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Op.ローズダスト
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Op.ローズダストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 21~40 2/4ページ
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心理描写、情景描写ともにくどい。 三分冊だが、実質的には二冊で済む内容 何かのインタビューで、映画のようなビジュアルを重視した小説を目指しているといったようなことを仰っていたが、このシーンはあの映画(小説)か?と思わせるものばかり 首都圏でのドンパチ、全体のストーリー構成→劇場版パトレイバー2 公安警察のくだり→麻生幾の公安モノ 適役の女が使う小銃がステアーAUG→シュリ 警察幹部と現場の軋轢→踊る大捜査線 フジテレビ屋舎のヘリの空中戦→ブルーサンダー 全体的に期待はずれ 並河警部補が良かったので星2つ | ||||
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全三巻、通勤の行き帰りの時間を使って、飽きることなく読みました。 『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』を楽しんだ読者には、 また一つお気に入りが増えることになるでしょう。 “フォーサイスとトムクランシーを足して日本人で割ると福井晴敏?” という雰囲気を、今回もたっぷりと感じました。 説教臭い台詞や、大見得きった言い回しに照れる部分もありますが、 人物も、情景も詳細にしっかり書き込む、お手軽嫌いな著者の、まさに作風ですね。 一行もおろそかにできないという感じです。 冒頭シーンに出てくる“ローズダスト”という言葉が、ストーリーが進むに連れて、 一つの大きなテーマを形作るという流れにも、よく練りこんでいるなぁと驚きました。 ともかくお勧めのエンタテイメントです。 | ||||
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饒舌ですね。これでもかと言うくらい饒舌な小説です。設定等は、単行本、他の文庫のレビューの方々と同意見ですので、繰り返しません。しかし、この饒舌さの感じは昔読んだことがあるような気がして思い出しました。富野氏の「リーンの翼」です。設定も内容も全く違うのですが、何か富野氏の小説を読んでいるようでした。この小説もよくできていたのですが、小説家の小説ではなかったと思います。物語を所謂、物語るという内容だったと記憶しています。 説明をし過ぎるくらいしないと落ち着かないのでしょうか。画で見せるくらいに。 この小説は、映画の詳細な脚本のようであり、それは、やはり、小説とは違うものだと思うのです。小説は、小説で独立した文字の世界を成立すべきものだと思います。饒舌であるよりも、もっと簡潔であって欲しいと思ってしまい、やまり他の方と同様に辛口な評価となってしまいました。ただ、非常に力のある作家の方ですから、残念なんです。次回は、飛んで欲しいと思い書かせてもらいました。 | ||||
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もっさりとしていて、キレが悪い。 最初から最後まで延々とぐだついている感じ。 ☆1では3冊読んだ自分がかわいそうだから☆2つ。 著者の本で後悔したのは∀ガンダムの小説版(これも3冊だった)以来。 がっかりです。 | ||||
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この本も以前のイージス、ローレライに負けず劣らず結構わくわくさせられるいい作品でした。 | ||||
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この本も以前のイージス、ローレライに負けず劣らず結構わくわくさせられるいい作品でした。 | ||||
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2006年に刊行された福井晴敏氏の初連載小説。 相変わらず長いです。『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』も長かったですが、今回も三冊に分冊されての刊行です。読み応え抜群です。 肝心のストーリーについてですが、今回もいつもの福井氏の作品にもれず、国というもののあり方についての意見が提示されています。単行本のレビューでも書かれている方がおられましたが、良くも悪くもいつもの感じ。もちろん面白いのですが、キャラクターも扱われているテーマも、真新しさという点ではちょっと首をひねってしまいます。 ただ、私は福井氏の作品の中でも、この作品は結構好きです。これまでの作品と似ている分、これまでの作品から進化しているところがはっきり見える気がします。 その中でも一番良くなったんじゃないかと思ったのが、キャラクターの造形。登場人物たちもこれまでの作品にもいたような人たちが多いのですが、最初のころの作品に比べて、登場人物の掘り下げ方が巧くなってきていると思いました。並河しかり、朋希しかり。 『川の深さは』の桃山と保、『亡国のイージス』の仙石と行の関係を思わせる一方で、キャラとしてはこの作品の二人の方が立っている(?)ように感じました。掘り下げが深くなった分、キャラとしての輪郭がより明確になったという感じでしょうか。これまでの作品よりも、さらにしっかりと人間を描ききれているように思います。 そういう観点から見ると、この作品の他とは違った魅力が感じられるかもしれません。あくまで私の個人的な感想なのですが…。 後半の戦闘シーンはちょっと派手すぎだったとも思いますし、長さ的にも読み進めるのは大変かもしれませんが、読んで損はないと思います。値段と時間の分の価値はあります。ずっしりと重い話や、スペクタクルな話がお好きな方は、ぜひとも読んでみてはいかがでしょうか。 お勧めです。 | ||||
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福井晴敏の作品はこのところ全部読んでいる。 「イージス」も「ローレライ」もなんと奥が深くスリリングな男の世界、「戦国自衛隊」の女の想いをその機微を書ききっていることか。 今回の三部作も待ち望んでいた。バッグに入りいつでも読める。 壮大スペクタクル、その行間からどのような新しいそして案外オチャメなそして奥ゆかしいものが 汲み取れるか楽しみだ。 皆様もぜひお買い求めになって、このすばらしい福井の世界をもう一度 体験してみてください。 推薦いたします。 | ||||
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レビューは賛否両論色々ですが、個人的には『亡国のイージス」「戦場のローレライ」同様(むしろそれ以上に)おもしろかったです。 ストーリーが毎回同じようだとか、主人公(傷を持つ若者)+年上の設定が一緒だとか、ガンダムに似てるだとかは作者の確信犯的な作風なのでそう思って読めばあまり気にならなかったです。 (それにしてもラスト近辺は完全にア・バオア・クーでのアムロvsシャアですね。) むしろ下巻のお台場戦闘シーンの臨場感などは細部まで書き込みながらスピード感もあり、ここまで一気に書ききれる作家は中々いないと思います。 留美vsコブラの戦闘シーンなどは映像が目に浮かぶようで秀逸ですし、TPexとのタイムリミットを巡る攻防戦もサスペンス映画のようで手に汗握る展開です。 硬直した組織上層部が被害を拡大させるなど各種要因の組み合わせも上手いです。 主人公だけでなく敵となる5人のテロリストの個性、特徴もそれぞれよく描かれていて、没個性の悪役になっていないのも物語に奥行きをあたえています。 あくまでエンターテイメント性を忘れずに、現状の世界情勢(9・11後のアメリカ、北朝鮮、中国)を組み込んでいるのもリアルな世界観となっています。 作者の一連の作品(「亡国のイージス」「戦場のローレライ」)を見ると、東京へ向けての海を隔てての脅威が段々と近づいてくる過程となっていました。 今回ついにお台場という東京の水際が戦場となりました。次はいよいよ首都中央が戦場となるのでしょうか? | ||||
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演出が漫画チック、主人公の設定がワンパターン、 てのは福井さんの事ですので置いておくとして、 気になることをいくつか。 まず、「新しい言葉」というのが抽象的すぎること。 最後に説明されますが、それでも「?」が残ってしまいます。 次に、ガンダムの影響がいつもの1,5倍ほど強い(気がする)こと。 ナンダバナオ太さんの言う脱出シーンやラストシーンはその最骨頂で、ちょっと引いてしまいました。 最後に、MASAYUKIさんも仰ってますが、TPexの解除方法が安直すぎること。 最初から気付けよと思わず読みながら突っ込みました。 ただ、北のミサイル発射以前(ですよね?)に執筆・出版されたにも関わらず、 先制攻撃論の話題をちらと出したり、 北の核実験の話題を出したりする(“保有”と“実験”を間違えた、という可能性もありますが)など、 タイムマシンでも持ってるのか、と思いたくなる先見性は健在で、 上の事を含めても上下巻合わせて3500円以上出す面白さはあります。 | ||||
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ダイス物です 色々な意見がありますが、私はテロリスト側にも感情移入が出来ました。 安易に○○○を敵役にしないところも良かったです。 何故なら、動機が主義、主張ではなく、単に女性を介した復讐に近いものがあったからです。 但し、ハムの脂身さんはいい味出してますが、主人公のキャラクターはワンパターンですね。 また最後に爆弾を無力化する方法についても、最初から考え付きそうな気がするのは私だけでしょうか? 難しい事を考えないで楽しむ気になれば、〈それでいいと思いますが〉高評価を与えても良い作品だったと思います。 次回もし可能ならハムの脂身さんと上司の緑川さん是非登場させていただきたいです。 途中踊る大捜査線を見ているような気になったのは私だけでしょうか? | ||||
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過去のいわゆる「ダイス三部作」で福井作品の大ファンとなり「ローレライ」で大泣き。そういう福井ファンにとっては、今作は「くやしい」作品ではないでしょうか。 確かにテーマは深い。でも物語の描き方が問題。スケールにしても、話の展開や登場人物の描写にしても、過去の4作品で既に極まっているから、踏襲はさすがに無理。(それほど過去4作品が素晴らしいということ。) ダイス三部作を良質な1本の映画とするなら「いい映画の続編は駄作に終わる」の典型パターンだと思います。 ただし、作品単体としてはやはり良質な作品です。ですから、今作で福井作品を初めて読む人がうらやましいです。このあとダイス三部作、そしてローレライと読み進めばどんなに感動できるだろう・・・いいなあ。 | ||||
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「オペレーション・ローズダスト。状況を開始する」 「この国の状況」に報復しようとするテロリストと、組織の壁に阻まれながらも彼らを止めようと奮闘する者たちの戦いを描く。 全体に映画的な描写が展開し、そのまま映像化できそうな作品。2005年は福井作品が次々と映画化されたのも、このハリウッド的な映像が頭に浮かぶような描写の巧みさの賜だと思う。 ただ、本作品においては、それが裏目にでている。 福井作品でおなじみの、「心に傷をもつ少年とくたびれた中年」の組み合わせは本作でもワンパターンであるし、かといって、特段のひねりもない。展開も結末も意外性がなく、かなり早めに想像できてしまう。 また、本作については、テロリストの動機が非常に抽象的で、あまりストレートに感情移入ができない。『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』のような、登場人物の心と一体になって泣けるような作品には残念ながらなっていない。もちろん単純な「お涙頂戴」をめざしていないのは分かるが、背景や思考が複雑に過ぎるように思う。もっと、単純でもよかったのでは? 消化しきれていない主題と、具体的な映画化を意識しすぎた描写(フジテレビ全面協力による映画化は既定路線か?同社は最後まで崩壊しないし・・・)の組み合わせは、最後まで読者が作品に「入り込む」のを妨げている。 過去の福井作品の大ファンだけに、不満の残る作品(期待が大きすぎるのは認めます)。次作は僕たちをあっと言わせるような展開の作品を期待しています。 | ||||
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難しいことは分からずとも、手放しで感動できた。 夢、希望、言葉を共有した2人の少年が、 『国家に繋がれた犬』『半島から来た狂犬』となり、臨海副都心 で壮絶な破壊と再生の祭儀を行う。 難解な問題(政治、歴史等)はあるが、その実どこまでも少年漫画 のように熱く燃える話でもある。地下を駆け巡る高性能爆弾にはらはら させられ、男の殴り合いに胸が熱くなり、最後の戦場でかつての 仲間と走り出したシーンには涙する。 その中で『新しい言葉』の話が散りばめられている。 可能性、夢、希望。そのことについて深く深く考えさせられた。 希望や可能性を求めている方には、是非ともお勧めしたい。 | ||||
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どうしたんだ、福井晴敏。 わくわく、どきどきさせてくれる小説はないのか? そんなときに遭遇したのが、『亡国のイージス』であり、『終戦のローレライ』であった。 この作者の書くものなら間違いがない、と思って買ったのが今回の『ロースダスト』だったが、つまらない。 ワンパターン。はっきり言って、この一言。 あんまりガッカリさせるなよ! だらだらと理屈を捏ね回し、必然性が全くない。 やっつけ仕事はいけませんぜ。 | ||||
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『亡国のイージス』、『終戦のローレライ』の作者と言う事だったんですが、済みません…知りませんでした。(-_-;) 上記の作品の名前はもちろん知ってるんですが…名前のみ… 映画にもなりましたしね。 P.600を2冊。長かった〜。 そして、すっご〜〜〜〜〜く難しい話です。 日本経済とか、歴史とか、日米安保理とか、アジア情勢とか、 いろいろそんな事が分かって無いと… 公安の仕事がなんであるかを今回初めて知りました。(^^; 自衛隊の仕組みとかもね。もちろんフィクションも多いとは承知だけど。 描かれている言葉が難解で、日本語忘れの激しくなってる私には辛かった。 1度目の振り仮名で読んでもしばらく、読み続け2度目が出てきた時に 止まってしまったり…(-_-;) 意味が分かってても読めない熟語もたくさん。 日本語って難しい言語だと再確認しました。 右翼・左翼に付いても何となくしか知らずにいて、今回勉強しました。 物語の背景、語られる言葉、全て難しいので、『読み取り』も難しくなってしまった。 でも面白いお話でした。 今の日本の状況をリアルに背景に描いているので、「絶望的な今の日本」が 哀しく感じられたり、考えさせられたり…。 「新しい言葉」「希望」を胸に頑張れる、自分の言葉で考えて、 物事を言えるようにならなければね…。まずは個人が、そして日本全体が。 | ||||
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痺れました。お台場の臨海副都心が戦場となり、Tpexという新型爆 弾がたて続けに地中に仕掛けられ、崩壊寸前に至るまでの記述は、良質 の特撮映画をも超える圧倒的な迫力がありました。これまでわたしは、 福井晴敏のベストは作者のモティーフを淀みなくかつコンパクトにまと め上げた『Twelve Y.O.』と思ってきましたが、彼は本作でそれを一歩 踏み越えたように思います。 ただし、ナショナリズムと普通の人々の暮らしやギリギリの場での善 意というデビュー作以来の基本的な対抗軸は不変としても、作を重ねる ごとに力点が微妙に後者にずれてきているように思います。そのせいで しょうか、本作でのテロリスト達の行動の動機が不明瞭に感じられまし た。これは、わたしの読み違いでしょうか。 ところで、本作では「新しい言葉」が文字どおりキーワードになって います。わたしは、ものごとを考えるようになってからずっと小国主義 者を自認してきました。しかし、この国がこれほどの大国になった現 在、単にその先駆者である石橋堪山や小田実などの論説を祖述しただけ では、何の説得力も持たないでしょう。その中身をその精神から始めて 新しい言葉で語り出すことの必要を、本書を読みながら痛切に感じまし た。率直に告白しておきます。 | ||||
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他の方も言っておられますが、登場人物や設定が過去作品から逸脱するものではなく、 「またか」と思ってしまう部分があることは認めます。 しかし、それを補って余りあ る面白さが本作品にはあります。感動の度合いだけなら「亡国のイージス 」を凌ぐの ではないかと個人的には思います。読んで絶対に損はしません。 これまた下巻のレビューでも他の方が言っておられますが、クライマックスにおいて、 戦場での因縁のライバルとの対決から脱出にいたるまではファーストガンダムを彷彿 とさせますね。福井先生はこのシーンを描きたくてこの作品を上梓したのではないで しょうか。福井先生は富野由悠季監督をrespectしていますしね。 | ||||
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今、読了しました。戦術や作戦に必要な装備など、よく調査した上でお書きになったことがわかります(その割には巻末の参考文献が少ないようです)。爆発物の設定も目新しく、また、お台場という「街」そのものを破壊のターゲットにするという着眼点もおもしろいと思います。人物に厚みも体温もあり、著者の並々ならぬ力量には感心しました。ただし、「新しい言葉」に関する過剰なまでの書き込み、終盤近くでの「幻の犬」の描写など、「浪花節」的な描写は少々鼻につきました。また、ローズダストが冷徹なテロリストになりきれないのも、物足りない点の一つです。プログラムで意のままに操れるTpex、「お台場に舞うローズダスト」も、かえって「できすぎ、不自然」との印象です。ただし、これだけの物語を破綻なくまとめ、複線も一つ一つ完結させた点は評価します。着目の一冊です。 | ||||
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上下合わせて1000頁強。しかも行間が狭い。専門用語も多い。 最初から挫折かなぁ?と思いながら、読み急ぐ。 桜田門と市ヶ谷の対立。キャリアとノンキャリアの確執…。 刻一刻と移り変わる場面設定。精密な描写…。 崩れ行く、お台場…。 そして、徐々に明かされる過去…。 本当の敵は…? スピード感といい、臨場感といい、さすがです。 どきどきしながら読めました。 福井さんの本を読み終わって思うことは、「本当に日本は大丈夫なの?」という心配。 もしテロが本当におこったら、どうなっちゃうんでしょうかねぇ? | ||||
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