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実験的経験 Experimental experience
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実験的経験 Experimental experienceの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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この小説が伝えたいことの肝は、「パッチワーク」から始まる最後の24行にあります。恐らく。きっと。 立ち読みできる機会に恵まれた方は、上記の文章だけ読んで、後は本を閉じるなり、レジに向かうなりするといいでしょう。 もう少しだけ続けます。 短編集なのですが、それぞれのお話は平均して見開き1ページにも満たない文量だと思われます。 加えて会話文だけで終わる話が50話以上。中には1~2行で終わる話もあったり。 そもそも話という数え方が正しいのかどうか……。うーむ。 なぜ一つ一つの話がここまで短いのかというと、それは一重にアイデアの数。創作者が読者(受け手)の目を惹こうと突飛な行動に出た回数。創作と我儘に折り合いをつけようと足掻いた残骸。そういう意味での実験的。そう言う意味での読書体験。 難しいことは(たぶん)何一つ書かれていません。 小説って何だろう。文章って何だろう。面白いって何だろう。 そんな、読み書きを覚えたての子供のような気持ちで息抜きに読んでみると、殊更最後のお話に心を奪われることになる。のかもしれません。 | ||||
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内容と文体の両方に新しい試みを感じさせる本だった。面白かったと思う。 | ||||
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デービス ヘルシュの「数学的経験」と並べて置きたいという個人的な趣向でハードカバーの単行本を購入。 文庫本だと金ピカの部分がくすんだベージュになっているんです。しかし立ち読みしたところ、筒井康隆氏の当を得た解説が素晴らしかったので一長一短ですね。 内容は短編小説とエッセイとメディアトリック的な遊びを編み合わせたよう。レビューとしての役割放棄ではありますが、最初の3,4ページだけでも読めば、どんな感じかは分かります。 森博嗣氏のおっしゃってる事は全て「正しい」のですが、全て「優しい」わけではありません。それゆえ心に突き刺さり、その純粋さに飲み込まれそうになりますが、その辺りは俗世間に生きる者として上手く舵をとる必要があるでしょうね。 一見エキセントリックなのですが、森博嗣氏なりの表現者としての「王道」が提示されている作品です。 | ||||
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森氏のファンです。そういう人が書いたレビューと思って読んでください(森氏に肩入れしてます)。 (森氏にこういうことやってもらわなければ)一生涯体験できないであろう、自分の気持ちの動きが体験できます。 自分は「これ面白いと感じる人間なんだ」とか「これちょっとムカつく」とか「これは使おう」とか。 間違いなく読んだことのない手法で、様々な短編(短編かな?)が次々に出てきます。 読者が感じなくてはいけないのは、文章の良し悪しではなく、それ(森氏の実験)を読んだ(見た)ときのあなたの心の動きです。 まさにタイトル通りの本。よくもこんなに実験的手法を抱え込んでたものです(それとも思いつきかも)。 | ||||
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タイトルや表紙からお堅い内容と思い買いましたが、そんなことはありませんでした。森博嗣氏の本をあまり読んだ経験がない方は、受け付けられないかもしれません。 今まで読んできた小説、はたまた普段生活しているなかで、味わったことのない経験を得られます。経験してどう思うか読者は考えようとするでしょう。 森博嗣氏のファンとしては、こういう小説を書こうとする著者の姿勢は嬉しいですね。 | ||||
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小説の面白さが様々なスペクトルで織り込まれていて、飽きない。Kindle版で読んだので、紙の本のように厚みから残りが予測出来ず、いつ終わってしまうかハラハラするスリルも味わえた。アクロバティックな突然終了を覚悟していただけに最後の真摯な締め方には感動しました。素晴らしい。 | ||||
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以前森氏が言及していた「数学的経験」のような難解な作品か、と思ったが綺麗に肩透かしを食らった。 肩透かしをくらって、「あれ?」とよろめいて、まだ立ち直れていない。自分も、まだまだだなあ。 なんと森作品をこの作品から読み始めた友人がいて、面白かったとのこと。むぅ。 | ||||
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飽きの来ない、変化に富んだ本です。 最後まで一気に読んでしまいました。 私は本を読んでいると、すぐに飽きてしまうので 非常に例外的なことです。 楽しい読書体験ができて、とてもよかったと思っています。 各チャプターの写真がカラーで見られたらなぁ と、欲張りなことを考えました。 森先生が貴重な遊び時間を割いて、 執筆された本と思うと、ありがたいやらもうしわけないやらです。 | ||||
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森博嗣の作品史上もっともカオスな作品。 作品を構成するそれぞれの要素が、脈絡なく跳躍しまくっていて掴みどころが全くない。 これを創作の可能性への挑戦と言うのならば聞こえはいいのだが、現時点でその到着点が全く見えていないだけに、この作品自体の評価は不定にならざるを得ない。 ところでこの異様な表紙絵は、 マックス・エルンスト「百頭女」の挿絵からの引用。(森博嗣のミステリィ工作室で挙がっていましたね) エルンストがその著書でやりたかったのは、 コラージュの手法により様々な物語の断片を繋ぎ合せて、読者に全く新しい物語を創造させる という事らしい。 (実験小説というよりは、奇書??) 実験的経験もその手法に倣った作品のようです。 「百頭女」も合わせて読むと、理解が少し進むかも知れません。 良くも悪くも、森博嗣クラスになるともはや何書いても許されるということか。 | ||||
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そもそもの文章の書き方を考えさせられるような本。 普段、普通にしていることを、ひっくりかえされるような感じ。 そういう意味ではとてもおもしろい。 ただ、それ以上の本ではない。本自体もなんだか冗長に感じる。ので、★1つマイナス。 この作者が、読者がどう読むかを計算して書いている(と思う)。 ので、どういうねらいがあるのか、考えて読むのが心地良い。 わかりやすいものもあれば、わかりにくいものもあると思う。 いずれにせよ、この本を読んでみようという人は、それほど多くはないと思う。 読んでみようと思う人は、読んでみたら良い本。 | ||||
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最近の著作で著者が主張してる、いわゆる一般概念や常識みたいなものについての疑問等が小説という形で出された。 読みたい人が買えば良いと言う事か。 想定を外すとか、疑問をそのままにするとか、読者の事を考えてるのか考えてないのか良くわからない。 結果的に彼の戦略は当たり、ベストセラー作家になったわけだから、考えを実践したと言う事だと思う。 まあ、ふつうこういう事は隠しておくものだが、作家の真摯な態度ゆえか、小説で著わしてしまった。 コア(熱狂的ではなく)なファンは、「そういうと思った」と言う事だと思うが、理系ミステリー位の理解をしてるファンは期待はずれではないだろうか? 編集担当が固定観念や常識で、著者は非(不)常識という対比が盛りだくさんで出てくる。 「言っても理解してもらえるとは思えない」けど出版する事が驚きだ。 私は楽しめた。 | ||||
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全体的な体裁としては、1章ごとに森博嗣とその担当編集とおぼしき二人が親父ギャグを交えて対談しつつ時折まじな見解表明、そして最後に日記で章をしめるといった感じだった。 オヤジギャグは読んでいていて苦痛だった。 表紙がクールだったので、シリアスなものを期待していたが、水柿教授やZOKUシリーズのようなユーモア系列の作品で損した気分になった。 | ||||
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