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水の柩



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【この小説が収録されている参考書籍】
水の柩
水の柩 (講談社文庫)

水の柩の評価: 3.60/5点 レビュー 30件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(3pt)

結局は敦子の安否確認の為の小説 (ネタばれ含む)

この小説 小説現代で2010年位に載ってて
当時は途中で読み損なって最後までは読んで
ない ちょっと気になってたんですが
kindle 無料という事で 再読してみました。
改めて読むと当時、読んだ時より自分も年喰って
しまい偏屈になったのか粗ばかり目立ったしまいました。

特にリアリティーの無さが要因のグタグタ感
所々は巧緻なのだが俯瞰してみると
現実味がない 
漫画的なご都合主義のあらすじにモヤモヤ
感が募った

話が現在と過去行ったりきたりする
構成になっているが

冒頭で何となく敦子生きてるでしょ 
って分かってしまう
結局,やっぱり生きててそれがあざとく感じた 
ただ本心から生きててくれてよかった 
最後までズンズン読み進められた動機は
結局は敦子の安否確認だったと思う

これがもし死んでたら悪い意味では無く
別の評価になっただろう

致命的だったリアリティーの無さ

例を挙げれば

幾ら板長でもあれをやったらクビ
旅館で働いたことが無くても分かるでしょw 

中学生が小学校に夜間に侵入して
タイムカプセルを掘り起こす
有り得ない

この作品は池田小事件の後で
監視カメラで学校なんかに
簡単に侵入できるわけがない
昭和じゃないんだからw

付き合ってもいない女の子の為にわざわざ
そんな大それた事をやる動機が敦子の説明
通りなら弱すぎる 面倒くさすぎるでしょ
普通に考えて
それに応じる逸夫どうした?
特に敦子の好意や関心を引こうとする
描写も無いわけで、、、

逸夫、大丈夫か?

当然ながらダムにも不法投棄やテロ防止で
監視カメラは付けられてる

更に不法投棄は犯罪
いい年をしたいくが孫の中学生と
ダムへ不法投棄なんかする訳がない
バレたら警察沙汰
旅館へのダメージが計り知れない

それから
結局、9か月後も父の良平に嘘をついて
一晩どこかで過ごしたことの
理由は説明されていない様子

そんな事は有り得無いだろうw
もし自分が親なら問い質すに決まってる

更に敦子の学校内で自傷行為

学校側が敦子のあの説明を信じるだろうか?

学校内に刃物で人を傷つけるかもしれない
メンヘラ少女を放置して置くわけがない
強制入院ですよ

タイトルの上手さや 
巧妙で美し文章は所々あるのだ

こういった現実性のなさが
致命的

終章も冗長すぎ
もっとすっきり終わらせた
方が良かった 

長びけば長引くほどシラけてしまった。

結局この小説の核は敦子の安否確認
それのみに尽きる

この作家さんミステリーホラー的なモノが評価されてる
ようなので他の作品も読んでみたい
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.9:
(3pt)

サスペンスではなかった.......

サスペンスでも、ホラーでも、なかったです。
ドキドキする場面もありましたが、全体的に、メリハリがないように感じました。
主人公の少年が、成長するストーリーですが、困難な場面に遭遇しても、なんだか頼りなく、距離をおいている感じがしました。
きっと、この近すぎない距離感が、現代的なんですね。
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.8:
(3pt)

逸夫の成長の物語

主人公である逸夫は同級生の敦子の影を知り、自殺しようとしていた敦子の為に何とか力になりたいと思う。最初は引っ込み事案だった逸夫が色々と思案しながら段々と成長しているように見える。一方で心の底に隠していた過去が明るみになり憔悴する祖母のいく。心配する逸夫は彼女たちの悩みを取り去るために、自分達の悩みをマネキン人形に封印してダムから投げ捨てる。過去の日本でも悩みを人形に封印して川に流す習慣があったという。人の深い悩みは中々消し去ることは難しいが、それでもいつか幸せになって、こんなこともあったねと振り返るくらいになって欲しいと思う。
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.7:
(3pt)

予想どおり

道尾さんの作品はいつもずっしりこころに重く何かを感じます
いじめや貧困など難しいテーマを細やかに語りかけてくれます
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.6:
(3pt)

道尾さん

老舗旅館の長男と祖母、同級生の少女の3人の物語。
祖母と少女が抱えている秘密。
それを長男はどのように受け入れていくのか。
この読んでいてノスタルジーを感じさせる文章と表現。
道尾さんらしい作品だなと思いました。
結末は予想していたものとは違いましたが、
こういう結末なら逆に良かったです。
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.5:
(3pt)

そろそろこのパターンは・・・

文章表現の巧みさは相変わらず、ミステリーではないが退屈させずに読ませる力は健在。
だけど、読んでいて楽しいか?と問われると首を傾げざるをえない。感動したか?と問われると否としか言えない。
前作が小学生主人公で書いて、今作は中学生主人公。少年の心象風景を描かせたら抜群なのは分かったが、そろそろ大人が主人公の作品を書いてもらいたい。過去作読む限りでは、大人(特におじさん)の描き方に違和感をいつも感じてしまうが、ひょっとしたら苦手なのだろうか?
道尾さんは若い読者や女性の読者に絶大な人気を誇っているが、おじさん読者の人気はあまり高くないような気がするのだが?
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.4:
(3pt)

若い方向けの作品かもしれません

レビューを拝見すると絶賛なさっている方が多いですね。私も一気に読んでしまいました。
ただ、絶賛なさっている方々のようには感動しませんでした。そこまで感情移入できなかったです。何故かな? それなりに面白かったけれど。
もしかすると年齢的に無理なのかもしれない・・・ 若い方向けかなと思います。
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.3:
(3pt)

被災地の小学生達の作文の方が余程胸に染みる......

「月と蟹」に続いて本作を読んだ。デビュー作「背の眼」以来、作者の作品の殆どを読んでいる私にとって「月と蟹」は一番の駄作に映ったが、本作も同工異曲の児童書と言い切っても良い内容で正直ガッカリした。人は忌まわしい記憶を封じ込めて、あるいは乗り越えて前向きに生きて行く事が出来るか否かを問い掛けた作品だが、執筆時期を見ると、多分に東日本大震災に影響を受けているらしい。それを、こうした少年の心象を通してしか描けない所に作者の限界を感じる。被災地の小学生達の作文の方が余程胸に染みる。

本作だけでなく、作者の作品全般に対して言えるのだが、子供と老人と小動物(今回は蓑虫)は巧く描けるのだが、大人の心情や人間模様に関しては今一つの感が否めない。ストーリーテリングの巧さで一応読ませはするのだが、視点の幼さで内容に重み・深みが伴わないのである。結末の感動を覚える筈のシーンも単なる茶番にしか見えなかった。このまま児童文学者になってしまうのではと心配・不安を抱かせる出来だと思った。
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.2:
(3pt)

フツー

素直で誠実な物語。でも地味。 主人公が普通なりに、打破しようともがく姿は好感が持てる。簡単に恋愛関係にならない所もいい。 一番、良いのはちゃんと救いがあるところ。 文章は美しいかもしれないが、読みづらい… 私は、単行本で読むほどではないと感じました。
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577
No.1:
(3pt)

美しい情景描写

普通の少年が自分の回りにいる友人や家族の知らなかった過去に触れながら成長し再生していく話。今までの道尾作品にはいない普通の少年逸夫・・・彼と普通の生活を送りたい少女との描写がとてもリアリティあって入り込めた。また逸夫の住む温泉街に自分もいるような錯覚を起させたし、なんといってもダムの描写は本当にキラキラ輝きを放つ映像が感じられた。ラストに彼らがした行動がまさしくこのタイトル・・・改めてネーミングの素晴らしさを感じた。人間の生きる姿を見た作品。
水の柩Amazon書評・レビュー:水の柩より
4062172577

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