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走らなあかん、夜明けまで
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走らなあかん、夜明けまでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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1993年に講談社から単行本として初出したものだから、当然、いま読むと内容は古い。 ただ、一介のサラリーマンに過ぎない主人公坂田勇吉の追走、奮闘、ど根性には魅せられます。 五千万取り返した直後のやくざの対応は、まあ、ちょっと甘いかなとは思ったけれど、その終わり方以外、坂田の 生き残る道はなかったし。そこまで追い詰められながらも、よくやったよ坂田、本当に。 大沢さんは「クライマックスは二度作る」方ですので、気を許しているといけません。 最後の最後まで、走り切りましょう。 | ||||
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ササヤ食品は ポテトチップスの会社。 二十七歳のサラリーマン坂田勇吉は オニオンチップスのサンプルをもって 東京から はじめて 大阪に行く。 坂田三吉を見たくて将棋会館に行くが 紛らわしい アタッシュケースから 悲劇が起こる。 次から 次へと つながっていくが・・・・ ヤクザの抗争にまで まきこまれて。 坂田勇吉 日本の勇気あるサラリーマンである。 金倉 が まったくの 男っぷり。 健さんが 登場することで 場面が引きしまる。 | ||||
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勘違いによって盗まれたアタッシュケースを取り返すために 大阪中を駆け巡りヤクザを追いかけるスピード感重視な作品 やや強引な展開も多いが、とにかく勢いがあるので気にならない 気楽にスカッと読めるのでちょっとした空き時間にちょうどいいかもしれない | ||||
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「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」。 そして、しがないサラリーマンがヤクザを追いつめれば立派なミステリになる。 生粋の江戸っ子サラリーマンが初めて訪れた浪速の街が舞台。 大阪の隣で生れ大阪でも15年ほど暮らした身からすれば、ディープ大阪を強調し過ぎの感 無きにしも非ずだが、 作者は「東京者の目から見た大阪」という逃げを打っている。 途中で強力助っ人が現れ、「これにて一件落着!」かと思いきや、直ぐに退場。最後は堅気の主人公の大奮闘。 ミステリと書いたけど、実は一夜のファンタジーだね。 | ||||
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いわゆる「巻き込まれ型」の主人公であり、大沢作品には珍しくホントに普通のサラリーマンである点が面白いです。 タイムリミットが刻一刻と迫る中、様々な人との出会い・別れを経てノンストップで突っ走っていくテンポの良さが非常にスリリング。 一体どうなってしまうのか?と読者をグイグイ引き寄せていく面白さがあります。 作者は後にこの主人公でもう一作書くのですが、その礎はここですでに完成系に至っていると言っても良いです。 渋さ、という点では題材が題材なだけにあまり感じないかも知れませんが、読まないのはあまりにも勿体無い。 俺はかっこいい主人公しか受け付けないんだ!という方にも是非読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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主人公に降りかかる災難、それも超とびっきりにデンジャラス。たった一日の物語なので、タイムリミットが決めてあり、勝利が間に合うかとにかくハラハラする。ヤクザ怖え〜!大阪に住んでいる身としては、なるほど、東京の人には大阪はこんな風に映るのか、とちょっとびっくり。主人公が智恵と勇気と機転で、数々のトラブルを駆け抜ける疾走感がたまらない。タイトル通り、絶対ハッピーエンドなんだろう、とわかるが、それなのにやっぱりスリルのある展開にドキドキした。走れーっ!! | ||||
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なにがいいって、主役がサッパリ冴えない堅気のリーマンってとこですよ! そんな平和な日々をすごしてる冴えない社員が、異邦の地でヤーさんとトラぶってしまう展開がサイコー。ハードボイルドでは、主役の男(女)は、過剰にカッコつけてるタフガイで気障な台詞履いて・・ってのが相場が決まってるが、本作ではそういうのがないので、まことに等身大で教官が持てるので面白かったし、ドキドキわくわく!の展開が良かったです。冴えないとはいえ単身でヤーさんの事務所に入るといった無鉄砲な事もしでかしたりして、まったくこの坂田からは目が離せないよね(輪 新宿鮫のようにキャラを掘り下げた深みはないけど、その文スピード感に溢れたエンタメとしては1級なのではないでしょうか>ハリウッド映画を思わせるよね、そのような作りに!大技サイコー! | ||||
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大阪に旅した際、千里でこの本を買った。どろくさい大阪と、スマート気取りの東京。 主人公は生粋の東京人。 斜に構え、大阪を見る様子が、かいま見える。 しかし、大阪で出会う女、男、やくざ・・・ どんどん大阪に『揉まれて』いく。ジェットコースター並の速さで ストーリーは展開する。 面白い。 最後の最後まで、ドキドキ、スリルを味わえること 請け合い。元々大阪や東京の出身ではないけれど、 学生時代や初勤務地が東京に住んでいた者は大阪が苦手で、 逆に大阪に縁が有った人は、東京を嫌う傾向が、 私の周辺では多く見られる。 大阪が、ちょっぴり苦手・・・な方にも是非 おすすめしたい一冊。 大阪が、少し好きになる、かも。 | ||||
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中小企業のサラリーマン、喧嘩が弱くて将棋好き、あんまり人付き合いも上手くなくて、未だ出世の見込み無し。過去は昔傭兵だったとか、大組織の幹部だったとか、あらゆる殺人術を会得した暗殺者だったとか、そんな裏もない平凡なサラリーマンが主人公。出張先の大阪で、ひょんな事からヤクザに追われる事に。逃げたいのを我慢して、涙と鼻水垂らしながら、青臭いちっぽけな正義の為、場末のうらびれた酒場の女の為ににひた走る。最後は、泣きながらヤクザに逆切れて・・・・。それでも明日はやって来る。 実に、ハードボイルドらしくない(どこにもハードボイルドとは書いてませんが)作品ですが、弱虫の主人公に共感持てる、面白い作品です。ヤクザに囲まれても、逆に全員病院送りにしちゃうタフガイに飽きたら、ご一読。 | ||||
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ストーリーがとても面白い。 ひょんなことから大阪のヤクザの取引に巻き込まれる純東京人の主人公坂田勇吉。 私にはここまでの行動力はないが、読み深めるの中で、勇吉と一緒にアタッシュケースを探し回る自分がいた。 先日所用で大阪に訪れた際、ふと思い出し記憶を辿って『将棋会館』に赴き、主人公と同じ坂田三吉の扇子を買った。 是非一度読んでほしい作品。 | ||||
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タイトルでも推測できるように、大阪を舞台にした物語。 東京生れ、東京育ちの主人公が、ふとした間違いから暴力団の抗争に巻き込まれていくのだが、なにしろテンポが良い。 それは、大阪弁の会話を中心にした構成と次々に起きる事件によるところが大きい。 また、バックテーマとして東京と大阪のそれぞれの街に対する考え方が織り込まれているのも面白い 300頁強の本だが、あっという間に読み終えてしまう面白さを持った作品である。 | ||||
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やくざの取引に巻き込まれた運の悪いサラリーマン。 大阪を舞台に一晩の物語。 ジェットコースターノベルというのがふさわしい。 | ||||
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この作品を読んで感じた第一印象は本当に大沢さんの作品かという疑いだった。僕が持っていた大沢ワールドというものが、プロフェッショナルを主人公とした、シリアスで、展開の遅い(非常に安定していて)作品というものだったからだ。そのイメージと180度方向性の違うこのような作品があるとは思いにもよらなかった。 この作品のおもしろいところは、主人公が至極まじめなサラリーマンだということ。そんな普通のサラリーマンが、企業秘密(おかか味のオニオンチップス)を取り返すために命がけで奮闘するというのが物語の骨格なのだが、途中でやくざの争いごとに巻き込まれてさあ大変。汗だくになり、ボコボコにされながらもひたすら走るという、そのひたむきがとても気に入った。 その上過去の作品を振り返って素人を主人公にした作品がこの著者にあっただろうか?アルバイト探偵は別(主人公の親父さんがいろんな意味で化け物だから)としてなっかったように思える。そういう意味でも異色作である。スピード感があり、安定したストーリーであり。設定にもそれほど無理はない。この作品は、絶対にショッピングカートの移動させるべきだ。損はさせない。それだけの価値がある。ぜひ読んでほしい。 | ||||
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