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変若水
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変若水の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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福山ミステリー文学新人賞、優秀作というのに頷ける面白い作品でした。 | ||||
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注文から速やかに届きました。 古い本でしたが、思っていたより状態が良くて満足しています。 絶版で手に入らないと思っていたので、 届いた時は嬉しかったです。 ありがとうございました | ||||
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この小説は、本格ミステリと旅情ミステリと社会派ミステリが渾然一体となったような小説でした。電車の中や寝る前などに少しずつ読みましたが、濃い読書体験でした。とてもデビュー作とは思えない完成度です。ただ、提示される情報が細かく専門的なので、読むのにちょっとだけ疲れました。 | ||||
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島田荘司選第三回ばらのまち福山文学新人賞優秀作ということだが、本作で扱われているある題材は同じく島田氏が99年の新潮ミステリークラブの島田荘司特別賞を受賞した郷堂新の紫の悪魔、さらには島田氏が編纂した21世紀本格収録の氷川透のAUジョーでもネタとして扱われていたネタである。 島田氏の好みなのだろうか・・・・。 本作は横溝的な村落の旧家の要素と最新医療ミステリー要素を合わせていて、ストーリー展開はスピーディーなので退屈せず一気に読めるのはいいが、扱われているネタや事件の真相は予想通りであり、その点ではやや新鮮味に欠けるきらいがある。 しかもあまりこの村落のおどろおどろしい要素がイマイチ主題と絡み合っていない感がある。 | ||||
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最初から「こいつが犯人かな?」とは思ってましたが、当たりました。 文章の中で「公務員侮蔑」があるのにはがっくり・・・。 世の流れなのかもしれませんけど、公務員バッシングぽい文章はいやだなあ。 なんでかしらないけれど、そういう文章を書く人なんだなあと思いました。 | ||||
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理屈抜きで面白い作品だった。 かなりの長編だけど、中だるみすることなく最後まで一気に読了。 トリックを解くには多少の専門知識がいるかな? とも思うが、 発想は斬新。島田荘司氏が、『前人が気づき得なかった、未聞の殺人トリック』 と絶賛していただけのことはある。 トリックもそうだが、ストーリ全体を貫く奇病の正体と、それを解き明かしていく脱力系 主人公のバランスが秀逸だった。 ただ、一点だけ不満があった。ひな祭りの謎がやや弱い気がする。 | ||||
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夫婦揃って何度も読みましたが、映画を観ている様にストーリーの中に 自分が引き込まれ、ドキドキでした。 作者は何故こんなに医療に詳しいんだろう? どうやってここまで書けるんだろうと、ついそこまで推理してしまいました。 リアルに描かれているからこそより引き込まれ、夫婦それぞれに自分の中で 役者を頭で空想しながら読み、役者を誰にするかで大盛り上がりしながら 楽しませてもらいました。 複雑で、複雑だからこそ何度読んでも違う視野で読める、 読み応えのある作品でした。 主人が2回目を読み終った日が、たまたまストーリーの中に 書かれてる最後の日と同じだったので、 こんな偶然あるのかとこんな事でも感動していましたが、 よく考えると作者が書いている時はそれよりもっと前で、 現代の話を何故、敢て先の日付で書いたのか? と言う部分も引っ掛かり、 何か意味があるのではないかと思いました。 最後の最後まで謎を残してくれて、 読んだ後まで読者を想像の世界に引き込んでくれる作品でした。 是非、映像で見てみたい作品です。 | ||||
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変若水村って不老不死を願う人間の性(サガ)と業(ゴウ)の深さを象徴している村ですね。 個人的にはこの村を、近くて遠い某国として読んだわ。 それにしても医療やITに関する知識、すごくない? どっきどきしながら、いっきに読んじゃいました。 結末知って、もう一回ゆっくり読みました。 前作の「朝焼けの彼方へ 背歴の使者」に続き、楽しませていただきました! 次作が待ち遠しいです。 | ||||
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怖がりなのに推理小説が好きな私は、いつも怖い思いをしながら読んでます。 『変若水』…まずタイトルに引きつけられ、読みはじめ、見てはいけない雛祭り…行ったらダメ!やめて!と、もうすっかり物語の中へ引き込まれました。 島根県の閉鎖された村と東京…そのコントラスト、陰と陽、静と動、旧と新…、が絶妙で、なぜ厚生労働省かと本を手に取った時の疑問も、話が進むうちに、豊富な医学の知識に圧倒され、必然なのだと納得しました。 福山ミステリー文学新人賞、優秀作というのに頷く半面、新人だという事実に驚きました。 今後のご活躍を期待しています。 | ||||
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月神神社で何があるのか? どうして見てはならぬのか? 一族の者だけが知っている雛祭り それは・・・ 15歳の富一が、憎悪の念を生涯持ち続ける残虐な出来事から始まる。 もつれ合う人間関係、巧みなトリックの数々にラストまで目が離せません。 気が付くと白々と夜が明け、快い脱力感でした。 場所や言葉に地方色が表れており 島根に住む者としても親しみ易かった事もありました。 本当に面白い医療ミステリーでした。 | ||||
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受賞作と聞いて、期待して読んだのですが、 まったく面白いと思えませんでした。 まず構成が雑で、不自然なところが目立ちます。 主人公が元恋人の上司と調査を進めるところなんて あり得ないでしょう。 村の権力者である一族の正体が明らかになっていく 過程も、何かつじつま合わせの感が強く いくぶん強引ではないでしょうか。 しかし、一番の問題はオチが簡単に読めてしまうところです。 もう完全に興ざめです。 そのうえ文章にも問題があるような気がしました。 | ||||
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ミステリー好きなくせに超怖がりな私は、プロローグのあるシーンのあまりにリアルな描写に、正直、文字を追うのが辛かったほど。 小心者の私にはちょっと無理かも…といったんは弱気になったものの、読み進むうちに絡み合うトリック・息をのむ展開にぐいぐい引き込まれ、気が付いたら一気に読破していました。普段は遅読派の私なので「え、もう読んだの?!」と家族も驚くほど。 それにしても、著者は医療関係の方なのでしょうか?殺人トリックに絡む医学的知識も凄いし、また医療シーンの描写もまるでドラマを見ているかのようにリアル。 そう思って著者紹介欄をみたら「一本釣り漁師」と!? ますます興味が湧いてきました。次の作品が楽しみです。 | ||||
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久しぶりに小説らしい小説を読んだ。 小説とは、本来、このような面白いものなのだ。 大学で教える文学とは無縁の、面白い本・・それがまさに本書だろう。 冒頭、昭和22年の雛祭りの日におこった、不可解な事件が現代の東京と島根を結ぶ、変若水謎の殺人事件へと続いていく。 本書の文章も、島根の山奥にあるとされる変若水(をちみず)村での、まるで同じ島根に居着いた小泉八雲を連想させるような重厚な文章と、現代の東京における若い文章とがくっきりと対比を成し、読むものを自然に作者の世界へと誘ってくれる。 作風としては「八墓村」あたりを連想させる、日本人のDNAを呼び起こしながら、それでいてあくまでも主題は現代にあり、その謎解きへの興味がページをめくらせる。 非常に読み易い文章で、しかもリズムがはっきりしていて、読むのに苦痛は感じず、むしろ読むことの快感を感じる作品であるが、読者としては読後、少々胸が痛い。 大勢出てくる美女たちが、どんどん不幸、あるいは死の方向へ導かれていく様子は残虐ですらある。 読者としてはせめて彼女たちの、生きているものには幸いを、亡くなった者には冥福を祈らずには居られない。 そういう気持ちを抱かせるほどの久々の推理大作だと断言する。 | ||||
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一つの奇病をきっかけに次々と起こる殺人。 途中で止めることができませんでした。結局は徹夜して最後まで一気読みです。 それにしても、仕事はほどほどでやる気のない役人ってホントに居そうで(苦笑)・・・仕事も謎解きほど熱心にしてもらいたいものです。 | ||||
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第三回福山ミステリー文学新人賞受賞4作の最後の作品。 いつになったら発売されるのかと思っていたら、やっと発売された。待ちくたびれたよ〜。 満を持しての出版という事かな? 他の受賞三作も詠んでみましたが、この作品がずば抜けて面白い。 本賞ではなくて優秀賞受賞という事ですが、私は、この作品が受賞した二作を遥かに凌いでいると思います。出版に向けて、嶋田荘司氏がかなりのアドバイスをしたに違いないゾ。 物語は、雪深い僻村でのプロローグから始まる・・・。この描写力に衝撃を受けない読者はまずいないだろうと思います。描写の細かさ、まるで目の前で起こっているかのような錯覚を起こさせます。 その後も、抜群のおもしろさと筆力、随所にちりばめられた多くの謎と殺人トリックで物語が展開していく。これが本当に新人の作品かと思うと、ホント、ビックリ! 特に、作中に登場する奇病を取り巻く逸話と、その奇病の謎を解いていく経緯は上質のホラーみたい。でも、この作品は紛れもなくミステリーでした。 帯で謳っている『驚愕の殺人トリック』も期待を裏切る事無く、細部にまで気が配られていて、 複雑な人間関係も相まって、謎が解けたときの爽快感は特筆ものです。 トリックを解くのに医学的な知識が知識が若干必要だとは思いますが、医療関係の私でも聞いた事のない(ひょっとして私の勉強不足?)薬品名など「よく調べたな〜」と感心しきり。 ミステリーファンなら一読の価値ありですぞー。 「星五ついただきました!!」 | ||||
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