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悲鳴伝
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悲鳴伝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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化物語シリーズが一番好きですが、この小説も面白かったです。 そもそも悲鳴伝という一見サスペンス的な小説を想起させる題名ではありますが、 蓋を開けたらヒーローものの小説という。 読者の期待を裏切らない、内容の裏切りっぷりでした。 しかし、主人公がヒーローになって敵を倒して平和を守るのかと思いきや、 人間に擬態した身体能力は人間と同等な怪人と戦う。というか、一方的・・・まぁ見ていただけたらわかります。 自分が周りの人と同じように感情を持てないがために、偽りの感情を作って日々を過ごしている。 これはけして感情の起伏があまりない空々くんだからではなくて、 万人があるグループに属すことにおいて、そこになじむがために偽りの感情、 キュラクターを作って人と接しているんだということを改めて気づかされたような気がしました。 レビュー書いたのなんか初めてなので、 内容がおかしいかもしれませんが、ようするに一読して損はしない小説ですよと 言いたいのです。 | ||||
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総ページ数約五百ページ 全八話構成で、とても感慨深い内容だった。 あのラストシーンは実に西尾らしい終わり方で、個人的には最高のラストシーンだ。 対象年齢は十四歳以上だろう(個人的な見解) 買うかどうか迷ってる方には買うことをオススメします。 以上、このレビューが誰かの参考になること想います。 | ||||
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若干のネタバレを含みます まず、読んでいて最初に思ったのは、あれ?これはGANTZじゃ…ということです。 ピチピチのスーツに他人には分からない怪物などなど、何をどう頑張っても読んでいて終始GANTZが頭から離れませんでした。 まず、これで内容の3分の1はほぼパクリで構成されていることになり のこりの部分はお約束の思春期の子供同士の同棲。 大人不在の状態でおにゃのこがご飯を作ったり、おにゃのこの着替えを覗いたり、一緒のお布団で寝たり 化け物などであったこういう展開は、少なくとも西尾さんらしい捻りがきいていましたがこれを読んでいると、さすがにネタ切れか…という気がします。 残りの部分も語るまでもなく、取って付けたような能力、明らかに狙いきった展開、回収しきれない伏線、主人公の構成矛盾、などなど 結論としてはタイトル通り、厚さの反比例です。 凄く暇で、なおかつ考えさせられる作品は嫌、王道作品も嫌、そもそも本に楽しみも興奮も何も求めていない、とりあえず字が見たい、という方にはいいのではないでしょうか あと西尾ならなんでもいいという方にもおぬぬめです | ||||
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ふと気がついてしまった。家族やら友達やら「かけがえがないもの」と 言われているけど、キレイさっぱり無くなってしまえば、スッキリ自由に なれるじゃん! ぼくこそがヒーロー。敵はなんと「地球」。ドラえもんのひみつ道具みたいな、 アホらしくわかりやすく武器を駆使して、切り刻むぞ、焼き尽くすぞ、 そーっと這いよって踏み殺すぞ。 …というお話ではないのだが、厨二マインド全開の、久々の西尾らしい傑作だった。 全体の厚さはあるが章立てごとによくまとまっており読みやすい。 西尾維新ファンにはたまらん一冊だと思う。ちうかファン以外は絶対に 手に取らないことをお勧めする。 | ||||
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良くも悪くも西尾維新らしい作品になっています。 西尾維新史上最長巨編というだけあって物凄いボリュームになっているので西尾入門にはおすすめしませんが、 個人的には数ある西尾作品の中でも、まとまり具合といいますか、完成度はトップクラスだと思います。 ただ、可笑しな表現になりますが、「小手先で全力に書いた」そんな印象を受ける作品になっているので、佳作の域を出ないように感じました。 西尾信者になら自信を持っておすすめできますが、それ以外の人は読まなくていいんじゃないかと。 いくつか伏線になり得そうな箇所が残っているのですが、それなりに綺麗に終わっているので続刊出して欲しくない。 | ||||
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ネタバレを多少含みます。 この小説ではヒーローという存在を軸に正義と悪の存在について書かれています 何が正義で、何をもって悪とするのか。地球、概念的怪人という明確な悪ではない「敵」の存在と共にヒーローとしての存在について問います。誰かにとっての悪は他者から見たら正義かもしれない。その逆も然りで、空々空という私情や感情論を一切排除した超客観的存在を軸とした物語において読者と同じ感情を一切持たない彼がどのようにこの世界を見るのか、という話です。 用語や武器の名前などは一切ひねらずにありきたりな名前を付けることによってヒーローものとしての単純さを演出したり、各章の爽快なタイトルとは裏腹に本編の展開とは全く違うように見せかけ、でもあながち間違ってないというような西尾維新独特の演出を感じさせる部分もありました。 ただ読んで面白い、つまらない、キャラが〜等でも結構ですが少し内容について考えてみることも大切ですね | ||||
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※若干のネタバレ注意 全てを"ただ、そうである”としか見れない少年の話。 人類の3分の1が削られるという事件後から話がスタートします。 (この事件設定に啓示の書((黙示録))の8章8節が何となく思い浮かびましたが)そんな事件の原因である地球と戦うお話。 ・・・あれ、でもあんまり地球陣と戦ってなくね? 相変わらず賛否両論きっと分かれるお話なんでしょうが、私は好きです。 | ||||
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物語シリーズなどのようにダラダラせず、最初から最後まで同じレベルで楽しめます。個人的にはとても楽しめました!超オススメです! | ||||
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押井学監督の『スカイ・クロラ』に感動した人はぜひ読んでください。 ネタばれさせたくないからこんなことしか言えないですが、ほんとうにすばらしい作品です。 | ||||
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アニメの物語と刀語 マンガのめだかボックスと、いくつか西尾維新の作品を好んで観てきました。 ジョジョのノベライズは読んだことがありますが、今回は西尾維新オリジナルの小説に初めて触れた者としての感想です。 ・王道展開…? これはめだかボックスでも感じていたことです。 王道的な『よくある展開』をバカにしたいのかぶち壊したいのか、それともひねくれているだけで実は王道展開を書きたいのか…。 それはよくわかりませんが、いい意味で展開を裏切ってくれます。 西尾維新作品に触れてきた方は馴れっこかとは思いますが。 ・残酷性 するがモンキーや炎刀:銃、めだかボックスのマイナス組などに見られた『残虐行為』。 これも西尾維新恒例なんでしょうか? 赤字で刷られているのかと感じる程の血みどろ場面が満載です。 加えてというか、必然的に、とにかくこの作品には『死』が多いです。残酷な描写が苦手な方はキツいかもしれません。 ・登場キャラの人間性 これがこの作品、というより、西尾維新の作品を好きになれるか否かだと思います。 気持ち悪い・おかしい・わけがわからないと感じる方。 逆に、キャラの気持ちや台詞がなんとなくでも理解できる。またはキャラに感情移入さえできるという方。 おそらく、極端に別れると思います。 こればっかりは彼の作品に触れないとわからないです。 主に、狂っているのか正気なのか、よくわからない、かなり危ういキャラしかいません。 それを「狂っている」と感じるか、「案外普通」と感じるか。 そこが最大の分かれ目です。 ・最後に 「小説はあまり読まないないけれど、西尾維新原作のアニメは見た」という方にも十分オススメできます。 70P前後で一章と、ほどよい区切りなので、厚さをあまり感じずにスルスル読めます。 | ||||
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物語シリーズのアニメ化で より一層の評価を集める西尾維新の完全新作。 他の作品とはまた違い、 より少年漫画チックな雰囲気を感じる、 そんな一作になっていました。 | ||||
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人生で読み終えた小説の2冊目にして、西尾維新の最長巨編に手を出した自分を憎みたい気もするが褒めてやりたい。 これが読めたんだ。どんなものも読める耐性は少ないともだいぶ出来ただろう。 内容は素晴らしい。 何とも言えなくなり悲しくなって、涙は流すとまではいかないがやはり悲しい。 これが僕に起きた感情であり、現象であり、素直な意見である。 誰かと共有したい。だけど誰ともしゃべりたくない。もう二度とまではいかないが、しばらくは読みたくはなくなった。 でも感動した。面白かった。複雑だ。 | ||||
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これは西尾維新最長の小説だという。 たしかに500ページを越えていて、二段組みなので普通は上下巻で出すもののような気がするが講談社ノベルスなので仕方がない。 ただページ数の割に展開も非常に多く組み込まれているため、飽きることなく最後まで読み進めることができた。 ここでのレビューや前評判には興味が無かったので、今の今まで見ていなかったが高評価が多くて安心した。 私も素直に面白いと思って読んだ。 内容は非常に「西尾維新らしい」もの。 英雄譚だけど、ただの英雄譚じゃなくて、むしろ英雄譚じゃないかもしれなくて。とにかくたくさんの人が殺されるが、あくまでも「空々空視点」なので、客観的な描写しかされておらず、全くグロいとかそんな感じはしなかった。それでも彼がやってきたことは間違いなくヒーローの仕事なのだろう。 ただ結局のところ「大いなる悲鳴」とはなんだったのか、「地球」とはなんだったのか、そこだけが気になったが、もし次の「大いなる悲鳴」が起こったとき、空々は死ぬんだろうなあと思う。 意外にあっけなく死ぬんだろうなと思う。 その緊迫感と脱力感のミスマッチさが、この小説の魅力だと思った。 | ||||
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ま、感想を一言で言うならタイトルに書いた通りです 面白くもなくつまらなくもなかったです でも、読みやすくはありました 私の中では、面白い>読みやすい>微妙>疲れる(読みづらい)>つまらない的な評価順位です この本は読みやすく、気分良くスラスラ読みたので☆4にしました 蛇足ですが、この前に読んだ「少女不十分」は読みづらい上につまらなかったです というか最近この著者さん色々と頑張ってますが、そんなに精力的に頑張れるんなら「りすか」や「世界シリーズ」を後1,2 冊だして止めるなんて言わないで、続けて欲しいと私は思う ていうか、その1,2冊すらここ数年何の音沙汰もないし、そのくせ今回みたいなのはチョイチョイだしてる(怒) | ||||
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「西尾維新史上、最長巨編」という新作です。 一気に読むと腕が筋肉痛になりそうになる程度には分厚いです。 ただ、一つ一つのエピソードで区切られており、それぞれに見所はあるので氏の小説の中では読みやすいほうじゃないでしょうか。 あとがきでは「まったく新しいタイプの主人公」と書かれていますが、(他の方も指摘しているように)読んでる感じでは氏の初期作品に近い印象を受けました。 中心に据えられる(会話劇ではなく)心理描写、相手の隙をつくようなバトルシーン、中二病っぽいネーミングといろいろ懐かしい感じがします。 よかった点はそういう小説を再び氏が高いモチベーションを持って書かれたというところではないかと考えます。 特に、戯言シリーズが好きな方は楽しめると思います。 (特に、外伝シリーズが物足りないと思っている方は久しぶりに楽しめるんじゃないでしょうか。) ただ、新しいタイプの主人公ってのはまぁ確かで、そのパーソナリティーが合わないなぁと思う人もいるのかもしれません。 個人的には「それこそが空々空が空々空たる所以なのだー」みたいな描写が何十回も繰り返されてるのを見て多少めんどくさく感じました。 あと、(ネタバレがアレなので変な書き方になりますが、)ラストの「○○○○○」ってセリフってそれ以前に普通にありましたよね? 大事な部分だからこそ個人的にけっこう引っかかりました。 | ||||
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・主人公の考えていることがよくわからない。 ・人が大量に死んで凄惨な話のはずなのに爽快感と疾走感がある。 ・誰も報われない話なのになんかいい感じにまとまる。 ・まったく感動しないんだけれどなぜか読後感は悪くない。 久しぶりに西尾維新らしい話を読んだ気がします。 もうこういうタイプの作品は書かないだろうと思っていただけに 不意打ちを食らった気分です。 以前と違うのは語り部が第三者に徹するのではなくいちいち主人公に ツッコミを入れるところですが、これもなかなか面白く読めました。 ただ、いい感じに終わりを締めていますが、ストーリーとしては全くと 言っていいほど進んでいない状態で伏線を張りまくったまま終わっており、 シリーズ化する気満々のようです。 主人公の特異なキャラクターとそのキャラを最大限に生かしたまったくもって 主人公らしくないバトルスタイルは斬新であり、 今後の活躍を大いに期待させられるものでした。 ぜひシリーズ化して欲しいですね。 | ||||
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ある日突然家族や友人に何の心配もかけず、何の憂いもなく日常とおさらばし、唯一の存在として必要とされるヒーローになれる そんな中学二年生の頭をよぎる願望を、形にしたものがこの物語の出発点かと思います。 突然後戻りの出来ない非日常に放り出されるという点では著者の「零崎双識の人間試験」を思いだします。 才能を絶賛され、勧誘され、生き残る為に何とか頭を回そうとする主人公像もどこか伊織を彷彿させますが、伊織が全自動瞬間湯沸し器とすると空々は魔法瓶です。外が如何に暑くなっても内側の温度は決して変わらないし、変えることが出来ない。 そんな自分を嫌がる主人公が、それでも少しだけ温くなる。そんな成長物語と私は感じました。 大変面白かったですが、回収しきれていない伏線と、違和感ある描写もあったので☆4とさせていただきました。続編を是非読みたいです。 | ||||
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久々に興奮した。 興奮して一気に読んだ。 『クビシメロマンチスト』の衝撃以降、なかなかそれ以上の傑作がでてこないなぁなんて思っていたら、ついに出たという感じか。 (*以降ネタバレ若干あります) 主人公の空々空(そらからくう)13歳は「地球」から人類を守る「地球撲滅軍」に入り、ヒーローにならなければいけなくなる。 しかし、そのヒーローの仕事とは、人間にしか見えない、というか人間そのものであろう怪人を殺すことだった。 到底納得できない理由を無理やり飲まされ、少年は「地球撲滅軍」の先輩にあたる少女と一緒に暮らすことになる。 その少女はあろうことか、少年の家族を斬殺した少女だった。 「正義」を名乗る人間が「悪」から人間を守るために人間を殺す。 そして、その「正義」を執行するのはほとんどが未成年の子供たちだ。 消費税を一夜にして5%から3%に変えることができるほどの権力を持つ機関「地球撲滅軍」はどれだけの人数がいるのかすら分からない謎の集団。 この作品を読んでいて真っ先に思い返したのは『新世紀エヴァンゲリオン』であり(もちろん旧バージョンのほう)、『まごころを、君に』だった。 謎の組織NERVに無理やり入れられた少年、碇シンジが「世界」を守るために使徒と呼ばれる巨大生物と戦わされる言わずと知れたストーリー。 ただ、この作品が議論を呼び、今日まで問題作と呼ばれているのは、「正義」を執行し人間を守るために存在していた機関が結局、人間を殺戮してしまう(していた)という、ある種、矛盾した物語だったからだろう。 「使徒」と呼ばれる巨大生物は、ほとんど人間と同じ生き物であり、その「使徒」を使って人間を殺していたのは、まぎれもない普通の人間だったのだ。 ラストに至っては世界そのものが破壊され、あの有名なラストシーンに至るわけだが、この『悲鳴伝』はその設定からラストに至るまで、テーマに至るまで、『エヴァンゲリオン』を踏襲している。 これを西尾維新本人がどこまで自覚的なのかは判らないが、少年少女の三角関係の構図まで合致しているので、おそらくは「わかるでしょ」という感じで「あえて」似せている(オマージュ)している、のだろう。(マンションの一室での同棲、おかしなペット、組織からの逃亡、セカンドインパクトに通じる大災禍などもそうだ) 『エヴァンゲリオン』がそうであったように、この作品も極めて批評的な側面を持つ作品だ。 それは絶対に正しい「正義」を描くヒーロー作品への批評であり、少女のために世界を守る少年の物語(セカイ系)への批評でもある。 ただ、この作品と『エヴァンゲリオン』が根本的に異なる点は(いや、最も近しい点ともいえるのかもしれない)やはりラストシーンであり、その意味は読者それぞれで感想が違うだろうが、一見救いのない終わりは新たな出発への「希望」をも匂わせている。 賛否両論だろうが、こういう終わり方がぼくは大好きである。(本当に個人的なことだけれど) これ以上、書いてもなんなんで、主人公の空々空について。 彼は一見すると、ものすごく冷酷非道というか、本当に「お前人間か」という、いつもの西尾キャラなのだが。 これもいつものパターンではあるが「一見すると」なのであり、そんなに単純明快な冷酷非道キャラでもない。 なんに対しても、無感動で(例え自分の家族を殺されても悲しまず)、子供がいるかもしれない「怪人」を殺してもなんとも思わない空々は内面に関して言えば恐ろしくもある少年だ。 彼の行動原理の基本は、あくまで「自分が生き残ること」なのだ。 だから、その行動原理を遵守するため非道なことを心を傷めずにできる。 だが、作中では、それだけでない面を時折見せる。 それも彼自身、無自覚に。 例えば、犬にしか見えない様に改造された少女を助ける時、罪悪感に魘され続ける少女を助ける時、彼は行動原理や自身の論理を曲げて(あるいは勝手に解釈を変えて)行動する。 自分が危険に会うことも顧みず。 この自己矛盾に最後まで気づかない(あるいは気づこうとしない)空々少年。 「あくまで自分のために」と思いつつ行動し、結果「誰かのために」行動しているということ。 こういうことが、今、彼に共感できてしまう(または共感できない)読者にはどう映るのだろうか。 (ちなみにぼくは、結構、空々少年に共感できてしまうような奴でした。) | ||||
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他人の感情が分からず、人に合わせた感情や行動をとる事に悩んでいる少年が、実にその事自体によって英雄の行為に巻き込まれてしまう。 主人公の性格造形は戯言のいーちゃんに通じるものがあり、悲鳴伝の荒唐無稽な世界の中で主人公のキャラは見事にくっきりと浮かび上がっている。 ヒーローとかラノベ風の展開も西尾維新にかかると残酷な影絵のように奇妙で新鮮。 語り手や登場人物の饒舌さは、アニメが裏返った様な世界に現実感を与え、西尾維新最長と云われる長編も短く感じさせる。 正義でも悪でもなく、自分の生活を守るだけの新たなヒーローの誕生だろうか | ||||
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面白いです! 西尾維新には珍しく一人称視点の小説じゃないのは斬新で良かったです! 言葉遊びはいつも通り、ストーリーも抜群に面白く戯言シリーズ、物語シリーズに匹敵する傑作です! ぜひ読んでください(≧∇≦) | ||||
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