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大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄
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大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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舞台は昭和初期の精神病院。 患者と医者と看護人たちが織り成す奇妙な病院劇。 登場人物たちの名前がみな個性的で、まるで現実感の無いパラレルワールドの住人達。 本格ミステリとは作風が全然違います。ミステリ小説として読まない方がいいかもしれません。 帯のうたい文句にあった「首藤流ドグラマグラ」ってのも、自分としては違うと思いました。 ドグラマグラから漂う「狂気」の香りは全然ありません。 理路整然と、最後まで伏線を回収してちゃんと落ち着くべきところに落ち着くので、 読後はスッキリです。狂気度はゼロ。 文体は現代風なので、とても読みやすいです。スラスラ読めます。 読んでいると時代設定が昭和初期ということも忘れてしまうぐらい、現代的な読みやすさになっています。 ただ、蘊蓄は結構出てくるので、そういう個所では時間は取られるかも知れませんね。 でもそういう蘊蓄も含めてこの小説の魅力です。 一つ、最大のマイナス点は「上下巻に分冊」されていることです。 この手のミステリ小説ってのは、その都度いつでも前のページを確認しに行く必要が出てきますし、 それがまた楽しいものです。 だけど分冊されていると読み返そうと思ったときに「あ、上巻が今手元にない」という風になってしまうことが度々あります。 すぐに前のページを見返したり、何か見落としてないか?とか前のページをパラパラ眺めていったり、 ミステリ小説はそうやって楽しむものです。 ミステリ小説を分冊する編集者および出版社はそこのところが分かっていない。 「分厚いと読者が尻込みする」「1500円もする文庫本より、上下に分かれてた方がお試しで上巻を買ってもらえる」とか、 守銭奴的な商魂で分冊するやり方は嫌いです。 だから星1つマイナス。 | ||||
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それなりに面白かったんです。特に幽霊烏賊のくだりはかなりの迫力でした。でも、その話は本筋と全然関係ないし、叙情トリックもそこまで凝ってないし。上巻の含みがある広がりが、下巻で見事にこじんまりまとまったなぁと。どうせならもっと荒唐無稽で落ちもなくても良かったくらい、もったいないなぁと思いました。 | ||||
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まだ下巻を読んでないので、評価が難しい部分はあるのですが、期待も込めて星4つです。 メインが精神病院での話なので、先が読みにくいストーリー展開です。 更に登場人物の誰もに秘密がありそうで、展開が全く読めません。 上巻ラストでは幽霊烏賊と呼ばれる巨大烏賊も出てきて、一体この先どうなるんだと…。 気になるので、下巻も続けて読む予定です。 | ||||
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上巻の三分の二くらいまでは話が進む気が全くしませんが、その後一気に読ませます。相変わらず(脳男と同様)、登場人物の名前がもの凄く変わっています。というか、読めない‥‥‥ 面鏡と書いて『いじか』ってどうしたら読めるんでしょうか??? 私のように記憶力が乏しい者のために、最初の50Pくらいまでふりがなを振っておいてくれると凄く助かると思うのですが‥‥‥ 駄洒落のような名前も、『ほしかしほ」とか。 少々ネタバレになりますが、捕鯨と幽霊烏賊のくだりは息をのむほどの臨場感。ちょっとグロい部分もありますが、どちらかといえばハッピーエンドだし、かなり楽しめました。あ、でも『名探偵 面鏡真澄』って?どこが名探偵?(笑) | ||||
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首藤瓜於らしい奇異に満ちた、兎に角、一筋縄では行かないミステリー小説である。タイトルも変わっているのだが、登場人物の名前も皆、変わっている。使降に面鏡、養父、老鼠、穂鹿、常呂… 昭和初期の精神科病院に赴任して来た新米医師の使降醫と面鏡真澄が厳重な隔離室の謎の患者の正体に迫る。 毎回、怪しいというか、変わった作品ばかりを上梓し続ける首藤瓜於であるが、本書は一風変わっている。 | ||||
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頭が痛くなるような奇異に満ちたミステリー小説。タイトルは確かにストーリーと関係があるのだが、本流を示す訳ではなく、読み手に混乱を与えるだけだった。これが首藤瓜於の計算なら、見事にその術中にはまってしまった。 途中から少し予想はしていたが、驚愕の大団円を迎える下巻。兎に角、変わったミステリー小説である。 | ||||
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戦前の昭和時代の精神病院が舞台のミステリィということで、横溝正史的なおどろおどろしい物語かなと思ったら、そうでもありませんでした。でもどんどん先に読み進みたくなる話の展開で楽しく読めました。脳男ものや警察小説とはちがうジャンルですが、首藤氏はこんなものも書くのだなと感心しました。 | ||||
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脳男よりも 指し手の指のほうが おもしろい 大幽霊 は もっと おもしろい ほかの2作も 読むつもり しかし なんだなあ 読者を ふりまわすのが 好きなんだろうなあ!! 読者はいいわ 著者は 書くのに たいへんだ!! 英国作家では レンデルが 好きな おっさん^^ クリスティは きらい!! | ||||
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さて、どう評価したらよい作品なんだろう。 確かに、読んでいる間は「ドグラ・マグラ」か「シャッター・アイランド」かという感じだった。 良くいえば、誰が正常で誰が異常かというあたりを曖昧にすることによる混乱と酩酊感。 悪くいえば、その仕分けが不明確であることによる切れ味の悪さ。 つまり、本作はけっこう読むひとを選ぶ作品だということである。 しかし、この酩酊感にいったんはまると、けっこう癖になる。 本作のしかけは比較的わかりやすい。 それでも、やはり先が気になるのと、鏤められているペダントリーの魅力で、好きな者にとってはリーダビリティーは高い。 ただし、登場人物たちの名前が非常に読みづらい、分かりにくい。 それは、作品の雰囲気作りのためであるのだろうが、読むスピードが鈍る要因ともっている。 さて、ストーリーは新任医師の病院への赴任から始まる。 その後、不気味な院長、看護師長、そしてさまざまな入院患者たちが紹介されるのだが、このあたりが実に「ドグラ・マグラ」ぽい感じで良い。 しかし、なかなかタイトルの烏賊が登場しないなと思っているうちに、第一部は終了する。 そして、第二部の冒頭で、この烏賊をめぐるスペクタクルというか伝奇譚が登場する。 これが本作の白眉であり、ここが実に面白い。 ただし、この烏賊が本作のミステリに不可欠かというと、実はそうでもない。 恐怖感をもたらすためには、クラゲでもイソギンチャクでも良かったのである。 まあ、烏賊のほうが現実味はあるのだが。 さて、本作のミステリとしてのキモは何だろう。 ある人物をめぐる謎か? でもたいして 魅力的じゃないしね。 実は精神病院内の主人公と入院患者たちとのやりとりの方がずっとスリリングで面白い。 ところであの医師、「赤い右手」かと思っちゃったけど、実はけっこうまともだったのにはちょっとがっかり。 本作をオススメできるのは、「ドグラ・マグラ」や「黒死館〜」など精神異常者の会話やミステリ部分と直接的に綺関係ないペダントリーが好きなひとである。 それなりにまとまりの良いミステリが好きな人にはあまりお勧めできない。 ラストの展開は、著者自身でも破綻していると思っていたはずである。 それとタイトルのミスディレクション、今さらこんなのに引っかかる純粋なミステリ読みはいないって。 ネットでも評価はそう高くないし、私もミステリとしての完成度が高くないので星は三つだ。 それでも、何というか、妙な魅力を持った作品であることは間違いない。 あっと、彼女の名前は著者のミスか勘違いかだよね。 | ||||
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主人公は、新任の精神科医。物語のほぼ全てが精神病院の中で転回する。素性の知れない隔離患者の正体とは? 表題の「大幽霊烏賊」とは、元鯨捕りの漁師であった男(精神病患者)が、精神科医である主人公に対し、鯨漁で遭難し沖合まで漂流した際、鯨を食らう巨大な光る烏賊(幽霊烏賊)に遭遇したという体験談を話したことによる。 この遭難及び漂流シーン(飢えと渇き、漁師仲間の死体…)には、リアルな迫力があった。むしろ、このシーンが1番読みごたえがあったと言えるかもしれない。 | ||||
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