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(短編集)
ビタミンF
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ビタミンFの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全148件 41~60 3/8ページ
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第124回(2000年下半期)直木三十五賞受賞作。 私にとっては初めての重松作品。 40歳前後の男性視点で描かれる、家族にまつわる7つの短編からなる本作。 自身の生き方やかつての夢、息子や娘との距離感、妻との関係、そして自身の親や兄弟たちとのかかわり。 「不惑」まわりの男子の様々な立場と家族との関係の、しっかりと落ち着いた視点での過不足ない描写。 『一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった』ダンシたちの、悩みや葛藤、苦悩、それらと対峙し、時に乗り越え、時に消化し、前に進もうとする姿を描く本作。 今の私は40代半ばであり、本作の主人公たちよりは少し年上。 ただ、来年には中学校と小学校にそれぞれあがる、2人の娘を持つ父親です。 その意味で、本作の主人公たちとのシンクロ率は半端ない。 (かつて広島で10年ほど暮らしていたこともあり、作中の方言の浸透率もかなり高いです。) もう少しの時間の経過とともに、ひょっとしたら我が身にも...と思える作中の出来事や境遇。 読み進めるうちに、どんどん心に響いてきます。 そして、そこから前に進んでいこうとする主人公たちの姿に、身体の芯からじわっとくるような勇気をもらいます。 その意味で本作は、「アラフォー男子のための、家族にまつわるビタミン剤」とでも言えますでしょうか。 時折うるっときてしまう本作。 読者によっては、電車など、公の場での本作読書にご用心。 | ||||
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友人の勧めで購入。Fのつく色んなシチュエーションやメッセージに胸が熱くなった。 | ||||
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家族小説です。重松清さんの作品は初めて読みました。ページあたりの文字数が少なく、内容も日常を題材にしているので、さらりと二日で読めました。 中学生という一番難しい時期の子供を含んだ短編集です。 それぞれの話は独立しています。 夫と妻の子供に対する見方の違いなどという点では鋭い視点で書かれていると思いますが、単調です。 確かに、中学生の子供を持つ中高年が読むと、「そうそう」というような同調できるところ、代弁してくれているようなところが随所にあり、文章力が高いなと思いました。 しかし、直木賞受賞作として読んでみると、あまりその深さが無い様に感じます。 重松作品はもっと良いのがあると期待して、他のも読んでみようと思いました。 | ||||
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重松清の小説集。 読んでから心がジーンとくるものばかりであった。 本で感動するとはこういうものをいうんだな。 と改めて感じさせられた作品。 心のビタミンにふさわしい。 皆さんにもぜひ読んでほしい。 そして感動してほしい。 | ||||
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家族という小さな社会で起こりうる事柄は、自分の経験値とダブルとことがあり、 どきどきしながら読めました。 家庭内で起きた問題にどのように対応したらよいか、 家族とのつきあいかたを改めて考えさせられました。 この作品のすべてにはビタミンFがちょっぴり効いていて、後味がよく、副作用もない作品ですので 妻にも飲用を勧めてみます。 | ||||
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直木賞には納得です。 同時授賞の「プラナリア」もそうですが。 ※山本文緒と重松清の奥さんは生年月日が同じだそうです。 レビュー読んでいると「とてもイタイ」とか書いてありますが、別にイタくはありません。 純文学読んでいるとこれ以上のイタイ話はたくさんあります。 「ほろ苦い」とか表現すべきですね。 各々爽やかな読書感の残る名編です。 お薦めします。 | ||||
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家庭では子供を持つ親となり、 職場では中間職となる、30代の父親の悩みが描かれていた。 うまくいかないこともあるが、 それでもなお、前を向いていかなれけばならないのが、 背負うものをもつ30代の父親なのだと思った | ||||
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40前後の男性を主人公にした主に家族中心の短編集。 もう40なのか、まだ40なのか。人生の曲がり角を超えたのか 差し掛かりつつあるのか。体力、気力も自然と衰え責任と自制で 詰まりそうになるものの達観の境地には無い中途半端な年齢。 そんな彼らを話の中心に据え、ちょっとした事件や出来事を通して 小さな変化を描いた物語。何かが明快に解決したり結末がはっきりと 描かれる事はないがそれぞれ心理的な成長や視野の広がりを感じさせる 構成となっている。 読みやすい文体でなんのことはないよくありそうな日常がテーマ。 しかしそれぞれの主人公に感情移入して読むと仮想体験ができ興味深い。 | ||||
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aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa | ||||
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重松清さんの作品は、テレビ(とんび・流星ワゴン)で知りましたが、とても心に響きます。 結婚して子供を持っても、まだまだ大人になりきれない、自分と重なり、いろいろ考えさせられます。 | ||||
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きました。短編です。どの話も父親の立場から書かれていて、いろんな父親がいて、いろんな子供がいて…お話の力、じわーっときます。 | ||||
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『セッちゃん』は途中でわかってしまって以降が失速気味なものの 印象に残った話で良かったと思う。 ただ残りの話に性がどうのこうのと描写があったり、 それが変に生々しかったりして気分が悪くなった。 私は村上春樹とか村上龍の性描写でもさほど気にならずに読み進めたが 重松清のは何か受け付かなかった。 この小説を読んで何が残ったのかと挙げるなら この本を読んでから小説を選ぶ時にすごく慎重になった。 少なくとも重松清の本をまた読むならば、重松清独特の性描写がないと確認が出来た上で読むだろう。 生々しい性の表現にこそ芸術性を感じるとか、こういう生々しい性まで書いてこそ文学、という感性のない人、 読書の時間をさわやかであったり、ゆったりと過ごしたいと思っている人には向かないような気がします。 | ||||
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思春期を迎えた子供に対する親(特に父親)の葛藤 相変わらず親子について書かせると 重松さんほど上手く書く人はいないなあと 思わせられる。 すごく身近というか現実的な話題ばかりで すーと話に入っていくことができる。 結婚、そして子育てと楽しいこともあれば つらいこと、難しいことも多くあるのだと 改めて思う。 | ||||
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面白くなかったとは言わないが、押しなべて「おやじの自己中毒で周囲を振り回してる」印象が強い。 いい歳の大人が「もしもあの時あっちを選べば」的後悔や郷愁みたいな事には共感できないタチで、いい大人ってのは、それを自分で消化するモノだと思っているので。 「セッちゃん」の加奈子の描写だけは感じいりました。中学生のプライドをかけた精一杯の虚勢が伝わってきました。 | ||||
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著者の年齢なら、どの章もとてもよく理解できます。内容にうなずけるばかりです。 | ||||
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体の栄養に必要なビタミン群の他に、心のビタミンとしてのFが効きます。 この作家の舞台設定は、一種のVSOP(Very Special One Pattern~笑)です。住宅ローンを抱えた30代後半の地方出身のサラリーマン。家族との、時には過去の女性とのさざ波が物語を紡ぎ出します。 村上春樹さんの言い回しにも心にぴたっとくるところが多いのですが、この作家の取っつきやすさと的確な心理描写には脱帽です。この作品は直木賞を受賞したそうですが、さもありなん。 珠玉の作品群です。心に効きます。 | ||||
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色々と考えさせられた、良い小説でした。 やっぱり、重松清さん良い。 家族について、考えさせられますね… | ||||
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短編6作品が収められている・・・ ビタミンFの題名の小説がなかったが、あとがきに作者が「F」とはfamilyとかfragileとかfatherとかの頭文字の「F」をとって本のタイトルとたとの説明があった この物語のすべての設定が、どこの家庭でも抱えていそうな、本人達には大きく、他人から見れば、どうってことない問題を取り上げている 私には子供がいないが、読んでいて、きっと自分の父親もこのような悩みを抱えていたんだろうなぁ・・ と思い、感情移入することができた 家庭に対して、家庭とは戻りたいと思う場所ではなく、離れたいと思う場所・・・ そんな言葉があったが、それも大変に印象的だった | ||||
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男がいわゆる中年と言われる年代に差し掛かったとき、肩には色々な負担がかかってくる。子供の問題、親の問題、 妻との関係、そして自分の生き様。たいていの男がそういった時代が来ることをかなり知っておきながら、年齢の準備も 出来ていない。そしてあわてる。不器用に無様に対応を試みるが、大概は妻や家族にバカにされてあまり格好よく事が 運ぶことはない。作者はそういった中年男たちの生き様を暖かい視点で描いている。ビタミンFのFはFamily、Friend、 False、Failure、Fantasyなどいろいろな意味を持つ英語の頭文字だ。そしてビタミンFをあたかも服用したかのように 男達に元気を与えてくれる、そういった作品集だと思う。 | ||||
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都会のお父さんの苦悩が描かれている。 帯に直木賞とあったので、買ってみた。 直木賞はエンタメ重視で当たりと外れがある印象だが、これはそのどちらでもない。 都会に電車で通勤するのは大変なんだなと思う。 自分は田舎の一軒家で自動車通勤なので、この本の主人公くらいの年齢だが悩みも少ないし、疲れも少ない。子どもとのコミュニケーションも少なくはない。共感できる部分は少なかったが、昼休みに一話ずつ暇つぶしのために読むには良いと思う。 ただ、この本を読むのは、山本周五郎の短編を読み切って読む本がなくなってからで良いと感じた。 | ||||
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