■スポンサードリンク


(短編集)

我が家の問題



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
我が家の問題

我が家の問題の評価: 4.30/5点 レビュー 77件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 61~66 4/4ページ
No.6:
(4pt)

家族の姿はあなたで決まる

奥田さんの作品は大好きで、たくさん読んでいます。
この作品はどこにでもあるどちらかというと困った家族の有様が紹介されている。
どんな旦那であろうと、妻の心持次第で変えていける的な、ゆるーい感じのストーリーなのですが、そこに奥田ワールドがある。
どんどん読めるし、読み終わったときの、ほんのりと心があったまるのは、まさしく奥田ワールド。
一読の価値あり。
 奥田さんの次の作品もぜひ愛読したい。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.5:
(5pt)

丁寧に描かれた家族小説です

完璧すぎる妻のせいで帰宅拒否症になった夫。
里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦…。
誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ

1 甘い生活? 2 ハズバンド

3 絵里のエイプリル 4 夫とUFO

5 里帰り 6 妻とマラソン

の6つの短編が収録されています。

どれも日常のひとこまを切り取った内容ですが
ともすれば平凡な内容に落ち入りがちなテーマを
登場人物の心理描写の上手さでとても素敵な作品に仕上がっています。

妻と夫、そして子供たち、それぞれの今時の心理描写が見事です。
丁寧に描かれています。
文章に無駄もなく共感出来る場面も多々あり久しぶりのヒットです。

早く次の作品が読みたいです。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.4:
(5pt)

一気読み必至

ほのぼのとしているようで、実際にあり得る話で一晩で読んでしまいました。
著者は男性なのに文体や描写が女性のようで「オリンピックの身代金」も非常に面白かったですが
異なる文体で書けるところがすごいと感じました。
考えさせられたり、同感したりとても面白かった。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.3:
(4pt)

こんなことあるあると思わず納得しながら読めた

他人から見ると大したことないと思うのだけど、自分たちにとっては困った問題というような、「我が家の問題」を描いた6つの短編集。

相変わらず描写がリアルで、こんなことあるあると思わず納得しながら読めた。1つの作品を除くと「我が家」というよりも「夫婦」の問題が中心だったと思う。

個人的には、「甘い生活?」と「里帰り」が好きだった。

「甘い生活?」は新婚なのだが、何事にも手を抜かない妻を負担に感じてしまう夫の話。最後はどうなることかと思いきや、読後感がよい終わり方だった。

「里帰り」は、結婚して初めてのお盆休みを迎える夫婦がお互いの実家に帰省する話。夫が北海道で妻が名古屋、お互いどのように振舞って苦難を乗り切っていくか。ボクは未婚なのでこの気持ちは分からないのだが、読んでいるだけでなんだか気疲れしてしまう感じがうまく表現されており読みやすかった。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.2:
(4pt)

久し振りの暖かい眼差しで人を描いた奥田作品だが、今一つ、インパクトに欠ける面もある

私は、奥田英朗の新作、「無理」、「純平、考え直せ」を読んできて、「最近の奥田英朗は、一体、どうしちゃったんだろう?」、「作品が面白おかしさえすれば、それで良いのだろうか?」と思っていた。これらは、いずれも、格差社会の負け組を主人公にした後味の悪い作品となっており、私には、未来への希望が全く見えない格差社会の負け組の人生を書きっ放しにしているだけのようにしか見えなかったのだ。それと比べると、この「我が家の問題」は、久し振りに、暖かい眼差しで人を描いた奥田作品に出会ったという感じがする。

ここで描かれている6つの「我が家の問題」は、必ずしも、どこの家庭にもあるような「ささやかだけれども悩ましい」問題ばかりではなく、かなり深刻な問題も含まれている。しかし、どの主人公たちも、最後には、そうした問題を前向きな気持ちで乗り越えていこうとする善男善女ばかりであり、非常に読後感が良いのが特徴だ。ただ、その反面、「無理」、「純平、考え直せ」にあるような毒が全くないこうした奥田作品には、今一つ、インパクトに欠ける面があることも否めない。「あちら立てれば、こちらが立たず」で、作品作りとは、なかなか難しいものだと思う。 

そんな中にあって、この短編集一番の傑作だと思ったのが、「夫とUFO」だった。「夫がUFOを見たと言い出した」、「エムエム星雲からやって来たコピー星人」などと書かれると、読んでいて、バカバカしく思えてくるのだが、これが実は、職場でこき使われるサラリーマンの悲哀を描いたなかなかの物語なのだ。そんな夫を救出しようと、多摩川の堤防で夫と対峙するラストは、滑稽ながらもハートウォーミングな絵になるシーンであり、笑えて、泣けるのだ。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.1:
(4pt)

家族だから、心をぶつけ合うことが大切なんですね。

奥田さんの短編は、登場人物の心理描写やちょとユーモアのある内容がとても好きです。
今回もその期待は裏切らないし、主婦に対する応援歌になっている作品が多い。
私と同性・同世代なのに、どうして主婦の気持ちになれるのかと感心しました。
家庭のピンチに立ち向かっていく主婦の心の動きと行動は、共感が持てるだけでなく勇気さえもらえます。
そんな作品の中、両親の離婚に直面した高校生の話だけが、子供の側から描かれていて切ない気持ちに
なりました。それは私自身の両親も離婚しているので、現実はもっとドロドロしていることは明白なのだ
けれど、親の苦悩や生き方を受け止めていこうとする主人公の精神的な成長が何とも愛おしいからだろう。
そのほかの作品を含め、家族は心をぶつけていくことができる大切な存在であることに改めて気づかされ
ました。ただ、問題のない家庭はないので、もう少し重い内容の話があってもよかったのではないかとい
う点で★を4つにしましたが、これはあくまで本のタイトルとのズレを個人的に感じたにすぎません。
主婦だけでなく家庭を持つオヤジたちにもお勧めの一冊です。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!