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陰陽師
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陰陽師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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完全な歴史小説なのかと勘違いしていた。この作品は完全にミステリーである。主人公は陰陽師の安倍晴明で、ワトソン役が親友の源博雅になる。謎の中心にいるのが鬼であったり化け物だったりするが、謎を解く二人の行動は、どこか他の作品で読んだ登場人物を彷彿とさせる。それでいて、人と鬼との違いなどを語ってくるところは、哲学的でもある。読む前の“難しそう”というイメージは最初の数ページで吹き飛んだ。読みやすく楽しいエンタテインメント小説である。 | ||||
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陰陽師は当時の最先端をいく “科学者” であったはず。 易学はさておき、特に天文学や気象学、そこに医学、おそらくは薬学などの知識も加わってこそ 森羅万象を読め、人々に救いを求められたのであって、その視点の弱い妖怪退治譚に、読後の満足感の ★ ひとつ欠いたところ。 大好きな夢枕 獏 さんの大ベストセラーに、失礼をいたしました。 続編に、進みます。 | ||||
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私はもともと怪談物には興味が有る。小泉八雲の作品は大好きだし、漱石の夢十夜などにも、心が惹かれる。しかし、『陰陽師』で描かれる世界は、怪異を描いていても、これらの作品とは全く違った雰囲気を持っている。 小泉八雲の『怪談』は、基本的に、人生の哀感に溢れている。中には、嫉妬によって人を殺す亡霊のような凄惨な話もあるが、物語の基本的な旋律は美しい哀調を帯びている。 『陰陽師』には、恐ろしい魑魅魍魎というべきものが満ちている。おどろおどろしいという形容詞がぴったりである。旋律としては、『怪談』とは全く異なる。ただ、この魍魎達は深い悲しみを背負った人間であったり、生物であったり、あるいはただの物であったりしながら、微かな哀調を響かせるので、どこかで『怪談』と通じる世界も持っている。 陰陽師安倍清明と親友の源博雅が力を合わせて難事件を解決していくが、この二人の個性も魅力的だし、二人の会話は慎重に読んでいくと、言葉の哲学に関わっていて、深い。 | ||||
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『陰陽師』シリーズ第一作であります。 この頃はまだ設定も固まっておらず、後発の作品に比べると惚けた味わいはかなり控えめ。怪異の描写も迫力たっぷりでして、けっこう本格的な王朝伝奇小説だったりします。 源雅博も天然お惚けな貴公子キャラでもなくて、わりと武辺一辺倒な熱血硬派系武士。まだ笛も吹いてくれないしね。 その分、王朝伝奇としての完成度が高いともいえるんですが、後発シリーズから先に読んでいた読者は面食らうかも。 収録作では「鬼のみちゆき」での晴明のオカルト探偵ぶりがあざやか、そして「白比丘尼」があでやか。 | ||||
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全ての発想の源はここにあり。獏さんてすごいな。どれも映画になりそうで、それでも重くない。 | ||||
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・読みやすい ・イメージしやすい ・おもしろい ・知識を振りかざすようなくどさがない | ||||
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陰陽師病ってあると思う 勉強にいきつまった学生が読んで 世俗離れて、滝に入って 狐憑きになる。 そのような不安な家庭で育ったからこそ すがりたくなってくる。 10代はそれで、精神病とで台無しになる。 友人が霊能者を生業に しだしたのもあいまって、(嘘か偽かとつかれても 俺は知らん) 釈迦の思想と離れて、超能力あるものが 主人公であるかのような、現実的なものとの違いに錯覚を起こす。 精神科医はそれで仕事でよいが ほとほと 主人公は超能力者ではナンセンス | ||||
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映画やTVにもなった人気シリーズの第1作です。 陰陽師安倍晴明を主人公とする伝奇小説ですが、激しい立ち合いがあるわけではなく、怪異と対峙する時も静かに物語は進行します。 スマートなんだよな。 雅楽家源博雅を相手に繰り広げられる「呪」に関する哲学的な対話も、物語の良いアクセントになっています。 倒すべき相手にも、心を通わせる晴明がとても素敵なシリーズです。 | ||||
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とても読みやすい内容でした。 京都に行くときの参考にしま~す。 | ||||
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たちまち平安京にタイムスリップする。 活字もページ内にギッシリつまっていなくて比較的読みやすいです。 今は同じ陰陽師の天鼓ノ巻を購入して読んでいるところです。 "作家の読書道"で池井戸潤氏がお薦めしていたので、読んでみました。 | ||||
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平安時代を舞台にして、陰陽師である安倍清明が、妖怪たちにまつわるトラブルを解決していく話だが、 平安時代を言霊信仰に縛られた世界として描いているのがよい。 一つ一つの物の怪をめぐる話の内容も興味深いが 武士である源博雅との掛け合いが(ホームズとワトソンのような関係になっており)実に楽しい。 また、季節とともに、描出される妖怪をめぐる話しが、一枚の絵として完成しており、 その描写が何とも怪しくて、鮮烈である。 この作品がヒットしていたことは知っていたが、海外で生活していたので、 実際にどんな話しかは全く存じていなかったが、「日本の妖怪」に必読書として とりあげられていたので読んでみたが、なかなかいい。 もう数冊シリーズを読んでみる事に決めた。 | ||||
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平安時代を舞台にして、陰陽師である安倍清明が、妖怪たちにまつわるトラブルを解決していく話だが、 平安時代を言霊信仰に縛られた世界として描いているのがよい。 一つ一つの物の怪をめぐる話の内容も興味深いが 武士である源博雅との掛け合いが(ホームズとワトソンのような関係になっており)実に楽しい。 また、季節とともに、描出される妖怪をめぐる話しが、一枚の絵として完成しており、 その描写が何とも怪しくて、鮮烈である。 この作品がヒットしていたことは知っていたが、海外で生活していたので、 実際にどんな話しかは全く存じていなかったが、「日本の妖怪」に必読書として とりあげられていたので読んでみたが、なかなかいい。 もう数冊シリーズを読んでみる事に決めた。 | ||||
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寝る前のひと時にベッドに入り読むことで、気分が和らぎ安らかになる大人のおとぎ話である。 「はらはら、ドキドキ、いらいら」とは無縁、けっして「血湧き肉躍る」ことはない。 | ||||
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晴明と博雅の掛け合い 実直な博雅 真剣な晴明 Kindleだと紙をめくる感触がなくて物寂しいけど、面白さは何一つ変わらない 何度でも書く 何度読んでも、紙でもKindleでも面白い | ||||
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平安京の時代が個人的に好きなので、思い切って買いました。 内容は平安時代の寵児、安倍晴明と平安時代の雅やかな友人源博雅とが、怪異を解決する、というものです。 私にはこの小説の凄さを伝える語彙を持ちませんが、あえて言うなら、読んでいるのに体感できる小説です。言葉の瑞々しさが、その情景をありありと想像させてくれて、平安時代の雅やかだけど、人の後ろ暗い時代背景をみごとに描ききっています。 また作者の平安時代に対する造詣が深いので、違和感なく読み終えられました。 なので、星は五つ。 | ||||
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時は平安の世。人ならぬものと対峙した陰陽師阿部晴明の活躍を描く。 今でいう、霊媒師や霊能力者。いつの世にも、幽霊などの闇に対する恐怖は変わらない、 また恐怖があるから物語が生まれる。念が紡ぎ出すのは、人の世の哀しみ。 ともすれば勧善懲悪になってしまいそうな路線を上手く考えさせるストーリーに持っていくのはさすがである。 阿部晴明の謎めいたキャラクターの雰囲気もよく表現できていて楽しかった。 しかし、映画をだいぶ前に見たのであるが、狂言師野村萬斎の顔がべったりはりついてイメージが固定化されてしまった。 ある意味すごい俳優である彼は。しかし、仮に映画を見なかった場合、読書中のイメージはどんなだったかなと気になった。 どうしても映像は想像力を縛ってしまうので、原作の前にはなるべく見ないようにしたい。 | ||||
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平安の雅と、和歌に代表される言霊や呪の世界、あやかし、おに、もののけ・・・ これにどっぷり浸かれました。 マンガも買っちゃった! | ||||
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獏さんの本は昔からよく読んでますので、今回も楽しめました。あの時代に飛んでいきたいです。 | ||||
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時代物の作品といえば、どんなに出来が良くても当時の用語や言葉遣いなど、 そういうのが苦手な人には引っかかってしまう要素も多く、そういう意味でハードルが高いといえるが、 この作品は平安という時代をかなりあっさりと表現し、妖怪との戦い以外の要素は ばっさりと排除しているので、おそらくどんな人でもすんなり読めるものになっている 話は良くも悪くも独特なもので、良くわからない事件発生から安倍晴明が謎を解き、 良く分からない方法で解決すると読んですっきりするものではないが、作品の雰囲気は中々に面白い ただ最後の話はラストだしもう少し派手な物で良かったかもしれない まあその点を差し引いても興味深い作品だろう | ||||
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阿部清明(陰陽師)と源雅博(その親友の武士)の呪をめぐる会話が面白い。清明の説明は判るようで判らない。その判らなさがたまらない。ここに欧米の一神教と違って万物に霊が宿る日本の源思想があるのかもしれない。 何とも艶めかしい雰囲気も引き付けられる。怖いものに近づいてみたいという誘惑に充ちている。 読み終わって、「So What?」という感じだが、そのくせ、また次の作品を買って読んでいるような気がする。何とも不思議な魅力がある。 | ||||
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