅了された百田尚樹。私より10年ほど先行して私小説的に昭和の風俗が描かれており、そこは面白い。密漁船や放送作家、外国人買付人などを転々とし、さまざまな人と行き交いながら「生」とは、「愛」とはをつきつめていく。が、何も残らない、残せない主人公。
 長い、長い小説である。しかしもう読むの止めようか、でも止められない…で最後まで結構一気に読んでしまう不思議な作品。こうして、よくわからないままに引き込まれていくのが、自分の未熟さの顕れか。この作品はもしかしたら自分自身の鏡なのかもしれない。その意味で、極めて興味深い作品だ。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.21:
(1pt)

主人公に共感出来ない

「ライ麦畑でつかまえて」が好きな人は好きになれるのではないだろうか?

しかし主人公の作田又三がホールデン・コールフィールドと違うのは、ホールデンよりも遙かに暴力的で破壊的な言動を繰り返す点だろう。
しかも「ライ麦畑でつかまえて」がわずか数日の出来事の物語であるの対し、本作は物心ついた頃から中年になるまでの出来事が書かれているためページ数も比較にならないほど多い。

若者特有の青い持論で武装しながらそれとは真逆の行動を取る様は自身に覚えがある人には感情移入出来るかもしれないが、そこまでひねくれた人生を送ってこなかった人には、今風で言うところのDQNの半生をその支離滅裂なコメントと共に遙かに長い時間つき合わされる事になる。

自分はホールデンにも共感出来なかった人間なので今作の作田にも全く共感出来なかった。
むしろ胸くそ悪くなる一方だった。

作者の他の作品は大変良かったが、これは全く受け入れられなかった。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.20:
(4pt)

それなりに楽しめる

純情で奔放な主人公の20代から30代までの人生を描いている。厳しい仕事環境や失恋もどくとくのユーモアあふれる描写で読みやすかった。突拍子のない展開に違和感もなくはないがそれなりに楽しめる。
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)より
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No.19:
(4pt)

これが実話に基づくとしたら驚きだ

上下巻合わせて1100頁の大長編で、読み終わた時には正直言って疲れたが、読み応えのある作品だった。

本書の主人公の作田又三には作者自身が投影されているとのことだが、ここに書いてることが事実に基づくとしたら驚きだ。何しろ主人公の生き方は無茶苦茶だからだ。
小さい頃からかッとなると抑えがきかない性格で喧嘩を繰り返し、停学になったことは数知れず。行きあたりばったりの生き方を続け、高校を卒業して就職するもすぐに首になり、その後思い直して受験勉強をして大学に入学するが、そこも中退してしまう。こんな生き方を続けた挙句に、テレビ業界で成功して人気作家になったとしたら人生は実に不思議だ。

ただ、ここまでハチャメチャな生き方を貫ぬくことは常人には無理であり、常識人の自分には少し羨ましくも見える。普通の人間の何倍もの人生経験を積んだのは間違いないだろう。数多くの女性との出会いと別れもストレートに描かれているが、女たちが彼に惹かれる一方で、最後は別れを選択する気持ちがわかる気がした。

本書は又三が30代前半で、別れた妻と切ない再開をするシーンで終わるが、このあと主人公はどう生きたのか。続編を是非期待したい。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.18:
(2pt)

これで・・・・・・いいのか?

「永遠の0」がよかったのと、帯のうたい文句にほだされて読みましたが、一言で言うと
期待はずれでした。もっともっと破天荒で豪傑な主人公を想像していただけに、肩透かし
感は否めません。確かに幼少期から高校時代までの「あの頃僕らはアホでした」的なやん
ちゃ振りはほほえましく思えましたが、大学以降の意志の弱さや女性関係で何度も繰り返
す思いこみの強さ、加えて全く成長しない軽率な行動の連続には不快感が伴いました。
正直なところ、作者が何を描きたかったのか私には理解できません。
少しばかり溜飲を下げたのは、デキの悪い弟と妻の浮気相手をぶちのめした場面くらいで
しょうか。
確かに大作には違いないでしょうが、ただただ長いだけの作品ですね。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.17:
(4pt)

これは戦後の庶民の歴史私小説

百田尚樹が、20代のとき描いた長編私小説を今回世に出した。
今だから面白い、戦後の庶民の歴史が次々と出て来る。まあ、小説
としてなB級なのだろうけれど、そうだそうだ、と共感できる場面
がたくさんあった。団塊世代目当ての出版社の思惑が手に取るよう
に分かるが、それでも百田のテンポの早い語りがぐいぐい読ませて
くれる。しいて言えば、無駄な場面も多いところが星ひとつ落とす。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.16:
(5pt)

丸一日かかりました。

感想はとにかく長い!上巻を読み終えた時点で 朝から読み始めてすでに夕方。
しかし時間を忘れさせる面白さでした。
主人公が自分と8歳違いなのでだいぶ時代背景がかぶり、またあまりにも特出したキャラクターの
言動でグイグイひきこまれます。
下巻もこの調子で、、、、、ねたばれになるので、、、
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No.15:
(5pt)

都合土日二日かかりました。

上下巻通じて土日2日間ずっと読みました。
物語のスピード感でぐいぐい引き込まれてしまいました。
波乱万丈の半生!まだまだ続くのでしょう。続編を期待します。
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)より
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No.14:
(5pt)

人間讃歌?!なのだろうか?

ウニの密漁の部分は、緊迫感等があり非常に面白かった。命を賭けた戦いに感動もした。 人生は全て確率であり、運命なんという上等なものではないということは伝わってきた。 我々人間は所詮は社会の奴隷であることも嫌というほど伝わってきた。 アウトローの生き方が、末路においていかに絶望的で悲惨であるかも又三の人生から学びとれた。 人生はいつどうなるかわからない。しかし、又三はあまりにも学習能力がなかったと思うのは私だけだろうか? 人間讃歌であるはずの物語が、最後は全てに潜在価値のない、つまり動機・主観的、これでいうなれば錨次第だというだけで、全くとして虚しい終わりだった。 その部分を除けばよかったりもするだろうが、事実の焼き回しの連続は正直疲れてしまった。 確かに面白いし、凄い大作ではありが、どうもしまりがないと私は思ってしまったが、残念な部分はあるにせよ、大変面白い作品だった。 それと、インテリの大量生産による家畜化という皮肉はおおいに共感できた。

追記:又三の人生は破天荒であり、それは過ぎ去りし時代の黄昏かに思えるが、実際は違うだろ。今まさに又三のような人生をおくらざるを得ない社会不適合者が日々量産されているわけだ。そんな事情もあるわけだから、もう少しあんなしまりのない終わりをせずに、是非とも成功と幸福を得て終わらせてほしかった。それが非常に残念だった。
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)より
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No.13:
(5pt)

People's Champ ?!

何か惰性の中にいながら読み進めたのだが、知らず知らずのうちにこの世界にのめりこんでいった。

確かに、勧められた時、読んでいる内に嫌になると言われたとおり、いささか嫌気のさすような例えとまわりくどさに困惑したものの十分に楽しめた。

主人公は異端児又三なのだが、決して異端児ではないと思う。自分が異端者であることがそれをそうさせているのだろうが、とにかく読者は恵まれた才能やエリートを主人公に望んでいるのではないことを確実できた。庶民の英雄、自分と表裏一体の英雄を望んでいるのだと。

内容はまるで誰かの手記を読んでいるようであり、LOSTや韓流ドラマ、昼ドラを見ているかのような日々の事象を書き綴っているのだが、これが自分の人生を再体験させているかのようで私としてはよかった。

時間に余裕のない人にはお勧めできる分量ではないが、疲れはするが、ストレス少なく楽しめる作品だと思う。

一読するだけの価値はあると思う。下を読むのが楽しみだ。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.12:
(1pt)

とにかく長い・・・

ただただ長かった・・・。
大好きな作家さんなので、期待し過ぎたのかもしれません。
もう少しコンパクトであったなら、楽しく読めたように思います。
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No.11:
(1pt)

ただただ・・しんどい

百田さんの「永遠の0」「輝く夜」「影法師」など読んで好きでしたが、これはもうただしんどいだけの本です。

何を主題にこれをお書きになったのか、理解に苦しみました。ただ長いだけ。

世の中には良い本がたくさんあるのに、これに時間を取るのは無駄だと思いました。

日頃本を読まない人が、これ読んだら読書が嫌いになりそう。
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No.10:
(5pt)

まだまだ読みたい

超大作である。古い言い方をすれば男のロマンが凝縮された熱い物語。
又三の生き方に憧れたり、共感したり、嫉妬したり、反発心を持ったり…主人公の生き方にのめり込んでいるうちに上下刊をあっというまに読み終えていた。文章に時々出てくる文芸的な例えは難しくわからないところもあったが、そんなことを差し引いても十分に楽しめた。今作は本屋大賞にノミネートされているとのこと。大賞をとってほしいような、ほしくないんうな…複雑な心境です。
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No.9:
(5pt)

面白かった!

1970年代から1980年代にかけて、昭和の世相を背景に主人公又三
の生きざまを描いた青春小説。などという説明では陳腐に思えてし
まうほど荒々しいエネルギーに満ちた小説だ。

私は主人公と同年代ということもあって、大学、仕事、女性などに
関する価値観に共鳴するところが多くあった。その為、2400枚とい
う上下巻を一気に読み切った。
特に下巻になってからは、頁を繰る手ももどかしい程に物語に引き
込まれた。

又造の生きざまは破天荒なように見えて、実は誠実さと愛という芯が
通っている。人を騙したり、陥れたりしてまで幸せになりたくない。
いくら社会の仕組みとはいえ、理不尽なことに唯々諾々と従うのは嫌
だ。女を愛する時は命をかけて愛する。
いずれも現代社会に欠けているものではないだろうか。
この時代はどんな境遇からでも、死に物狂いで頑張れば這い上がる事
が出来た。やり直しのきく時代だった。
ありふれた幸せを選んだ人も、ありふれた幸せに背を向けて生きて来
た人にも読んで欲しい。

永遠の0とは違った感動がこの本にはある。
百田尚樹さんありがとう。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.8:
(5pt)

人生という航海の荒波にのまれて大きく舵を切りながらもなんとか生きていく男の生き様が楽

日本の高度成長の時代に誕生した破天荒な男、作田又三の生き様を描いた物語。

上巻は作田又三の誕生から関西での学生時代の生き方が中心に描かれており、下巻は関西を飛び出して社会に出て働き始めてからの生き方が中心に描かれているのだが、無鉄砲で何をしでかすか分からない又三の生き様は大いに楽しめた。特に下巻では次から次へと新しいことが起こり、笑いが抑えられない場面が多かった。

又三の人生にはいくつになっても決められたコースがなく、多くが恋愛に左右されながら夢を追いかける状態で、失恋をきっかけに大きく人生が変わることも珍しくない。まさに人生という航海の荒波にのまれて大きく舵を切りながらもなんとか生きていく、その生き様そのものがおもしろかった。

本書の下巻で又三の友人が言った言葉も印象に残った。

「昔は生きることが人生の最大目標だった。働くことが生きることで、それ自体が喜びであり、誇りであり、家族への愛の行為になっていた。ところが現代の繁栄は生きることからの闘争から解放され生き方や職業を選択できるようになった結果、多くの人が混乱し、生活も仕事も愛も何一つ確信を持って掴むことができないでいる。また、生きることが何より大事であった時代は、逆にそれだからこそ家族と愛する人が人生の何よりの拠りどころであり支えになっていた。ところが今や、家族の結びつきが最も弱くなった時代がやってきて、現代ではもはや夫婦は単なる男女の結びつきにすぎなくなった」

だからどうすればいいのか、という答えはそれぞれの人生で何を大事にするのか考えてもがきながら見つけていくしかないと思う。
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No.7:
(3pt)

作家の力量からすると

正直なところ、上巻からちょっとうんざりするところが多々あった。
この話は結局どこに行きつくのか、という期待感だけで下巻に移ったのだが。
これだけの長い話の期待感はついに見いだせなかった。
ダラダラ感が払しょくできないまま、消化不良で終わってしまった。

力量は認めるし、作家買いしてしまう魅力はある。
こんなに書きこまず、ドレスダウンした文章だったら、もっと明確に見えてくるものがあったのではないかと思う。
次を期待する。
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No.6:
(5pt)

(実質的には)デビュー作

新進気鋭の作家(決して若くはないですが…)百田尚樹渾身の一作です。「輝く夜」の解説によると彼が初めて書いた小説とのことです。

ストーリーは綺麗に時系列に沿っています。著者の思い出も入っているのでしょう。終戦後まもない大阪が脳内に鮮やかに浮かんできました。
私は平成生まれで、現在大阪に住んでいるのですが、数十年前の大阪は今とここまで違うのかとカルチャーショックを受けました。
逆に著者と同年代の方でしたら、思わずうなずくところもあるのではないでしょうか。
「永遠の0」でもそうでしたが、この著者は過去の時代へ引っ張りこむのが非常に巧みですね。

他の方もお書きになっていますが、主人公に同調できるかどうかでこの本の評価は変わってくると思います。
私自身は同調できるところとできないところが半々といったところでしょうか。無鉄砲というより、考えようとしない人にみえるので…。
「Box」のように主人公に同化して手に汗握る…ということはありませんでした。

とはいえ、要所に山場や考えさせられる場面が多く読んでおいて良かったと思います。
特にもうすぐ社会人となる私にとって、下巻の話は非常にタメになりました。

実質デビュー作なわけですからよくも悪くも癖が強いですし、値段も安くありません。

ですが、読む価値はそれを補って余りあると思います。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.5:
(5pt)

とにかく小説というものの持つ力を圧倒的に感じる作品です。

まずは、この主人公というキャラクターを
創造した作者に拍手を送りたい。
そのとてつもなく魅力的で、人間くさい主人公が
圧倒的なリアリテイーを持つ時代に流されもみくちゃになりながら、
成長し、思索し、世界と格闘していく。

人生という大海原へ錨を上げて出帆していく主人公は、
航海と同じように様々な人間に出会い、
女性と恋に落ち、難破したり座礁したり、港に逃げ込んだりしながら
目的のない航海をつづけていく。

その怒涛のように展開するストーリーと登場する人間たちがくりひろげる
群像劇に圧倒されながらあっというまにこの分厚い本は終わりに近づいていく。

最後に主人公が想う言葉に全航海の意味と目的が凝縮され、
僕たちは主人公と同じように叫ぶのだ。

「人生は生きるに値する!」
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No.4:
(5pt)

初めは戸惑ったが・・・

読み始めてしばらくは戸惑った。いったいこの小説は何を書こうとしているのかわからなかった。
しかし読み進めるうちに、そんなことはどうでもよくなった。
主人公「作田又三」の強烈なキャラクター、彼の言動のおかしさ、さまざまなところで引き起こす事件の面白さ!
まさに破天荒の物語だ。600ページを一瞬に読んでしまった。
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)より
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No.3:
(4pt)

悪ガキの風来坊、作田又三の青春の果て

百田尚樹さんの長編小説の下巻です。
上巻以上に分厚く616ページ、所要は8時間程度でしょうか。
上巻に続き、主人公作田又三が自ら語る形で物語が展開されます。

4章構成で、各章の概要は
第4章「漂流」:大学を辞め上京してからの放浪生活、就職と失恋
第5章「嵐」:思い立って根室へ流れ、密漁船の船長に
第6章「停泊」:放送作家として過ごす幸福な結婚生活
第7章「抜錨」:タイに渡って一騒動、そして大阪に舞い戻る
というものです。

又三は相変わらず風来坊でいい加減な生活を送ります。
それでも知識はあり、考え方は時に痛快なほど核心を突いています。
その矛盾が際立つゆえ、この男は一体何者かと思わされ、
物語に引き込まれます。作者の手法かもしれません。

そして彼の激烈な人生。これが男の生き様だ、と作者から問われているようです。
ただ、長編で第5章などは中だるみ感があります。結末も未完です。
それでも全体としては、男の生き様、愛、人生などを問う、いい青春小説だと思います。
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)より
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