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地層捜査
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地層捜査の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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地味な展開ですが、最後まで楽しく読み終えた。 | ||||
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自身が刑事になった気分で一気に読みました。 ずっと“刑事達の日常を淡々と描いた地味な作品“と思って読み進みました。 最後の数ページで驚かされました。 スペシャルな事件と捜査でした。 絶賛です! すごい! | ||||
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東京の荒木町を舞台展開する地味な地取り捜査の作品です。凄くプロっぽい作品。またこの荒木町という元花街の風情が素晴らしく、そこを徘徊する刑事達の地味さがリアリティーがあって返ってハラハラします。この地味さでこの緊張感が出せる作家というのが佐々木譲の凄いところ。彼のベスト5に入れたい作品です。宮部みゆきや横山秀夫が書いてもおかしくない。本に挿入されている地図を元に荒木町を歩き回りたいです。 | ||||
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警官の血、警官の条件を読み、佐々木譲作品に惹き込まれました。 警官の血、警官の条件は、躍動感があるストーリー展開でした。 本作品は、淡々と事件の捜査をしています。派手さはありませんが、リアリティーがあり、どんどん読み進みました。 舞台は、新宿区荒木町です。 地縁がなくても、グーグルマップで場所を確認し、イメージが膨らみました。 皆さんに、おすすめしたい作品です。 | ||||
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読み出すと止まらない。 安定の面白さ。 もう少し主人公のキャラが面白ければ。 四年捜査して未解決なのが六日間で解決とはwwwwwwwww | ||||
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病院の待合室にあって少し読んで面白そうだったので、キンドルで購入。 玄人受けする警察小説だと思います。リアリティが高く、じっくり小説を読む習慣の無い人には向かないと思いますね。 | ||||
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佐々木 譲 ファンなら読んで損はないです 後半まで地味に地味に話は進んでいきます ラストでパズルが完成していく内容でした 新宿区荒木町は仕事でよく行く場所なんで頭の中でイメージしやすく楽しめた1冊でした | ||||
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佐々木氏の道警シリーズや、「エトロフ発緊急電」などのいわゆる冒険小説群のフアンで、道警シリーズの最新作(?)を読んだ後、しばらくご無沙汰でした。 いわゆる「コールドケース」を取り扱う作品として、気になって本作から再び、警察ものをトライしてみました。 さすがの取材力(?)で、近年ブームの警察小説の先駆者として、安定感ありますんね。 | ||||
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毎回思う。評価だけで済むと思うが、面倒な事に、レビューが必須。何故だ⁈。講釈を述べたい人だけ書けば良いのだ!。こまごまとレービューを書く必要が無い位に面白い。 | ||||
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スピーディな展開は、さすがに佐々木譲ですね。 このシリーズを、もっと出して欲しい。 | ||||
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本書は花街の風情を残す四谷荒木町を舞台とした「代官山コールドケース」の前作、特命捜査対策室シリーズです。 この特命捜査対策室シリーズは、いずれも舞台となるロケーションを何度も繰り返し歩き、町の歴史を調べ抜いて書き上げた跡が散見します。 地道な下調べにより、町の写実的な情景が眼前に浮かび上がり、臨場感たっぷりに実に味わい深い。 地下鉄サリン事件で警察が忙しかった1995年の未解決事件。 そして、2010年の改正刑事訴訟法により、公訴時効廃止をトリガーとした掘り起こし捜査に着眼しています。 「代官山コールドケース」と違うアプローチとして、本書では真相を求めて東京オリンピックで賑わった昭和39年にまでさかのぼっていき、縦軸に亘る展開をしていきます。 その過程で、町の風情が時代とともに変わっていき、もの悲しさのような情緒が漂ってきます。 主人公の若手刑事に人情派の刑事OBがコンビを組むことにより、タイムスリップ感が味わえます。 散らばっていた事案を結末近くで、旧き花街のノスタルジーとしてうまく集約させています。 | ||||
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地味地味って、こういうもんじゃないの本来? 地形から類推される逃走経路。 そこにすこしづつピースがはまってつながっていく。 加納の行動は、私には傲慢に映った。 お咎めなしなのが納得いかない。 | ||||
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真摯な人物に描き方に引き込まれる。探求心をくすぐられる作品となっている。 | ||||
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後半まで、読み飽きさせず、グングン 読ます、実力作家の本領発揮。 | ||||
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特命捜査対策室シリーズの第一弾。謹慎明けの水戸部が配属されたのは、特命捜査対策室。水戸部は、相棒の退職刑事・加納とともに15年前の殺人事件を再捜査する。 どこかノスタルジーを感じるような警察小説。道警シリーズと比べるとまどろっこしい感じもしたが、流石、佐々木譲といった作品だった。 | ||||
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最近は当著者にはまっています。警察シリーズもあり、他の分野もあり、はらはらどきどきしながら読むときもあります。 | ||||
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話の発端は、地元の有力者が、或る事件の再捜査を所管の警察署に依頼するところから。くだらない理由と言えばそれまでだが、なんとなく現実にもありそうな話ではある。 普通なら適当に調査して終わりだろうが、ここからは小説。思いがけず、その事件の裏側には、「街の記憶」が大きくかかわっていた。 確かに地味な作品である。派手なアクションシーンもないし、虚々実々の駆け引きが繰り広げられる訳でもない。土地勘のないものにとっては、そもそも書かれている地名や、その街の雰囲気すらなかなか思い浮かばない。よって、文章の巧拙以前に読みづらい面がある。 ただ、この作品の主題は、おそらくそういうところにはないのではないか。そもそも、主人公自体が東京育ちではなく、地域の縁からは隔絶した存在である。冒頭述べた通り、この作品は「街の記憶」を掘り起こしていくとこと、そこに主眼が置かれているのだろう。不動産と言われるくらい、土地自体は動かない。しかし、そこにある建物や人、そしてそこに織りなされるある種の「空気」のようなものは、時間とともに移ろい行く。同じ場所が、驚く程に変っていく。そして人も変わる。主人公はそのこと自体を、わずかに漂う他者の記憶の中から追っていくのである。 ある人間が二人、時代を前後して失踪した。そして、そのこと自体は、解ってみれば特別な理由があるものでもない。つまらないといえばつまらない理由である。しかし、時がたち、その理由を地層から掘り起こす過程で、はっきりと私たちは「その時代」を感じる。たくさんの未知とともに。おそらく、そのこと自体がこの作品の魅力ではないだろうか。 それこそ、昭和の名監督のような人がこれを原作にして映画を撮ったならば、名作ができるかもしれません。 | ||||
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自分はおもしろく読みました。 本作が一見「地味」であることをもって佐々木作品として評価がやや低目なのは、過去の 秀作への感銘に基づく著者への期待度の高さからやむをえない面もあるかなと思います。 ただ本作の舞台となった荒木町同様「地味」さイコール「単調」「浅薄」ではありません。 15年前に殺された被害者女性が、元は荒木町の芸妓。 浅草でも向島でも柳橋でも新橋でも赤坂でもなく、荒木町という、東京23区の住民だって、 今やここが元「花街」だったことを忘れつつある(一方で、いわゆる「隠れ家」的な心ニクイ 飲食店はいまも点在する)エリアに注目した著者はすばらしい。 そもそも、荒木町を選んだ瞬間に、物語の陰影は、物理的にも心理的にも短い振幅の中でうごめく ものになることは、あの町の昼夜を少し歩き回った経験のある人には得心できるはず。要するに、 派手なドラマや強烈な個性のコントラストは似合わない。傑作長編『警官の血』で照射された 谷中といい、この荒木町といい、著者の着眼(と、もちろんプロット)には共感できます。 もし本作が地味ゆえに評価がいまいちなら、荒木町の魅力までもを否定されるようで、残念。 新宿区の他地域のような猥雑さや淫靡さ、あるいは落魄感は皆無ながら、狭い地域に路地が入りくみ、 家々の間に突如、小さな神社と池がひっそりと現われて、“何かの跡”が幾層にも重なっていることを 今もって予感させ、夜はまた魅力的な表情を見せる街というのは、都内の旧花街と比較しても珍しい。 今回、著者は地形的特性を巧みに取り入れている。新宿通り側から靖国通り側に傾斜していること、 北のはずれで崖となり、初めて歩いた人には唐突な断絶感をもたらすこと等々。それらが、被疑者の 逃走経路など事件の要点だけでなく、関係者たちの文字通り“境涯”とも、象徴的に響き合っている。 本作初登場の主人公、水戸部裕警部補の描き込み方も、過不足ない。1995年事件発生時は仙台の 高校生で、当時の東京も、それ以前のバブル時代の狂奔も知らない、30代既婚男性である 警視庁捜査一課刑事(にもかかわらず、ある事情で特命を受け昔の事件の再捜査を担当)。 1995年が阪神大震災と地下鉄サリン事件の年であり、連載開始時の2010年が刑事訴訟法改正で 殺人事件の公訴時効が廃止された年だったこと。以上の“事実”と、本作の構想の関係も興味深い。 東北出身の水戸部警部補の視点で、首都東京の“地層”から意外な“遺物”が発見されてゆく、という 本作の魅力的な設定は、2012年8月現在「週刊文春」に連載中の続編『代官山コールドケース』でも 活かされており、ぜひ以降のシリーズ化を(本作への低い評価を挽回する意味でも)期待したい。 | ||||
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自分は、おもしろく読みました。 本作は確かに「地味」。出身の北海道を舞台とした数々の秀作や、 東京谷中にフォーカスしつつ、半世紀に及ぶ警官三代の軌跡を描いた 傑作『警官の血』などに比して、評価がやや低目なのは、むしろ作者への 期待度が高いことの証明でしょう。ただ、本作の舞台となった荒木町同様、 「地味」イコール「単調」「浅薄」ではないと思います、決して。 15年前に殺された被害者女性が、荒木町の元・芸妓。浅草でも向島でも 柳橋でも新橋でも赤坂でもなく、東京23区の住民だって今やここが 元「花街」だったことを忘れつつある(一方で、いわゆる「隠れ家」的な 心ニクイ飲食店はいまも点在する)土地に着目した著者はすばらしい。 そもそも、舞台を荒木町を選んだことで、物理的にも心理的にも、物語の 陰影が短い振幅の中でうごめくことになるのは、当然。そういう土地。 要するに、派手なドラマや強烈な個性のコントラストは似合わないのです。 他の新宿区の某地域のような猥雑さや淫靡さ、あるいは落魄感は皆無ながら、 狭い地域に路地が入りくみ、家々の間に突如、小さな神社と池がひっそりと 現われて、“何かの跡”が幾層にも重なっていることを今もって予感させ、 夜はまた魅力的な表情を見せるこんな街は、他の都内旧花街と比べても珍しい。 その荒木町の、地形的特性を巧みに取り入れていることも気に入りました。 新宿通り側から靖国通り側に傾斜していること、北のはずれで崖となり、 初めて歩いた人には唐突な断絶感をもたらすこと……等々。それらが、 被疑者の逃走経路など事件の要点だけでなく、関係者たちの文字通り “境涯”とも、象徴的に響き合っている。 本作初登場の主人公、水戸部裕警部補の描き込み方も、過不足なし。 1995年事件発生時は仙台の高校生で、当時の東京も、それ以前の バブル時代の狂奔も知らない、30代既婚男性である捜査一課刑事 (にもかかわらず、ある事情で特命を受け昔の事件の再捜査を担当)。 1995年が阪神大震災と地下鉄サリン事件の年であり、連載開始時の 2010年が法改正で殺人事件の公訴時効が廃止された年だったこと。 以上の“事実”と、本作の構想の関係も興味深い。 東北出身の水戸部警部補の視点で、首都東京の“地層”から 意外な“遺物”が発見されてゆく、という本作の魅力的な設定は、 続編『代官山コールドケース』でも活かされており、 シリーズ化を期待したいところ。 | ||||
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