(短編集)

光の帝国 常野物語

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評判

光の帝国 常野物語の評価:

4.14/5点 レビュー 108件。 C ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全218件 81〜100 5/11ページ
No.138
(5pt)

異世界への扉を開く旅の始まり。おすすめです。

これはなかなか宝石箱のよう…手を拡げすぎたため、不思議感が増して特殊な作品集になりました。
超能力を持つ常野の人たちをめぐる連作ですが、ランダムに読んでも十分に楽しめます。 私のお気に入りは、大きな引き出し、二つの茶碗、歴史の時間、黒い塔などです。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.137
(5pt)

異世界への扉を開く旅の始まり。おすすめです。

これはなかなか宝石箱のよう…手を拡げすぎたため、不思議感が増して特殊な作品集になりました。
超能力を持つ常野の人たちをめぐる連作ですが、ランダムに読んでも十分に楽しめます。 私のお気に入りは、大きな引き出し、二つの茶碗、歴史の時間、黒い塔などです。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.136
(4pt)

ルネ・マグリット。

『常野物語』という副題は勿論『遠野物語』を踏まえたものであるだろうし、実際続く長編『蒲公英草子』では柳田国男の名前が登場するし、久美沙織の解説においても柳田国男『遠野物語』に言及されている。従ってこのことは確かなことだろう。しかしそれよりも気になるのは『光の帝国』というメインタイトルの方である。解説の久美沙織は「帝国軍と反乱軍だか革命軍だかがさんざんドンパチやりながら、最後はやっぱ光が勝つ」ような物語を想像したようだが、此方が連想したのはルネ・マグリットの手になる、まさに『光の帝国』という一連の絵画作品である。

 画面下半分に、闇に沈んだ家並みがある。街灯が一つ、ポツンと灯っている。しかし空は青く、白い雲が浮かんだ昼の明るさである。夜と昼の共存、マグリットはそんなテーマで幾つもの作品を描き、それらを悉く『光の帝国』と名付けた。不思議に静かな印象を受けるその絵が、この物語を読んでいる間頭を離れなかった。

 作者がマグリットの『光の帝国』について知っていたか否かは不明である。が、この物語にも「不思議な力を持つ人々の、普通の人々との共存」というテーマが読み取れるわけであって、それゆえマグリットの作品が実に似つかわしいこともまた、確かなことではないだろうか? そもそも何故タイトルが「帝国」なのか? そのことを考えたとき、作者もまた、マグリットの作品を知っていたのではないかと勘ぐりたくもなるのである。

 後のシリーズのプロローグとしての位置にある短編集。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.135
(4pt)

ルネ・マグリット。

『常野物語』という副題は勿論『遠野物語』を踏まえたものであるだろうし、実際続く長編『蒲公英草子』では柳田国男の名前が登場するし、久美沙織の解説においても柳田国男『遠野物語』に言及されている。従ってこのことは確かなことだろう。しかしそれよりも気になるのは『光の帝国』というメインタイトルの方である。解説の久美沙織は「帝国軍と反乱軍だか革命軍だかがさんざんドンパチやりながら、最後はやっぱ光が勝つ」ような物語を想像したようだが、此方が連想したのはルネ・マグリットの手になる、まさに『光の帝国』という一連の絵画作品である。

 画面下半分に、闇に沈んだ家並みがある。街灯が一つ、ポツンと灯っている。しかし空は青く、白い雲が浮かんだ昼の明るさである。夜と昼の共存、マグリットはそんなテーマで幾つもの作品を描き、それらを悉く『光の帝国』と名付けた。不思議に静かな印象を受けるその絵が、この物語を読んでいる間頭を離れなかった。

 作者がマグリットの『光の帝国』について知っていたか否かは不明である。が、この物語にも「不思議な力を持つ人々の、普通の人々との共存」というテーマが読み取れるわけであって、それゆえマグリットの作品が実に似つかわしいこともまた、確かなことではないだろうか? そもそも何故タイトルが「帝国」なのか? そのことを考えたとき、作者もまた、マグリットの作品を知っていたのではないかと勘ぐりたくもなるのである。

 後のシリーズのプロローグとしての位置にある短編集。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.134
(4pt)

郷愁をひきだす確固たる「世界」の表出☆

はじめて恩田陸さんの小説を読みましたが
『光の帝国』というタイトルと
不思議な能力を持つ一族という設定から
五木寛之の『風の王国』の類に属するもの
という印象を受けながら読んでいました。

構想と流れはもちろん違いますが
底に流れるテーマの一つは 案外近いところに
ある書のように思います。

何百年も生きているツル先生を象徴的な長に据えながら
「常野」一族は 現実社会といろいろな接点を
もちながら みな何かの役割を背負っています。
お話は
ファンタジーだったり 東北地方のもつ不可思議な
世界を彷彿とさせたり ミステリアスだったり
それぞれの短編が 独立していたり 思いがけなく続きだったり・・
読者をいつの間にか「常野」の住人にしてしまう魅力が
満載です。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.133
(4pt)

郷愁をひきだす確固たる「世界」の表出☆

はじめて恩田陸さんの小説を読みましたが
『光の帝国』というタイトルと
不思議な能力を持つ一族という設定から
五木寛之の『風の王国』の類に属するもの
という印象を受けながら読んでいました。

構想と流れはもちろん違いますが
底に流れるテーマの一つは 案外近いところに
ある書のように思います。

何百年も生きているツル先生を象徴的な長に据えながら
「常野」一族は 現実社会といろいろな接点を
もちながら みな何かの役割を背負っています。
お話は
ファンタジーだったり 東北地方のもつ不可思議な
世界を彷彿とさせたり ミステリアスだったり
それぞれの短編が 独立していたり 思いがけなく続きだったり・・
読者をいつの間にか「常野」の住人にしてしまう魅力が
満載です。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.132
(5pt)

こんなにおもしろいとは!

なんとなく手にとって読み始めましたが、こんなにおもしろいとは!超能力や不思議な力といったのが好きな人ははまります。海外ドラマ、ヒーローズのような感じ。でもジーンと感動する物語がいくつもあり胸が熱くなりました。一気読みしてしまいました。また読み返したいと思える作品です。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.131
(5pt)

こんなにおもしろいとは!

なんとなく手にとって読み始めましたが、こんなにおもしろいとは!超能力や不思議な力といったのが好きな人ははまります。海外ドラマ、ヒーローズのような感じ。でもジーンと感動する物語がいくつもあり胸が熱くなりました。一気読みしてしまいました。また読み返したいと思える作品です。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.130
(5pt)

恩田陸 最高作品

後半、常野の子供たちが孤立していく部分では涙が止まりませんでした。
この頃の恩田さんの作品は素晴らしいものが多く、たくさん楽しませていただきました。
近年(5,6年?)に発表された作品は、全く面白くなくなってしまったので残念です。
私の感覚のせいかもしれませんが、最近この作品を再読してみて改めてこの頃の作品は(MAZEや木曜組曲・・・)いいと思います。復活していただきたいです。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.129
(5pt)

恩田陸 最高作品

後半、常野の子供たちが孤立していく部分では涙が止まりませんでした。
この頃の恩田さんの作品は素晴らしいものが多く、たくさん楽しませていただきました。
近年(5,6年?)に発表された作品は、全く面白くなくなってしまったので残念です。
私の感覚のせいかもしれませんが、最近この作品を再読してみて改めてこの頃の作品は(MAZEや木曜組曲・・・)いいと思います。復活していただきたいです。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.128
(5pt)

超能力一族の最高峰

超能力一族のお話って結構ありますが、岩明均の七夕の国と並んで、最高峰の小説だと思います。(岩明均は漫画家ですが。)
 あくまでも静かに。淡々とした語り口。詳しい背景が語られないので、何故?なぜ?と言った感じで引き込まれます。読むほどにその力と、背景が伝わります。あくまでも静かに、そして淡々と。
 短編は、短編に終わっていません。それぞれのつながりがはっきりとした意思を持って、融合する。一つの方向を向かう。その周りに一つの世界を形成する。これこそがファンタジーだと思います。一つの流れ星が大きな姿を現して、静かに過ぎ去っていく感じです。
 作者は、この手の短編の連続、違う場面の融合と言った古典的な手法を高めることに力を注いだ時期が間違いなくあると思います。このように渦を巻くように一つの方向に収束するこの作品で大きな成功を収めていると思います。
 数列でも、∞になるとき、収束する方が発散するより、分かりやすいものです。
 夜のピクニック、六番目の小夜子と読んで、この本を教え子に薦められました。全くイメージの違う、この世界。教え子と、この本を通じて、一つの世界を共有した感じでした。
 世代を超えて、共感を呼ぶこの作品は、誰に勧めても喜ばれています。
 静かなファンタジーをどうぞ。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.127
(5pt)

超能力一族の最高峰

超能力一族のお話って結構ありますが、岩明均の七夕の国と並んで、最高峰の小説だと思います。(岩明均は漫画家ですが。)
 あくまでも静かに。淡々とした語り口。詳しい背景が語られないので、何故?なぜ?と言った感じで引き込まれます。読むほどにその力と、背景が伝わります。あくまでも静かに、そして淡々と。
 短編は、短編に終わっていません。それぞれのつながりがはっきりとした意思を持って、融合する。一つの方向を向かう。その周りに一つの世界を形成する。これこそがファンタジーだと思います。一つの流れ星が大きな姿を現して、静かに過ぎ去っていく感じです。
 作者は、この手の短編の連続、違う場面の融合と言った古典的な手法を高めることに力を注いだ時期が間違いなくあると思います。このように渦を巻くように一つの方向に収束するこの作品で大きな成功を収めていると思います。
 数列でも、∞になるとき、収束する方が発散するより、分かりやすいものです。
 夜のピクニック、六番目の小夜子と読んで、この本を教え子に薦められました。全くイメージの違う、この世界。教え子と、この本を通じて、一つの世界を共有した感じでした。
 世代を超えて、共感を呼ぶこの作品は、誰に勧めても喜ばれています。
 静かなファンタジーをどうぞ。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.126
(4pt)

続きが気になる!

東北地方をモチーフに、超常的な力を持つ一族のことが描かれる。

登場人物は一人一人魅力的だし、各エピソードも盛り上がる。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.125
(4pt)

続きが気になる!

東北地方をモチーフに、超常的な力を持つ一族のことが描かれる。

登場人物は一人一人魅力的だし、各エピソードも盛り上がる。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.124
(4pt)

東北に、想いを寄せる

作中の「常野」は、著者の出身地でもある宮城県のどこかにある。

3.11の震災・大津波のあとで。なにかに導かれるように、本書を手に取った。
東北の人々の心が、まさに東北人である著者をして、息遣いとともに伝わってくるようだった。
不思議な能力が在るゆえに引き起こされてしまう死、絶望と、小さな希望。
その一々も、大いなる自然に抱かれながら、やがて、次の生へ輪廻していく―。
現代の東北伝説が、著者独得のやさしい語り口で展開している。
もっとも、古来偉大な自然に抱かれ、厳しい環境下で命をつないできた東北の人々には、ちょっと不思議な力が備わっていても納得してしまいそうだ。

さて2011年5月現在。東北の被災地からは、いまも他県へ避難・流出する人が絶えず、東北の人々はバラバラになっていく。ちょうど小説の常野一族が、散り散りになってしまったように。
しかしそれでも、東北というルーツに、誇りを持って生きて欲しいと願わずにいられない。
日本のどこかに埋もれながらも、常野一族はその素晴らしい力をひけらかすことなく、誠実に生き続けているのだから。

『・・・そして、いつかこのまばゆい光の生まれたところに、みんなで手をつないで帰ろう』

少年のお祈りが、いまは心に深く沁みる。

昔から、東北には浄土があるといわれる。

帰る日は、来るだろうか。

東北の人びとに想いを馳せ、あたたかい気持ちになれた物語。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.123
(4pt)

東北に、想いを寄せる

作中の「常野」は、著者の出身地でもある宮城県のどこかにある。

3.11の震災・大津波のあとで。なにかに導かれるように、本書を手に取った。
東北の人々の心が、まさに東北人である著者をして、息遣いとともに伝わってくるようだった。
不思議な能力が在るゆえに引き起こされてしまう死、絶望と、小さな希望。
その一々も、大いなる自然に抱かれながら、やがて、次の生へ輪廻していく―。
現代の東北伝説が、著者独得のやさしい語り口で展開している。
もっとも、古来偉大な自然に抱かれ、厳しい環境下で命をつないできた東北の人々には、ちょっと不思議な力が備わっていても納得してしまいそうだ。

さて2011年5月現在。東北の被災地からは、いまも他県へ避難・流出する人が絶えず、東北の人々はバラバラになっていく。ちょうど小説の常野一族が、散り散りになってしまったように。
しかしそれでも、東北というルーツに、誇りを持って生きて欲しいと願わずにいられない。
日本のどこかに埋もれながらも、常野一族はその素晴らしい力をひけらかすことなく、誠実に生き続けているのだから。

『・・・そして、いつかこのまばゆい光の生まれたところに、みんなで手をつないで帰ろう』

少年のお祈りが、いまは心に深く沁みる。

昔から、東北には浄土があるといわれる。

帰る日は、来るだろうか。

東北の人びとに想いを馳せ、あたたかい気持ちになれた物語。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.122
(4pt)

ストーリー・テラーの才能

恩田陸さん、凄いストーリー・テラーですね。
「才能は温泉のようなもので、有る所には有るけれど、無い所には無い。」という事を聞いたことがありますが、本当に温泉のような「創造力」の才能を感じました。
恩田さんはあとがきで、「ゼナ・ヘンタースンの「ピープル」シリーズのような話を書こうと思って始めた」と書いていらっしゃいますが(私はこのシリーズを知らないのですが)、私は「常野物語」を読んで、萩尾望都さんの「ポーの一族」シリーズを思い出しました。
ポーの一族はヴァンパイア、つまり吸血鬼なのですが、時代とともに変わりゆく社会の中で、人間と同じ形をしているが特殊な存在である自分たちを、その特殊性ゆえに目立たせず(目立つと抹殺されますからね)、生きていることの業と闘いながら、一族の血を絶やさず繋げていく・・・その感じが常野一族と重なります。
小説というのは、そもそもフィクションであり(ノンフィクションのものもありますが)、フィクションを書くには膨大な創造力が必要なのは言うまでもありませんが、ファンタジーになると、普通の創造力では行けない世界だと思います。
読者は全く現実世界と離れた場所に連れていかれ、逆にそこでしか表現できない「真実」を著者に見せられます。
「現実」が「真実」とは限らない。「真実」を知るために、敢えて「現実」と別の場所に行く。
普通の人間と違う能力を持つ人々の苦悩の中に、普通の人々が抱えている苦悩、社会の問題点が映し出されています。
また、全ての人間は「普通」ですが、逆に全ての人間は一人ひとり違うという点で「特殊」でもあります。
そんなことを感じながら、生きることの業を、特殊な能力を持つ一族を通じて、改めて考えさせられた物語です。
とにかく、話が面白かったです。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.121
(4pt)

ストーリー・テラーの才能

恩田陸さん、凄いストーリー・テラーですね。
「才能は温泉のようなもので、有る所には有るけれど、無い所には無い。」という事を聞いたことがありますが、本当に温泉のような「創造力」の才能を感じました。
恩田さんはあとがきで、「ゼナ・ヘンタースンの「ピープル」シリーズのような話を書こうと思って始めた」と書いていらっしゃいますが(私はこのシリーズを知らないのですが)、私は「常野物語」を読んで、萩尾望都さんの「ポーの一族」シリーズを思い出しました。
ポーの一族はヴァンパイア、つまり吸血鬼なのですが、時代とともに変わりゆく社会の中で、人間と同じ形をしているが特殊な存在である自分たちを、その特殊性ゆえに目立たせず(目立つと抹殺されますからね)、生きていることの業と闘いながら、一族の血を絶やさず繋げていく・・・その感じが常野一族と重なります。
小説というのは、そもそもフィクションであり(ノンフィクションのものもありますが)、フィクションを書くには膨大な創造力が必要なのは言うまでもありませんが、ファンタジーになると、普通の創造力では行けない世界だと思います。
読者は全く現実世界と離れた場所に連れていかれ、逆にそこでしか表現できない「真実」を著者に見せられます。
「現実」が「真実」とは限らない。「真実」を知るために、敢えて「現実」と別の場所に行く。
普通の人間と違う能力を持つ人々の苦悩の中に、普通の人々が抱えている苦悩、社会の問題点が映し出されています。
また、全ての人間は「普通」ですが、逆に全ての人間は一人ひとり違うという点で「特殊」でもあります。
そんなことを感じながら、生きることの業を、特殊な能力を持つ一族を通じて、改めて考えさせられた物語です。
とにかく、話が面白かったです。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426
No.120
(5pt)

超能力者物好きの方へ

不思議な力をもった人々を描いた連作短編集。
なにげないふつうの言葉をつかっていながら、イメージを広げる手腕は恩田陸の特質ですよね。素晴らしい。
光の帝国 常野物語 (常野物語) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語)より
408774292X
No.119
(5pt)

超能力者物好きの方へ

不思議な力をもった人々を描いた連作短編集。
なにげないふつうの言葉をつかっていながら、イメージを広げる手腕は恩田陸の特質ですよね。素晴らしい。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
4087472426