■スポンサードリンク
幸福な食卓
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
幸福な食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 41~60 3/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中学生の時に初めて読んで、それからもう何度も何度も読み返しています。 どんなに悲しいことがあっても前を向いていける作品です。 ぜひ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一度読んだ本は、良かった物でもなかなかもう一度読みたいと思わないのですが、 何度でも読みたいと思う本です。 出てくる人たちが皆、素敵な人達ばかりで、セリフも心に響くものがいくつも出てきて、 朗読したくなるシーンがたくさんあります。 サバの話、こんな風に知らないうちに誰かに守られてるんだなと、思います。 大浦君の手紙、悲しくなりますが、とても素敵な手紙です。 佐和子がお父さんに投げつけてしまった言葉、それに対するお兄さんの言葉に、はっとします。 大浦君の弟の言葉、悲しみの中に、未来への希望を見いだせる言葉でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画を観てとても感動した作品です。 新品な状態でした。ぜひ両方で楽しんで下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父さんが父さんを辞め、母は別居。兄は生まれながらの才能を持ちながらも、晴耕雨読な日々を送る。 家族崩壊の絵図が広がりながらも、物語は全く陰鬱でない。むしろ著書のライトな文章や感受性が、重くない一風変わった家族の物語として表現させ、その内部を主人公の学生佐和子を通じて分かりやすくも深く読者に訴える。 佐和子は物語のクライマックスで、衝撃の出来事に直面する事になる。それは生きていく上で乗り越えなくてはいけないもの。 明確な詳細は描かれていないが、同時進行形で家族もそれぞれが抱える問題を解決していくのが窺える。 それは読み進めていけば、心が温かくなるほど分かるのだが、なによりも「家族」というものの大切さを改めて感じさせてくれる作品である。 真面目な佐和子の恋愛はとても微笑ましい。 また小林ヨシコは物語に深みを与えてくれている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
瀬尾さんの著書の素敵なところは、小説ならではの突拍子のない設定と必ず出てくる食卓のシーン。 主人公の女の子、佐和子の学校生活や兄、直ちゃんの恋人とのいざこざなど日常生活を描きながら 家庭崩壊というテーマを柔らかく取り扱っています。 現実では、もっと悲惨な状況に陥ってしまったり家族の既存の在り方に縛られてしまっている家庭が 数えきれないほどあるはずです。 しかし、家族ひとりひとりに対し思いやりと深い愛情を持っていれば 同じ家に住んでいなくても、父さんが父さんでなくなっても家族でいられる、 そんなことを気付かせてくれる一冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幸せな食卓。つい忘れてしまいそうな事を気づかせてもらいました。 食卓は、家族かそれに近い親しい人としか囲まないものです。 家族の絆は、食卓で育まれるのかも知れないですね。 大事にしないといけませんね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
予想できなくて、どんどん読めた。 衝撃的な始まりで、気になった商品でした♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わっても フィクションなのに、ノンフィクションのように心に残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「人生、辛いことや苦しいことがあるけれど、それを受け入れて前に進んでいかなければならない。」ということを、読み終わった後に自然と感じられて、とても良かったと思います。映画化もされていますが、ミスチルの歌う主題歌『くるみ』が小説の世界観を上手く表しているなぁと思いました。気になる方はチェックしてみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
瀬尾作品初体験でした。 タイトルとはうらはらに、ぞれぞれがいえない傷を抱えた四人家族。 それなのに、話全体が暗くならず、清々しさすら感じさせる。 痛々しいほどの繊細さを持っているからこそ ひとりひとりがなかなか前に踏み出せないのだと思う。 だから自殺未遂をした夫のそばにいられずに、 母は一人暮らしをはじめ、 天才の兄は深くものごとを考えずに生きることにした。 佐和子は毎年、事件のあった梅雨入りの時期になると体調を崩す。 それでもどこかでつながろうとしている、 その真摯さが痛々しいながらも微笑ましい。 佐和子の彼氏、大浦くんのキャラクターが 作品全体のいいエッセンスになっていると思う。 成績はあんまり良くないけど、 まっすぐで、すごくいいやつ。 クラスで浮きかけた佐和子を救ったのも大浦くん。 このまま佐和子を立ち直らせることが出来るのかな、と思ったら・・・ ラストは電車の中で読んでいて、泣きそうになってしまいました。 他の作品もぜひ読んでみたい。 そして、この作品も、何度も読み返したくなる そんな素晴らしい作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」衝撃的な台詞から物語が始まる。 何の変哲もない家族の朝食の光景と思っていたのに、あっという間にちぐはぐで、まとまりのない光景に早変わりする。 佐和子の父は突然仕事も、父さんも辞めてしまう。 辞めることで、本人も家族も戸惑う。家族にはそれぞれの役割があるので、戸惑うのも当然のことだと思う。 父さんが父さんを辞めるということは、その役割を放棄することであり、従来の枠組みからはずれる行為に他ならない。 なぜ、そこに至ったのか…。佐和子の家族の歴史を紐解いていくことで明らかになっていきます。 この本を読んでいると、どんな形であれ、家族は家族なんだ。 どこにいても何をしていても、いつでも愛されているんだって思えるんです。 そんな家族について考えさせられる一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回久しぶりに読みましたが、やっぱりすごく良かったです。 父親を辞めると宣言したお父さん、家を出たのにまだ家事をしに来る母親、天才で、のほほんとしている兄の直ちゃん。そして主人公の佐和子。 みんな良い人だけど、どこか変。そのおかしさを抱えながら、繋がり、もう一度家族として歩み寄ろうとしている。その姿が切なくて、悲しくて。でも、どこか温かくて。 途中からラストまで、ちょっと辛い場面もありましたが、良かったです。 久しぶりに読んだので、少し感想も変わるかな、とは思いましたが、初めて読んだ時とそう変わらなくて安心しました。 佐和子のボーイフレンドの話は涙なしには読めません・・・。 個人的に兄の直ちゃんが結構好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「佐和子のためなら、相手がアントニオ猪木みたいでも勇敢に戦うし、 セーラみたいなかわいそうな相手でも同情せずにぶっ飛ばすってこと」 家を出て一人暮らしをする母、「父親」と教師を辞めて浪人生・フリーターになる父、晴天雨読で農業をする、器用で音感のない暢気な兄と、努力家の妹。 主人公の妹が「うちって崩壊してるの?」と聞きたくなるほど世間とは違った形の家族ですが、母親が「恐ろしくいい家庭よ」と答えたとおり、恐ろしくは無いかもしれないけれど自分が愛されていることを感じれる家庭ではないでしょうか。 作中では死別という題材もあるのですが、読みやすく簡潔な文章で綴られています。 中学生でも、もちろん成人して幾分立ってからでも心を温めてもらえます。 両親はもちろんのこと、お互いに補い思いあう兄妹に惹かれる物語でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の年代の少女が実際に使いそうな軽い文体で書かれていて、 語彙が豊富だとは言えないし、主人公の世界を見る目が深い洞察を備えているわけでもない。 それは作者の実力がないという意味ではなくて等身大の主人公が描かれているんだと思う。 登場人物のキャラクター設定がすごく上手い。 不完全な人が寄り添いぎこちない家族関係、恋愛関係を紡いでいて、 日常の中に幸せは転がっているんだと互いに気付き合う。 「すごいだろ? 気付かないところで中原っていろいろ守られてるってこと」 という坂戸君の言葉が本作の一貫したテーマなのではないだろうか。 読み進めると自殺への直ちゃんなりの解釈や、父から娘への感謝の気持ちがより深く描かれ、 それまでの人物描写は伏線だったのかな、と私は作者の実力を見ました。 特に佐和子とヨシコの会話は秀逸です。 ヨシコの初登場の場面で私は明らかに佐和子と反りが合わないだろうと勝手に決め付けてしまいましたが、 ヨシコは佐和子から直ちゃんへの理解を仲介します。そして物語最後にヨシコは直ちゃんでなく佐和子の救世主となるのです。 ところで最後に弟を登場させたのはなぜだろうと私は引っかかります。 まさか弟が佐和子の新しい恋人にはならないと思いますが、あのタイミングで新しい人物を登場させたのは、 佐和子は過去から未来へ連続的に生きていて、大切な人がたくさんいるという象徴なのかなあと、 私は前向きに解釈しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
馬鹿で単純で佐和子が大好きな大浦君、すごく好きです。 佐和子へのプレゼントを買うためにバイトする場所も、 マクドナルドみたいなポップな所は佐和子の好みじゃないから 身体を動かしてお金をもらう、新聞配達を選ぶ思い込みの激しさ。 真面目で人付き合いが得意でない佐和子にとって、 大浦君の天真爛漫な明るさはすごく大きな存在なんだろうなと。 ヨシコが家族に代わりはいないと言うけれど、大浦君の代わりもいない。 でも自分を支えてくれる家族がいるから、大浦君がいない佐和子のこれからもきっと幸せであって欲しいと願います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本の書き出しが大好きです。 象徴的で刺激的で。 少しずつずれた一家を描くお話。 すこしつなぎとつなぎが「粗い」感は否めないが その辺りは大人の都合もあるだろうし。 3話目か4話目あたりの 直ちゃんのせりふが素晴らしい 集団の仕事を誰かが効率よく全てこなせば、 最初はみんな感謝するかもしれない。 しかし、それが集団の中で「当たり前」になってしまえば、もはや感謝することはない。 むしろ、役割を奪われたその他の人は、コミットメントが下がったり、反感を抱くようになるのではないだろうか。 数年前から気になっていたことをこんなにうまく表現してくれるなんて素晴らしい。 学校の先生だから書けることなのだろうか。 役割からの逸脱と役割によってもたらされるモティベーション。時には誠実に時には思い切ってはずれて見ることも大事だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大浦君が亡くなってしまったのはショックでした。 家族が少しずつ元通りになって、直ちゃんはヨシコと良いパートナー関係を築き、佐和子と大浦君も …と思っていましたので。 「お話」なのですから、これくらいのビックリを描いていないといけないのかもしれませんね。 家族の気持ちが離れていったり何かがきっかけで意思の通い合いがあったりというのは、日常的に あることのようで、佐和子のところのような家族は私の周りにもあるような気がしています。 会話文に「えっと」が何度か使われていて、気になりました。 話のきっかけをつかみたいときや言葉に詰まったときなど、確かに私たちは何か発しているはず なのですが、「えっと」とは少々違う感じがしています。 作者の癖なのかしら…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中学校の教師であった著者、瀬尾さん。 独自のみずみずしい感覚やテンポを持っていて、ある種の読者の心をぎゅっとつかむだろう。 私にとってはさらりと読めて、可もなく不可もなくの作品だった。 後半の急展開には違和感を感じた。 全体的に、健全で平和であたたかい雰囲気が漂っていて、朝のひかりのような 清らかなオーラを感じる作品である。 悪い意味ではないが、視点に教員らしさが垣間見えるところが結構ある。 不良になっても、どこまでも健全の域を出ない不良というか。 みんながいい人で、善良だ。 私のように、リアルな、人間心理のダーク・サイドに惹かれる人には、 多分、それほど目を引く作品ではないけれど、 健やかな気持ちが描かれた作品が好きな人には 物語の運びも筆致も、ぴったりなのではなかろうかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家族の大切さを感じるこの作品。 父や母や兄、そして佐和子。 それぞれの気持ちや生き方が 日常の中から見えてくる。 いろいろな出来事を経験した家族が どうなっていくのかと、 先へ先へ読みたくなる作品でした。 映画化された作品も是非観てみたいです♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家族ものの小説はテーマが重くなりすぎて、ブラックホールに行ってしまうか、あまりにも平凡で印象に残らないものが少なくない。 本書は後半のどんでん返しも含め、重いテーマを扱いながらも、登場人物の優しさがさりげなく描かれ、読後感がちょうど良い。このバランス感覚が作者の腕なのだろう。 佳作と思う。(映画はちょっといただけなかったが) 特に、主人公・佐和子が食卓で普段言わないようなひどい発言をした後で、兄の直ちゃんのフォローにはちょっとやられました。「かわいそうに。佐和子はそんなことを言うほど傷ついていたんだね」 ヤバイです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!