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時をかける少女
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時をかける少女の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 21~40 2/4ページ
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| ラベンダーのにおいを理科実験室でかいだときから、芳山和子(よしやまかずこ)はテレポーテーション(身体移動)とタイムリープ(時間跳躍)の能力を得た。 彼女はラベンダーの香りの薬を作った人物に会うため時をかける。 そこで出会った意外な人物とは…… 和子がかいだ薬を作っていたのは、友人の深森一夫だった。 彼は「西暦2060年から来た」未来人だったのだ。 一夫は未来で薬学を研究しており、その実験に失敗して過去に飛ばされたらしい。 和子の前で一夫は薬を完成させ、未来へ戻る。 その後 深町一夫が未来に帰ったあと、彼のことを知っている人はいなくなった。 和子も彼のことをすっかり忘れていた。 しかしラベンダーのにおいをかぐとき和子はいつも、いつか「すばらしい人物」にきっと会えるのだと確信する。 細田守監督による映画『時をかける少女』は、筒井康隆の『時をかける少女』を原作として、その20年後を描く話です。 芳山和子も出るみたいです。深森一夫と浅倉吾朗は出るかわかりません。こんど観ます。 | ||||
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| 短い作品で、かつ登場人物も場面もそれほど多いわけでもなく、さらに、作者である筒井康隆独特のぶっきらぼうとも言える文体(ソースは私の感覚)もあいまって非常に読みやすい小説です。 今ではおそらく使う事が許されない表現も出てきますが、それも含めて、作品が発表された当時のSF小説の雰囲気を味わう事ができます。 実は私が読んだのは角川文庫版で、この記事でリンクを貼ったのは角川つばさ文庫版です。 もしかしたら内容に違いがあるかなと思ったのですが、作者が筒井康隆という事を考えれば、文章はそのままなのではなかろうかと推測しています。気になる人は「筒井康隆 断筆宣言」で検索してくればなにかしら情報が出てくると思いますのでここではこれ以上触れません。 芳山和子という中学三年生の女の子がふとしたきっかけで、テレポーテーションとタイムリープという2つの不思議な力を手に入れてしまいます。 それは彼女が望んで手に入れた力ではなく、そもそも当初自分の身に何が起きたのかわからず混乱してしまいます。 しかし、幸いな事に彼女にはそんな非現実的な事でも相談できる相手がいた。それが深町一夫、朝倉吾郎です。 和子や一夫と吾郎が経験した不思議なできごとから、和子に不思議な能力が備わってしまった事を確信した3人は、彼ら彼女らにとって信頼できる人物である、担任で理科を担当している福島先生に相談します。 福島先生の提案で、和子は超能力が備わるきっかけとなった場面、理科教室にテレポーテーション&タイムリープで戻る事にします。そこでラベンダーの香りがする薬品を調合していた謎の人物と会う事ができれば、彼女に備わってしまった不本意な力を無効化する事ができるのではないか、という仮説を立てたからです。 でも、和子はこの時自分の力で時間を遡り、かつ瞬間移動する事はできません。そこで、福島先生は一芝居?打って彼女を覚醒させます。 今までは想像もしなかった状況でいろいろと苦労をしながら和子は目的の時間と場所に到達します。そしてそこで彼女が見た物は……。 というのがあらすじです。念のため言っておきますが私はあらすじ書くのがとても苦手なのであらすじが欲しい人は別のサイトに行った方が良いと思います…… さて、ここから感想です。もう一度読んでみて思ったんですが、案外と論理的に破綻しないように作られている設定だなぁと思いました。 設定上過去に戻ったときに問題となるのは、同じ時間帯の同じ場所に同一人物が2人存在するというパラドックスですが、この小説ではその場合、タイムリープしていない個体が消えるという仕組みになっています。また、この文章の上の方でも書きましたが、タイムリープとテレポーテーションを別の能力として区別しているところも面白いです。実際にこの作品だけではその2つは分けられない組み合わせになっていますが作者のこだわりが伺えます。 この先の感想にはいわゆるネタバレを含みますが、おそらくはこの記事を読む人でそれを知らない人は数少ないと思います……。 この小説で描かれている未来、それは西暦2660年代と設定されていますが、決して明るい未来ではありません。原子力の平和利用が確立した2620年頃(この小説の設定ではそこまで時間がかかることになっています)、科学は大きく発展していますが、その社会で生活するのに必要な知識を得るために、人生の大半をかけて学校で勉強をしなければいけない状況に追い込まれます。その問題を解決するために睡眠学習が使われ、子供でも1900年代や2000年代で生活する大人よりも遙かに大量の知識を備えています。しかも、その中でも優秀な「彼」ですから……。 決して輝かしい未来とは思えないんですよね。実際、「彼」もこの時代に暮らしたいと臭わせる発言をしています。 この小説が発表された1960年代後半、昭和40年代は万博があったり新幹線ができたり家電が普及したり収入が増えたりと日本がいけいけどんどんだった高度経済成長期です。そんな時代に『時をかける少女』のような未来観を描いていたんですよね。 調べてみたら、『鉄腕アトム』が発表されたのは1950年代(昭和20年代)で設定された未来は2000年代、『ドラえもん』は発表が1970年代(昭和40年代)で、ドラえもんが作られたのは22世紀(2112年)です。 設定が違うとは言え、『時をかける少女』という作品はひどく遠い未来を設定として用意していたんですね。 いずれにしろ、『時をかける少女』で描かれている決して明るいとはいえない世界観は当時は斬新、あるいは受け入れがたいものであったのかもしれません。 その設定が、この作品が発表から40年経った今も生き残っている理由の一つなのかも知れません。 今日読み返してみて驚きましたから…… そして、もう一つ、この作品がおそらく今後も読み継がれるであろう理由が私にはわかります。 それは、余韻です。 未来から来た「彼」の記憶は和子から消えました。それでもほのかに残るラベンダーの香りという思い出。 「彼」と「和子」との再会を予感させる伏線は張られていますがそれは回収されずこの物語は終幕を向かえます。 この先、読者はいかようにも想像できてしまうんですよね。 もしかしたら和子はこの先何らかの理由で記憶を取り戻すのではなかろうかとか、王道的な展開で未来から「彼」が和子を迎えに来るのでは無かろうかとか、その時もう一人の男の子との間ですったもんだがあるのではなかろうかとか(笑)。 この曖昧さがあるからこそ、読者はもちろん、この作品を元にした2次創作、商業作品同人作品問わずです、の作者も様々なインスピレーションを得る事ができるのではないでしょうか? ここまでのこの感想文には書かないようにしてきましたが、私は筒井康隆作品に頭をやられてしまっています。高校生の時全集を読んでしまって壊れました。その筒井康隆作品の中では『時をかける少女』という作品は超のつく異色作です。この小説を入り口に筒井康隆作品を読もうと思う人がいるのなら全力で止めにかかります。絶対やめたほうがいい。 それでももちろん筒井作品らしさみたいなものは感じます。感想文で指摘した文体や「超能力」の定義に関する無駄としか思えない厳格さ。悲観的な未来観。そして、もったいないとも思える作品の短さ。それらはやっぱり筒井康隆の小説なのかなぁと思えます。 しかし、やっぱり不思議なんですよね。もしかすると『時をかける少女』って筒井康隆という小説家の代表作として扱われるんだろうなぁと。書いた本人も40年後にも生き残る作品になるとは思っていなかったかも知れませんよね。超異色作が代表作というのはなんだか納得いきません(笑)。 でもそれはそれで筒井さんらしいのかもしれませんね。 脈絡無く感じる人もいると思いますが、私には妙にしっくり来るので、深町一夫の言葉を借りてこの感想文を終えましょう。 「無理ないさ。まるでSFだものな」 | ||||
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| 細かい事を突き詰めていけばしょうがないが、読んだ後、いい気分にさせてくれる作品は名作である ラベンダーの香りをかいで、ああいい香りだと感じる、そのシンプルな感情は自然だからだ 自然であれば名作、自然こそ名作 | ||||
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| 生徒さんの誕生日プレゼントの注文で購入しました。喜んでいました。良かったです。 | ||||
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| 私は、この原作の「時をかける少女」を知らない世代です。 最近でも、アニメーション化や、ドラマ化されている 「時をかける少女」ですが、読んでみて "原作が一番サッパリしている"と、感じました ! もちろん 最近、 映画化やドラマ化されたものも 良いのですが... 個人的には、原作が好みです ! 是非、読んでみてください ! !( ≧▽≦)/ | ||||
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| ドラマでやっていたので、原作はどうなんだろうって思い購入。昔の小説って感じでしたが、内容は良かったと思います。一冊まるまる時をかけるではなくて、他の物語も載っていて楽しめました。 | ||||
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| 娘の夏休みの宿題、読書感想文用に購入。 最近、昔に読んだ眉村卓や筒井康隆の小説が改めてドラマ化されて、子供達と共有できるのは単純に喜ばしい。早く着いたのも良い。 | ||||
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| 購入後すぐに発送していただき助かりました。 また、お願いします。 | ||||
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| 女の子たち、諸学高学年に 人気の一冊です。 自分の意思で行動し 強く生きていく姿勢を学ぶのによいでしょう。 | ||||
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| ドラマの原作ということで読みたいと思いました。若かりし頃見た映画を思い出しました。言葉遣いなどで書かれてからの年数を感じますが、楽しく読みました。 | ||||
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| 小6の娘がドラマを見て、面白いと購入しました。あっと言う間に読んじゃいました。 | ||||
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| NHKの少年ドラマシリーズで放映されたタイムトラベラーが忘れられない。 衝撃的な内容で食い入るように見ていたことを思い出した。何でも、初版がベスト! これは、間違いない。 | ||||
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| この夏(2016年)、この小説がTVドラマ化されると聞き、Kindleで読み直しました。 大変興味深いことに、「時をかける少女」は、ほぼ11年周期で映像化されて話題になっていますね。 ① 1972年 TVドラマ(NHK) ② 1983年 映画(大林宣彦監督) ③ 1994年 TVドラマ(フジテレビ) ④ 2006年 映画(細野守監督) そして今回。 (これ以外にも映画<1997年・2010年>やTVドラマ等になっていますので、独断が入っていますがお許しください) 知名度が高いのは②と④だと思いますが、個人的には③もお勧めです。 ③は久石譲さんの音楽、NOKKOさんの主題歌がいいですね。最終回もかなり盛り上がります。 それにしても、私たちはどうしてこの物語にこれほど長く、これほど繰り返し触れたくなるのでしょうか。 その1 原作を読み返すと、主人公は常に過去に向かって時をかけています。 人生をやり直したい、そんな願望を皆持っているからでしょうね。 現実は決して元には戻らない。 だからこそ、かなえられないものに惹きつけられるのでしょう。 だからこそ、二度目の実験室で二人が別れるのは必然だったのでしょう。 その2 古くからのファンとして断言(笑)させて頂きますが、この小説のテーマは「初恋」です。 多くの方がご存知の通り、わずか数十ページのシンプルな短編ですが、このテーマはしっかりと描かれていると、改めて感じました。 特に、終盤の理科実験室の場面には二人の想いが集約されていて、発表から50年を過ぎた今でも、その魅力は失われていないと思います。 そして、ラストシーンも。 映像化されたラストにもそれぞれの良さがありますが、原作の余韻は格別。 もし日本で、他の国よりラベンダーの香水に人気があるとしたら、それは間違いなくこの小説の功績(笑)でしょう! | ||||
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| この値段で購入した商品としてはきれいで満足しています 商品到着も早かったです | ||||
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| アニメ版しかみたことがありませんでしたが、とても面白かった。 読了後、アニメ版以外の映画作品もすべてみてみたいと思わされました。 同時収録されている「悪夢の真相」と「果てしない多元宇宙」も読み応えがあり満足です。 | ||||
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| 言わずと知れた作品。しかし、初めて原作小説を読んだ。 たしかに、古臭い言い回しすこし堅苦しいセリフたち。 しかし、設定はやっぱり斬新だ。今読んでも、やっぱり面白い。 でも、これって中編だったんですな。あれっという間に、終わってしまったので少々拍子抜けした。 タイムリープした和子の話を信じる科学者の先生がこんなことを言っているシーンが印象に残る。 科学とは未知のことや、不確かなことを確実にする過程の学問であると。 だから、前提として不確かなことが必要なのだと。 科学者とは、一見、超常現象などを否定する人々と思いきや、受け入れてそれを解き明かしにかかる人々なのだ、思った。 そう考えると、このようなSF小説も原点は不確かさなのであろう。 あと、時間を止める場面でも、しっかり原理を説明するあたり、ちょくちょく出てくる超常現象を流さずに、 一定の理論を与えている点でこの小説は優れている。 | ||||
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| かなり前に書かれた物なのに、違和感なく楽しめました。 とても面白かったです。筒井さんすごいです。 | ||||
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| 筒井康隆の代表作といっていい小説であり、何度も実写化されているものである。実写作品を取り扱った『時をかける少女』たち―小説から映像への変奏という本も出ている。表題作のほかにも「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」が収録されており、江藤茂博の解説もついている。 なお、時をかける少女 (角川つばさ文庫)もある。こちらは表題作のほかに「時の女神」「姉弟」「きつね」と斉藤栄美の解説が収録されている。 どの作品も、筒井は年少の読者を想定しているのか、かなり幼い文体で書いているが、話はもちろん大人が読んでも面白い。 | ||||
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| 筒井康隆の名作として、少なくとも今後数十年間以上読み継がれる「現代の古典」である。時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)もあるが、表題作以外に収録されている作品が違う。角川文庫版は「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」が収録されており、江藤茂博の解説がついている。この角川つばさ文庫版は、表題作のほかに「時の女神」「姉弟」「きつね」と斉藤栄美の解説が収録されている。どちらの版もよいと思う。中古で1円のほうを買えばよい。 | ||||
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| 中学生の時、図書室から借りて読んでから40年近く。改めて、読んだ当時を思い起こしました。不朽の名作と思います。 | ||||
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