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Op.ローズダスト
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Op.ローズダストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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待望の福井晴敏最新作。今までの作品と比べて、とにかく難しかったと思う。説明的な文章や台詞が多く、なかなか先に進まなくなってしまうこともしばしば。亡国のイージスや、終戦のローレライより読みにくいことは確か。しかし、それでも星5つ。難しい内容はさておき、やはり福井晴敏の書く人物は、そんなこと吹き飛ばすくらい魅力がある。そしてとにかく最終章が素晴らしいことこの上なし。一秒も無駄にできない緊迫感、細かすぎる説明文であるにかかわらず、なぜか感じるスピード感、多くの登場人物のあらゆる想いが交錯する臨場感・・・。下巻の後半は目がくぎづけ・・・。これが小説の力か、これが活字の素晴らしさか。ワンパターンという人が多いが、福井晴敏ファンはそのパターンが好きなのではないだろうか。私は紛れもなく福井晴敏のファンであるので、お決まりのパターンに胸が熱くなった。次回作が楽しみだが、何年も先だろうなあ・・・。 | ||||
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いやはや、ものすごい重厚なエンターテインメントです。最初の過去と現在の入り乱れと登場人物を一生懸命頭で整理をしながら読みました。公安のはみだしモノ並河は過去に失敗も後悔もありつつ、今を自分を生きている。妻と娘を愛し、愛されている。そこで出会う朋希が並河ファミリーに癒されて人間らしさを取り戻すあたりホロリとしちゃう。王道なのですケレドモ(笑)。そして朋希と一功の因縁の確執にドキマギ。ふたりはどうなるんだろうなぁ。 今回のコノ物語でかなりテロについて国について考えますね。今のままじゃ駄目だよニッポン侍魂を取り戻せナンテ思っちゃいました。娯楽でありながら考えさせられる力を持つってスゴイことだ。さぁ今から下巻に突入です。どうなってしまうのかなぁ。朋希は、一功は、並河は・・・。 | ||||
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福井晴敏の最新作!! スケールも過去最大級で後半の銃撃戦は、 読み応えのあるものになっている。 個人的には、下巻より上巻のほうが 面白かった。 | ||||
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ストーリー展開です。 この著者のファンには、お奨めですが他の人にはどうでしょうか? いきなり、ダイスなんて出てきてわかりますか? 普通は、なんじゃこりゃって思いませんか? また、回想シーンが長くて話の本筋を忘れかけたところで元に戻る、心理描写が一々細かくて理屈っぽいなどの欠点があります。 残念ながら「亡国のイージス」みたいな出来を期待していたらがっかりしすること間違いなしです。 図書館で借りて読むことをお奨めします。 | ||||
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相変わらず饒舌です。 「新しい言葉」というフレーズが著者自身の饒舌さへの 自嘲のようにも思え少し笑ってしまいました。 時代の閉塞感や潜在的な感情をコトバにのせるのが とても上手だなぁ、とあらためて感心。 繰り返しがおおいけど、「イージス」「ローレライ」までは <亡国>の現状をあげつらうことに主眼がおかれてたけど、 今回はそれを踏まえたうえでの方向性についての葛藤を描い ています。必然それは今までのような明快な対立軸とはなりえ ないので、主人公達にはウジウジしてもらわねばならなく なります。そういう意味でその葛藤をうまく描けているか否か 動機付けと設定の説得力が評価を分けると思います。 映像化(フジTV製作?)すればたぶんスカスカのドンパチ 映画に堕するでしょう。 とても楽しめましたよ。読んで損はなといです。 | ||||
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ラストの朋希の脱出シーン。ファースト・ガンダムの最終話「脱出」をイメージされた方がいらっしゃたらうれしい限りです。ニュータイプ張りの危機回避。ガンダム・リアル世代の福井氏ならではの演出ではないでしょうか。 ワンパターンとの指摘が多いようですが、今回は中間の世代の羽住もいたことですし、また、本人がインタビューで言っているように、この作品は、ハードファンタジーだと思います。『亡国のイージス』のハードさと、『終戦のローレライ』のファンタジーさが合わさった、もう一つの『月に繭地には果実』ではないかと思います。 個人的には待ったかいがあったな、という作品でした。 | ||||
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ちょっとした端役にも深い造形を与えた「終戦のローレライ」に比べると、肩入れできる登場人物が少なかった。 「亡国のイージス」のフラットフィッシュ作戦に参加した古森を中心に動く「FINAL Phase」の前半は、ディテールに懲りすぎて主題から遠ざかってしまった感がある。 でも、並河は福井氏が描いてきた「戦うオッサン」の中でも最高の人物ではないかい? この小説は、並河の“市井感覚”と“当たり前の人道主義”によって救われている。ポリティカルアクションというよりも、ある意味、山田洋次。 ナショナリズムに歯止めをかけるのは、山田洋次的な「他者への想像力」である。そんなことを本気で考えた。 | ||||
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亡国のイージスや終戦のローレライほどの感動は得られませんでした。 描写の中で想像はできたのですが、特にダイスにスカウトされる若者たちの背景をもう少し詳しく描いて欲しかった。いまいち感情移入ができませんでした。 背景の説明や地形等の描写が詳しいのはありがたいのですが、ここしばらく東京を訪れていない身にとっては、どこがどうなっているのかさっぱり…。できたら地図を記載して欲しかったです。 | ||||
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そろそろちがう設定の小説が読みたかった。 同じような設定の小説としては、「亡国のイージス」のほうが100倍よい。 それでも上巻はそれなりに楽しめたので星2つ。 下巻は、爆弾や臨海副都心の状況描写が多すぎるのと、 どうでもいい脇役が一人称でちょこちょこ出てくるので読むのに疲れた。 それに、お台場が舞台っていうのがなんとなく安っぽく思えてしまう。 3年ぶりの新作を楽しみにしていたのだが、かなりがっかりだった。 もし次回作も同じ設定だったらもう買わないと思う。 | ||||
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登場人物やストーリーは良くかけていると思います。上巻までは「★★★★★」でしたが....後半の少しダレ気味な感触は否めません。 クライマックスを最後に持ってきて且つ読後のやるせなさを演出するなら敵方(ローズダスト)のリーダーの心象をもっとえぐるべきだし、勧善懲悪風にいくならローズダストのメンバーの心理描写を抑えるべき。とは、言ったものの再度読み返すほど面白いですが。 内容から編集に目を向ければ、最低でも「お台場近辺の地図(仮想)」は付けて欲しかった。仕事柄、お台場、ビッグサイトによく行くものの、すべてを理解しているわけではなく、まして地方の方には地勢的なことが分かりにくいのではないか.... 苦言ばかりですが、それは期待の裏返しということで、買って損がない作品だと思います。私も読みながらティッシュを目に当てたり、鼻をすすったりしました。また現在の自分の仕事もふまえ、考えさせられたりもしました。 はっきり言ってオススメであることは間違いありません。 | ||||
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かつて心を通わせていた入江一功と丹原朋希。だが、ある出来事を きっかけに二人は離反する。それぞれの心に深い傷を残して。二人が 愛した女性堀部三佳が作った「ローズダスト」という言葉。その言葉の 持つ意味は深い。緻密な描写が、登場する人物像や舞台となった臨海 副都心を鮮やかに浮かび上がらせる。読んでいて人の息づかいや光景が はっきりと感じられるほどだった。だが、並河と朋希という、ちょっと さえない中年男性と心に傷を持つ若者という組み合わせは、今までの 福井作品に何度も登場したパターンだ。またかという印象は否めない。 危機が迫る中での激しい攻防戦は作者得意の描写か?そしてラスト。 本当は感動するはずの場面だと思うが、「終戦のローレライ」や「亡国 のイージス」ほどの感動はなかった。また、入江一功やその仲間たちが なぜこんな行動を起こしたのか?その原因となる出来事についても説得 力に欠けるように思った。 | ||||
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正直、あんまり面白くなかった。最後の追い込みの部分は良かったが。 飽くまで個人的につまらなかった部分は1.他の方も指摘しているが、登場人物がワンパターン2.長すぎ(冗長)。同じことを違う言葉で言い直している部分が多い気がする3.これが1番だが、分かりやすい敵(かたき)役が欲しかった。ローレライの米軍の様に、やっつけた際に喝采を叫べる明確な敵が設定されていれば、もっとカタルシスが得られた気がする。仲間同士の相打ちだと、どうしても爽快感が得られないので、次回作はもうちょっと分かりやすい(単純な)、勧善懲悪だと良いな、と期待します。 | ||||
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読み終えたあとは、いつまでも余韻の残る感動に包まれました。 壮絶なラストが描かれる物語終盤。 涙が止まりませんでした。 すべての登場人物たちのセリフ、心情表現、行動に至るまで、それらを示すすべての文章が、読者であるぼくの脳裏にはっきりとその様相を想像させ、まるで映画を観ているような興奮を与えてくれました。 同時にこれが作家・福井晴敏の為せる業(わざ)なのかな、と改めて感服しました。 前作『終戦のローレライ』とは異なり、舞台は現代日本。 “戦争”が“テロ”という言葉に置き換えられた現代を生きるぼくら読者にとって、より想像するには難くない時代背景となりました。 フィクションとはいえ、実際にそれが起こる様子を容易に想像できるんです。 今作も物語のなかでは、福井作品では毎度のこととはいえ、アクション映画さながらに手に汗握る場面も多く用意されていて、なにより登場人物の心情描写が巧みです。 福井晴敏の過去作品に見られる様々な“福井節”も健在で、ファンは思わずニヤリ、あるいは「またか」と納得してしてまう部分があることは否めません。 しかし、今作には過去のどの作品にも無かった“魅力”があることも確かです。 朋希、並河、一功、ほかのローズダストの面々・・・。 そのほかの登場人物もキャラクター性に長けていて、それぞれの思惑が交錯することによって紡ぎ出されるストーリーは秀逸です。 全身を貫くような感動が、欲しいひとへ。 ぼくは自信を持って、この『Op.ローズダスト』の必読をススメますよ♪ | ||||
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福井節健在の、ワンパターンだけど、やっぱり泣かせる下巻。 脱出シーン等、脳裏に映像が次から次へと浮かびあがるのは 人物描写がしっかりしているなどの、背景に一切手抜きがないから。 確かに、難しい面もあるけど、特に戦争を親も知らない年代の私達に 問いかけるものがあります。 簡単に人を、肉親さえも手にかける時代。 舞い上がるローズダストの意味を、もう一度考えてみたいと思いました。 是非、上巻でくじける事なく読み終えて下さい。 | ||||
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読み終えたあとは、いつまでも余韻の残る感動に包まれました。 壮絶なラストが描かれる物語終盤。 涙が止まりませんでした。 すべての登場人物たちのセリフ、心情表現、行動に至るまで、それらを示すすべての文章が、読者であるぼくの脳裏にはっきりとその様相を想像させ、まるで映画を観ているような興奮を与えてくれました。 同時にこれが作家・福井晴敏の為せる業(わざ)なのかな、と改めて感服しました。 前作『終戦のローレライ』とは異なり、舞台は現代日本。 “戦争”が“テロ”という言葉に置き換えられた現代を生きるぼくら読者にとって、より想像するには難くない時代背景となりました。 フィクションとはいえ、実際にそれが起こる様子を容易に想像できるんです。 今作も物語のなかでは、福井作品では毎度のこととはいえ、アクション映画さながらに手に汗握る場面も多く用意されていて、なにより登場人物の心情描写が巧みです。 福井晴敏の過去作品に見られる様々な“福井節”も健在で、ファンは思わずニヤリ、あるいは「またか」と納得してしてまう部分があることは否めません。 しかし、今作には過去のどの作品にも無かった“魅力”があることも確かです。 朋希、並河、一功、ほかのローズダストの面々・・・。 そのほかの登場人物もキャラクター性に長けていて、それぞれの思惑が交錯することによって紡ぎ出されるストーリーは秀逸です。 全身を貫くような感動が、欲しいひとへ。 ぼくは自信を持って、この『Op.ローズダスト』の必読をススメますよ♪ | ||||
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相変わらずの福井節は健在で、ストーリーもスピード感があるのだが 今までの福井作品を読まれた方なら、おそらく簡単に先が読めてしまうのでは? そのように訓練されてきましたからね(笑)。 それでも、泣かせ所はあるし、読み応えは充分なのですが もうそろそろダイス関係以外の話を読みたいなと思います。 あっ、でも次はガンダムでしたっけ。う〜ん。 | ||||
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2005年に著作が一気に3作品映画化された福井晴敏氏の最新作。 国を守るというテーマを元に国際情勢や国内情勢を織り込んだ規模の大きなストーリーながら緻密な展開によりとても楽しめる作品になっている。 この作品から入ってもよし。以前の作品から入ってもよし。楽しみどころ満載の福井ワールドを是非堪能してもらいたい | ||||
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「亡国のイージス」の時がそうだったように、上・下巻を2日で一気に読み終えました。Sleepless & non-stop。処女作「川の深さは」以来、一貫して展開されてきた福井ワールド全開の痛快な作品です。 確かにあまりにもステレオタイプな福井式キャスト設定とハリウッド風ストーリーコンセプトは、そろそろマンネリかなとも感じましたが、そこがまた福井晴敏のいいところ。読者に媚びを売る薄っぺらな売文家が続出する中で、一人くらい頑固な作家がいてもいいと思います。およそ想定のつく展開も、書き手と読み手の一体感を醸し出して心地よい。 連ドラの「白夜行」を見ながら読んだせいか、並河に武田鉄矢、丹原に山田孝夫を配役してみたりして、ディテールの細かさがビジュアルに訴え、とことん楽しめる作品に仕上がっています。 惜しむらくは、ラストのカタルシスが勝ちすぎていて、登場人物達の過去や心象形成の種明かしが不完全なまま終わり、残尿感に近い欲求不満が残ること。書き下ろしでなく、週刊文春の書き下ろしに加筆修正したという手法の限界かも知れませんが、「イージス」や「ローレライ」にあったような、全ての心象を緻密に書ききる福井節が薄まっているのが新しいと言えば新しい。 そんなこんなを差し引いても、文句なしに楽しめる作品です。麻生幾の「ZERO」や村上龍の「半島を出よ」とあわせて読むと、さらに楽しめます。 | ||||
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福井さんの大ファンで、今回もすごく楽しみにしてました。そのせいか、逆に読み終わって正直がっかりです。 その理由は・・・ その1.話の筋が読めてしまう。上巻の終わりくらいから展開が読めてきて、『まさかこれで終わらないよな。もう一捻りあるんだろう』と期待していたのに終わってしまう。福井作品を読んでる人ならすぐ予想できちゃうような結末。それなら下巻は何なの?? その2.ローズダスト(テロリスト)がそこまで臨海副都心を破壊する理由に感情移入できない。そこまで犯人たちが思いつめたということにどうも納得がいかない。その理由が下巻で解き明かされるかと思いきや、下巻はテロの状況(副都心が爆撃されたりする描写)ばかりで、どうもスッキリしない。 その3.『新しい言葉』や『ローズダスト』という言葉が頻繁に出てきてうっとおしい。確かにキーフレーズなんだろうけど、抽象的だし、イマイチ伝わり難い。亡国のイージスの方が主義主張がはっきりしていて読んでいて面白かった。 その4.キャラクターが固定化されてきて、厭きてきた。過去に傷を持つ青年と人生を諦めているような中年男性の組み合わせ。亡国のイージスや6ステインにも出てきている“いつものパターン”で、そろそろ読者も厭きてくるんじゃないかな〜って感じです。 ただこれは映画化したら面白そうな作品。映画化された亡国のイージスや終戦のローレライは原作を超えられなかったけど、ローズダストなら逆にいいのかも。複雑に絡み合った背景は映画では描ききれないけど、今回はそんなに無いし。それに下巻はテロの状況説明に終始してるので妙に長いけど、映像なら一発で終わるから長くならなくていい。 ローズダストなら、断然『亡国のイージス』の方をお勧めします! | ||||
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登場人物は、いつもの「福井パターン」です。と書けば福井ファンなら ピンと来るかと思います。 いつものパターンの登場人物を出しながら、新規のストーリーを作り出した 福井氏の構想力はさすがです。 これだけの大冊ですが、飽きさせずにスピード感を持って読ませます。 登場人物に公安関係者が出てくるため、麻生幾氏の著作に近くなってきたと 感じました。公安の描写はライト版「ZERO」というイメージです。 1つ難点を挙げれば、経済関係の用語で誤用がある事。特に「持株会社」の 使い方は改訂版で修正した方がよいかと思われます。 | ||||
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