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エンドロール(しらない町)
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エンドロール(しらない町)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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終盤に出てくる日本軍の作戦はよく知られており、毎年終戦記念日が近づいてくるとその荒唐無稽さが現存する語り部によって強調され、マスコミで特集されたりもしています。その点で、登場する戦争体験世代の行動原理には違和感を感じました。ただ、それで興ざめするかと言えばそうでもなく、全体的には主人公に共感しながら退屈せずにすぱすぱ読み進められ、十分に楽しかったです。 | ||||
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孤独死と思われた老人 帯屋の過去を追い、戦時中のエピソードにたどり着く。 改題されて「しらない町」から「エンドロール」になったようですが、こちらの方が適していると思います。 人との関わりを避けていた主人公 門川が、帯屋の人生を知ることによって 人として大きくなり映画監督になる夢に一歩近づけるようになったのではないでしょうか。 後半30ページぐらいで締めるのですが、もうちょっと詳しく描写してほしかったです。 | ||||
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内容が内容だけにあまり詳しく書けませんが、戦争体験や人間機雷に関する暗くなりがちな話ですが、人間同士のお話に替えて、うまく展開していると思います。 最初から最後まで、孤独死と思われがちな老人その人にフォーカスして話が展開していくので、物語に入り込むこともできるし、フィクションながらも重い歴史に近づくこともできる。 1つの物語として久しぶりにいい話でした。 | ||||
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『しらない町』の改題。映画監督を夢見る門川が、バイトで管理していたアパートの一室で老人の孤独死に遭遇する。亡くなった老人・帯屋の遺品の8ミリフィルムを見た門川は帯屋の人生に惹かれ、帯屋の人生を調べていく… 門川がほんの僅かな手掛かりから帯屋の人生を辿る中で、少しづつ見えてくる人と人との繋がり、普通の孤独な老人と思われた帯屋の激動の人生に物語にのめり込んだ。予想もしなかった帯屋の人生…そして結末…感涙… 人生のエンドロールを迎えた時、何を思うのだろうか。殺伐とした現代社会で人と人との繋がりの機微、人の心の暖かさを教えてくれる作品。 蛇足。鏑木蓮さんの作品には岩手県が多く登場するのだが、この作品でも大船渡、一ノ関が登場する。 解説は、盛岡のさわや書店の田口幹人さん。 | ||||
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人はひとりで生まれてひとりで死ぬ、その生と死の間に人生がある。 <孤独死>という人生の最期だけがその人の全てではないということに改めて気付かされました。同情や憐み、あるいは因果応報的なものを一方的にイメージしてしまいがちな<孤独死>ですが、その最期だけで“哀れな人生”とは結論できないということが分かり易く書かれているような気がしました。死そのものは悲しく残念だけれど、自らの人生においては誰もが主人公だという当たり前のことが再認識できました。 そこそこの人付き合いをしながらも、実はそれが少々苦痛な私にとって“無理しなくてもいいんだ”と思わせてくれて安らげました。北国で暮らす私の冬季プチうつ状態にはうってつけ(?)の作品です。 読み物として、話の進め方も巧妙で飽きません。それは即ち都合が良過ぎる設定ともいえるのですが、個人的にはそれ程気にならなかったです。 | ||||
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