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フラッシュフォワード



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フラッシュフォワードの評価: 4.26/5点 レビュー 23件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

海外ドラマのフラッシュフォワードを見て面白かったので原作が気になって読んでみました。

海外ドラマのフラッシュフォワードとは違いサスペンス的な要素はほとんどなかったのですが、原作はドラマとは違った面白さがありました。 ただ海外ドラマのフラッシュフォワードが中途半端な終わり方だったので何か違う結末を期待していたのですが、原作は海外ドラマに比べわりとシンプルなストーリー展開でした。 登場人物の数も少なく海外ドラマのような複数の人間の未来の複雑なからみあいがないです。 とは言えドラマとは違った面白さがあったので星3つにしました。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.3:
(3pt)

「交流解釈」は目新しい

『フラッシュフォワード』というタイトルは「フラッシュバック」をもじっているんですね。
それはともかく、「時間論」というものに興味があってこの本を読んでみました。

この本の中で『交流解釈』という仮説が「多世界解釈を否定する論拠」として紹介されていて(P225〜228)、
この『交流解釈』は欧米ではわりと有名らしいのですが日本ではほとんど知られていないとのことで、実際私も知らなかったこともあって「なるほどなあ」と思いました。
でも残念ながらこれで「多世界解釈」や「決定論」をひっくり返せるほどのものではありませんでした。
また、小説全体が欧米キリスト教文化圏特有の強い「人間原理」に基づいて構築されているところもいささか鼻につきます(チンパンジーとヒトとを分けて、チンパンジーには「意識」がないからフラッシュフォワードしなかった、とか)。
そのせいでどうにも「越えられてない感」が残ったのですね、読み終えたあとで。
SF小説にそこまで厳密な科学性を要求するのも酷な気もしますし、また「読み物」としてだけなら☆4つでもよかったんですが、でもやはり最終的な評価は厳しく☆3つです。
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「交流解釈」について追記します。
該当箇所はハヤカワ文庫版のP225〜228で、多世界解釈を粉砕する仮説理論としてこの交流解釈が登場します。

交流解釈の概要
たとえばシュレーディンガーの猫がまず箱の中から「提示波」を出し、観測者が箱の中を確認すると「確認波」を出す。
この波は宇宙のあらゆる場所で打ち消しあうが、箱の中の猫と観測者の目を結ぶまっすぐな経路上においてだけお互いを強め合って量子交流を作り出す、というもの。
ただし、そこで発せられる各波は「時間を越えた」現在・過去・未来の全時間的方位に向けて発せられるものでなければ相対性理論との矛盾を克服できないので、当然「そのような波である」と仮定されている。

…とするとこの理論は自由意志と決定論の問題に抵触してくるのだが、どう考えても「決定論より」のこの理論になんとか「自由意志」なるものを持たせようとして、しばしば「観測する人間の『意識』」という「人間原理」が持ち出されることになる。
だから「猿以下の(意識を持たない)動物はフラッシュフォワードを体験しなかった」という前提でこの小説は書かれる必要があったのだろう。
しかし箱の中の気の毒なシュレ猫の死は、それを見つけて「お、餌がある」と喜んだハイエナの『意識』とだって当然「量子交流」でダイレクトに結ばれていると思う。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.2:
(3pt)

難解な物理学用語は、すっ飛ばして読め!

大ヒットドラマの原作本として再出版された本作。
巻末には「訳者あとがき」でドラマについても触れられ、原作者のソウヤー氏が、ドラマにカメオ出演したともあります。

この原作本とドラマでは、タイムスリップした時間設定がだいぶ異なりますし、原作本には登場しないFBI捜査官がドラマの主人公となっているので、この原作本を読んでも、ドラマを見る楽しみが半減することは無いでしょう。

また本文中には、難解な物理用語や物理理論も出てきますが、そこを飛ばして読んでも問題は無いと思います。

原作本の主人公の一人、ロイド・シムコーの恋人が、ミチコ・コムラという日本人エンジニアだという点は、日本人読者には少し嬉しいポイントかもしれません。
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424
No.1:
(3pt)

ソーヤ! ソーヤ! ソーヤ!

21年後を垣間見た後の20年間ってまるでカート・ヴォネガットが書きそうなアイロニックなテーマ。
でも、どっこいハードにSFしてます。
ハードSFにありがちな、読み飛ばしたくなるような衝動にもかられることなく、読めました。
ただし、最後の手前まで。最後は、蛇足というか、やりすぎというか・・・
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)より
4150113424

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