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錨を上げよ
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【この小説が収録されている参考書籍】
錨を上げよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全262件 141~160 8/14ページ
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話題作と聞いていたので、 本屋で手に取り、一ページ読んだ。 そして、本を閉じ、そっと棚に戻し、 店を出た。 | ||||
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とかく面白いです。自分よりも一世代前を舞台としていて、知らない世界であるはずなのに、当時の情景が文脈から目に浮かびました。 | ||||
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永遠の0からの著者の大フアンだが、この作品も、面白く,いっき読み。私小説のようでそうでない様な、面白さがある。物語が進むほど面白くなってくる。著者の私小説かどうかは、読者としては、どちらでもいいこと、飽きさせず、ぐいぐい読まず、百田尚樹の、筆力は、さすが、素直に面白い。 | ||||
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まずはその長さ分量に圧倒される。そして凄まじいまでの熱量。この作品は作者の自伝的小説ということだが、破天荒な主人公は作者自身が今自ら作り上げようとしているパブリックイメージそのもの。処女作という事もあり気負いも感じられるが、動き出したらもう止められないという迫力満載で押し切る。小説のテクニックなど気にしない。冗長な表現も熱い一本気な思いで吹き飛ばす。実際に作者が経験したであろう稀有な出来事を誇大妄想で膨れ上げさせ爆発寸前の物語を目前にしてしまったらもう逃れることはできない。 | ||||
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自伝ものが好きで手に取りますが今回百田先生を読んでみようと思い購入した。私は基礎的な知識もろくろくないし何ら語る資格のない者ですがレビューさせて下さい。大阪に生まれた主人公作田又三。当時の時代の背景が素直に浮かぶ。気性の激しい母と祖母の到底今では考えられない暮らし何故か私には懐かしく感じてしまう。過疎化した今の時代においてまだ日本人が日本人でいられた。喧嘩も普通にできもし又三が今の時代に来たらどう思うのかな?そう思いながら読んでも見る。又日本人の恥ずかしさとは何か?一括りにした恥ではなく。又三の少年期の純粋な恋心は素直に読めた。学業を諦めながらもそれではならないという葛藤した心。政治も教育も恋愛も混沌としている世の中。人間らしく生きることを思い出させてくれる。 | ||||
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単行本の上巻を読み終えた。 ため息しかでないほど、主人公の生き様が凄い。百田先生と言えども29歳当時のアマチュア時代に書いた処女作である。ケチのつけようがない完璧な作品。私も作田又三に生まれ変わり、一度、破天荒な人生を生きてみたい。果たして下巻の行方は… あなたの人生にお薦めの一冊です。 | ||||
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百田先生の中で一番文庫本化が遅い理由があるのか?とにかく、久しぶりに熱くなりました。どうしていままで文庫本にならなかったのが不思議です。良かった❗ | ||||
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ドン・キホーテのようなと言ったらいいだろうか。 まだ2巻目かと思うと、確かに長い、長すぎるくらい長いのだが、ストーリーが今後どうなるかということとは別に、ページ単位、段落単位でおかしくも刺激的で、十分楽しめている。 正直なところ、この本は結末がどうなるかは関係ないのではないか。その瞬間その瞬間の作田又三に驚き、呆れ、ため息をつく。そういう楽しみ方の本だと思う。 それがいつの間にやら結末までたどり着いたらラッキーと思って読むのがいいと思う。 | ||||
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本著作を50頁ほど読み終えた時、太宰治の「人間失格」の学園版か、という印象を受けたが、実は「学園」と いう「縛り」が百田ワールドの「味噌」を引き立てる調合材なのである。 時代設定からして大東亜戦争が終わって十年目とのこと。「作田又三」というその主人公、少年時代の成長期 の「荒れくれ一匹狼」的な人物描写には目を見張るものがある。今日の恭順化した学生とは一線を画す。 夏休みに入ると、単車に乗ってツーリングをするが、快適さと程遠い、警官に職務質問され「パク」られる。 あげく村人との暴力沙汰を起こし、執拗なまでに追跡されてしまう。その様相は、まさに北朝鮮から韓国へと 逃避する脱北者そのもののであった。 およそ、「彼」ほど、人生という荒野において無数の罠や落とし穴に引っかかり、その度に命からがらに這い 上がってきた獣はいない。波瀾万丈な人生を何故、少年時代から送ってきたのだろう。「運」や「環境」では 片付けることのできない、ニトログリセリン並みの「彼」の感情の起伏に由来するのである。 それでも偉大なる“神”は、「彼」に人生を賜うた。自然界の循環系の“片隅”で生きることをそっと“許して”いる のである。 “我”は“何者”でもなく、どこに“属す”るでもなく、どう“生きる”かも定かではない。 百田氏の作家として門出した、“初春の心情”を謳っているかのように思えた。 | ||||
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主人公の作田が百田尚樹さんの分身のような印象ですが、これが 若い頃に書かれた伝説の著作とは百田さんは凄い才能ですね。 もちろん、単行本も買ったのですが、今回の文庫化を機会に文庫も購入しました。 若い頃に書かれたものですが、知識量は凄いなと感心します。見所は多いのですが 序盤の同級生が 将棋の棋士を目指して上京するくだりなんか、よく出来た話だなーと思います。 百田さんの小説は、ほぼ、読了していますが、この作品は異色の作品ですね。 どこを読んでも面白いです。作田又三の性格や生き方が面白くて興味深いです。 | ||||
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まだ出航編読み終わりかけです。 時代はとても自分自身に近い事から、懐かしく思う事多く、ああこうだったな、こうだったなと自身とラップさせてしまう事多し。 世の中が適当な時期からドンドンと変わって行く状況がリアルに書かれているから、読みながら主人公頑張ってと、ついつい応援してしまう。 私にとっては、とっても身近な作品で、読んだ後に頑張って行こうと勇気を貰う作品の一つだと思う。 ありがとうとしか言えない。 | ||||
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百田尚樹の実質的な処女作なのだが、その内容は自身の自伝的な内容で、作田又三にありったけのエネルギーをぶち込んだピカレスクロマンである。人によっては全く理解できない、やたら長い作品で、こんな男の人生に魅力は感じられない、などという意見もあって興味深い。 私自身、主人公の作田又三と生まれた年はそれほど離れていないので、当時の政治・経済・社会などに関わる事故や事件、イベントなどは実際に見聞きし、経験してきたが、自分の人生についてはノンポリ学生だったこともあって深く突き詰めて考えたことはなかった。 その点で主人公の思いや行動にはついて行ける部分もあるが、その実、成長途上の人間が誰しも経験するであろう悩みや苦しみ、心の葛藤などを内に秘めた主人公が、暴力や女性関係など派手な見かけとは逆にナイーブでシャイな人間性を、その行為によって覆い隠そうとした結果の表れであるということが後にわかってくる。 これが、どこまでが実話でどれが脚色されたものであるかは著者自身にしかわからないが、過去にいろいろな経験を積んだことが現在の自分を形作ったことは間違いのない事実であり、そこにこの小説の神髄を見いだせるのだと思う。 | ||||
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主人公の人間味のある行動と、簡潔な文体が良いと思います。批判する人が多く大変だと思いますが、百田先生には今後も小説家を続けていただきたく思います。 | ||||
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百田作品をすべて持っています。一番好きな百田作品です。29歳の時に作者が初めて書いたというこの小説は荒削りだがものすごいエネルギーに満ち溢れています。 読むたびに又三の生き方に衝撃を受けます。 すでに2回読んでいましたが、今回単行本になるにあたり錚々たる方達が解説を書かれれているということなので購入しました。 まず、1巻末の幻冬舎社長の見城徹さんの解説を読みました。 本編を読むのが楽しみになります。 2巻の太田出版社長の岡聡さん、3巻の中瀬ゆかりさん、そしてなんといっても4巻解説の有本香さん解説が今から楽しみです。 | ||||
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嘘、偽り、奢り、優越感、、、そんなものが大嫌いな、そして愛国、人類愛、正直、素直、そんなものが大好きな今の百田さんがどのように形作られていったのか、この第1巻を読んで妙に納得してしまいました。昭和天皇の立派なお振る舞い、ラグビーワールドカップで試合後にお互いを称え合う姿を「立派だ」「美しい」とおっしゃる、そのまっすぐでしなやかな人としての姿は、昭和30年代の種々雑多(言い方は悪いですが)な人間たちに揉まれ、見守られたからこそ培われたものだと思いました。私は東京生まれですが、大阪の長屋にぐいぐい引き込まれてしまう、魅力溢れる作品。続きが楽しみすぎです。 | ||||
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「作田又三」というその主人公。一言で言えば、獣並みの洞察力と嗅覚をひた隠しする。 ある時には、職を辞退し、家庭教師のバイトを始めた。「作田先生はインテリで礼儀もよく知っている。」 との偶像を作り出し、「カモ」”る”こともできた。 また、ある時には、大学に入学して左翼思想の強い「ヨーロッパ文学研究会」なる学術会に入った。 「たじろく」ということはなかったが、親衛隊率いる「加納沢子」という女性に骨の髄まで夢中になってし まった。政治信条など埒外で、このときには、手ひどく「カモ」“られた”。 「彼」の人物像とは「合わせ鏡」で例えるなら、ひとえに「女」のことだけ終始し、この軸線にブレという ものを感じない。 では、「合わせ鏡」の反面には何が写し出されるのであろうか!? 読者心情からすると、”芯”を求める。 およそ「加納沢子」という「左翼まじき」に対抗言論をもちかける愚策にでてしまった。 それで「嫌われた」との虚像が膨らんでしまい、ストーカのごとく追い回す羽目となった。 そこに、サークル仲間を敵にしたあげく、集団リンチにあう。 それでも、急死に一生を得た。 相似する「一匹狼」同士の協調ともいうべきか、アルバイト先の「柿本」が「罠」から窮地を救ったからだ。 「作田又三」は、表層面だけを追い求めると、無数の罠や落とし穴に引っかかり、救いようがない。 親からの学費も刷り込み、母は俗物化し、父親は逝くにも立ち会えず、そこで、再度問う。 いったい、その対極に何が写し出されているか!? 「永遠なるゼロ」ではないか!!航海で例えるなら、とうに「座礁」している。 羅針盤もない航海ほど怖いものはない。はたして、読者を引きつける感情移入ができるのか!? より深く、「浸水」していくのである...。 | ||||
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タイトルは知っていたが、既読の友人らがこぞって「まったく面白くない」と言っていたので読んでいなかった。今回、文庫化にあたって書店で平積みしているのを見て衝動買いしてしまった。まだ第一巻の途中であるが若い頃にこれだけの長編を書き上げて、それが放置されていたことが驚きだ。また、冒頭から百田氏の知識量には圧倒される。 凡人の私には文学における芸術性の評価は難しい。 音楽や絵画においては専門家達がこぞって最高だ!との評価を下せば、それを理解できない凡人でも「最高なのか!」と信じる裸の王様状態である。そうでなければピカソ作ゲルニカなど子供の落書きにしか見えない。クラシックの良さが分からなくても流しで鑑賞できる。しかし、文学となるとそうもいかない。 音楽や絵画のように流し鑑賞ができないからだ。本を通じて作者と読者が鏡に向かい合うように1対1の対応になるために、読者にも相応のレベルが求められる。故に多くの本は大衆娯楽的な傾向にありラノベや恋愛物がブームになったりする。 本作は百田尚樹氏の魂のエネルギーがフル回転したような小説であり、これにどれだけの読者がついていけるかどうかは疑問である。読者置いてきぼりで突っ走ってしまうような気もする。 百田氏は自身の最高傑作だと述べているが、その通りであろう。 百田氏の作品には音楽のようにも感じる。繰り返しになるような表現があってもそれはくどさではなく、音楽のリズムのように心地よい。内面描写の細かさはどこかロシア文学を読んでいるような気分になってくる。 かつて浅田次郎氏の講演会にて氏が「これは大ヒット間違いなしの傑作だ!と思った作品が売れずに、意外な作品がヒットするものだ。」と述べていたのを思い出す。同じようなことは作曲家からも聞いたことがある。 創造者と読者との意識や琴線とのづれである。 百田氏は本書を単行本かする気はなかったと言ってた。廃版になるならそれでも良いとも。 それは、この作品については大衆迎合する気持ちはないということではないかと思う。 天才の仕事とはこうしたものか。 第四巻まで凡人の私が置き去りにならないか不安でもあり期待でもある。 | ||||
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百田氏は今年小説家を引退したが、この度過去の作品が文庫化されたようだ。百田氏のデビュー作は『永遠の0』だが、実質的な処女作は、彼が30歳頃に書いた『錨を上げよ』らしい。この作品は既に単行本で出版されていたようだが、残念ながら読んではいなかった。既に彼の引退作『夏の騎士』は読了しており、それなら処女作を読んでみるのも悪くはない、と思い文庫版を読んでみた。表紙カバーの装丁はなかなか良い。 ここから、本書の内容に入る。本書の題名などを見ると、漁師の話なのかな、と誤認してしまいそうになるが、実際に読み進めてみると全く違い、著者の私小説の趣がある。 では、以下に感想を述べる。 ・ひたすら長い。長いというのは、分量というよりは展開が冗長過ぎるという事だ。まだ1巻までしか読んでいないにもかかわらず、早くも読むのが苦痛になってきている。 ・文章が淡々とし過ぎており、情緒や感動の欠片もない。 ・状況説明や場面設定の記述が多過ぎ。もっと分量を削ればスッキリする筈。 ・「~だった」を使い過ぎ。中学生や高校生の作文かと思った。 ・本書の273ページから。「両親にはすっかり頭が上がらなくなっていたので、おとなしくしていざるを得なかった。」この文の後半、「おとなしくしていざるを得なかった。」に違和感を覚える。この場合は、文法的には「おとなしくせざるを得なかった」か、「おとなしくしていなければならなかった」の方が正しいのではないか。 ・これが本書の一番の問題点だが、主人公の作田又三が全く好きになれない。ひたすら暴力的で、すぐ手が出る、要らぬ事も平気で言う、そして反省もしないか、してもまた同じ失敗を繰り返す。ハッキリ言って、近寄りがたい、いや、近寄りたくないタイプの人間である。 1巻は又三の生い立ちから、高校を卒業して就職が決まるまでを描いているが、これほど続きが気にならない作品も珍しい。『錨を上げよ』に比べれば、『夏の騎士』はまだマシな方だったんだな、と思わずにはいられない。 | ||||
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いわずもがな。 ここからさらにワクワクさせてくれるなんて 最高ですね。 文字を読んでいるだけで、本当にリアルに物語を感じる。 いや~、面白くていっきに読みました。 大変にお勧めです。 | ||||
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普通の人なら、この2巻辺りで読むのを止めてしまうかもしれない。熱心な百田ファンであっても、最後まで読み通せる人はあまりいないのではないか。『錨を上げよ』は、そういう作品だと思う。 この2巻では、又三の高卒後の就職~3ヵ月で退職~大学受験~同志社大学入学~学生運動家との争い~父の死~東京へ上京、といった構成になっている。 1巻からの問題点・欠点は2巻でも何ら変わっていない。相変わらず冗長でダラダラした展開で、主人公の又三は粗暴で、女にだらしなくて、昔からほとんど成長せずに同じような失敗ばかりを繰り返している。しかも全く愛嬌がなく、ただただ不快な存在にしか見えない。ここまで感情移入できない主人公も珍しい。3巻、4巻で成長が見られるとも思えないし、一体著者はこの作品で何を伝えたかったのか、または表現したかったのかが分からない。 作品の展開としては、主人公絡みの何らかのイベント・事件→女と付き合う→結局フラれる、この繰り返しである。未だに大きな見せ場も無い。これではいい加減読者もダレるに決まっている。それに、文章が長いうえに大した起伏もないから、小説というよりは日記を読んでいるような、そんな味気無さがある。読者はこれにも耐えねばならない。 最後まで読み進めるのは大変そうだが、乗りかかった船だ、最後まで行くしかない。 | ||||
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