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(短編集)
ビタミンF
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ビタミンFの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全148件 81~100 5/8ページ
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これまた・・・焚書したいくらい嫌いな本でした ビタミンになるどころか、悪い酒に酔ったよな気分。 飲んでいて、たまーにいくら飲んでも酔えなくて、反対に暗く気分が沈むことあるんですが、 そんな感じ。 なんていうんでしょうか。 ご都合主義? 7つの短編なんですが、それぞれに、「ちょっとした問題」か゜起きて、 40歳近くの主人公たちが、それなりに前向きに対応したら、 なんとなくうまい方向に流れが変わりましたみたいな。 世の中そんなに甘くねえよ。 というか、こいつらの悩み自体が、恵まれた小市民の、ほんのちょっとした事件でさー 小説としては、うまいのでしょうけど。 どうも私には「東京タワー」と同じくらい合わないストーリーでした。 | ||||
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この本には印象に残るフレーズが一杯詰まっています。 一つ一つが胸の深く刺さります。 一度さがされてはどうでしょう。 重松清を読むと、こんなに温かい目で人を見れたらと 反省モードに入ってしまうのですが、 なぜかやめられません。 ビタミン中毒ですね。 | ||||
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小学校〜中学校程度の子供がいる,40歳前後の中年男性が主人公の短編7編。どれも,子どもがいじめられていたり,娘が悪い男と付き合っていたり,といった家庭的にシビアな状況にある。そのシビアな状況は,基本的には劇的な改善を見ない。「セッちゃん」で,主人公は娘に「現実は厳しいんだよ,おとなもこどもも」と語るが,確かにそうであろう。ただ,シビアな状況なりに何となく希望が見えてくる辺り,重松清ならではといえると思う。 一番気になった作品は,「パンドラ」。娘がおかしな男と付き合っているらしい。オロオロするばかりで現実的な対応ができない父親=主人公と,冷静に対処する母親=妻。私自身,娘を持つ中年男性として,読みながら「どうしたらいいんだ」とオロオロ気持ちが落ち着かなかった。 《子供が成長するにつれて自分に近づいてくるように感じていられたのは,いつ頃までだったろう。親は身勝手だ。ある時期までは早く大きくなれと願い,ある時期からはいつまでもこのままでいてほしいと祈ってしまう。》(149〜150頁) まったく同感。 | ||||
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大変手腕のある作家さんなのはわかるけど、キャラクター描写がどれも生々しいので、苦手なヒトは苦手かも。 (例えば浅田次郎だと、切ない話でもファンタジー要素があるぶん、客観的に読めてラク) マイホームパパだけじゃなくて、悪い男性の話も読んでみたいです。 | ||||
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重松清は・・・天才というよりも愛すべき作家だと思う。 | ||||
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直木賞受賞作。 はじめて重松清さんの本を読みましたが、同年代ということもあってか、時代背景や家族の年代等、共通するものが多くあり、とても読みやすくおもしろかったです。 父親としての立場や目線から、家族を見つめ、家族を思い、さまざまな場面でどのように対処していくかが描かれています。 『せっちゃん』では、子供の抱える悩みについて、親がしてやれることって何もないと思うと切なくなりました。 『母帰る』で「家庭っていうのは、みんながそこから出て行きたい場所なんだよ。みんなが帰りたい場所なんじゃない。逆だよ。どこの家でも、家族のみんな、大なり小なりそこから出ていきたがってるんだ。」という言葉には、そうかなぁ?違うんじゃなぁい?という思いと、正直なところ、そうなんだよね。という思いがあって、ちょっと複雑でした。 『なぎさホテルにて』の、「久美子を見ていると、むしょうにいらだつ。ささいなことが、いちいち気に障る。・・・同じ部屋に彼女がいるという、それだけで、なにかぞっとするような嫌悪感が胸にこみ上げるようになっていた。」という件は、まさしくこれだ!!とびっくりしてしまいました。 | ||||
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直木賞受賞作。 はじめて重松清さんの本を読みましたが、同年代ということもあってか、時代背景や家族の年代等、共通するものが多くあり、とても読みやすくおもしろかったです。 父親としての立場や目線から、家族を見つめ、家族を思い、さまざまな場面でどのように対処していくかが描かれています。 『せっちゃん』では、子供の抱える悩みについて、親がしてやれることって何もないと思うと切なくなりました。 『母帰る』で「家庭っていうのは、みんながそこから出て行きたい場所なんだよ。みんなが帰りたい場所なんじゃない。逆だよ。どこの家でも、家族のみんな、大なり小なりそこから出ていきたがってるんだ。」という言葉には、そうかなぁ?違うんじゃなぁい?という思いと、正直なところ、そうなんだよね。という思いがあって、ちょっと複雑でした。 『なぎさホテルにて』の、「久美子を見ていると、むしょうにいらだつ。ささいなことが、いちいち気に障る。・・・同じ部屋に彼女がいるという、それだけで、なにかぞっとするような嫌悪感が胸にこみ上げるようになっていた。」という件は、まさしくこれだ!!とびっくりしてしまいました。 | ||||
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直木賞受賞作。 はじめて重松清さんの本を読みましたが、同年代ということもあってか、時代背景や家族の年代等、共通するものが多くあり、とても読みやすくおもしろかったです。 父親としての立場や目線から、家族を見つめ、家族を思い、さまざまな場面でどのように対処していくかが描かれています。 『せっちゃん』では、子供の抱える悩みについて、親がしてやれることって何もないと思うと切なくなりました。 『母帰る』で「家庭っていうのは、みんながそこから出て行きたい場所なんだよ。みんなが帰りたい場所なんじゃない。逆だよ。どこの家でも、家族のみんな、大なり小なりそこから出ていきたがってるんだ。」という言葉には、そうかなぁ?違うんじゃなぁい?という思いと、正直なところ、そうなんだよね。という思いがあって、ちょっと複雑でした。 『なぎさホテルにて』の、「久美子を見ていると、むしょうにいらだつ。ささいなことが、いちいち気に障る。・・・同じ部屋に彼女がいるという、それだけで、なにかぞっとするような嫌悪感が胸にこみ上げるようになっていた。」という件は、まさしくこれだ!!とびっくりしてしまいました。 おっちゃんが同じこと言ってました・・・ | ||||
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『家族』をテーマにした短編集です。 幸せな家族の暗い部分、暗い家族のちょっと幸せな瞬間などが書かれてます。 個人的に「セッちゃん」は重松作品で1番好きです。 | ||||
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直木賞受賞作。短編集。ビタミンFの「F」はFamily、Father、Friend、Fight、Fragile、Fortune…のことらしくビタミンFという話はない。 重松清を読むのは「ナイフ」以来で二作目になる。あいかわらず普通の家庭を書くのが上手い。どこにでもいる人達が、「いじめ」や「親父狩り」などの事件に遭遇する。これを中途半端に社会の問題にしてしまわず、どこまでも家族の問題として扱う作者の姿勢が僕は好きだ。 いくらがんばってもいじめがなくなるはずもない。中年になって年老いたものが若返れるわけもない。子供は親の理想には育たない。親も完璧な親ではない。だからこの短編集では胸のすくようなハッピーエンドはない。それでも読後感が爽やかなのは、登場人物がしっかりと自分と向き合って懸命に生きているからだ。 | ||||
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どこにでもありそうなのに、どこにもないたった一つだけの話が詰まった短編集です。特に、「ゲンコツ」と「セッちゃん」がよかった。「ゲンコツ」の仮面ライダーやウルトラマンの話の挿話には、懐かしい思いがしたし、「セッちゃん」の「身代わり雛」の話は胸に痛かったです。厚めの本ですが、あっと言う間に読んじゃいました。作者と作品とをあんまり結びつけるのはよくないかもしれませんが、本当に重松さんって人柄のよい方なんだろうなあと思いました。 | ||||
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話自体は、そう明るくないのになんでか元気になる話ばかりでした。それが題名のビタミンFたる所以なのかもしれません。最近の小説は、日常を舞台にしているものでも、登場人物の発言や行動の存在を想像できないものが多いように感じていて、それはそれで面白いのだけれども、どこかにシコリが残るようなそんな印象は否めませんでした。 しかし本書に登場する家族は、どこにでもいそうな、そしてどこにでもありそうな問題を抱えています。その問題をかっこつけることなく描き、かっこつけようとしている人間の素直な部分を表現しているところは読んでいてとても共感できました。 重松氏のほかの作品も読んでみたくなる優れた短編集でした。 | ||||
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小学2年生の長男と幼稚園の年長の次男は私が仕事から帰ると「お帰りなさい」といって玄関に迎えに来る。そして一緒に風呂に入ろうとせがむ。私にとってとても幸せな瞬間。こんな時がいつまで続くのかな?と考えることもある。あと5年もすれば長男は中学生で、そろそろ声変わりも始まり親よりも友達中心の生活へと変わっていく。私自身も子供たちとどのような会話を交わすべきかを考えてしまってるんだろうな…って考えてしまう。そんな近い将来訪れるであろう現実が本書に書かれている。余りにも身近な問題すぎて息が詰まりそうになった。でも、やっぱり最後には家族がある。本書の最後の母帰るで「家族とは帰ってくる場所ではない、出て行く場所だ」と言う言葉がある。その通りだと思う。でも出て行くからこそ、そこが帰ってくる場所になる。そしてそこには待っていてくれる家族がいる。やっぱり家族っていいなと思えるいい小説だった。 | ||||
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望んで手に入れた結婚生活も,三十路半ばを過ぎると,ほころびが出てくるもの。妻との関係,子供の学校の問題,実家に残した両親,などなど。そんな中年男たちの日常生活に少しの勇気を与えるように作者が調合したビタミンが,この短編集。 取り返しのつかない現実を見せ付け,それをひっくり返すスーパーマンなんていないよ!と宣告されつつも,主人公は少しだけ前を向いて歩き出す,という典型的な重松節。身につまされる内容が多いっす。そういう年頃ですから・・・。 これが著者の直木賞受賞作。とは言え,個人的にはココロにグイっと切り込むものが少なかった感じがします。ただこれは読む順番の問題で,これが初めての重松作品であれば十分著者の世界を堪能できると思います。 | ||||
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直木賞をとっているのと、現代の家族をすごくよく描けているというのを読んで、買ってみた。 面白かった。娘が沢山でてくるのだが、いじめられたり、万引きしたり、悪い男にだまされたりかなり散々で。そのたびに胸が痛かった。 こういったお話しを参考にしながら、自分の家族を作っていくのかなあ。それくらい、ある意味リアリティのあるフィクションで、だからそれなりに感情移入もできたし、それなりの集中力をもって読めた。 ただ、僕はもう一度読むかどうかは微妙だ。それだけ胸が痛い小説だったからかもしれないが。 | ||||
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全部で7話の家族についての短編が収められた作品です。家族の物語を書かせると重松清さんの右に出る人はいないと思います。小説の中の話なのに実話?と錯覚してしまうほどに情景が目に浮かびます。 ぜひドラマ化してほしいと思う作品ばかりです。 | ||||
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どこにでもいるような中年たちのここの葛藤が面白い。物語だからといって特別な人がいるわけではない。普通に暮らしている人たちの何気ない仕草や心の揺れなどあり、楽しみ方も千差万別であろう。 じっくりと味わいたい、面白さがある。 | ||||
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家族、父、友人、闘い、壊れやすさ、幸せな運勢。「ビタミンF」のFを頭文字の持つ英語の語彙。これらの要素全てを含んでこの作品を書いた。と作家本人が作品の最後「後記」に自ら書き記しています。そしてこれら全部をひとまとめにすると、このFは詰まるところ・・フィクションを意味する。僕は「お話」の世界と、その「お話」の持つ力をひたすら信じて書いた。そしてこれからも自分は作家として唯一信じられるものはこのFだけではないかと思う。このように重松清は将来進むべき自身の方向に対して、少しシニカルに幾分の期待と幾分の諦めの気持に微笑みながら、将来を展望しています。 「お話」を信じる作家の七つの「お話」。第一話「ゲンコツ」がその名の通り、かなりインパクトがあります。三十七歳所謂平凡な傷つきやすいサラリーマンが中に入った仮面ライダーに、一発顔面に向かって、まともに強烈なチョップを「トオー!」って感じにお見舞いされた印象です。そして最後第九話「母帰る」。子育てを終えて夫を捨て五十八歳で家を出て行った母を、十年ぶりで受け入れる七十を過ぎた父とそれを見守る娘と息子。この寛容な夫、ふたりの子供の父親の台詞が印象的です。 「夫婦には、なにをしても、されても、迷惑というもんはないんよ。・・わしも母さんも、あと何年生きるんかのう・・」 このようにフィクションは「お話」であって「お話」でない現実感に裏付けられて存在する。そして現実よりも切実にそして鮮やかに人間の記憶に焼き付けられる。そういうものであることを重松清は我々に身をもって、そして理論より実践をもって教えてくれます。素晴らしい現代作家。もう少々感傷的叙情的なお涙頂戴節を控えめにすれば、この作家ほど平成日本のチェーホフに近い作家はいないのではないかと思います。頑張って頂きたいと思います。 | ||||
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それぞれの話にほろ苦い結末を用意してくれていて、思わずはにかんでしまう。まぁちょっとしたサプリメント的小説にはなっている。文学的な評価が高い点が、いまいちよく分からないが。 | ||||
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私の心のビタミンになるには早すぎた短編集でした。 思春期の子をもつ父親、家族の微妙なバランスなど理解するには 早すぎような気がします。 読んでいてなかなか共感できない部分が多すぎて、なかなか入り込むことが出来ませんでした。 中年の方や思春期の子供を持つ方が読んだら、きっと心のビタミンになる1冊だと思います。 私自身もう少し年をとってからもう1度読んでみたい1冊になりました。 | ||||
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