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(短編集)
銀行総務特命
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銀行総務特命の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 81~89 5/5ページ
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短編小説なのでサクサク読めるが、 「面白い!」と感じる前に話が終わってしまう。 筆者は銀行出身ということで、 内容が事実に基づくことはまさかなかろうが、 その描写、人物の行動にはリアリティがある。 本書を読むと、カネが絡む銀行という職場は、 とてもストレスフルだということが伝わってくる。 いくら給料がよくても、 私には勤められないと思った。 銀行志望者は読んでおいて損はないかも。 | ||||
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大企業で仕事をしたことがある人であれば、多かれ少なかれ登場人物に姿を重ね合わせる人もいるのではないでしょうか。敗者復活戦のない人事など、あるあると思いながら読んでしまいました。週末の疲れた頭で一気読みがお勧めです。 | ||||
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特命対特命のラスト、山田と指宿の関係がわかりません | ||||
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ちょっと誤字脱字が多いような。「以来」を「依頼」と書いたり。でもまあ、それは講談社の担当者の責任なので、著者には関係ありません。作品そのものは軽く読める、企業小説の小品集です。「総務部総務課山口六平太」(漫画ですが)のような「優秀な総務マン」のシリーズ物として展開できそうですが、同じ著者では「オレたち花のバブル組」がシリーズっぽくなっていて、楽しく読めます。そちらもおすすめ。 | ||||
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帝都銀行総務部企画Gの特命担当、指宿修平調査役を軸に、若手の鏑木和馬、そして人事部から送り込まれた唐木怜が、行内の権力争いの中で様々な事件の解決に特命を受けて活動する短編集だ。同じ短編集でも江上剛氏の「社長失格」のようなテーマのないオムニバスよりは、本書のようにストーリーに一貫性ある方に軍配を上げたい。本書8話はいずれも意外な展開や犯人像、流れの緊迫感に短編ながら読み応えがある。 第1話の「漏洩」は、融資先情報がリストで外部に漏れた。しかも信用格付まで入っている・・。 第2話の「煉瓦のように」は、裏金作りで上司を庇う組織で働く者の悲劇・・。 第3話の「官能銀行」は、女子行員がAV女優で出演、週刊誌記事に・・。 第4話の「灰の数だけ」は、帝都銀行品川支店長の妻子が誘拐された。唐木怜が身体を張って活躍するが・・。 第5話の「ストーカー」は、渋谷支社の女子行員がストーカーの被害にあっている。しかし話は不正資金流出という展開に・・。 第6話の「特命対特命」は、債券部の花形トレーダーの20億円損失が発覚した。 第7話の「遅延稟議」は、支手決済日まであと10日という切迫した時期に50百万円の借入申込を受けた川崎支社の担当者。難しい本部稟議に・・。 第8話の「ペイオフの罠」は、京浜銀行久が原支店の担当者が独居老婆に他行の定期預金預け替えを依頼するが・・。 特に緊迫感があるのが、第4話の誘拐救出の場面と、第7話の運転資金の緊急借入れ場面だ。後者の「遅延稟議」は、担当者と取引先、担当者と課長・支店長、支店と融資部(審査部)という何段階ものハードルに、時間は刻々と過ぎていく。融資出来なければ不渡り発生となる。よくあることであるが担当者は板挟み状態になる。「握り込み」もあり得る。苦しさから不正に走る、特に「浮き貸し」もあり得る。こういうことも想定しながら、私は第7話が最もハラハラさせられた。 | ||||
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銀行の総務部で不祥事担当の特命を受けている指宿修平を 主人公とした一話完結の短編集。主人公である指宿修平の 年齢や外見などの描写が一切無いのでイメージが掴みづら かった。 短編なのであっさりと終わってしまう印象が残った。 ただ、一作ごとに上手くなっているというか、作者が短編に 慣れていった様な気がする。銀行という、一般企業より高い 規範を要求される組織での人間模様が描かれる。 気に入った作品をいくつか紹介してみます。 『官能銀行』 いまどき官能小説でもお目にかかれないようなベタなタイトル なので逆に期待してしまった。でもやや期待はずれかな。 作者には銀行ビジネスなけでなく、男女の機微や色恋なども、 もう少し勉強して欲しい。 『特命対特命』 どこの企業にも派閥やセクト意識みたいなものがあるもので、 似たような仕事をしている部門ほど仲が悪かったりします。 総務部に対抗して人事部でも特命部門を創設します。 巨額損失の捜査をめぐって激しく対立する中、はたして リミットの役員会までに真相は掴めるのか。 スリリングな展開を見せます。 | ||||
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銀行の危機管理担当を主人公とした連作短編集。全部で8篇からなるが、良かったのは「灰の数だけ」と「ペイオフの罠」の2編。 「灰の数だけ」は品川支店長の妻子が何者かに誘拐される事件。警察に協力する形で、特命の指宿と唐木も捜査に加わる。燃えカスの数字と社名の一部から、当該企業を推理する場面は金融ミステリーの面目躍如といったところ。更に良かったのが、現金受け渡しから人質救出までの緊迫感溢れる筆致。終始緊張みなぎる秀作。 「ペイオフの罠」では唯一女性調査役の唐木が主人公の作品。業務外で嘗ての顧客から相談を受ける形で係わるのだが、全く事件性が感じられない。しかし終盤に、隠された犯罪が明らかになるという仕掛けで、ミステリーの形式として意外性があり、面白味がある。 | ||||
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大手都銀帝都銀行総務部で不祥事調査を担当する指宿修平を主人公とする連作短編。今回から人事部から配転した唐木玲がパートナーとして加わり、最後の1篇では彼女が単独主人公をつとめる。 最初の2,3編が少しあっけない感じだが、尻上がりに調子をあげ、後半はこの作者らしい銀行内部のリアリティと豊かな娯楽色の調和でグングン読ませる。銀行ミステリ、というよりは銀行エンタテインメント、いっそ銀行アクションと呼びたいぐらいのダイナミックさだ。ただ、さすがにテーマはダークで重い。この1冊でいったい何人の銀行員が犯罪者・悪人として描かれただろうか。 | ||||
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一話完結形式。短編集はあまり好きでは無かったが、本作は主人公指宿を始めとする登場人物に妙なリアリティ(実際に特命専任などいるとは思えないが・・・)があって意外に楽しめた。 「銀行」という職場の焦燥感を痛いほど感じ、読み終わって若干のむなしさも感じたが、金融職場の現状を描き出している面は確かかもしれない。 都銀出身の作者に、経験と金融職場の知識を生かしたミステリアスな作品を今後も期待する。 | ||||
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